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11月のつぶやき(その2) [ツイート]

年内のツイートまとめはこの11月後半分でおしまい。「#名刺代わりの自選3首」は、「名刺」の出てくる歌、震災の歌、題詠で一番気に入ってる歌の三首をチョイス。「#名刺代わりの自選3句」は、10年以上前に作った句から選んだんだけど、今ならこうは詠まないなというのがゾロゾロあった。それを成長と呼ぶか、老化と呼ぶかはわからんが。

11/16
> お、今日は読書芸人か。
> 光浦さん、パク・ミンギュの『ピンポン』をいきいきと紹介。あと、吉村萬壱『臣女』。
> 「ジャケ買いするなら」ということで、東野幸治が小川哲『ゲームの王国』を手にするところが、読書芸人のハイライトだった。
> 福田若之の句集『自生地』を読んだ。俳句はほんの数語の言葉でできているわけだけど、それがイメージや感情をかき立てるのは何故なんだろう。そもそも言葉って何なんだろう。そんな問いが、そのまま一冊の句集になっているように思える。 ●ながれぼしそれをながびかせることば
> 福田若之『自生地』より、言葉でもって言葉について考えるってのは、どうしたって自己言及的になるわけで。メタフィクション的なこの句も好き。これ、無季だよね。季節をつけたり外したりできるミニチュアの人工世界。それは俳句のようでもあり。 ●箱庭の作者が映り込む水面
> 福田若之『自生地』より、これも「頭山」的なメタっぽさがある句。手を見つめている自分がいつの間にかてのひらの上にたたずんでいるような感覚。 ●てのひらにかかしのいないわかれみち
> 福田若之『自生地』、日常を写生するときはできるだけちっぽけなもの、しょうもないもの、見向きもされないものを詠もうとしているんじゃないかな。例えば、この何の変哲もない風景とか、妙に惹かれるものがある。 ●木枯らしにひどく震えているダクト
> 福田若之『自生地』、しょうもないものってことでは、これも好き。この「どこかの」雑な感じの可笑しさね。 ●扇風機どこかの鈴木から電話
> 福田若之『自生地』より、最後に冬の句を。ああ、青春だなあという句。 ●ペプシ! と音してあふれだす冬の星

11/17
> 早川書房に続いて、白水社もバズるといいなー。
> 『ピンポン』に出てくる二人の少年はジョバンニとカムパネルラかもしれない。んなこと言われたら、グッとくるじゃないか!
> パク・ミンギュ『ピンポン』はホント素晴らしいので、たくさんの人に読んでほしい。自分たちを「世界に『あちゃー』された人間」と呼ぶ2人のいじめられっ子が、卓球を通して世界を救う話。世界の端っこに追いやられているからこそ、世界が見えたりするわけで。
> 「タモリ倶楽部」に渋さ知らズの鬼頭さん。

11/18
> 『オートバイ少女』サイン本。 https://t.co/LAaKUrUs2O
> ビリケンギャラリーの「鈴木翁二展」に行ってきた。「オートバイ少女の」の原画、細かな斜線のニュアンスに見入ってしまう。ホワイトでところどころニュアンスを加えているのも。あと、絵本『少年あります。』の原画も美しかった。線じゃなくて面で描かれた、夜店の幻想。
> ワイズ出版から発売になった新版『オートバイ少女』は、筑摩書房版に過去作の改稿「船」「寂寥」を加えたもの。鈴木翁二は作品に何度も手を入れる人で、同じ作品がいくつもの単行本に入ってたりする。そのマンガを読むことは、あちこちに飛び散った綺羅星に、その都度出会い直すということだ。
> 鈴木翁二の新版『オートバイ少女』に収録されている「船」は、80年代の単行本では「夢の棲む市」、そのあとの単行本では「白い花」というタイトルになっていて、その都度セリフや展開にも手が入れられている。超名作なんだけど、どれがいいとかじゃなくて、ライブのたびに演奏が変わるみたいな感じ。

11/19
> ホワイトの使い方! https://t.co/CxR5MGkR5l
> 俺は、高野文子「美しき町」の「美しき」ってのに、花森安治の「暮しの手帖」が創刊時に「美しい暮し」ってのを謳っていたのと同じニュアンスを感じる。生きる姿勢としての「美しさ」が、理想たりえた時代。
> ああ、高野文子原画展も行かなくちゃ。
> そういえば、鈴木翁二にも「美くしい新聞」っていう小品があるな。
> 町、といえば、鈴木翁二の「町」ものはすべて傑作。「街道の町」「山の町 海の町 帰る町(親無し町)」「夢の棲む市(船)」「歌の町」。どこかの町で暮らす誰かのことを考えるときの、切ないような懐かしさ。
> 町、といえば「大寒町」の季節だな。すっごく寒そうな場所で演奏しているこちらを。→『大寒町』歌:あがた森魚(字幕付き) https://t.co/0J1aRxGI5I @YouTubeさんから
> こちらは、ふーちゃんバージョン。→鈴木博文 - 大寒町 (live on musica da Leda, 2017-09-19) https://t.co/WMNTwoh3mE @YouTubeさんから
> 「街」じゃなくて「町」、って感じなんだよなー。
> シティポップじゃなくて、スモールタウンのうた。
> あの人も同じ空の下にいる、って感じられるのが「町」ってことじゃないかな。それは、SNSでつながってる、とかってのとは違う、具体的な実感みたいなもので。そのことに、なんともいえない郷愁を覚える。
> だから、「美しき町」も「大寒町」も、「町」じゃなきゃいけない。遠くの誰かとの連帯がありえた時代の言葉だ。
> 俺が「町」ということでイメージするのは、例えばこんな短歌。 ●この町の見知らぬ人と一本の大根の上下分け合ひ暮らす  大松達知
> あがたさんの世界も翁二さんの世界も、遠くを思うロマンティシズムがありますね。その憧憬と寂しさを、「町」って言葉から感じるんですよ。
> この雪をあの人は見てるかなあ、この星はあの人も照らしてるかなあ、というような近しさ、ですね。

11/20
> 素晴らしい図解趣味! 昔、荒俣宏が『八犬伝』や『V.』を図解していたのを思い出した。
> 俺も誰に見せるわけでもないけど、ノーマン・マクラレンの作品を手法やモチーフでチャート図にしたことがある。あれ、やってると夢中になるんだよなあ。
> あと、わりとみんなやってると思うけど、『百年の孤独』を読んでたときは、家系図を作った。それがないと、登場人物が多すぎてわかんなくなっちゃうんだよ。
> 分類して並べる、というのが好きなんだと思う。「分けると分かる」なんてことを言ったりするし、もちろん分かりたいという欲求もあるんだけど、それよりも「並べたい」という気持ちのほうが大きい。何なんだろうね、この欲望は。
> 博物館とかで、系統樹を見ると脳内の快楽物質がどばーと出る。
> よく思うのは、図解趣味ってのはネットと相性が悪い、ということ。基本的に、紙メディアの発想なんだろうな。全体像と細部が同時にあるってのが図解なんだけど、ネットメディアは全体像を必要としていないように思う。地図がなくてもナビがあればいい、みたいな。
> 検索なんて、まさにナビだよね。目的地までの最短ルート。
> 武田砂鉄さんの怒りがビリビリと伝わってくる。→性交を認めながら「レイプでなかった」とする根拠に乏しいジャーナリスト・山口敬之と擁護派の主張 https://t.co/pUMWDPTgpa @wezzy_comさんから
> 「「髙」という字、古い辞書だったから旧字体の「はしご」の「髙」を使ってる。だから普通の「高」の字を書かれると、俺ではないと思う」。動画の肉声もぜひ。→「17歳、生まれて初めて自分の名前が書けた」 夜間中学卒を誇りに生きる男の記憶 https://t.co/VcvMq2kFck

11/21
> 木なんだから「人知れずひっそりと自生していた」ままでいいじゃねーか、と思うよ。人に知られるために、木をやってるわけじゃないだろ。
> 「YOUは何しに日本へ?」が、日本すごい系の番組にカウントされるのは抵抗があるな。すごいのは日本じゃなくてYOUたちだし、番組の制作サイドもそういうスタンスだと思う。

11/22
> 世界一のクリスマスツリーとかやってるヤツは巨木に祟られてしまえ、と思うくらいには、自然に畏敬の念を持っていたいよな。
> 世界一のクリスマスツリーは、「犬も猫も、告発したりじぶんこそが正義だと言い募ったりしないんだ。ああ、大好きだ、あなたたち」てな発言に通じる傲慢さがあるよな。木も犬も猫も、お前のためにあるんじゃない。
> 俺は、物語の力ってのをちったあ信じてるわけよ。だから、物語をナメてるものには、カチンとくるんだよ。
> 映画秘宝セレクション『ジョージ・A・ロメロ』を読んだ。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『ゾンビ』が、公開時にどう受け止められていたのか、てな話が面白い。アメリカでの『ナイト・オブ~』テレビ放映時、ニュースが映る場面で「これはドラマです」という字幕が画面下に出たとか。
> 映画秘宝セレクション『ジョージ・A・ロメロ』、篠崎誠とノーマン・イングランドによる寄稿が、すごくよかった。迸るロメロ愛。篠崎さん曰く「ロメロは決して、無敵のヒーローを描かなかった。他者とのコミュニケーション不全、関係の断絶を描きながら、グループ、仲間たちとの共闘を描き続けた」。
> 映画秘宝セレクション『ジョージ・A・ロメロ』、訃報を受けて急遽作ったんだろうな。誤植が多いのがちと惜しい。

11/23
> 「アウトデラックス」に矢野顕子。
> トラヴィス・ナイト監督『KUBO クボ 二本の弦の秘密』を観てきた。日本を舞台にしたストップモーションアニメーション。見どころいっぱいで、まさに「まばたきするなら今のうちだ」ってな感じ。「見ること」と「奏でること」と「物語ること」を体現する主人公の少年に、グッときてしまう。
> トラヴィス・ナイト監督『KUBO クボ』、日本的な様々な意匠がアメリカ人の目から捉え直されているのが面白い。中でも、鮮やかな折り紙アニメーションに驚愕。折り紙たちが紙として動き出すのは、命なきものに命を吹き込む人形アニメーションの相似形で、その自己言及性にクラクラする。
> 俺、人形アニメーションで動くはずのないものが動き出すシーンが好きなのよ。『テディベアのルドヴィック』でも、折り紙が動き出す場面があったっけ。あと、『ミトン』の手袋ね。あれも、手袋が編みぐるみになって動き出す場面に、人形アニメーションの魅力がぎゅっと詰まってる。
> トラヴィス・ナイト監督『KUBO クボ』、最終的に敵とどう対峙するか、というのにひねりがあるんだけど、それが「なぜ人は物語るのか、物語を必要とするのか」というテーマに着地するのもいい。アニメーションって「絵空事」じゃん。だからこそ、「物語についての物語」であることがとても腑に落ちる。
> しかし、完璧にコントロールされたストップモーションアニメーションはCGに見える問題、ってのはあるよね。俺は、ギクシャクした「いかにも人形」ってなアニメーションも大好きなわけで。『KUBO』の最初の嵐の海とか、もっと作りものっぽくてもよかった気がしなくもない。それこそフェリーニばりに。
> それにしてもライカスタジオはハズレがないな。『コララインとボタンの魔女』も面白かったし、ほとんど話題にならなかったけど『パラノーマン』は傑作だと俺は思ってる。『KUBO』の前作の『The Boxtrolls』が日本公開もDVD発売もされないのが、大いに不満。
> これが、LAIKAで『KUBO クボ』の前に撮られたストップモーションアニメーション。観たくない? DVDでもいいから出してくれ。→The Boxtrolls | Official Trailer #1 https://t.co/WtGUl2e9u7 @YouTubeさんから
> ついでにこれも楽しみ。スマホ・ネット時代のカタストロフ。→伝説のコミックが過激に甦る!『DEVILMAN crybaby』PV第3弾 https://t.co/0JzJZa9Aqb @YouTubeさんから
> 日本を舞台にした、Van Beuren Studiosのカートゥーン。いい!→ Japanese Lanterns (Van Beuren 1935) https://t.co/8oyg1cALNJ @YouTubeさんから
> Van Beuren Studiosの作品は、ときどきぶっ飛んだのがあるんだよね。これとか、ラストのシュールさにびっくり。ちなみに、トムとジェリーつっても、ネコとネズミのやつではありません。まったく別のキャラ。→Wot A Nig… https://t.co/CC2019Cs3U
> こちらは日本を舞台にしたベティさん。日本語で♩ひとつだいじなとてよきことば~、と歌ってます。→Betty Boop: "A Language All My Own" (1935) https://t.co/Q2lJSZI8Xx @YouTubeさんから
> 調べたら、Van Beuren Studiosの作品がアメリカでBlu-ray化されてたので、とりあえずカートに入れといた。

11/24
> タモリ電車倶楽部で一番楽しいのは、進行役の芸人を置いてけぼりにして電車好きたちがキャッキャやってるところ。「自分がわからないものについての話題はつまらない」という思いがちだけど、んなことないよね。楽しそうに話してる人の話は、面白いんだよ。
> ロシアおもろい。「ロシア人って伝統的に「汚い言葉を書いちゃいけない」という観念がすごく強いので」「日常会話はすごいものなんですよね(笑)」→ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 http://originalnews.nico/1567 @nico_nico_newsさんから
> こちらも面白い。「普通は誰も使わないような非常に特殊な比喩がよく使われます。読者はこれどういうこと? としばらく考えて、別の箇所でようやく意味がわかる」→若島正×沼野充義 巨象ナボコフの全体像が見えてきた〈ナボコフ・コレクション刊行記念対談〉 https://t.co/IZuV2v8bX1
> 『KUBO クボ』つながりでライカスタジオの公式サイトを見てたら、「People」のページで大勢のスタッフの中に混じって、当たり前のように作品のキャラクターがいるのを発見。ニクいね。https://t.co/QIMvtbjoK0
> こちらは、ライカスタジオ公式ページのKUBOのプロフィール。好きな色は「赤」だそうだ。→https://t.co/RaXjN3qePE

11/25
> なんつうか、もう毎日のように政治家のとんでも発言が出てくるわけだけど、自民と維新で差別発言競争でもやってるのか。
> これから、『全員死刑』。こまわり君は出てこない、はず。
> まったく想定外だったが、クリスマスムービーだった!

11/26
> エンケンさんが亡くなる前に録音しようとしてた曲のタイトルが、「 GOD SAVE THE BAKATIN」って最高だな。
> 『早春』観たいんだけどなー。リバイバルで一般上映されないかな。
> 昨日は、小林勇貴監督『全員死刑』を観てきた。見た目はワルだけど内面はいいヤツ、ってのは映画やマンガの中だけのファンタジーだといわんばかりに、浅はかで安っぽい殺しが描かれる。この暴力へのハードルの低さがイヤなんだけど、方言まじりの会話の間がすっとぼけて不謹慎な笑いがこみ上げてくる。
> 小林勇貴監督『全員死刑』、ヤンキーフェティッシュがあるんじゃないかな。それもハイロー的なスタイリッシュな不良じゃなくて、根本が黒い金髪、ゴツいネックレス、ダボっとしたセットアップなどなど。中でも、間宮祥太朗の「映画用」とは思えない刺青には、フェティッシュなこだわりを感じた。
> しかし、今年は人がなかなか殺されてくれない映画が2本か。『フリー・ファイヤー』と『全員死刑』ね。
> 小林勇貴監督『全員死刑』、不条理な暴力とかじゃなく、一応それなりに理屈もあれば計画も立てる。でも、薄っぺらい理屈と穴だらけの計画なので、上手くなんかいかない。なのに後先を考えず、ぐずぐずと締まらない感じで殺すわけ。浅はかなヤツらが浅はかに選択する暴力ってのの、いやーなリアリティ。
> ちょっと前に観た映画。トム・フォード監督『ノクターナル・アニマルズ』。冷ややかだなあ、トム・フォード。端正な映像の中で、卑小な登場人物たちを冷たくいじめ抜く。結局、誰のことも好きになれなかったよ。マッチョな価値観への違和感と同時に、アートへの不信感も描かれているというのもまた。
> トム・フォード監督『ノクターナル・アニマルズ』、映画内物語のハイウェイの話は、『激突!』『ヒッチャー』『コップ・カー』なんかからもわかるように、アメリカが根源的に抱えている恐怖なんじゃないかな。ホント、イヤな気分になる怖さで、それをセレブな主人公が夢中で読んでるっていう構図ね。
> トム・フォード監督『ノクターナル・アニマルズ』、冒頭のチアダンスもびっくりしたな。デヴィッド・リンチかと思った。あと、日々の中でのちょっと神経に障るようなイヤーな感じの描き方ね。紙で指を切るとか、車のガラスを汚い手でベタベタ触られるとか。
> しかし、おっかない映画が多いのは、いいことだ。みーんなぷかぷか浮かべばいいのだ。
> 「あ、IT」と思ったらカンディンスキーだった。 https://t.co/OOwqFD0S4b

11/27
> 市川市長選、再選挙かー。んー。
> リトル・ニモの線は、ホント美しいな。 https://t.co/sPxd8j7oWs
> だせぇ。細野豪志、とことんだせぇ。
> 「SFマガジン」、前号に引き続き「オールタイム・ベストSF映画総解説」1988~2004年分が掲載されている。これを読んでて気づいたんだけど、『ダークシティ』と『トゥルーマン・ショー』はどちらも1998年の作品なんだね。まるでネガポジのような2本。
> 「SFマガジン」SF映画総解説、誰が何について書くかってのも楽しいわけで、北野勇作の『マウス・オブ・マッドネス』評がよかった。「世界の終わりを本当に世界が終わったように描くのはとても難しい。それに成功している数少ない作品のひとつ」と書き、ラヴクラフトじゃなくて伊藤計劃に言及。
> 「SFマガジン」SF映画総解説、観たことなくてもなんとなく知ってる作品よりも、ノーマークの映画を知れるのがうれしい。例えば、『パンプキンヘッド』『ピッチブラック』『ペイチェック』とか面白そう。カタカナだらけだが。

11/28
> 『小沢健二の帰還』って、岩波から出るのか。ちょっと意外。
> 国会が始まって、わずか数日で珍答弁がてんこ盛りのご様子。もうさすがに「丁寧に」や「真摯に」はまた言ってらあって感じだが、安倍晋三が「ファクト」という単語を連呼する不条理さには、どう耐えたらいいのか。
> 「ロック画報」カクバリズム特集を読んだ。在日ファンクとしてカクバリズムに入ったばかりのハマケンが、移動中「隣の席でキセルのお兄ちゃんがずっと小説みたいなのを読んでるだけで俺は刺激を受けた」「みんな勝手に楽しんでるなって」と語ってるのが可笑しい。「小説みたいなの」って。
> 「キセルのお兄ちゃん」って、キセル乗車した若者みたいだな。兄弟バンドの兄のほうね。
> 「ロック画報」カクバリズム特集、松永良平によるVIDEOTAPEMUSIC『世界各国の夜』評、「インストなのに雄弁」「歌ものが収録されているというだけでは説明がつかない、この〝言葉のある感じ〟」という指摘に、ぶんぶん頷く。インタビューを読んでも思うけど、ビデオくん、なにげに「言葉の人」だよね。
> 「ロック画報」カクバリズム特集、ceroの荒内くんによる最近の音楽についての発言「スキルもあるしセンスもあるけども、文学性があんまりないと感じることもある。ceroはそこが武器だなと思います」というのも、なるほどという感じ。ceroもまた「言葉の人」という側面を強く持っているバンドだと思う。

11/29
> 日本のいたるところにインパールあり。→もんじゅ:設計、廃炉想定せず ナトリウム搬出困難 - 毎日新聞 https://t.co/eCgRPm3LoY
> 廃棄物となった使用済核燃料をどうするか、原発労働者の被曝をどうするか。この2点が解決できないなら、原発政策は失敗ってことだよな。
> 問題点が整理されている。→大阪市の決定の反国際性―サンフランシスコ市との姉妹都市関係解消の意味すること https://t.co/8rEWvufMTi
> 「ホントにテレビは日馬富士ばっかなの?」と思ってたんだけど、昨日久々に夜のニュースを見たら、さほど進展もないのにトップニュースで20分くらいあーだこーだやってて、そーゆーことかと。医療用ホッチキスで留められた傷跡の写真なんか、晩飯食いながら見たかねーよ。
> このハッシュタグ、楽しい。見始めたら止まらなくなる。→#名刺代わりの自選3首
> 俺もやってみた。
いくたびもシリーウォークをくり返しシリー名刺をシリー交換
わたくしは水滴である全身を震わす犬にしがみついてる
完璧な帽子掛けとして立っていた彼には助演男優賞を
#名刺代わりの自選3首
> あるんじゃないかと思ったら、俳句のハッシュタグもあった。→#名刺代わりの自選3句
> あえて10年以上前に作った句から選んでみた。
ビニールの桜を光るトオキョオへ
夏の下しっぽもつ人みな踊る
位置について用意しなさい鰯雲
#名刺代わりの自選3句

11/30
> 本日の「夜の巷」西武園ゆうえんち、園内の汽車がトラブって従業員が走り回る展開に。スーツを着た社員に指示されてわちゃわちゃする従業員をいたわりながら、「背広っ、叱らないでねー!」と言うマツコ・デラックス。この番組見てると、マツコはいつも現場で手を動かしている人の側に立つよね。
> ここのところ、NHKオンデマンド、楽天カード、AppleIDを騙った詐欺メールが立て続けに届いてるんだけど、手法が酷似してる。スパムにもトレンドがあるんだな。
> つか、同じところがやってるのか。
> 何これ? セイ、ホー!(ホー!) ホーホー!(ホーホー!) https://t.co/aW7oIav6FR
> この種子法廃止はけっこうヤバい話だと思ってる。→タネは誰のもの? 「種子法」廃止で、日本の食はどう変わるのか――種子の専門家に聞く - KOKOCARA https://t.co/5JNgUA6J3v
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11月のつぶやき(その1) [ツイート]

ようやく、先月11月のツイートまできたよ。映画にライブに読書にと、通常運転。つげ義春トリビュート展は展示を入れ替え3回行なわれたんだけど、結局全部行くことに。なんかハマっちゃって、10〜12月はマンガの原画展をいくつも見るという展開に。

11/1
> 今日は朝早くから職場の健康診断で病院へ。あまりの眠たさに虚ろな目で待合室のテレビをぼけーっと眺めてたら、看護婦さんが「オオタケマコトさん」と名前を読み上げていて、パッと目が覚めた。病院で同姓同名の人を見つけると、ちょっと得した気持ちになるのは何ゆえか。
> 以前、病院で「ハセガワマチコさん」が呼ばれてたこともあったな。んがっんん。

11/2
> 夜の古本まつり。提灯がいい感じ。 https://t.co/92FSh4AtwK
> この絵の、ヒーローの人形の置かれ方! これだけでもう、キューってなる。 https://t.co/CQ8cbMYSwR
> 俺も、これを見るたびにニヤニヤしてしまう。 https://t.co/5u0dkn1Sw3
> 俺が、「万人にはおすすめできないが」ってな物言いが好きになれないのは、自分が好きなら全力でそれを語れよ、って思ってるから。わざわざ「みんな」の意見を先取りする必要ないでしょ。
> 突然の雨のなか帰宅したら、マツコと10代の若者が交流中。
> さあさあ三連休だ。プシュッとな。
> 録画してあった「ドキュメント72時間」をいくつか鑑賞。新宿の手芸専門店オカダヤの回が素晴らしかった。緊縛師やコスプレイヤー、テキスタイルを作るというインドネシア出身の女性、ロンドンからわざわざ来た人形作家、二丁目の方々など、それぞれのこだわりをもって、生地やボタンや糸を選ぶ。
> 「ドキュメント72時間」新宿オカダヤ、ものを作ることが生きる上でいかに大切なものとなり得るか、ってのに感動しちゃうんだよな。カバンの紐をゴムにすると重くないということを発見したと語るおじさん。親がいなかったから自分で服を繕っていて、そこから裁縫が面白くなってきちゃったんだとか。
> 「ドキュメント72時間」新宿オカダヤ、縫製仕事をしているお母さんが娘と一緒に来店。「これ何?」と訊く娘に「どこでどういう風に使うかは自分で決めていいんだよ」。娘に語っているのと同時に、この人はそこに喜びを見出しているんだなということが伝わってくる。うん、自分で決めていいんだよな。
> 「ドキュメント72時間」新宿オカダヤ、手提げ袋を作っているというがん治療中のおばあさんの言葉がよかった。「私は不器用でしてね。昔はこういうことしなかったんですよ。病気して始めたらこんな楽しいことあったんだと思って」「病気になってありがとうって感じですね。人間になってきたような」。
> 「ドキュメント72時間」巨大老人ホームも、面白い場面があったな。高級そうなホームで、生き生きと余生を送る老人たち。そんな中、ロビーに座ってる90歳のばあさんに「みなさん長生きが楽しいっていう方も多いですけど」って水を向けると、「へえー、だ」と憎々しげに言い放つ偏屈っぷりが最高。
> 「ドキュメント72時間」巨大老人ホーム、生まれつき視力がないため、階段の段数を覚えて一人で歩くという87歳の女性。ホームの納涼祭は6階の窓を開けてそこから「見てる」と語る。「すごい華やかでね。もう焼き鳥のにおいなんかとってもいいにおいだった」。においで見るということにグッとくる。
> オカダヤといえば、仕事で使う小物を探しにいったときに、女性店員からシャツを褒められたことがある。「それ、リバティですよね」「え? リバティって何ですか?」「そういう生地があるんですよ。ちょっと触っていいですか。あ、やっぱりリバティだ」「そ、そうなの?」と、妙に嬉しそうな俺。
> 「リバティ」ってのがまた、ちょっとカッコいい気がしたりして。それまで知らなかったくせに。
> あ、あっちの72時間も応援してますよ。ジャニーズ時代にできなかったことを、のびのびやってほしい。

11/3
> ゲットだぜ! 実はまだ二階にいるのです。 https://t.co/doVJH29xge
> さあ、これからゲットアウトの時間だ。こわたのしみ。
> やー、『ゲット・アウト』ヤバかったー。今年の『ドント・ブリーズ』枠だな。つまりは、俺が大好きなタイプの映画。
> つげ義春トリビュート展「拝啓つげ義春様」後期、ビリケンギャラリーへ行ってきた。花輪和一による温泉ものへのオマージュが素晴らしくって、見惚れてしまった。あと、根本敬、南伸坊、本秀康、しりあがり寿が並ぶ、ねじ式コーナーも楽しい。この一角は左腕を押さえる青年だらけだな。
> ビリケンギャラリーのつげ義春トリビュート展、ユズキカズの南国感、三橋乙揶の夜感にも惹かれた。俺は、「李さん一家」のクリアファイルと森雅之の自費出版(?)本を購入。11月はここで鈴木翁二展をやるそうな。こちらも見に行きたい。
> これ、かわいかった! https://t.co/CGNG5IFCXF

11/4
> わ、森くんに会いに行ったのかー。「でかいな」の一言で、流れた時間がぶわっと立ち上がる。
> 昨日観たのは、ジョーダン・ピール監督『ゲット・アウト』。こーゆーの大好き。主人公は黒人の青年。白人のガールフレンドの実家で週末を過ごすことに。ところが、初めて訪れた彼女の実家はなんか変。この「なんか変」「なんか嫌」ってな、微妙な違和感でじわじわと引っ張っていく演出が見事。
> ジョーダン・ピール監督『ゲット・アウト』には、『悪魔のいけにえ』の一家のようなあからさまな異常者は登場しない。積み上げられる微妙な違和感は、人々が話す言葉と表情や態度の間にある小さなズレによって表現される。これって、俺のほうがおかしいのかな、ってな自身への不安にも繋がるんだよね。
> ジョーダン・ピール監督『ゲット・アウト』、無駄話のように思えるセリフが伏線になってたり別の意味を隠しもっていたりして、あとあと効いてくるというのもすっごくスリリング。ホント、ほとんどのセリフに仕掛けがあるんじゃないかな。あと、小道具も、あれこれ象徴的な意味がありそう。
> 『ゲット・アウト』の言葉と表情のズレの最たるものは、家政婦の表情だな。あれはホント、ゾッとする。竹中直人の「怒りながら笑う人」が、ふいにホラーに反転したような怖さ。
> 『ゲット・アウト』の監督ジョーダン・ピールは、コメディアン出身だそうだ。コメディとホラーの近しさを考えると、俺の場合すぐに楳図かずおを思い出しちゃうんだけど、この映画、ある楳図作品を思わせる展開があるね。
> そういえば、北野武ってバイオレンスは撮るけど、ホラー映画は撮ってないよね。武の作るホラーって、ちょっと観てみたい。
> これからイットを観る。それが見えたら終わりとか言うけどさ、バカヤロウ、まだ始まっちゃいねえよ(映画が)。
> 『IT イット』、いいじゃない! 原作は「怖いもの事典」ってな感じだったけど、映画版も恐怖シーンのバリエーションが豊富。あと、ペニーワイズが「ばあ」っと出てくる場面は、3回くらい飛び上がった。

11/5
> さあさあこれからカクバリズム祭り。カクバっていこー!
> キセル素晴らし! エノラゲイが、音頭のリズムに!
> カクバリズムライブ、20~30分前倒しで進行中。前倒しって、珍しいよね。
> 座れる場所を求めてうろうろ。
> カクバリズムライブ終わって ヘトヘト。9時間いたのかー。そして、腰が痛い。
> カクバリズムの15周年記念ライブでもらった冊子を、10周年のときの冊子と並べてみた。増えたなあ。 https://t.co/t58X0OR9Tt
> ちなみに、カクバリズムライブの冊子、15周年では近藤聡乃と本秀康の、10周年では真造圭伍のマンガが掲載されている。マンガを愛するレーベル、いいよね。

11/6
> 昨日は、9時間のライブのおかげで、万歩計が2万歩を超えた。
> わ、いい写真! https://t.co/MQxYMiDTtz
> 昨日の「カクバリズム 15 Years Anniversary Special」、出てくるミュージシャンがどれもこれも好き、という希有なイベントだった。つくづくいいレーベルだなあと思う。疲れちゃって途中休憩を挟んだりもしながら、15周年のお祭りをゆるゆる楽しんだ。以下、感想を。
> カクバリズム15周年記念ライブ、最初に観たのはキセル。サックスを迎えた「ハナレバナレ」、音頭のリズムになった「エノラ・ゲイ」など、新たなアレンジにびっくり&うっとり。音の出し入れやリズムが多彩だよね。ここ数年、イベントで観るたびに思ってたんだけど、来年こそはワンマンに行こう。
> カクバリズム15周年記念ライブ、思い出野郎Aチーム。こーゆーのは、文句なしにノれる。カクバリズムで一番ダサいサビと本人が語ってた「ダンスビートとあの娘が夜のすべて」ってなフレーズも、ソウルミュージックとあの声でグッときちゃうわけで。つかこれ、ちと変えればボリス・ヴィアンじゃん。
> カクバリズム15周年記念ライブ、VIDEOTAPEMUSIC。いろんな音に耳を澄ましたくなる。録音・録画された音や映像は、すべて過去のものじゃん。でも、様々なビデオからのサンプリングや、フィールドレコーディングされたノイズが、いつかのどこかと今ここをつなぐ。なんてロマンティック。
> カクバリズム15周年記念ライブ、在日ファンク。短い手足でJBのように踊りまくる、ハマケンのかわいさ全開。ソウルアレンジがイカす「スーダラ節」や、京都&レンスポンスが楽しい「京都」もよかったけど、♩我が国我が国言ってる~と歌われる「爆弾こわい」のタイムリーさにシビまくり。
> カクバリズム15周年記念ライブ、二階堂和美 with GFJB。もうね、ニカさん&ビッグバンドは何歌っても最高わけで、ひたすらニッコニコ。はっちゃける「いてもたってもいられないわ」と、歌い上げる「女はつらいよ」の振り幅の大きさよ。まだイベントの途中なのにすっかりフィナーレ気分に。
> カクバリズム15周年記念ライブ、cero。なんだか観るたびに、音がぶっとくなってる気がする。上手く言えないんだけど、いろんなものが混じりあうような官能性を感じる。カオティックな「Elephant Ghost」のカッコよさったら。あと、「街の報せ」の流れにあるような新曲もやってた。
> カクバリズム15周年記念ライブ、YOUR SONG IS GOOD。ラストは「打ち上げ始めます」と言って演奏を始めるユアソン。「バナナゼロ」のときには見せないけど、ステージのジュンさんのチャラさよ。もう終わるかと思ってると、ヒートアップする演奏がその3倍くらい続いて、へとへとに。
> カクバリズム15周年記念ライブ、アンコールでは出演者が全員ステージへ。後ろのほうに下がるキセル兄弟やどこに立っても目立つニカさん、体の大きさがチャーミングなスカート澤部くんやちょこまか動くハマケンなど、目が楽しい。ということで、以上です。ごちそうさまでした。
> これぞテレ東らしい知性。→「家、ついて行ってイイですか?」成功の秘密(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース https://t.co/wKf6iFUtup @YahooNewsTopics

11/7
> 武器商人といえば、ブラックゴーストだよなー。
> これ、欲しい! https://t.co/jd04nt3NiN
> NHKの報道に関するツイートを見るたびに、公共放送として大丈夫かねと心配になる。安倍政権だっていつかは終わるわけで、こんなことばっかやってると戻れなくなるよ。
> 「ドキュメント72時間」、京都の私語厳禁の私設図書館を観た。ひそひそ声のインタビューが不思議な親密さを感じさせて、とても面白い。インパール戦の生き残りだったという父を思いながらビルマ語を勉強しているおじさん、キノコの多様性に惹かれて図鑑を見ながらそれを模写している女性など。
> 「ドキュメント72時間」京都の私設図書館、元数学の非常勤講師、今は新聞配達の50代男性。いつか教壇に戻ったときのために数学の勉強しているそうだ。戻れるかはわからないけど、「やっぱりこれ(数学)が自分のよりどころっていうか」と語る。勉強が生きる支えになる、ということに打たれる。
> 「ドキュメント72時間」京都の私設図書館、ミニコミ誌の原稿を書いているという40歳の女性。祝日の夜になぜここにと訊かれ、「行き場がない独り者の駆け込み寺みたいなところもありますし」と小声で答える。ここはたぶん中年の独身者も多いと。「孤独だけど孤独じゃないでしょ」。うわ、刺さるー。
> 続けて「ドキュメント72時間」カナリア諸島も観た。この番組の海外篇では出色じゃないだろうか? 有数のリゾート地でありながら観光客には取材せず、3日間港に滞在する日本のマグロ漁船に密着。船での暮らしに誇りを持っている海の男たちが、みんな魅力的なのよ。嵐の思い出を語り合ったりしてさ。
> 「ドキュメント72時間」カナリア諸島マグロ漁船、船はまだ1年という18歳の男の子が「陸で仕事をやってたら自分は弱いんですよ」と語る。この言い方にもグッときちゃうんだけど、彼に限らず、漁労長も外国人たちも、他の漁船も、異なる境遇の者たちが海の男という一点でつながっているのがいい。
> 「ドキュメント72時間」カナリア諸島のマグロ漁船、こういう言い方がいいのかわからないけど、「陸」にはなじめない人たちが海へ出ていく。陸ではなく海を居場所としている、ということで海の男たちはつながっている。俺はそこに惹かれる。それは独身者たちが図書館にひっそり集まるってのにも似て。
> 例えば、教室で窓際に座りたがるタイプってのがいる。窓際の者同士でちょっと会話したりするじゃん。で、ピンときちゃうわけよ。こいつも、教室の中心にはいられない、もしくはいたくない者なんだと。どういう相手かはわからなくても、そんな風にして窓際という一点でつながれることがあるんだよね。
> 『IT』のルーザーズ・クラブの子供たちが集まる、隠れ家のような川っぺり。そこに、なぜかいじめられっ子が迷い込んでくるでしょ。あれも、ここに逃げてくるヤツとは仲間になれる、って感覚があるんだよね。
> 居場所がない人たちの居場所、ってのはグッとくるものがあります。僕もカナリア諸島はロンバケのイメージしかなかったのに、マグロ漁船ってのが意外で。15mのシケを体験したってな話で、「お前もあんとき乗ってたっけ?」って盛り上がるところとか、好きです。

11/8
> 『IT』は、負け犬扱いされている少年少女が恐怖に立ち向かっていくというのが素晴らしいんだけど、何よりホラー映画なんだからペニーワイズ「も」大事。

11/9
> 音楽や本や映画なんかで、一人の作家や一つのジャンルに特化したファンサイトって、SNS時代になってめっきり減っちゃったよね。ディスコグラフィーに沿ってレビューするような。何かに精通した人が作る見取り図って、すごく役に立つと俺は思ってるんだけど、みんなはそうでもないのかな。
> 歴史性の喪失ってな話かもね。
> マップがない問題、でもある。

11/10
> プレイリストを作って遊んでると、あっちゅうまに時間が経っちゃうな。大貫妙子のクリスマスっぽい曲を集めてたら、ついつい夢中になっちゃって、続けてコシミハルのクリスマスっぽい曲まで集め始めたりして。選んで並べてまとめて悦に入る、真夜中の愉楽。

11/11
> 鈴木翁二は、全集が出てもいいレベルのマンガ家だと思う。筑摩書房とかどうよ?
> 毎回検眼して2ウィークのコンタクトレンズをまとめ買いする行為って、儀式感があるな。
> 少年少女たちの心の傷がそれぞれの恐怖と結びつくっていう、キングの原作をきっちり映画化していて、僕も感動しました。特に、太っちょの子、すごくよかった。

11/12
> ちょうど今読んでるんだけど、すごくいい! https://t.co/0aEmcCFiqv
> 一瞬、エイリアンの卵に見えた。 https://t.co/5LzNooRQBW
> 先週観たアンディ・ムスキエティ監督『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』、子供たちの通過儀礼としての恐怖、というスティーヴン・キング的なテーマを丁寧に描いていてとてもよかった。ちゃんと怖くて、ちゃんと感動できる。『スタンド・バイ・ミー』や『キャリー』の匂いもあり。
> アンディ・ムスキエティ監督『IT/イット』、雨降るグレイの街にくっきりとした輪郭を浮かび上がらせる黄色いレインコートと赤い風船の、冒頭シーンから素晴らしい。怖いものってのは人それぞれなわけで、その恐怖シーンのバリエーションとペニーワイズの偏在っぷりも最高。特に、笛吹く女は怖い。
> アンディ・ムスキエティ監督『IT/イット』、大人たちには子供たちの恐怖がわからない、ってのがポイント。恐怖ってのはとても大切で、怖がることができなければそれを克服することもできない。だから、人一倍恐怖に敏感ないじめられっ子たちだけが、恐怖に向き合い世界を良くすることができるんだよ。
> アンディ・ムスキエティ監督『IT/イット』、図書館にいる太っちょの男の子が「外で遊びなさい」と司書に言われたあと、外を自転車に乗った男の子たちがシャーッと走っていく場面。友達が欲しいな、という切ない気持ちが湧きあがってくる。恐怖に立ち向かうときの一番の武器は、友情なんだな。
> アンディ・ムスキエティ監督『IT/イット』、ギブスのエピソードも好きだなあ。赤で上書きされた「V」の切なさ。それが最後のシーンで大きく映し出されて気づく。このVは、ルーザーたちが手にしたビクトリーのVなんだ。
> 弟から、さいたま国際マラソンに出た、というLINEが届いた。俺が寝起きでちんたらしてる間に、奴はがっつり走ってたのか。この生きる姿勢の差よ!
> LINEにアップされた走り終えた二男の写真に、「痩せた?」「痩せたね」と返信する長男と三男。
> 鳩山郁子さんが鈴木翁二についてつぶやいているの、しみじみいいなあ。
> ●ニッポンのおもてなし 首都壊滅の五年後に売るゴジラのソルベ
> フェリーニの『カサノバ』を思い出す。 https://t.co/DxhZ7QkF3w
> ドン・コニシやダン・イケダは、シン・ゴジラの仲間だと思う。

11/13
> 「おそ松さん」、ふいにコミュニケーションの地獄をえぐってくるから、油断ならない。
> 「などと釈明したが、取材後に4ブログ全てが投稿を削除した」→フェイクニュース:作られ方 ブログ管理人が内幕語る - 毎日新聞 https://t.co/dA2CtZLjK8
> 「弾き語ったリスト」には載ってないんですが、むかーしジァンジァンで聴いた坂本龍一「森の人」のカバーが、とても印象に残っています。 https://t.co/YxRimPqtNB
> 昨日、『ノクターナル・アニマルズ』を観に行ったら、映画館で知人とばったり。つか、彼とは今年に入って映画館で3、4回偶然会ってる。てことは、知り合う前をカウントすれば、もう20回くらいは会ってそうだ。そーゆーのは「会う」とはいわないが。
> 例えば、学生時代の友人とか、気づいていないだけで街中でばったり会ってるんじゃないか、と思うことがある。でも、それは「会う」とはいわないんだな。残念ながら。
> 冬の朝、自転車で高校へ向かう途中、凍った道で派手にすっ転んだことがある。で、それを見てた別のクラスの女子が爆笑して、そのはずみで彼女もチャリですっ転んだ。のちに、同僚にその話をしたら「それ、私かも」と言われびっくり。同じ高校だったことが判明した。あるんだねえ、そーゆーこと。
> 大人になってからもそのことを覚えてるってことは、お互いよっぽど恥ずかしかったんだろうな。今じゃ道で転ぶなんてしょっちゅうあることだしいちいち覚えちゃいないけど、自意識でパンパンになってる高校時代は転んだことさえ思い出だ。

11/14
> スティーヴン・キングの『IT』で、リッチーがバディ・ホリーの悪夢を見るシーンがある。そこから、眼鏡が彼のコンプレックスだったってことがわかるんだよね。舞台を80年代にした映画版ではそのシーンがなかったのが残念といえば残念だけど、ポール・バニヤン像は出てきたので俺としては満足。
> ちなみに、キングの『シャイニング』で好きなのは、動物の形に刈り込まれた巨大な庭木に襲われる場面だけど、これまたキューブリックの映画版には出てこない。

11/15
> フェルディドゥルケ! ケツ作! おちり! おちり! https://t.co/vzvVsJdJQh
> 松浦理英子『最愛の子ども』読了。素晴らしい! 3人の女子高生がパパ、ママ、王子様という役割の疑似家族を作る話。って、言ってる側から「女子高生」とか「疑似家族」てなわかりやすい言葉でくくることに抵抗を覚える。これは、そうした粗雑で暴力的な言葉に対するエレガントな抵抗の物語だからね。
> 松浦理英子『最愛の子ども』では、性愛でも友愛でも家族愛でもないような、でもってどれでもあり得るような、繊細でニュアンス豊かな関係性が描かれている。未だ名付けられてないこうした関係性を認めようとはしない様々な抑圧の中で、それでも道なき道を行く少女たちのなんと魅力的なこと。
> 松浦理英子『最愛の子ども』の語り手は、一人称複数形の「わたしたち」。「パパ・ママ・王子様」という役割の3人の少女たちを、クラスメートの「わたしたち」は「わたしたちのファミリー」と呼び、妄想で彩っていく。そうやって事実と妄想を繊細に編み上げていった産物がこの小説、という仕掛け。
> 松浦理英子『最愛の子ども』、語り手である「わたしたち」の妄想は、憧れを投影する少女マンガのようでもあり、外界から身を守るバリアのようでもある。粗雑な大人たちに踏み込まれない憧れの王国を、自分たちで作り上げるんだよ。そんな少女たちの妄想の、切実さと豊かさにうっとりしてしまう。
> 松浦理英子『最愛の子ども』、例えば棒高跳びについての妄想とかとても甘美で官能的。→
> 「二人の人間の重みでポールが大きくしなり、ああ落ちる、と見ている者たちが思った瞬間ポールがまっすぐに戻り、二人は空に向かって跳ね上がる。空に吸い込まれて消えてしまうんじゃないかと見ている者たちは案じるけれど、バーを越えた二人は楽しそうにこにこしながら降りて来るのだ」松浦理英子
> 松浦理英子『最愛の子ども』、こんなセリフも面白かった。「「亜沙美たちはさ、フィクションに男と女が出て来ると女の立場でしか読もうとしないみたいね」恵文が思索的な顔で言った。「わたしたちは男にも女にも乗り移りながら読むけど。そうじゃない?」」
> 何かに、例えば小説でもアイドルでも洋服でもバイクでも園芸でも、何でもいいんだけど、「うっとりできる人」ってのはいいなあと思う。俺も「うっとり力」を磨きたいと思ってるけど、「力」なんていうと途端にうっとりできなくなっちゃうわけで。
> 「みっちりインタビュー」の名の通り、隅々まで行き届いたインタビュー。→少女たちが築いた自分たちだけの王国。最新にして最高の傑作『最愛の子ども』、ついに刊行。──「作家と90分」松浦理英子(前篇)… https://t.co/FXWYKuOvlN
> こちらは後篇。最後の質疑応答も面白い。→90年代以降、若者はろくなことがないと思って生きているんじゃないか。──「作家と90分」松浦理英子(後篇) https://t.co/8cnzXwW7NI #松浦理英子 #最愛の子ども @bunshun_onlineさんから
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10月のつぶやき(その2) [ツイート]

年の瀬ギリギリ更新で、10月のツイートまとめ後半戦。選挙かー。いつも選挙のときは気分がささくれ立つんだけど、この選挙はちょっと新しい動きが出てきていろいろクリアになった。って、立憲民主党のことですが。そして、その数日後、エンケンさんの訃報が。しんしんとさびしい。

10/16
> 松村正直歌集『風のおとうと』読了。旅の歌がいいなあ。観光地の絵はがきのような歌ではなく、旅という行為に宿る寄る辺なさみたいなものが感じられるところに惹かれる。 ●スリッパに交互に音をきしませて廊下の果ての男湯へ行く
> 松村正直『風のおとうと』、秋の歌ではこんなのが好き。「とどまりて」という発見が、その仕事を聖なるもののように感じさせる。 ●秋の陽のさすフロアーにとどまりてエスカレーターの手すり拭くひと
> 松村正直『風のおとうと』、巻末の略歴を見ると松村さんは俺と同世代なんだな。この年齢ならではの苦い感慨みたいなものにグッとくる。 ●良い人と自分を信じていた頃の垣根に匂うキンモクセイの花
> 松村正直『風のおとうと』、松村さんの歌を読んでいると、日常のように旅をして、旅するように日常を送っているように思える。そんな松村さんにとって、「家」とはどんなものなんだろうか。 ●ゆうぐれはドアにドアノブあることのこんなにもなつかしくて 触れたり

10/17
> 「透析患者うんぬん」発言に言及したツイートに対して、炎上ねらいで言っただけで本心ではないし十回以上謝罪してるってことを理由に、「厳重に抗議」するというのはどういう理屈だ? 炎上ねらいで「殺せ」と扇動するのも大問題だし、謝ってんだからいいだろってな態度は普通は謝罪とは見なされない。
> つうことで、もう一回だけ言っとくと、ないわー。長谷川豊だけはないわー。
> あと、俺が興味本位で注目してるのは、細野豪志。希望の党の一連の動きの中では、前原・小池よりも醜悪に思えたんだけど、通っちゃうのかな。いやだな。
> 安倍晋三の選挙演説の前に、君が代斉唱が起こったという動画を見たけど、端的に言ってキモいっす。

10/18
> 俺が手に入れた特典音源はRCと岡村ちゃんのほうだけど、「むらさきの空から」ってフィッシュマンズじゃん! そっちも聞いてみたいっ! https://t.co/DbGRIOaSX1
> あまり言及されることがないけど、フィッシュマンズの「むらさきの空から」は名曲だよね。ギターで弾き語りたくなる。
> ブッカー賞、ジョージ・ソーンダース! 笑える海外文学!
> ETV特集「アイ アム ア ライブラリアン~多国籍タウン・大久保~」、すごくよかった。様々な国の言語の本をできる限り充実させ、読書会などの交流イベントを行う、新大久保の図書館館長・米田さんの奮闘を追ったドキュメンタリー。人々をつなげる図書館や本の公共性について、考えさせられる。
> ETV「アイ アム ア ライブラリアン」、日本で暮らす外国人にとって母語で書かれた本がどれほどの喜びをもたらしてくれるか。遠く離れた母国と本でつながることができる。それだけじゃなく、本が外国人たちや日本人をつなぐ。図書館がそうした「場」になっていることに、グッとくるのよ。
> ETV「アイ アム ア ライブラリアン」、リクエストカードでタミル語の子供の本というオーダーがあり、何とかそれを手に入れようとする図書館長の米田さん。「タミル語ってそもそもどこでしょう? ああ、わかんねえな。図書館なんで調べましょう」と、百科事典コーナーに行く場面の可笑しさ。
> ETV「アイ アム ア ライブラリアン」、図書館長の米田さんの素晴らしい言葉。「世界中の本をいっぱい読めば、世界中の友達が自分の心の中にできる」。本そのものが他者との出会いであり、さらに、他者と自分をつなぐものでもある、ということ。
> カートゥーン黄金期の作品を見ると、色彩やら音楽やら全部ひっくるめて、ゴージャスだなあと思ってしまう。例えば、「トムとジェリー」なんかでよく出てくる、テーブルにびっしり並べられたごちそう。あの色、質感は、オーケストラで曲をつけるのにふさわしいゴージャスさだ。

10/19
> ヨイヨイヨイヨイ。→坂本冬美 HIS パープルヘイズ音頭 2006 https://t.co/c3gmHuf6js @YouTubeさんから
> 昨日ツイッターで回ってきたトムとジェリーはこれか。→Tom and Jerry at MGM - music performed live by the John Wilson Orchestra... https://t.co/HZRB1Fv1YM @YouTubeさんから
> 名作。ネズミの目線になって食卓を眺める楽しさ。→トムとジェリー(Tom and Jerry) - 台所戦争(The Little Orphan) https://t.co/CuBOdWWKC7 @YouTubeさんから

10/20
> 自分を保守だと思っている人にもリベラルだと思っている人にも、ぜひ読んでもらいたい。→「リベラル」の逆は「保守」ではなく…歴史に耐えるものさしで、中島岳志さんと現代日本を読み解く政治学(江川紹子) - Y!ニュース https://t.co/DWoUIyAzwg
> 俺はずーっと、「リベラル」「保守」「右」「左」という分け方に違和感を感じてたんだけど、中島岳志さんの見取り図はとても腑に落ちる。枝野幸男の言う「私は、リベラルであり保守だ」「右でも左でもなく下からの政治」というのも、この見取り図でよく理解できる。→ 週刊金曜日ニュース https://t.co/Fn1Ed3Mymn
> 「会場に再び笑いが起きた」→安倍首相に熱狂 投稿内容は「自己責任」 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース https://t.co/ATfHY56SLr
> ここへきて、J-NSCとやらの実態が可視化されつつある。俺、ネトサポと呼ばれる人たちがどんな人なのか気になってたんだよ。政治系ブログで数百円アルバイトとか、選挙演説でのチンピラめいた応援団がそれと重なるのかどうかはわからないけど、見事にひと色に染め上げられているなあと。
> あと、若者かと思いきや、けっこうおっさんおばさんが多いということも。
> いいっ! ご町内のエキゾチカ。アルバムが楽しみぞチカ。→VIDEOTAPEMUSIC / Fiction Romance【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 https://t.co/ELv8ijesH1 @YouTubeさんから

10/21
> 社民党に、服部良一って候補者がいることを始めて知った。心ズキズキワクワク。
> みんな期日前投票に行ってるなあ。俺は荒れ模様の投票所が見たいので、明日行く。
> 新宿バスタ前に行ってきたよ。バスタの2階3階から身を乗り出して演説を聞いている人、甲州街道を挟んだ道の反対側で聞いている人、歩道橋の上で傘さしながら聞いている人なども含め、大勢の人たちが集まっていた。あと、わりと全世代がいた印象。
> 小島慶子は、それほど声を張り上げてるわけじゃないのに、とてもよく通る声で、さすがだなあと。意見の違う他者と話そう、「黙れ」と言われたら怒ろう、というスピーチもよかった。
> 福山哲郎、枝野幸男の演説もよかったけど、それよりも集まった人たちの反応が、これからのデモクラシーを感じさせてよかった。立憲主義とか民主主義ってのは選挙のあとも続くわけで。
> これ聞いて、すごいなと思った。 https://t.co/7kWOx5eIK1
> ちゃんとこーゆーことを言える、ってのはすごいことだよ。聞いていて、思わず声が出た。 https://t.co/PsC506r33a
> 空撮で見るとまたすごいな。俺はもちろん、「下から」見てたわけだが。 https://t.co/gNv3MpWBhH
> 現場は、みんな枝野さんや福山さんの言葉を聞きたい、っていう熱を感じました。歩道橋やバスタのバルコニーから身を乗り出して聞いている人も。あと、みんな後ろで見てる人のジャマをしないように、傘ささないんですよ。そーゆーところも、すごいなあと。
> 明日、楽しみです。サイテーの選挙と思ってましたが、サイテーの中にもいいことはあるわけで。
> 元SMAPの3人のニュースを目にするたびに、なんだかのびのびやってる雰囲気が伝わってきて、ちょっと嬉しくなる。こーゆーこところからも、世の中が変わっていくのかもしれないと思ったり。
> サイテーの選挙から新たな動きが生まれてくるのと、どこかシンクロしているようにも思えて。
> 本日の「ゴッドタン」。ナイツ土屋「毎日やっていることが、言い間違いを訂正する」

10/22
> 投票終了。出口調査を受けた。前にも一度やったことあるけど、今ってアンケート用紙じゃなくて、タブレットに出る選択肢を選ぶスタイルなのね。ふわふわした民意にふさわしい。
> 投票所の小学校、グラウンドが池になってた。 https://t.co/w41Cfu1iCr
> 我が家の近隣地区で緊急避難速報が出てる。
> 夜の小学校。まだ投票にくる人がちらほら。 https://t.co/VBqkOsmSUv
> 細野豪志、しょぼしょぼしてる。
> 福山哲郎が喋ってるときの、細野豪志の表情が「無」。
> 選挙特番見ながらビール飲んでたら、眠たくなってきた。
> 石破茂、今日も黒光り。
> 安倍晋三に神戸製鋼について質問する池上彰。「しっかりと日本のすぐれたものづくりを取り戻す」とすっごく「らしい」言葉で回答する安倍晋三。
> あまりに、安倍さんが好きな言葉だけが並べられていた回答で。しかも、内実は何も言ってないに等しい、っていう…。
> 言語空間の問題は、すっっっごく大きいと思っています。もう対話になんないんだもん。
> とりあえず、千葉一区であいつの当選がなさそうだということは、ひとまず今回の選挙で良かったことの一つにカウントしておきたい。
> 無所属で闘った野田佳彦が「裸一貫で」と言うたびに、上島竜兵の豆絞りが脳裏に浮かぶ。

10/23
> 電車で隣にいる見知らぬ人たちが、俺と同じ苗字の同僚について話をしてる。どうやらその人物は、トイレにおしっこをまき散らしたらしい。「でも、絶対反省してないで、今頃寝てるよ」。俺じゃないけど、なんかごめん。
> 先々週観た映画。北野武監督『アウトレイジ 最終章』。おなじみの役者たちの顔エンタメ。「しごとぉ?」という西田敏行の第一声、「知らんわい」と言い放つ岸部一徳もいいけど、なんつっても塩見三省が最高。病気をされたとかですっかり痩せちゃってるんだけど、衰えぬ気概が粘る口元に宿る。
> 北野武監督『アウトレイジ 最終章』、北野映画のなんもない場所にたちこめる不穏な空気は、いつも絶品だなあと思う。今回は屋上のシーンにゾクゾクした。白々とした駐車場に黒塗りの車がすーっと入ってくる。あの殺伐とした空気感は、まさに「殺風景」って言葉にふさわしい。
> 実際に銃が撃たれるかどうかが問題じゃなくて、いつ弾が飛んできてもおかしくないという状態ってのが、北野映画の醍醐味だと思う。『アウトレイジ 最終章』の屋上はまさにそれだし、『ソナチネ』なんか全編不穏な空気で満たされている。
> 先々週観た映画、マット・リーヴス監督『猿の惑星:聖戦記』。これも最終章、ってことでいいのかな。白髪まじりのシーザーはもちろんカッコいいんだけど、もはや人間じゃんってところまで進化しちゃってて、民家のドアを蹴破り銃を構える、ってなアクション映画でおなじみの仕草をしたりする。
> マット・リーヴス監督『猿の惑星:聖戦記』、棲家を追われる猿たちに難民を、建設される壁にトランプの「壁」を連想する。中でも俺が一番ギョッとしたのは、人間側に寝返ったゴリラたち。背中に書かれたDonkeyという文字は、『サウルの息子』でゾンダーコマンドの背中に描かれていた印を連想。
> マット・リーヴス監督『猿の惑星:聖戦記』、シーザー「NO!」と叫ぶ第一作の名シーンに呼応するかのような場面があってグッときた。あと、小道具としての人形の使い方が見事。苦い皮肉が効いている。

10/24
> したコメの『ぼくの伯父さん』野外上映の際、トークショーで細野晴臣が『ぼくの伯父さん』テーマ曲を日本語でカバーしてた。あれ悶絶ものだったんだけど、新しいアルバムに入らないかなー。
> 至福の時間でしたよ! 細野さんが幼少時代の話をしていたのが、とても印象的でした。クリスマスに家族に連れられて山野楽器に行ったら、コートのボタンが飾ってあったギターの弦に引っかかりボロンと鳴って、そこから楽器に興味をもったんだとか。なんつうタチ的なエピソード、と興奮しました。
> 神保町でフラゲ。 https://t.co/xBZxvHe07V
> 筋! スジ感が! https://t.co/rHBS6LXHDX
> この本、ヒジョーに気になる。読んでみたいし、食べてみたい。ん、食べてみたいか…? いやいや、やっぱ食べてみたい! https://t.co/OeowBj6F1R
> 僕も、今日、ペットボトルのお茶を飲むときに口からズレて顔でお茶を浴びました。ちょいちょいやるので、秘かに顔茶(がんちゃ)と呼んでます。
> 「私のマンガはすぐお母さんを殺すのです」。萩尾望都先生のとーっても貴重なお話!→女子美術大学特別公開講座「仕事を決める、選ぶ、続ける」レポート https://t.co/PST9Gi5SRw @cafebleunetさんから
> 「張り紙パイレーツ」、我らが赤羽だ!

10/25
> エンケンさんが逝ってしまった。さびしい。さびしいよお。
> 俺は不滅の男と吠えたかと思えば、か細い声でほろほろと歌う。どっちもあるから好きだ。強くて弱いから好きだ。
> 「寝図美よこれが太平洋だ」のすぐ側で歌ってる感に、グッときてしまう。
> 「またいつか会いましょう」の、声が裏返るところ。あの虚空へ消えそうな切なる願いとか。
> 細馬宏通『二つの「この世界の片隅に」 マンガ、アニメーションの声と動作』読了。マンガとアニメーションを往復しながら、細部に目をこらすことで、作品世界の豊かさを発見していく。そう、発見。その驚きや喜びや戦き、思考の流れや息づかいを写し取ったような、細馬さんの文体にとても惹かれる。
> 「突然わたしたちは、動いているのはこちらの視線ではなく、世界の方であったことを知り、いつの間にか彼我の動きがすり替わっていたことを知り、そしてコトリンゴがゆったりとこう歌っていたのに気づく。『白い雲は流れ流れて…』」細馬宏通『二つの「この世界の片隅に」』より。気づいていく文体。
> 細馬宏通『二つの「この世界の片隅に」』、例えば「食事の支度があまりに楽しそうなので、つい気づきそこねてしまうが、かまどの前のすずはずいぶん長いこと一人で過ごしている」という指摘にドキッとする。細馬さんは、「こういうものだ」という思い込みをゆるやかに解除し、発見へと促してくれる。
> 細馬宏通『二つの「この世界の片隅に」』、冒頭の「姉妹」の章を初めてウェブで読んだときはうるっとくるほど感動した。マンガ版についての指摘も、目から鱗が落ちまくり。登場人物たちに爪がないとか、コマをまたぐ手書き文字のサイレン音とか、「つい気づきそこねてしまう」ことだらけ。
> こちらは、単行本に入っていないエクストラ。→『二つの「この世界の片隅に」』extra https://t.co/IcukLwH3CB
> アメリア・グレイ『AM/PM』読了。約1ページ分に切り取られた何人かの人物たちの日常の断片が、ずらーっと120並べられた小説。同じ人物名なのに設定が違って見える話があったり、非日常へと横滑りしていく話があったり、なんともとりとめがないんだけど、それがじわじわとよくなってくる。
> アメリア・グレイ『AM/PM』、午前から午後へ午後から午前へ、24時間人々はそれぞれに日々を過ごす。そのバラバラの世界で、登場人物たちの会話はすれ違い続ける。というか彼らは、世界そのものとすれ違いつづけているんじゃないかと。そうしたあれこれのとりとめのなさ。その可笑しさと悲しさ。
> アメリア・グレイ『AM/PM』、「ごめんね、つまらない話で」「その言い方やめてよ」という会話をしたことはないか? 恋人の友人が好きになれなかったり、気持ち悪いと思いながら行為に及んだりしたことはないか? お気に入りの服、例えばジョン・メイヤーのライブTシャツに語りかけたことは?
> 「パーティーをやろう、彼女は決めた。次の朝ちりとりの中で小さな物語が生まれるようなやつを。はがれたスパンコールやハイヒールに踏まれてめちゃくちゃになったミントの葉、割れたガラスの破片と混ざり合ったエビの尾、パンの皮」アメリア・グレイ『AM/PM』より。そう、小さな物語を!
> アメリア・グレイ『AM/PM』、雨の日のロマンティックな気持ちについて書かれた章もいいな。「屋根の力によって、我々はその下でセックスをしたくなるのだ」。屋根の力!

10/26
> 宣伝コピーは「全員レプリカント!」で。
> 「何が、二つで十分だ、バカヤロウ」とか。
> 「エンケンに『頑張れ』なんて言うのは失礼なんじゃないかと遠慮してたけど、本当はみんな『頑張れ』って言いたかった。あの掛け声で思いが解放された気がする」→エンケンが歌に残した「俺が死んだ時」のメッセージ https://t.co/9mePiNfJWZ
> 数百円でデマ記事を書くヤツがいて、タダでそれを広めるヤツがわらわらと出てくる。この動きはとても気になる。
> 澤部くんが、They Might Be Giantsについて熱く語ってる!→スカート澤部のルーツを紐解く、ココ吉で見つけた4作品 https://t.co/93POCF1tJ3 @CINRANETさんから
> 「僕の中のポップミュージックの条件として、「短ければ短いほどいい」っていうのがあって、それはyes, mama ok?とTMBGからの影響です」とスカート澤部渡。同感! 短くてバラエティに富んだ曲がごちゃごちゃ入ってるところが、They Might Be Giantsの魅力。
> TMBGのショーケース。5分に何曲入ってんだと思うかもしれないけど、実はこれで1曲→Fingertips - They Might Be Giants https://t.co/qsn0PmpyoR @YouTubeさんから
> それにしても、They Might Be Giants来日してくんないかなー。ライブで観たい。
> 「自分の身近な街のなかにも、視点を変えれば、違う時代や違う文化につながるものや、得体の知れないものがいくらでもある」。おお、これぞご町内エキゾ!→VIDEOTAPEMUSICの鋭い感覚 日常に異文化を見出す視点の音楽家 https://t.co/ugqCDuwLZI
> 「QJ」に掲載されていた、滝口悠生さんの素晴らしいVIDEOTAPEMUSIC評。「彼の描くものは、そんな私たちの記憶と、『思い出す』という行為が持つ虚構性に似ていると思う。『リアル』とは実はその虚構性に他ならない。彼の作品は、誰でもない誰かの記憶みたいだ」。
> VIDEOTAPEMUSICの『ON THE AIR』のライナーに、このアルバムのモチーフがいくつも挙げられているんだけど、その中に「30年代のナチス政権下のドイツで若者が叩くスイングジャズのドラム」ってのがあって、あ、佐藤亜紀の『スウィングしなけりゃ意味がない』だ、と思う。
> 俺、ミュージシャンが文学について語るのも、作家が音楽について語るのも、好きなんだよね。ああ、そこがつながるのか、という嬉しい驚きがあるでしょ。
> 数年前、遠藤賢司がテレビで「表現にとって大切なものは」ってな問いに、「可愛らしさ」と答えていたことをふと思い出した。意外な答えだけど、エンケンさんが言うととても腑に落ちる。

10/27
> 俺も子供の頃、自分で考えたオリジナル怪人図鑑を作ってたことを思い出した。なるほど、あれもエキゾか。→対談 : VIDEOTAPEMUSIC x 鶴岡龍(LUVRAW)──風景、そして怪人 #ototoy https://t.co/VesLDqDt5Q @ototoy_jpさんから
> タモリ倶楽部、京急の話題のBGMがCAKE。
> 鉄道のダイヤの話題のBGMがプリプリ「ダイヤモンド」。

10/28
> 「私はそういう人々を「はしっこの人たち」と呼んでいるんですが」→ムーミンを深掘り。翻訳家・岸本佐知子がトーベ・ヤンソンに迫る https://t.co/upLVZWnStj @CINRANETさんから
> いま、『ブレードランナー 2049』を観終えたとこ。ふう。ちょっと、陶然としております。
> 『ブレードランナー 2049』、前作の俳優をちょろっと出しておきました、ってなレベルだと思ったら大間違い。堂々たる本気の続編だった。しかもディック濃度たっぷりの、堂々たる本気のSF。もっとあの世界に浸っていたくなる!
> 最初の10分で、ただごとじゃない感がビリビリ伝わってきて。160分なんて、ぜんぜん長くない。長くないよ。
> もうね、2020年のオリンピックとかどーでもいいね。2049年がどうなってるかのほうが気になる。

10/29
> あ、俺もそうかもしれない。「さびしい」ってのは、とても大切な感情。
> 「人はさびしいから歌を作る」と言ってたのは、歌人の藤原龍一郎だったか。
> 『ゲット・アウト』を観に新宿のTOHOシネマズまで行くも満席。雨の歌舞伎町はブレードランナーの世界だよなと思ったら、今週はもう2049を観たので充分じゃないかという気持ちになり、歌舞伎町を往復しただけで帰ってきた。それが私のゲットアウト。
> え、ソーラーパネル? え、防護服? え、幼虫? と、SFマインドが刺激されまくり。それを映像だけでやっちゃうという。映像の強度がまたすごくて…。
> 映画館を出たあと、しばらく「映画が抜けない」感覚があるというのも久々で。
> 1作目は僕はビデオが最初なんですが、当時、友人が激推ししていたときの高校の教室の感じを今でも覚えています。で、レンタルビデオに走ったと。
> タマフルのブレードランナー特集を聞いた。82年に『ブレードランナー』が公開されたときはコケたんだけど、評価がじわじわ広がって85~86年にブームになったとのこと。で、サイバーパンクブームとリンク。俺が知ったのもこの時期なんだけど、おかげでおぼろげだった俺の記憶の時系列がクリアに。
> まあ、植え付けられた記憶かもしれないが。
> 高校時代、俺に『ブレードランナー』を教えてくれた友人は、スピルバーグの『激突!』も大好きで、よく語っていた。俺は大友克洋の『AKIRA』がすごいってな話をしていて、高校の近くには『童夢』に出てきたような巨大な団地があった。ってのも、すべて植え付けられた記憶かもしれないが。
> 記憶ってのは不思議なもんで、高校時代に友人が「ウィッキーさんに会った」とやたら自慢していたことを、ふと思い出したりして。

10/30
> 古本まつりを見ると、秋だなあと思う。 https://t.co/UFj4sWlzlG
> DOMMUNEでVIDEOTAPEMUSICがトラックの作り方を解説してて、滝口悠生『死んでいない者』のラストを連想。やっぱ、この二者はリンクしてるなあ。
> VIDEOくんのライブ中に電源が落ちるっていうね。妖怪のしわざか。
> お、モグタン、きた。
> そして、パラード!
> ドミューンのVIDEOTAPEMUSICライブ、楽しかった。今週末は生で観るぞ。
> 即興短歌。 ●煙突の手前を鳥が横切って針とびのよに揺れる景色よ
> 最近知った、クリスティン・マッコーネルのインスタやツイッター。悪趣味なお菓子の数々が、楽しくてしょうがない。『エイリアン コヴェナント』をモチーフにしたお菓子の数々とか、グロくて最高。https://t.co/5USe0UZGRF
> ぜーんぶ、お菓子。どうかしている。
> こちらはキャロットケーキだそうだ。 https://t.co/dP8zA1PydL
> ハロウィンには、カボチャじゃなくてエイリアンを!

10/31
> いや、実は『ザ・マスター』観てないんですよー。ベーションはしてるけど。
> 楳図かずおファンの俺は、『ブレードランナー2049』のとあるシーンに、楳図かずお作品のとあるシーンを連想してうひゃーと大喜びしたんだけど、「とある」としか言えないのがもどかしい。みんな早く観て!
> ああ、秋も終りだなあと、80年代の大貫妙子を聴いている。この頃のヨーロピアンな雰囲気の曲って、俺の中では萩尾望都の『メッシュ』のイメージと重なるんだよね。
> 佐々木敦『筒井康隆入門』読了。筒井康隆作品を時系列に沿ってレビュー。つっても作品数は膨大なわけで、手間と愛情をたっぷり注がなきゃ、できるこっちゃあない。筒井康隆の遊戯的なギャグの特徴を「アイディアの蕩尽」と評するところとか、深く納得。あと筒井作品に漂う「虚無感」の指摘も。
> 「『虚人たち』と『虚航船団』の「虚」は「虚構」の「虚」だけではなく「虚無」の「虚」でもあるのだと思います。これに限らず、筒井康隆の小説、特に長編には、最後には何もかもが消え去り失われてしまうのだという底知れない虚無感が横たわっているように思えます」佐々木敦『筒井康隆入門』より
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10月のつぶやき(その1) [ツイート]

10月前半のツイートまとめ。思い出したように言っておくけど、誤字脱字や表記を整えたり、文脈がわかるように順序を入れ替えた抜粋編集バージョンです。つげ義春、イギー・ポップ、ベルウッドって、いったいいつの話だよって感じだな。あと、Astronaut.ioってサイトの映像にはとても感銘を受けた。→http://astronaut.io

10/1
> 『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』、読了。最後は「かわいい」の章。素朴な顔して変なこと言ってるとか、素朴な実感を独特の言葉で表している、という句に惹かれる。まあ、本当に素朴かどうかはわからないけど、ストンと腑に落ちるというか。
> 『天の川銀河発電所』、小野あらたの句は「言われてみればそーゆー場面ってあるよね」って気持ちにさせる。でも、それが詩になることに、言われてみるまで気づかないというか。 ●手術跡見せられている夜長かな  小野あらた
> 『天の川銀河発電所』「かわいい」の章より、絶妙に時事を取り入れた句。 ●東電に賞与の出たる冬の海  関悦史
> 『天の川銀河発電所』「かわいい」の章より、いったい何の話をしてるんだ、という句。 ●鍵男爵は鍵にくわしい春あらし  田島健一
> 『天の川銀河発電所』「かわいい」の章より、素朴な実感が詠まれていて思わず、わかるぅ、となる句。 ●颱風の去りすべすべの夜空かな  津久井健之
> 『天の川銀河発電所』「かわいい」の章より、トボケた顔して何やってんの、という句。 ●幽霊とおぼしきものに麦茶出す  澤田和弥
> 『天の川銀河発電所』「かわいい」の章より、そこに目をつけますか、という句。 ●かしらんと男が言って冬の晴  佐藤智子
> 『天の川銀河発電所』「かわいい」の章より、他人から見ればささやかだけど本人にとっては切実だよね、って句。 ●草の実や女子とふつうに話せない  越智友亮
> ということで、『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』、堪能しました。あー面白かった。言葉で捉え直された世界の多様性に、うっとりする。帯は千葉雅也。「現代俳句を読み、目を上げて周りを見れば、世界にひびが入っている。世界が、生まれ直すのである。」
> これからクストリッツァの最新作。ウンザウンザと期待が高まる。
> 録画した「キング・オブ・コント」を見ていたら、こんな時間に。ジャンポケ、つくづくコント師だと思う。トリッキーなことをせず、設定と演技で笑わせるあたりが。
> あと、俺、アキナのコントのあの感じは好きよ。

10/2
> 枝野幸男の認識は、とても腑に落ちる。保守かリベラルか、ってことよりもトップダウンかボトムアップかだ、ってのは、まさにその通りだなあと。
> コニー・ウィリス『ブラックアウト』上下巻を読了。第二次大戦中のイギリスのそれぞれ異なる環境にタイムトラベルする3人の大学生が、皆帰れなくなってさあ大変というお話。足止め、巻き込まれ、行き違いなどで、なかなか思うようにことが進まない。こんなに進まないのに、読むのを止めらんない。
> コニー・ウィリス『ブラックアウト』、舞台の一部がダンケルクなんだけど、助けを待つ側の焦りや苛立ち、という点がタイムトラベルで島流しになった登場人物たちと重なる。あと、いくつかの時間軸を行き来しながら進んでいきある地点で合流するカタルシスに、ノーランも読んでるかなあと思ったり。
> コニー・ウィリス『ブラックアウト』、未来から第二次大戦中のイギリスにやってきた学生たちは、仲間に会いたいのに会えない。でもその代わり、その時代の人たちと様々な交流を持つんだよね。そこから過去の人々の暮らしぶりが生き生きと伝わってきて、片渕須直監督がフェイバリットに挙げるのも納得。
> 第二次大戦中のロンドンでは、防空壕がわりに地下鉄の駅を使っていたそうだ。そんな、空襲が日常と化した地下鉄駅ってどーゆー感じなんだろう。というのが、コニー・ウィリスの『ブラックアウト』で描かれている。
> しかし、文庫で上下巻の『ブラックアウト』は、これだけでは完結せず、続編でさらに分厚い上下巻の『オール・クリア』に続くのだ。ペースを上げて読んじゃいたいような、じっくり腰を据えて読んだほうがいいような。
> 10月は読書の季節だよな。座って踊る名付けて座読書!
> ビリケンギャラリーのつげ義春トリビュートで、田中六大の冊子を入手したい。
> 「おそ松さん」、ふざけてるなあ。徹底して、ちゃんとしない。
> 「おそ松さん」のエンディングで、田島貴男の声の強さを思い知る。

10/3
> 話を聞いてくれる人かどうかは、政治家を選ぶうえで、大事なポイント。「こんな人たち」と激昂したり、「その指摘は当たらない」と突っぱねたりする政治家は、ああ話を聞く気がないんだな、と思うわけで。
> ふと気づくと「さくらんぼ」を口ずさんでいる。にゃんこスターのせいか?
> サニーデイの新譜に「泡アワー」って曲があるのかー。
> 公約の内容を書かずに遵守しろって言ったり、金額を書かずに資金提供しろって言ったり、そのくせ外国人参政権だけやけに具体的だったり、こーゆー書面にサインしちゃう人はおっちょこちょいだと思うんだけど、公認を受けた政治家はみんなこの条件を呑んだのか?https://t.co/lviAy6WGRt

10/4
> ときどきこの声が無性に聞きたくなる。→Iggy Pop "In The Death Car" (Arizona Dream soundtrack) https://t.co/i2wUjFI3zM @YouTubeさんから
> R.E.M.とパティ・スミスの共演。→EXCLU : R.E.M et Patti Smith : "E-Bow the Letter" (Live in New York) https://t.co/SOwH7jXFkD @YouTubeさんから
> 負けそうなときこそ聞きたくなる。→Spoon - The Underdog https://t.co/OitkASNPvp @YouTubeさんから
> 俺、選挙区でホリエモンと争ったときの亀井静香を、一時期モノマネのレパートリーにしてたのよ。俺が亀井静香のことが嫌いになれないのは、まさに佐々木敦さんが言及しているところで。死刑廃止論者であり、妙に泥臭かったりもして。
> モノマネする前には、別に亀井静香のことを好きでも嫌いでもなかったんだけど、おちょくるつもりでマネしてたら、だんだん愛嬌があるなあと思い始めて。ストックホルム症候群みたいなことかもしれないが。

10/5
> いきなりメンバーが次々と月の句を投稿しだすとか、句会のLINEグループってすげーなと思った仲秋の名月。
> 拙句。 ●名月や名前を付けて保存する
> たまにはハッシュタグを使ってみよう。『短くて恐ろしいフィルの時代』ジョージ・ソーンダーズ。人がひとりしか入れない国とかガラクタでできた人々とか、ヘンテコな設定で独裁者が生まれるメカニズムを描いた小説。中編くらいのボリュームだし、何より笑えるのが素晴らしい。 #総選挙に役立つ本
> お、カズオ・イシグロか。
> お、「天使たちのシーン」。
> と思ったらメドレーだ。
> ♩大人になりずいぶん経つ~
> 先週観た映画。ダニエルズ監督『スイス・アーミー・マン』。内気な青年が、万能ナイフのように様々な道具の代わりになる死体と共に無人島を脱出する、という突拍子もない設定の青春コメディ。バカバカしい話だなあと思ってたら、途中でブロマンス風になってきて、終盤でさらに予想外の方向に。
> ダニエルズ監督『スイス・アーミー・マン』。タイトルが出るタイミングが最高。けれん味たっぷりに、どーんと出るのよ。それ自体がギャグになってるような出方というか。あと、俺が惹かれたのは、DIYセンスあふれるチープな工作たち。ものがなければ作ればいい。サバイバルでも映画でも。
> ダニエルズ監督『スイス・アーミー・マン』。おならに始まり、うんこや勃起やオナニーなど、下ネタ満載。だけど下品にならないのは、「生きるってそーゆーことじゃん」という精神に貫かれているから。さよおならだけが人生だ。
> 先週観た映画。ヨン・サンホ監督『ソウル・ステーション/パンデミック』。『新感染』の前日譚的なアニメーション。押しよせるゾンビたちを、警察は最初ホームレスの暴動だと思い込むのよ。ゾンビが炙り出す格差。貧乏人たちを「食い物」にするのはゾンビじゃなくて、というラストの後味の悪さも格別。
> ヨン・サンホ監督『ソウル・ステーション/パンデミック』。都市の描写がすごくいい。近代的なソウル駅周辺と、安ホテルがある入り組んだ露地。ほらここにも格差が。んで、風俗業から逃げ出した少女がモデルルームに逃げ込むという皮肉。家に帰りたかったのに、結局ニセモノのホームにたどり着く。
> ヨン・サンホ監督『ソウル・ステーション/パンデミック』。ヒモの兄ちゃんのキャラクターが、オリラジ藤森っぽい軽薄さがあってよかった。他の登場人物も含め、ちょっと今敏っぽいタッチだなあと思ったら、パンフで監督が日本のアニメ、とりわけ今敏からの影響を語っていた。
> 娘を持つ父親にとって『新感染』はきっつい映画だった、ってな意見を聞くけど、『ソウル・ステーション』もまた違った意味で父親にはキツい映画だろうな。

10/6
> 「希望する語調:です・ます」というのが興味深い。ネトサポ系の妙に慇懃無礼な文体って、どっからきてるのか気になってたんだけど、そういうテンプレなのかも。 https://t.co/eyeRP2z7q9
> 相手を虚仮にするために丁寧な語り口を採用する、ってなことがあるのはまあわかるのよ。でも、ネトサポ系の文体って、それとも違う気がするんだよな。いびつなコスプレ、みたいな感じ。
> 貴殿、ってな呼び方もあったな。何のコスプレだ?
> 花粉症ゼロ、で連想するのは、楳図かずお『14歳』で、一夜にして国中の植物を人工のニセ植物に変えるエピソード。
> カズオ・イシグロで祭り状態の早川書房、中学生の頃からの早川ファンとしては嬉しい限り。この勢いで、『ブレードランナー』に合わせてディックもバカスカ売れてほしい。
> ちょうかわいい。 https://t.co/Pgd1kLot6C

10/7
> ゲットだぜ。 https://t.co/JVTPuWQ2L3
> これからイギー・デンジャー、じゃなくてギミー・デンジャー。
> 発売が楽しみ。ジャック・タチ『パラード』の映像もチラっと。→VIDEOTAPEMUSIC「ON THE AIR」(Digest Movie) https://t.co/0F4GicgGd2 @YouTubeさんから
> ビリケンギャラリーのつげ義春トリビュート展「拝啓つげ義春様」を見てきた。伊藤潤二のカッコいい構図、島田虎之介のミニマルなアプローチ、近藤ようこのエロチシズムなどに、グッときまくり。あと、初めて見た川名晴郎の絵の「建物の裏側感」が素晴らしかった。川名さん、名前を覚えておこう。
> つげ義春トリビュート展「拝啓つげ義春様」、題材になっているのは圧倒的に「ねじ式」が多いけど、それ以外でも「この場面はあのマンガ」だとすぐ思い浮かぶわけで、その意味でつげ作品ってポップなんだなあと改めて思う。そんな中、クリハラタカシだけが「夜が掴む」を題材にしてたのもよかった。
> つげ義春トリビュート展「拝啓つげ義春様」、田中六大のコミック冊子「つげ・オブ・デッド」も購入。限定100部で400円。ツイッターで見たときから気になってたんだけど、これがまた素晴らしくって。つげ義春の世界観でゾンビを描き、かつ夏の気怠さと甘酸っぱさが伝わってくる。
> ジム・ジャームッシュ監督『ギミー・デンジャー』を観てきた。イギー・ポップの、つうかストゥージズの歴史を追ったドキュメンタリー。イギー・ポップについてそこまで詳しいわけじゃないんだけど、思いのほか面白くって。イギーって、トレーラーハウス出身だったのか。あと、ダイブの発明!
> ジム・ジャームッシュ監督『ギミー・デンジャー』、「俺たちはコミュニストだ」とメンバーでギャラを折半したり、ヒッピームーブメントを「臭かった」って評したり、イギー・ポップの面白さが爆発。客席のあちこちから笑いが起きていた。あと、変なダンス好きの俺としては、イギーのダンスも最高で。
> ジム・ジャームッシュ監督『ギミー・デンジャー』、言わずもがなだけどイギー・ポップの何にもおもねらない姿勢はカッコいいな。だいたい、あんなに背をしならせてマイクを握るミュージシャンはいないわけで。
> 先週観た映画。エミール・クストリッツァ監督『オン・ザ・ミルキー・ロード』。いつも通りっちゃあいつも通りだけど、バルカンミュージックが鳴り響き、銃がバンバン鳴らされ、花嫁衣装が風になびき、動物たちがうろつき回る。んで、戦争と婚姻とで大騒ぎ。この騒々しさが楽しいんだよな。
> エミール・クストリッツァ監督『オン・ザ・ミルキー・ロード』、何つっても戦争終結までの最初のパートが最高。時計のギャグやら、元新体操選手やら、ばしゃばしゃこぼれるミルクやら、狂騒的なパーティやら、雨漏りやら。後半は、この祝祭的なトーンが一変。マジックリアリズムな逃避行に。
> エミール・クストリッツァ監督『オン・ザ・ミルキー・ロード』、いつもと違うのは空撮が多いこと。ハヤブサの視点ってことなんだろうけど、ドローンを使ってるのかな。鳥の目から見れば、悲劇も喜劇も現実も幻想も、地上のできごとは区別がないってことか。人生や歴史は決して、ひと色にはならない。
> エミール・クストリッツァ監督『オン・ザ・ミルキー・ロード』、クストリッツァ自身が主人公を演じているんだけど、クストリッツァ、ちょっとポール・マッカートニーに顔が似てるな。あと、動物たちの演技はすごいよ。踊るハヤブサに、口移しで果物を食べる熊。これがCGじゃないっていうから驚き。

10/8
> べっぴんさん、べっぴんさん、ひとつとばして…。 https://t.co/la25Dvtu3P
> 今日はこれからベルウッドの記念ライブ。細野さん、慶一さん、あがたさんが並ぶという垂涎の布陣!
> 昨日はつげ義春、今日はベルウッド。なんつう週末だ。
> やっぱ、ベルウッドともなると客席の年齢層が高いな。私はリアルタイムではありません。
> 休憩タイムにロビーに出たら、キセル兄が物販のレコードを物色してた。
> 鈴木茂がロビーでサイン中。
> キセル、わずか2曲だけどべらぼうによかった!
> キセルのお兄ちやんが歌い始める瞬間が好きだ。決して強い声ではないのに、いっぱつで持ってかれる。で、弟がコーラスを重ね始める瞬間が好きだ。いっぱつでゾクゾクっとくる。
> 「ベルウッド・レコード45周年記念コンサート」新宿文化センターに行ってきた。二部構成で、1部ははちみつぱい&あがた森魚、2部は高田漣をバンマスに様々なミュージシャンがベルウッド曲をカバーし、最後に鈴木茂、細野晴臣という流れ。アンコールは全員で「さよならアメリカさよならニッポン」。
> 「ベルウッド・レコード45周年記念コンサート」、第1部はサイケデリックな「塀の上」とこってりした「赤色エレジー」が強力だった。第2部は、林立夫をドラムに迎えた鈴木茂「氷雨月のスケッチ」のテンションと、細野晴臣「相合傘」「ろっか・ばい・まい・べいべい」のゆるーっとした空気が好対照。
> 「ベルウッド・レコード45周年記念コンサート」、カバーコーナーでは何つってもキセル! 高田渡の「鮪に鰯」でなぜかうるうるきてしまい、ミュージックソウを使った「終りの季節」でまたうるうる。キセルが声を出した瞬間、空気が変わるっつうか。隙間が多いけど実は凝ってるアレンジも絶妙。
> 「ベルウッド・レコード45周年記念コンサート」、志磨遼平はライブで観るのは初めて。ちょっと美輪明宏っぽい感じで艶があるなあと。ハンバートハンバートの「教訓 I」もよかった。あえて今、この曲っていうメッセージを感じた。

10/9
> 新宿で用事があるので、その前にということで、アルタ前にきてみた。
> 枝野さん、スピーチ。
> 福山さん、スピーチ。
> 神保さんもきてるな。
> 枝野さんのスピーチは、かなりグッときた。「民主主義の主役は皆さんです」という、明確なメッセージ。
> そろそろ離脱。
> 新宿紀伊國屋にて。 https://t.co/SS7Rg7wLSE
> それにしても、三連休毎日新宿にきてるとは。
> 句会、いつもは遅れて行くんだけど、休日ということで最初から参加。以前参加したときはテキトーなボールペンで書いて「俺の字がひでーな」と思ったので、今回は書きやすいボールペンを用意し字をきれいに書く、ということに注力しました。
> そもそも字が汚い上に、パソコンがメインになっちゃってから、普段、字を丁寧に書くということをほとんどしないので、緊張するんだよね。こーゆーツイートだって、手書きだったら読めたもんじゃないと、つくづく思う。つか、面倒だからつぶやかない。
> 新宿アルタ前の枝野幸男のスピーチを聞き、つくづく俺はこーゆー言葉に飢えていたんだなと実感。政治家の語る、言ったもん勝ちな嘘や詭弁や逆ギレや揚げ足取りや扇動に、うんざりしつつもいちいち腹を立てるのがイヤで、半ばマヒっつうか諦めていた。でも、論理的で真摯な言葉はちゃんと響くんだよ。
> もう一つ、俺が現政権の何に腹が立っていたかを、枝野幸男がきっちり言語化してくれた、というのも大きい。トップダウンで不本意なものを押し付けられるのが、耐え難かったんだ。枝野さんは、「それは民主主義ではない」と明解に語っていて、まさに、と思った。右や左じゃなくて、もっと根本の話。
> しかし、政治家が脚立に立ってスピーチする、ってのは、「絵」としてもなかなか素晴らしいんじゃないだろうか。
> 僕はやっぱり、言葉が一番気になるんですよ。枝野さんは、扇動の言葉を語らない、というところがいいと思いました。相手をなんとなくその気にさせるための言葉ではなく、自らの考えをきっちり伝えるために語っているんだなあと。
> 直接的な暴力に晒されたら、俺なんか屈してしまうと思う。でも、それに抵抗するために、言葉や論理があるわけで、つまり「立憲」ってのはそういうことだと思う。

10/10
> この時間でももわっと暑いって、どーゆーことよ?
> IWJの枝野幸男インタビュー、とても面白かった。岩上安身は原理主義的すぎて質問者としてはダメだと思うんだけど、そのおかげで枝野幸男の政治家としての資質がよくわかる。こうあるべしと凝り固まった相手に対して、これだけ理知的に語れるのか。敵味方主義じゃない言葉の使い方。
> 超名曲! 夜道を歩くリズムで。→キセル - ベガ @ TAICOCLUB camps'11 https://t.co/uZgp1tGHC3 @YouTubeさんから
> この曲の場合、この画質や音質が逆にいい感じ。→KICELL CAFE TECO LIVE 「君の犬」 https://t.co/qtjb296gj3 @YouTubeさんから

10/11
> これ、素晴らしい。ずーっと観ちゃう。世界中に存在する、無数の片隅。→「閲覧数ゼロのYouTube動画」と「宇宙」の織りなすファンタジー|WIRED.jp @wired_jp https://t.co/bLWS5I70jO
> 誰の目にも留まらない動画の中にも、それぞれの人、それぞれの時間、それぞれの場所が存在している。当たり前のことだけど、それが、とても尊いことに思えてくる。
> 日本や海外のコミック・アーティストの描き下ろしアンソロジー『ターニングポイント』を読んだ。冒頭の松本大洋「ハナコさんのオナラ」は、「Astronaut.io」同様に、それぞれの場所、それぞれの時間を描いた作品で、とてもいい。
> 『ターニングポイント』、どの作品も面白かったんだけど、ジョン・キャサデイの「ハックルベリーの友達」は、最後のフレーズにガツンとやられた。「わかったよ。それじゃ、おいらは地獄に行くよ」。
> 昨日、カズレーザーの「貼り紙パイレーツ」で、カズレーザーが自販機のそばで古い写真を拾って、その持ち主を探し出して返しにいくというのをやっていた。40年くらい前の古い写真で、観光地らしき場所で女性二人、並んで写っている。なんてことない写真だけど、こーゆーのもグッときちゃうんだよな。
> 映画を観ていて、フィクションだとわかっているのに、ホームムービーの映像が流れる場面で無性にかきむしられてしまう、あの感じとか。
> 昨日ツイートした、キセルの「君の犬」のライブ映像。客席で素人が撮ったと思しき、画質も音質も粗い動画なんだけど、あれに感じる魅力って何なんだろう、と思ったり。
> 大学時代、合宿で宿泊先を掃除しているときに、誰かがビデオカメラを俺に向けてきたことがあった。スマホもデジカメもなかった時代で、「動いて、動いて」とか言われて箒を持ったままおどけたポーズを取ったことを覚えてる。あの動画が今どうなってるか知らないけど、見返したらどんな気分になるかな。
> 別に面白いことしてるわけでもないし、すごい他愛もない映像だろうけど、でもあのときの空気感みたいなものが映ってて、それはあのときにしかないものなわけで、見たら泣くかもしんない。
> マンボ、確かに! 昔のニュース映像もグッときますね。あと、デパートの風景とかも。

10/12
> 中学生の頃、新しい担任が最初の挨拶で「先生もみんなと一緒に成長していきたい」ってなことを言っていて、変なのと思った俺はそのことを母親に話したら、「先生の言うことを聞けっていうより、いい先生じゃないの」と返された。枝野幸男のスピーチを聞いて、そんなことをふと思い出したりして。

10/13
> テレビの党首討論であからさまな嘘をついたり、推定無罪を無視したりってなことが横行するなら、各テレビ局は翌日のニュースでちゃんと検証してほしい。ファクトチェックをしてまでがニュースですよ。
> 通りかかった駅前で、希望の党の候補者が演説してた。数分しか聞いてないけど、自分たちは「政権を担えるしっかりした野党で、なんでも反対の政権の足を引っ張るだけの野党とは違う」と、ひたすら野党批判。安倍一強を倒すんじゃなくて、野党を倒したがってるみたいだ。
> 維新、みたいなもんか。
> 長谷川豊は、ないわー。それだけは、ないわー。
> 今日のタモリ倶楽部は、見たほうがいいやつだな。
> 最高! やる気のないNO MUSIC, NO LIFE→トリプルファイヤー「カモン」 https://t.co/r71V62Fn5X @YouTubeより
> 伴田良輔さんがツイッターをやってることを知る。
> キング、一時期すごくハマってまして。買います!
> 中でも『IT』は本当に大好きで。あれだけ作品を書いて、未だ現役というのもすごいです。
> いや、ホント、どんだけ書くんだと。携帯電話のせいで人々がゾンビ化するとか、バカバカしい話も書いているところが、また素晴らしくて。

10/14
> 夕べはコニー・ウィリスの『オールクリア』を読み始めたら途中で止められず、朝までかかって読了した。やっぱ、コニー・ウィリスはすげえや。これだけ複雑に入り組んだ物語を知的に構成しつつ、感情を揺さぶる語り口。最後の数章でボロ泣き。涙の跡をつけたまま、朝方布団に入りましたよ。
> コニー・ウィリスの『オールクリア』、前作『ブラック・アウト』はすれ違いや遅延、つまり「ずれ」の物語だったわけだけど、『オールクリア』は、その「ずれ」こそが他者との出会いを生み人生を豊かにするという話だと思う。そして、そこで行なわれる市井の人々の利他的行為はすべて英雄的だと。
> コニー・ウィリスの『オールクリア』、言及される文学がシェイクスピアとアガサ・クリスティ、ってのもいいね。あと、アラン・チューリングも出てくる。
> コニー・ウィリス『オールクリア』、やっぱ「できることをできるかぎりやる」に尽きるなあ。人々のそうした行為が、辛うじて世界の崩壊を食い止めている。小説の舞台は空襲下のロンドンだけど、「今・ここ」の話でもあるわけよ。何度も口にされるこのセリフを思い出そう。「これはタイムトラベルよ」。
> アウトレイジから、間髪入れず猿の惑星へ。
> ゴッドタンの芝居ヤバい芸人選手権に出演してた本郷杏奈。あー、めっかっちゃった、という感じで、かなりの逸材。ホント、この番組はこーゆーグラビアアイドルを見つけるのが上手い。そして次週は、ナイツ土屋のいじり方。

10/15
> 昨日の新宿、こんなことになってたのか。この動画、熱気が伝わってきていいな。 https://t.co/ih7kGT0s9r
> 今から爆音ブレードランナー。前のヤツね。雨の降る日は雨の映画を。
> 2049の前に我が家のDVDを見返しておこう、と思ってたんだけど、せっかくの機会なので、スクリーンで観ておこうかと。ほぼ満席。おじさん多し。
> 外国人もけっこういるな。
> 丸の内ピカデリーの爆音上映、『ブレードランナー ファイナル・カット』を観てきた。いやあ、堪能。あの近未来描写は今じゃすっかりおなじみになっちゃったけど、夜と雨と蒸気とネオンやサーチライトのノワール感にシビレまくり。あと、透明なレインコートは、昔観たときと同じくらいわくわくした。
> 『ブレードランナー』は、高校生の頃「日本では当たらなかったけどすげー映画」って友人が激推ししてて、レンタルビデオで観たのが最初。最後に逃避行シーンがあるバージョンだった。俺は、デッカード=レプリカント説を唱えてたんだけど、『2049』の予告を見る限りでは人間だったみたい。
> ブレードラン歌。 ●人々を蝕む雨に煌めける広告塔の「強力わかもと」
> 清水ミチコが楠田枝里子のモノマネをしながら、「さて、私はロボットなんて古いタイプのものじゃありませんよ。レプリカントと呼んでください」ってなネタをやっていたのが90年代。この頃には、レプリカントって言葉がある程度浸透していたわけだ。
> 佐々木敦さんの筒井短編セレクトは、俺と好みが近くてうれしい。『ダンシング・ヴァニティ』は未読だけど、佐々木&大森の両方がベストに挙げてるとなると、俄然読みたくなってくる。
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9月のつぶやき(その2) [ツイート]

んで、9月後半分のツイート。今年は句会に毎月参加したり句集を読んだり、俳句の年だったなあ。この時期読んでいた『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』も、とても刺激的な読書だった。で、それを受けて俺が詠んだ俳句がこれ。「冬銀河付箋すべてを使い切る」。

9/16
> 表紙のイラスト、いいなあ。 https://t.co/UXkY8o2ezU
> 今から、一度目の三度目。
> 『三度目の殺人』観終えて、ずーん。「焼肉食うんかい」とか「砂糖入れすぎ」ってツッコンでた最初の頃が、はるか昔に思えるよ。
> 『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』、このアンソロジーは「おもしろい」「かっこいい」「かわいい」の三つの章に分かれてるんだけど、「おもしろい」の章を読み終えた。ユーモアは、詩の大きな武器だよね。いくつか引く。
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、おいどうしちゃったんだ、という句。 ●ともだちの流れてこないプールかな  宮本佳世乃
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、なんだその口調は、という句。 ●寒し寒し集合写真早う撮れ  小川春休
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、男子だなあ、という句。 ●夏めくやバンド名バスドラムに書く  トオイダイスケ
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、その自信がどこから出てくるのかわからない、という句。 ●野遊びや跳ねても俺と地が許す  黒岩徳将
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、あともう一句。昔、俳句をやる友人とこの句が話題になったことがあった。なんかすごいよねえと。 ●友よなぜ輝く裸で古池へ  高山れおな

9/17
> 読んでいる途中の本、早く読みたい本なんかが山積しているのに、ダンケルクが舞台となっていると聞いてコニー・ウィリスの『ブラックアウト』を読み始めてしまった。ハヤカワ文庫の中でも分厚い上下巻で、しかも続編の『オール・クリア』はさらに分厚い上下巻。ひゃー、大長編じゃん。
> 本は数冊並行して読む派、です。だから、半年くらいずーっとちまちま読んでる本、途中まで読んだのにしばらく休んじゃってまた最初から読む本、結局途中で止めちゃう本もある。
> カバンには本を数冊入れておかないと落着かない。自分でもちょっと病的だと思ってるんだけど、常に「選択肢」を用意しておきたくなっちゃうんだよね。iPodがないときは、CDも10枚以上持ち歩いてた。こーゆー症例に、なんか名前がついてないのかな。
> 映画に行くのに、事前に予約をしたくない、ってのも似たような感覚なんだよな。気分が変わるかもしれないから、ギリギリまで選択肢を残しておきたい。自分の気分を最優先したいという欲求。

9/18
> 当たり前のことをいうようで気が引けるけど、どんな芸名を名乗ろうが、どんなペンネームやハンドルネームやラジオネームやレキシネームを名乗ろうが自由じゃねえか。大きなお世話だよ。
> 好みで言えば、切込隊長ってな、イキった名前はダセえと思うけど、まあそれも自由だと思うよ。
> そういえば、復刊ドットコムで復刊中だった倉多江美の『静粛に、天才只今勉強中!』が全巻完結した。一気読みのチャンスだな。
> 今から、コヴェナント。夕べ『プロメテウス』を観て、準備万端。プロメはもっとキモがらせてくれいという欲求不満が募る作品だったので、コヴェはやってくれると信じたい。
> 客席、おじさんが多いな。エイリアンはもう、若者にはアピールしないのか?
> コヴェナント、キモかった! そうそう、そうこなくっちゃ! レクター博士とレプリカントも入ってた。
> ♩ハッピーエンドにゃ後がある~→矢野顕子 - 「SUPER FOLK SONG RETURNED」YouTube用特別トレーラー https://t.co/woLICYpEUs @YouTubeさんから
> 絶品の弾き語り。 歌詞を間違えそうになるところも「歌」になる。→矢野顕子 - 雷が鳴る前に https://t.co/3yfU41vL60 @YouTubeさんから
> これも凄まじい。荒れ狂う台風のようだ。→矢野顕子 ちいさい秋みつけた https://t.co/MFD8qH4JN0 @YouTubeさんから

9/19
> チャボさんが「雨あがりの夜空に」を、ポラリスが「SEASON」をカバーする。歌が回る。
> 「SFマガジン」の特集「オールタイム・ベストSF映画総解説 PART1」を読み終えた。いやー、知らない映画がいっぱいあるなあ。1932年の日本の無声アニメーションとか、意外なセレクト。SFっつうとハリウッド映画を思い浮かべがちだけど、ソ連や東欧の作品も紹介されているのもいい。
> 1932年の日本の無声SFアニメーション、これです。影絵のモダンなデザインが楽しい。ちょっと真鍋博っぽい感じもあり。→百年後の或る日 | 作品詳細 | 日本アニメーション映画クラシックス https://t.co/icuJw21Wqh
> 「SFマガジン」の「オールタイム・ベストSF映画総解説」、東欧SFでは、高野史緒さんが紹介している日本劇場未公開のチェコ映画『ジェシーを狙うのは誰だ?』が、すごい面白そう。アメリカ映画では、日本でソフト化されていないブラッドベリ原作の『いれずみの男』が観てみたい。
> 「SFマガジン」の「オールタイム・ベストSF映画総解説」、誰がどの映画について書いているか、というのも興味深い。酉島伝法さんが『吸血鬼ゴケミドロ』『フェイズIV』『ガンダーラ』を担当とか、偏りすぎていて素晴らしい。
> しかし、ウディ・アレンの『スリーパー』がヒューゴー賞を受賞してるとは知らなんだ。

9/20
> 俳句アンソロジー『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』、「かっこいい」の章に入った。高柳克弘の句はシュッとしてるなあ。端正。言葉が俳句の形にピタッと収ってると、こんな何でもないことでも詩になる。 ●秋深し手品了りて紐は紐
> 『天の川銀河発電所』、藤井あかりの句もいいね。動きのある場面を切り取るときの、トリミングがいちいち決まってる。歩いている「途中」を切り取ったこの句とか。 ●落葉道二度聞きとれずもう聞かず
> 『天の川銀河発電所』、言い切りのカッコよさってのもあるね。わずか十七文音でビシッと言い切っちゃうのも、俳句の魅力だと思う。榮猿丸のこの句とかシビレる。 ●夕焼の多摩ニュータウン掌に潰す

9/21
> 「今の日本がナチ前夜の状況なのかと問えば、それは違う。なぜなら、日本国憲法のなかに「緊急事態条項」が存在しないからです」→ナチ研究の第一人者が看破 自民案「緊急事態条項」の正体 https://t.co/U2wsL0W8QR #日刊ゲンダイDIGITAL
> 長谷部恭男・石田勇治の対談本『ナチスの「手口」と緊急事態条項』を読んだ。ドイツってナチスという負の歴史に向き合う、って印象があるけど、そうなったのは60年代からという話が興味深かった。そして、70年代の「ホロコースト」というドラマがドイツ国民の歴史認識を大きく変えたんだそうな。
> テレビドラマがきっかけで、過去の歴史に対し反省的に向き合うようになる、ってのは、けっこうダイナミックな話だよね。
> 近藤聡乃『A子さんの恋人』4巻を読んだ。うわー、すごい。特に「あいこの乱」! 前巻もだけど、恋愛のごちゃごちゃをクールにそして繊細に描いている。小道具としてのSNSや、谷中銀座という舞台、回想シーンの挿入の仕方などなどいちいち見事だし、この話のラストがまたすごくいいんだ。
> 近藤聡乃『A子さんの恋人』は、登場人物に対する距離感が絶妙で、ちょっと突き放した感じで描いてるんだよね。みんなちょっとヤなところがあるし。でも、それをひっくるめて全員のことが愛おしく思えてくるのが素晴らしい。
> 最近読んだマンガでは、スケラッコ『大きい犬』、久野遥子『甘木唯子のツノと愛』もよかった。

9/22
> 新しい地図という言葉、手書きを活かしたビジュアル、「逃げよう」から始まる宣言。グッとくるじゃないか。抑圧する言葉ばかりが飛び交う中で、こーゆー開放へ向かうポジティブなメッセージは、とても大事だと思う。
> ホント、この「逃げよう」は素晴らしいと思う。逃げろ、でも、逃げておいで、でもない。自分を主体にしつつ、他者へと呼びかける「逃げよう」。同じ地平にいる者への連帯を感じる。
> 「逃げよう」っていうと、すぐに「でもどこへ?」って話になる。確かに、手元の地図を見ても途方に暮れてしまう。だから「新しい地図」を作るわけよ。
> 今日はテレビでポニョがやってるのか。以前作った短歌。 ●見下ろせば海が妊娠してる夜、ああポニョ波が、波が高いよ
> 確か「妊娠」ってお題で作った。
> これも「妊娠」のお題だったか。 ●妊娠や堕胎のうわさ脱ぎ捨てて波打ち際を駆けるグラビア
> そうじゃないかと思っていたけどやっぱりね、という記事。→「嫌韓」「反日」の記事を書けば800円。政治系ブログ作成の求人が掲載中止に https://t.co/hWuNk4GmCt @togemaru_kさんから
> ブログだけじゃないんだろうな。ツイッター、ヤフーのコメント欄、まとめサイト、YouTubeなどなど、お小遣い欲しさに煽ってるヤツがいるんだろうと思う。だってさ、みんなテンプレみたいな文章じゃん。
> お、「タモリ倶楽部」に前野健太!

9/23
> 「僕が何者かになりたいって思っていた昭和の終わりは、自己実現という言葉が出始めたころです。でも父はその言葉を知らない」→ https://t.co/8NqBNXq36P
> 例えば、今週のSession-22での、チキさんの代打の大友良英さんに、大衆の側に身を置いたリベラリズムを感じた。リスナーと同じ目線で、神保哲生さんに「そもぞ解散って何ですか?」と聞くところとか、すっごくいい。そうだよね、俺もちゃんとわかってないもん。
> 野党叩き、嫌韓などのブログや動画が、金を払って量産されている、という記事を読んだけど、やるせなくなるのがその金額の安さ。共産党叩きのブログで800円ってのもセコいが、記事1本50円、動画1本50円てのもある。そりゃあ、コピペしてちょちょっと語尾だけ変えて、ってなことになるよね。
> カラオケでオザケン&セカオワの「フクロウの声が聞こえる」を歌ったんだが、一番やりたかった「サオリっ」が上手くできず、心残り。
> あと、エールを送るつもりで斉藤由貴の「情熱」を歌った。♩決して好きになってはいけない 自分に嘘をついて生きてたの~
> 射殺って何だよ、射殺って。どうかしている。ゴルゴにでもなったつもりか。
> 先週観た映画。是枝裕和監督『三度目の殺人』。人間とは罪とは裁きとは、ってな重たいテーマを突きつけてくるミステリー。ただし、司法はそうしたテーマには向き合わず、半ばルーティーンのように進んでいく。でも、容疑者の得体の知れなさが接見した弁護士を捕まえちゃうんだな。この暗がりを見ろと。
> 是枝裕和監督『三度目の殺人』、弁護士の「お仕事映画」でもある。司法に携わる者たちが交わす、ルーティーン化したお仕事特有のお決まりの会話が描かれている。で、容疑者に言われちゃうわけだ。「本当のこのなんか興味ないかな、重森さんは」。この不気味な容疑者のほうが、ある意味人間くさい。
> 是枝裕和監督『三度目の殺人』、フード演出が冴えまくってたね。ウィダーインゼリーやテイクアウトの牛丼などほとんど「餌」と化した弁護士たちの食事に対し、パンにピーナツバターを丁寧にたっぷり塗る容疑者。この対比ね。他にも、焼き肉、パスタ、鍋などなど、出てくる食事がどれも面白い。
> 是枝裕和監督『三度目の殺人』、容疑者役の役所広司はホントすごかった。接見シーンのたびに、毎回違う表情を見せる。人間のわけのわからなさ、みたいなものを体現してるというか。一方、福山雅治はいけすかない弁護士役。ヒーロー然とした善人の役よりも、こーゆー鼻につくエリート役のがハマる。

9/24
> 「ダリアの帯」は、俺が大島弓子の短編ベスト5を選ぶとしたら、絶対入れたいくらい好き。大島弓子が『2001年宇宙の旅』を見て、「私なら地上でやる」と言ったそうだけど、俺には「ダリアの帯」は大島弓子版『2001年』に思える。
> 君らの大好きな「おもてなし」は、難民には発動されないわけか。
> 先週観た映画。リドリー・スコット監督『エイリアン コヴェナント』。人類の起源とは、ってなどでかい話を背景にしながら、やってることはキモいモンスターに襲われて宇宙船クルーがどんどん死んでく、ってな出血大サービスのぐちょぐちょのSFホラー。しかも、キスもあればアクションもある。
> リドリー・スコット監督『エイリアン コヴェナント』、冒頭のダビデ像のでかさに何じゃこりゃと思い、最初に船長が死ぬところでなんつう死に方だと思い、黒い粒子がぷしゅうと出るところできたきたと思う。あとはもうノンストップ。それにしてもお約束とはいえ、シャワーは危ないって何度言ったら…。
> リドリー・スコット監督『エイリアン コヴェナント』、悪役の非情さはほれぼれするほどで、あの不気味なコレクションはレクター博士を連想した。あと、なんつっても虫を駆除するかのようなあの大虐殺シーンだよね。前作からの流れを考えたら卓袱台返しなんだけど、それを上回るインパクト。
> リドリー・スコット監督『エイリアン コヴェナント』、惑星に降り立って調査をする前半の場面も好きだな。コンサートの幕が開く前のようなワクワク感がある。何より、広々とした絵がいちいち決まってるんだよね。どこまでCGかわからないけど、さすがリドリー・スコットという感じ。

9/25
> ここのところの仕事の不調っぷりに、なんともどんより気分。 ●なんかもう全部ダメだわ とか言ってチンパンジーはそれきり黙る
> ちまちまと読んでいる『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』、「かっこいい」の章を読み終えた。この章では、どこか激しさや荒々しさを秘めたながら端正な句、というのに惹かれた。定型のフォルムに収めるために鑿をふるう、彫刻のような句。
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、比喩が決まってる句。「ごとく」じゃなくて「ごと」というところが、定型のカッコよさ。 ●息絶えし馬を焚火のごと囲む  田中亜美
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、比喩が決まってる句。前半のゆるゆるっとした官能性が後半でビシッと締まる。 ●口移しするごとく野火放たれぬ  堀本裕樹
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、よくわからないけど言葉のチョイスにシビレる句。 ●太陽のあばらは視えて十字街  九堂夜想
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、すごい言い切りっぷりの句。 ●双六を三つすすんで絶滅す  岡田一実
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、え、そこまで言っちゃうの、という句。 ●こんなにも虹がきれいだ死後だらう  矢口晃

9/26
> 名著復活。 https://t.co/Kv4TLOVyeX
> 絵師大集合の感がある、すごいメンツ。小池桂一の新作が読めるとは! 俺の大好きなバスティアン・ヴィヴェスも!→浦沢直樹、松本大洋、寺田克也ら日仏米14作家競演、書籍『TURNING POINT』 https://t.co/nSR7tQ6OyS @CINRANETさんから
> 金子修介が12年前に監督した、総務省選挙キャンペーン映画の動画「希望の党」を見た。予見的、かどうかは置いておくとして、楳図先生がまさか、ってな役で出ている。これ「まことちゃん」オマージュかな。
> これね。→「希望の党」前編 https://t.co/ngEvWsb5Vl @YouTubeさんから
> 後編はこちら。楳図先生がとおおおってもチャーミング。→「希望の党」後編 https://t.co/8QkN60QbW1 @YouTubeさんから
> 動画のほうの「希望の党」、古きよき日本SFの匂いがあるな。眉村卓とかの感じ。

9/27
> 政局ファーストな国、ってイヤだな。
> 今日の昼ごろ、「民進党なくなるんじゃない?」なんて話をしてたら、こんなことに。
> 今日はもう仕事を上がろう。国難を突破するために帰ります。
> 前原誠司に関するツイートで、俺が好きなのはコレ。 https://t.co/b3VRtHPo82
> 電車で若いサラリーマンが、ハーラン・エリスンの『死の島』を読んでいる。俺も読みたいと思ってたので、感想を聞いてみたい。聞かないが。
> 隣席のサラリーマンのヘッドホンからは、a-haの「テイク・オン・ミー」が音漏れしてる。
> しかし、政治のめちゃくちゃな動きについていけない今日のような日こそ、読書だなと思う。ネットに貼りついていてもいいことない。
> つうことで、コニー・ウィリス『ブラックアウト』上巻を読み終えた。まだ全体の1/4なので、このあとのための「仕込み」の段階。登場人物たちが次々とすれ違い右往左往し続けるだけ、っちゃあだけ。例えるなら、「ひゃー遅刻遅刻」とあっちでもこっちでもトーストくわえてバタバタ走り回ってる感じ。

9/28
> しかし、舛添下ろしって何だったんだろうな。
> マウスが壊れたっぽくて、パソコンをいじれなくなってまうす。
> 右クリックができなくて、おかしいなあと思い、環境設定で主ボタンを「右」に変更してみたら、主ボタンが機能しないから元に戻せなくなっちゃった。なんか中国のことわざとかにありそうな、愚かさよ。
> 「考えが足りないことのたとえ」
> よく思うんだけど、今の家電って本体にスイッチが付いてないもの、多いじゃん。あれ、リモコンが壊れたらアウトだよね。てことは、もはやリモコンこそが本体なんじゃないかと。
> 我が家の電灯はリモコンで点灯するタイプ。で、このリモコンが壊れるとしたら、点いてるときと消えてるときの、どっちが困るだろうかと考えたりする。昼間、電気を消してるときのほうが対処しやすい気がする。一方、寝たいのに電気が煌々と点いてるのは、けっこうイヤだよ。
> リモコンの故障で怖いのは、スイッチが入らないことではなく、消せないことではないか。動き始めたら止められない、という恐ろしさ。
> 別に政治的な寓意とかではありません。家電の話です。
> そういえば、DVDプレーヤーのリモコンが壊れて、スキップや早送りや巻き戻しができなくなったことがあった。途中でストップしちゃうと、また最初からプレイし直しになる。だから、動き始めたら最後までいくしかない。

9/29
> 理念を同じくする者かどうかを選別するというよりも、どっちが上か最初にはっきりさせておきましょう、ってことなんじゃないかと。
> おかしなことをつぶやいてる人がいると思ったら、夢野久作先生だった。 https://t.co/OuhwuAbjbk
> これ、行きたい。あと、書籍化してほしい。 https://t.co/DPagGBJRWJ
> バイキング小峠がいると、細かくボケてくるタモさんがかわいい。
> 「デッドストック」森達也監督の最終回。しかも、本人と共に清田くんが出演。「ドキュメンタリーは嘘をつく」に続いて、被写体となったときの「感じ悪い森達也」が最高。んで、森さんのお説教で終わるのかと思わせといての…、ってな展開にやられた。そうこなくっちゃ。
> テレ東の「デッドストック」には毎週楽しませてもらった。初回を見たときは、ああこの心霊ビデオパターンでいくのね、なんて思ってたんだけど、そのあと毎回手法や題材を変えてくる。で、後半になると背景にあったストーリーが前面に出てきて、最終回ではそもそもドキュメンタリーとは、ってな話に。
> 「デッドストック」、ブレアウィッチ風の樹海の回もよかったなあ。あとなんつっても、市松人形の回だよね。あれは、怖かった。かと思うと、SFっぽいヤツがあったり、本当に怖ろしいのは人間だパターンがあったり。今週はどうくるか、ワクワクさせるのはテレビドラマならではだよね。

9/30
> 荻上チキが、差別に声を上げる人に対する批判に一つひとつ反論。チキさんのこーゆー仕事は、いつもすごいと思う。
> この間オススメされた、スイス・アーミー・マンを、これから。ダニエル・ラドクリフは、果たして魔法を使うのか?
> 『ソウル・ステーション パンデミック』を観た。なんつう後味! 腐肉の味!
> とんねるずのあれがダメなら、〇〇はいいのか? ってな発想がよくわからん。それで傷つくって言ってるのに、そのことには言及せずなんだかあさっての方向の話をしているようで。そもそもAって笑いとBって笑いのどこに違いがあるかなんてのは、自分で考えりゃあいいじゃん。お笑い、好きなんでしょ?
> 例えば、俺は日村さんのヒム子が大好きなんだけど、とんねるずのあれとどこがどう違うんだろうか、ってのを考えたりするわけよ。もちろん、俺の感覚なのでヒム子もダメって人もいるかもしれない。だからこそ、違いを考えることに意味があるわけで。
> とんねるずのあれがダメならお笑いなんか成立しなくなる、ってのもまったく腑に落ちない。今のお笑いって、あんなのばっかなの? そんなことないでしょ。じゃあ、何が違うのかを考えなきゃ。
> SOSとしての抗議とクレーマー的ないちゃもんとの違い、ってのも考えたほうがいいな。それらをいっしょくたにして、だから世の中が息苦しくなる、ってな話にするのは粗雑すぎる。
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9月のつぶやき(その1) [ツイート]

さあ、9月前半まできたぞ。もうちょいだ。クストリッツァのライブは楽しかったなあ。おじさんが行っても変に浮かず、かつ踊りまくれるライブってあんまないのよ。あと、本屋の中国人店員に差別的な言葉で怒鳴り散らすおっさんを見たときのイヤな感じは、今でもあれこれ考えてしまう。薄々感じてはいたけど、差別があからさまに噴き出す国になっちゃったんだなあと。そういう場面に出くわしたときにはパッと行動できる人でありたいし、そのためにはやっぱり身体に直結した思想を持たないとなあと。例えば、クストリッツァのライブで踊るのも、そうした身体性とは無縁ではない。

9/1
> ALL REVIEWSは、ホント素晴らしい試みだと思う。新刊以外のレビューってなかなか読めないじゃん。でも、10年前、20年前の本だって、初めて読むならその人にとっては新刊なわけで。
> 関東大震災における朝鮮人虐殺を知るために、ということでいろんな人が加藤直樹さんの『九月、東京の路上で』をおすすめしている。ネットで調べられることもあるけど、本で読むというのはそれとはまた異なる行為で、だからこそ本を薦めるということに意味があると思う。こういう話題では特に。
> 朝鮮人虐殺の追悼文送付を、墨田区長も取り止めるとか、ホントひどいことになってると思うよ。それだけじゃなくて、ツイッターでも「虐殺はなかった」とか「しょうがない」ってな意見が噴き出してるでしょ。「言ってもいいんだ」とお墨付きをもらった気でいるんじゃないか。
> 大統領や首相や知事や区長が、ヘイトに対して毅然とした態度を取らず、どっちもどっちって言ったり、災害死として扱ったりするだけで、お墨付きをもらった気になる権威主義者がいるんだよ。
> こーゆーのも、ホントヤバいと思う。→関東大震災の朝鮮人虐殺、ウィキペディアが一時白紙に 小池知事めぐる報道直後 https://t.co/5xaVNPn0Uf @togemaru_kより
> 続けてTLに並んだ花火大会とジム・ジャームッシュの写真が、なんとなく相似形。 https://t.co/uiIfS4Gads
> しかし、ジャームッシュの髪型は、何十年も変わらずカッコいいなあ。

9/2
> いきなり秋で、気持ちが追いつかない。
> 先週はライブに行くつもりが面倒になって取り止めちゃったので、今日はライブに行こうかなと。当日券があるかどうかはわからんが。
> つか、今から向かうと時間ギリたな。
> 地下鉄のホームで志茂田景樹先生をお見かけした。今日はいいことがありそうだ。
> 君もカゲキに生きてみないか?
> クストリッツァのライブ観つぁった。ちょっと遅刻しつぁった。でもちょー楽しかっつぁ。
> 9月は観たい映画だらけなんだけど、クストリッツァの新作もあるんだよな。
> しかし、この手のライブは飲みすぎてしまう。
> エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラのライブに行ってきた。会場はZEPP TOKYO。俺は15分くらい遅れて入場。いやー、もおニッコニコでずーっと踊りっぱなしの1時間半。クストリッツァ映画と同様の祝祭感あふれる、バルカン・ロック・ショーだった。
> エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ、曲間をなぜかピンクパンサーのテーマ曲でつなぎ、「この素晴らしき世界」や「キャラバン」や「枯葉」のフレーズを曲に挿入するという遊び心。「カラシニコフ」のクストリッツァバージョンも聴けたし、映画の曲もいろいろやってた。
> エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ、何が最高って、禿げたり太ったりしたおっさんたちがステージ上でキャッキャとふざけてる感じがたまらん。客席から女子ばかりステージに上げてダンス指導をするとか、ばかでかいバイオリンの弓を使って演奏するとか、何やってんのよ。
> エミール・クストリッツァのライブ、客層はちょい年齢高め。ルードな感じの人が多かったかな。俺としては、非常に居心地がいい。俺の斜め前にいた外国人の女の子が、すっごいいいノリで踊ってたのもよかったなあ。
> 俺、マイナーコードの裏打ちの曲って、基本的に好きなんだよね。だから、バルカン系の曲に惹かれるのよ。
> あと、笑える音楽ね。ゲラゲラ笑いながら踊れるライブなんて、最高じゃん。
> この写真、見てよ! https://t.co/HthCE4GQZg

9/3
> いよいよこれからファイナルエクスプレスに乗るぞ。もう、一昨日の公開から、TLにいい評判しか流れてこない。
> 列車映画というだけで、期待が二割増し。
> そういえば、宇多丸さんの『パターソン』評、よかったな。映画の構造が「韻を踏んでる」、というのは目から鱗。まさにまさに!
> 観ました! 『新感染』! ゾンビものでありながら、王道のパニック映画という感じで、まさに「面白さのつるべ打ち」でした。笑えて怖くて泣けて、どんだけサービスしてくれるんだと。
> 観る前は「懐かしい」ってどーゆーことだろ、と思ってましたが、観たら納得! 確かに、かつてのハリウッド映画っぽくて。これこれ、と興奮しました。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観てきた。怖いだけじゃなくて笑えて泣けて、もう盛り盛りの韓国産ゾンビ映画。途中のあるシーンで「わわわわ」と声を上げちゃって、そこからはもう無意識の発声上映状態に。「あーバカバカ」「だからダメだって」「素手?」とかなんとか。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』、ゾンビものでありつつ、これは王道のパニック映画だよね。危機に陥った人々がどう振る舞い、どう知恵を使うかってな映画。しかも、列車映画でもある。途中で列車を降りると思わせといて、やっぱり最後まで列車でいくのねというのが嬉しい。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』、「一人を助けるためにみんなを危険に晒すのか」という問いが何度も出てくる。うっかり納得しそうになっちゃうけど、そーゆーことを言うのが社会的な成功者で、見捨てられそうになるのは、子供、妊婦、老人、若者、ホームレスって映画。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』、列車の面白さは「いろんな人がたまたま乗り合わせる」ところにある。しかも、さっきまで言葉を交わさなかった人たちが、危機的な状況になると一致団結したり排除し合ったり、別々の車両に立て籠ったり。それって、実は「社会」でもあるわけで。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』、列車を使った映画的なアイディアもたっぷり盛り込まれている。特に、車両ごとに分かれているということの効果ね。他にもネタバレしない範囲で言うなら、車窓から何が見えるのか、トイレの位置はどこにあるのか、使える道具は何なのか。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』の主人公を演じるコン・ユって、東出昌大にちょっと似てるよね。場面によっては、大沢たかおや中村雅俊にも。あと、ちと柄の悪いおっさん役のマ・ドンソクが最高なのは当然として、冒頭にだけ出てくるトラック運転手の顔がまたいいんだ。
> 『ベイビー・ドライバー』、音楽と映像がシンクロしてる映画だとわかったあとで知ってる曲が出てくると、転調やブレイクのところで何かが起こるんだろうな、と構えちゃうってのはあるかも。期待でワクワクする反面、映画への没入ともまた違う感覚だったりして。「テキーラ待ち問題」と名付けたい。

9/4
> 映画の中で流れる音楽はどこから聞こえてくるんだろう、と思うことがある。『ベイビー・ドライバー』でベイビーがiPodで聞いている曲が観客の俺らにも聞こえるというのは、考えてみれば不思議。だって、他の登場人物には聞こえていない音なわけでしょ。主観ショットならぬ、主観音楽。
> ジャック・タチの『ぼくの伯父さん』で、電話口からテーマ曲が聞こえてくる場面があって、「あれ?」と思ったりするわけよ。多くの場合、テーマ曲って登場人物たちには聞こえていないもんじゃん。だからちょっと虚を突かれる。あ、この曲、電話をかけている相手の背後で実際に流れてたのかと。
> ジャック・タチ『ぼくの伯父さん』では、映画の終盤、突如軽快なジャズが鳴り始め、歩く人たちが曲に合わせてステップを踏んでいるように見える場面もある。あのジャズは、どこから聞こえてきたんだろう? なんだか音楽が天から降ってきたようにも思えて。
> ●ヘッドホン片耳ずつを分け合っただけの肉体関係でした
> 『ベイビー・ドライバー』の終盤では、主人公はiPodを失いヘッドホンも使えなくなる。主観音楽から、周囲と共有する客観音楽へ。
> 今野寿美『歌ことば100』読了。古語を中心に、短歌の中でよく使われる言葉を紹介した本。なんとなく意味はわかっていてもイマイチ自信がなかった言葉について、いろいろ知ることができてなるほどと思うことしきり。毎朝を意味する「あさなあさな」とか、いつか使ってみたくなる。
> 今野寿美『歌ことば100』、俺が短歌に興味をもったときに謎めいていたのが、「ごとく」という意味の「ごと」、「という」という意味の「とふ」、「以て」という意味の「もて」ってな言葉。「え、そーゆー言い方するの?」と。でも、この辺に短歌のリズムの肝があるんじゃないかと思ったりもして。
> 今野寿美『歌ことば100』、例歌もたくさん掲載されている。その中から一首。昭和27年の歌だそうだ。このさびしさに惹かれる。 ●うつしみの人皆さむき冬の夜の霧うごかして吾があゆみ居(ゐ)る  佐藤佐太郎

9/5
> セカオワとのコラボは、まだまだ大人しい。時代はエスパー伊東だ。
> 『休暇』でユロ氏がかけるジャズの曲が、『ぼくの伯父さん』の最後の空港のシーンでどこからともなく降ってくるというのに、またグッときたりして。『ベイビー・ドライバー』から、僕はあの空港の場面を連想しました。もちろん、『トラフィック』も。
> 『パターソン』で描かれていた、日々を「詩」のように眺めるということ。その例が、「韻を踏む」ってことなのかもしれない。俺らは毎日、似たような日々を送っている。でも、フラットに見える日常も、形を変える韻のように目を凝らせば以外にでこぼこしてたりするわけで、あ、それって詩じゃん。
> うろ覚ですが、赤瀬川原平さんが「偶然は続けて起こる」ってなことを書いていたのにもつながりますね。
> 「僕はもう37歳になってしまった。けれど、フィッシュマンズを聴くたびに自分はまだ23歳くらいで、何も定まっていないままふわふわと生きているような気持ちになってしまう」→冬とカモメとフィッシュマンズ - phaの日記 https://t.co/McMvhHWJdE

9/6
> 「居住先がしっかり決まっていれば、生活基盤が安定し、仕事もじっくり探せるが、それができないことが要因の一つではないか」→原発事故 福島・双葉郡の住民調査「約6割が無職」 | NHKニュース https://t.co/miovl7G0yS
> 帰宅したら「家、ついて行ってイイですか?」の録画に失敗してた! 最近、こーゆーの多いな。自分にプンスカ!
> 俳句や短歌には「題詠」ってのがあって、決められたお題を詠み込んで句や歌を作るっていうもの。例えば「青」っていうお題で考えていると、空や海はもちろん青大将とか青姦とか血管の色とかナウシカの服とか、いろんなものが「青」に引き寄せられてくる。それもまた、『パターソン』っぽいなあと。
> ちなみに、そんな風にして短歌や俳句をひねってるときは、たいてい歩いていたり、電車に揺られてたり、昼飯を食ってたり、風呂に入ってたりするときで、歩きながら詩作するパターソンに共感しちゃうわけですよ。
> ヘッドホンで音楽を聴きながら信号待ちしていて、サビに入るところで信号が変わったりするともうノリノリで歩き出す、ってなこともありがちなので、『ベイビー・ドライバー』にももちろん共感しちゃうわけですが。

9/7
> じゃあおまえらは、不倫がバレたら会社を辞めるのか?
> え、マツコの巷、河出書房だったの? 見たかった…。
> 好きな出版社は、河出書房と筑摩書房です。
> 前書き35ページ増! 旧版を持ってるけど買っちゃおうかな。名著です。 https://t.co/Oy4VBqU3Mn
> しかし、みんなそんなに他人の不倫が気になるのか。出会い系バーに行こうが、XVIDEOをブックマークしてようが、不倫してようが、それが何だって言うんだ? 犯罪じゃないんだから、仕事以外のところで何してようが大きなお世話じゃん。
> 不倫がそんなに気になるんなら、もういっそフリーセックスにしちゃえよ。そしたら、君らも怒るネタが減って、心穏やかに過ごせるだろう。
> 山尾さんのいなくなった民進党の、どこに期待すればいいってんだ?
> まあね、人のセックスが気になるってのはわかるよ。あまりにプライベートだからこそ、どんなことしてんのか知りたいとか。でもさ、それを嘲笑したり断罪したりするってのは、まあ、どんだけおきれいなのかと思うわけで。
> 自省の気持ちを込めて言うけど、ここのところ話題になってる『童貞。をプロデュース』、俺は公開当時楽しんで観ていたのよ。でも、加賀さんの告発以降、もうあの映画を前のようには楽しめないなあと思うし、かつて楽しんでいたことが棘のようにじくじくする。やっぱ、人のセックスを笑うな、ってことだ。
> 松江監督についてはどちらが正しいということ以前に、加賀さんが自らの責任で自らの言葉で語っているのに、それを受けた監督側が肉声で語ることを避け官僚的な「ご報告」しかしないというのが、俺は残念でならない。それって、そもそもの原因のひとつである不均衡な力関係そのものじゃないか。
> 「笑う」と「嗤う」の差ってのがあって、俺は最近とみに「嗤う」のってイヤだなあと思うようになっている。でもね、たぶんどっかにあるのよ「嗤いたい」っていう欲望が。それを自覚してないと、うっかりやっちゃいそうで怖いんだよ。

9/8
> 民進党、なんでこうなるんでしょう。トラブルのたびに、対処がどこかズレていて、政党としての存在価値を、自分たちで食いつぶしてるように見えます。それじゃあ困るんですが。
> 4時間の打ち合わせを終え、猛烈な眠気。
> 「デッドストック」面白いなあ。物語が大きく動く今回は、演出の仕掛けがてんこ盛り。インターホンの音や、ビデオの中に入っていくような主観ショット、あと、中村優子の「虚ろ」としか言いようがない表情にやられた。
> 「デッドストック」、残りはあと4回かな。森達也が監督する最終話が楽しみだ。

9/9
> 都内の書店にて会計してたら、隣のレジで60代くらいのおっさんが中国人の若い女性店員に「日本語わかるのか?」と大声で怒鳴ってて。あまりにひどいので、「おじさん、みっともないからやめなよ」と注意をしたんだけど、こーゆーとき何て言えばよかったのか、くよくよ悩んでしまう。
> 「みっともないから」でよかったのか。注意したなら、トラブルが解決するまで見届けるべきだったのか。罵倒されていた書店員の女性のほうに、擁護の声をかけるべきだったのか。とかとか。
> さあ、もう少ししたらダンケルクだ。カチカチカチカチ。
> 混んでんなあ。ダンケルク。カチカチカチカチ。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、観たよ。冒頭、市街の場面からビンビンの緊張感。からの、開けた浜辺という映像の連なりにやられた。で、そのあと兵士がひしめく桟橋へ。つうわけで、狙い撃ちされかねない狭い空間と丸見えの開けた空間を行き来することに。どちらにせよ逃げ場なし。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、象とネズミの時間が異なるように、救出を待つ側と救出に向かう側の時間感覚は違うということを映像化してる。で、ずーっとカチカチと時計の音がしてて、まるで時間が牢獄のように思えるのよ。だから、時間の外に出てしまったような場面がとても美しい。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、サウンドもすごかった。時計音だけじゃなくハンス・ジマーの音楽も強迫的なリズムを刻んでいる。あと、銃撃や爆撃の音はもちろんだけど、俺は桟橋が軋む音やコックピットのガラスがガタガタいう音が恐ろしかった。なんだかすごく脆い場所にいる気がして。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、水も怖いね。人が撃たれる場面よりも溺れる場面のほうが多い、という非常に珍しい戦争映画。いや数えたわけじゃないけど、印象として。この映画の息詰まる感じやカタルシスのなさは、「溺れる」ってことと関係しているんじゃないかな。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、徹頭徹尾、視点は個人から離れない。全体を俯瞰する視点がないというのは、大きなポイントだと思う。主人公の青年が最後に見せる表情の、なんともいえない感じとか。

9/10
> バーホーベンの『エル』を観たんだけど、日比谷のシャンテシネってTOHOシネマズになっちゃったんだね。シャンテに来てまで、ウサギとリスのイラつくやり取りを見せられるとは思わなかった。
> これから、散歩して侵略する。
> 今週は『ダンケルク』『エル』『散歩する侵略者』を観て、お腹いっぱい。むにゃむにゃ、もう食べられないよー(寝言)。
> イザベル・ユペールのお好きにどうぞってな仕草と、長澤まさみの「ああやんなっちゃうなあ」というセリフが、本日のごちそうでした。

9/11
> 仕事で不条理なダメ出しをしてくる相手から、「仕事」という概念を奪ってやりたくなる。もしくは、「ああ、やんなっちゃうな」とつぶやくか。
> これ、見たかった河出書房の回だ。花登筐、ってな名前がスッと出てくるマツコの教養ね。かと思うと、校正課の女性に仕事の話を聞いたあとに「競馬好きなんですか?」と訪ねる、それもまた教養。→夜の巷を徘徊する #夜の巷を徘徊する https://t.co/gyHtlqmqHD
> 笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』を読んだ。愛猫の死や自らの難病、両親の思い出などが、変幻自在で饒舌な語り口で綴られる私小説。明石家さんまのCMソングまで引用されてたりするからね。で、そんな身辺雑記だからこそ、今・ここにある戦争が見えてくる。
> 笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』、キッチンからも戦争は見える。つうか、作者にとっては、戦争もTPPも猫も病気も家族も、みんなつながってるんだよね。だからこそ、自分の生活、例えば「食」を自分でコントロールすることが戦いになる。なんて孤独なレジスタンス。
> 笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』では、自ら加担しているくせに「こわい世の中になりました」と宣うマスコミを「「貴族の戦前感」というへんたい様式美」、レイシストを「差別と収奪の表裏一体性をコンパクトに具現した、「無駄のない」存在」と呼ぶ。この切れ味。
> 「つまりそれがまさに、投資家の意識だったのだ。こうなると性暴力と経済収奪、ヘイトスピーチはまったく三位一体に見えてくるものだ」笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』より。そう、すっかり社会を覆っちゃったよね、この「投資家の意識」ってやつが。
> ある意味、資本主義の行き着く先、なんですよね。困ったことに。個人的には、できるだけ金融や投資といったものとは距離を置いていたいんですけど、社会を覆う言説までが笙野さんのいうところの「投資家の意識」の下にあるものばかりになっちゃってる気がして、しんどいなあと。
> 河出書房、素晴らしかったですね。働いている人たちの雰囲気も、みんなで花火を見るというあり方も。あと、ちゃんとそこにリスペクトを抱いている、マツコ・デラックスの存在も。
> そうなんですよね。競馬の写真を飾ってるのを見て、ふっと「競馬好きなんですか?」と訊ける。あれこそ、マツコ的な知性だなあと思いました。能町さんが、ツイートでしつこく絡んでくる相手に「好きな音楽の話をしましょう」と言っていたのにも似てて。
> マツコ・デラックスの校正や文芸誌についてのコメントが、いちいち的確で。でも、ついでのように振った競馬の話で、あの校正の女性のパーソナリティがふわっと伝わってくる。ホント、「会話」を大切にする人なんだなあと。あと、案内してくれた女性に必ずコーヒーやビールをすすめる優しさも。
> 僕、あの番組でマツコさんが、店に入るときやお喋りしたあとで、「ごめんねえ」って言うのが好きなんですよ。テレビのある種の「はしたなさ」を引き受けながら、決して甘んじないというか。それを、自然にやってるんですよね。

9/12
> ひどすぎる。こーゆーことが、これから増えていきそうで恐ろしい。→千羽鶴や遺品、遺骨までもが被害に。沖縄「集団自決」が起きたガマが荒らされる https://t.co/LAfGzMqU5w @togemaru_kより
> 『ワッハ ワッハハイのぼうけん 谷川俊太郎童話集』を読んだ。和田誠が絵を担当した谷川俊太郎の子供向けの3冊の本を、1冊にまとめたもので、小学館文庫から出ている。これ、素晴らしいです。隅々までナンセンスな遊び心がいっぱい。教訓よりも「ふまじめ」の楽しさを、ってなお話ばかり。
> 谷川俊太郎『ワッハ ワッハハイのぼうけん 谷川俊太郎童話集』に収録されている「けんはへっちゃら」は、俺が子供の頃に読んだ本。お話はあらかた忘れてたけど、以下の箇所が好きだったのは覚えている。「けんはおもわず、ぺるるとおならが出ちゃ… https://t.co/FxJcEZDV9s
> ワッハ ワッハハイってのは、男の子の名前。「ワッハ ワッハハイは、わっはっはとわらうとおもうだろ? ところが、ワッハ ワッハハイは、わっはっはとはわらわない。ケリレロとわらうんだ。ざまあみろ」谷川俊太郎『ワッハ ワッハハイのぼうけん 谷川俊太郎童話集』より。ざまあみりれろ。
> 谷川俊太郎『ワッハ ワッハハイのぼうけん 谷川俊太郎童話集』に出てくる、このセリフも可笑しくていいなあ。「おれは、どろぼうのおやぶんだ。こぶんはまだない」。そして和田誠のイラストのかわいさよ。 https://t.co/uqGLZhvMDq

9/13
> イラっとくるも、がまんがまんと仕事。
> わかったよ、もう許そう。今言うかねというタイミングでダメ出ししてくる者も、電車で頑なに肘を張ってスマホをいじってる者も、iTunesで曲名を最初に間違って登録した者も、すべて許そうじゃないか。
> 美しい! https://t.co/obHcKJEEpO
> 『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』を、毎日少しずつ読んでいる。編著者は佐藤文香で、若手俳人の句を集めたアンソロジー。こうやって並べると、わずか17音の俳句にも文体ってあるんだな、ということがよくわかる。
> 『天の川銀河発電所』、最初に登場する福田若之の句がとてもいい。例えば冒頭のこの句の、文字がばらばらと散るような濁点まじりのひらがなのてざわり。 ●てざわりがあじさいをばらばらに知る
> 『天の川銀河発電所』、鴇田智哉の句はどこか数学的に世界を捉えている。これとか、城跡かなんかを詠んでるんだろうけど、トポロジージョークみたい。 ●たてものの消えて見学団が来る
> つうわけで、『天の川銀河発電所』、まだ1/3も読んでないのに、付箋がどんどん減っていく。
> 『天の川銀河発電所』、北大路翼の句のなかではわりとあっさりしたこの句に惹かれた。「流石に」ってのがいいね。 ●屋上に出れば流石に涼しくて

9/14
> 日曜日に観た映画、ポール・ヴァーホーヴェン監督『エル』。ずーっと「え、そんな感じなの?」とあっけにとられ続ける130分。しょっぱな、覆面をした男に性的暴行を受けた主人公が、俺らのイメージする被害者像に収まってくれない。どころか、犯人がわかってからの展開のほうが、犯人よりも意外。
> ポール・ヴァーホーヴェン監督『エル』、主人公は俺らが勝手に想像する人物像に収まってくれない。かといって、「私は実はこーゆー女よ」と抗って主張するわけでもない。ただグイグイと好きに進んでいく。共感しづらいんだけど、彼女は誰かの共感を得るために生きているんじゃないというのが痛快。
> ポール・ヴァーホーヴェン監督『エル』、主人公だけじゃなくて、この映画に登場する女性たちは皆、俺らのイメージするようには行動してくれない。主人公の母親も、友人も、息子の結婚相手も、わぁおってな場面が用意されている。中でも怖かったのが、隣人の女性。彼女の最後のセリフには戦慄した。
> ポール・ヴァーホーヴェン監督『エル』、主人公を演じたイザベル・ユペールがとにかくすごかった。映画に出てくる「自立した女性」像をことごとく裏切っていく。ときにすごく意地悪くなるところとか、最高。車をぶつける場面も、爪楊枝の場面も、社員を問い詰める場面も、遺灰を撒く場面も。
> 日曜日に観た映画、黒沢清監督『散歩する侵略者』。黒沢作品でまさかこんなに楽しい気持ちになるとは。冒頭は黒沢清らしく、かなーり不穏。ところが、オープニングタイトルが出るところで妙にトボケた音楽が流れ、「ひょっとしてこれはコメディでは?」と。あとは、ずーっとわくしながら観てしまった。
> 黒沢清監督『散歩する侵略者』、役者陣が素晴らしくって。長谷川博己は、去年あれほど真剣に日本を救おうとしていたとは思えない飄々っぷり。そして、松田龍平の「シンちゃん」っぷりも。あとは、長澤まさみですよ。これまで観た中でもベスト。「ああ、やんなっちゃうなあ」のセリフがなぜだか泣けて。
> 黒沢清監督『散歩する侵略者』、後半の戦争の気配、特に病院のシーンのテンションの高さに「おおー」なんて思ってたら、終盤にはド派手な爆破シーンもあって特撮ヒーローもののような興奮が。観ているうちに、宇宙人と地球人、どっちに肩入れしてるのか自分でもわからないまま、「やったれー!」と。
> 黒沢清監督『散歩する侵略者』、黒沢作品を見てると、他者のわけのわからなさってのを思う。わらわらと湧いてくる人たちがゾンビに見え、空っぽな表情を浮かべる東出昌大はアンドロイドに見える。結婚相手も若者たちも、よくわからない他者だ。そんな他者と、いま一度関係を結び直す試みというか。

9/15
> ピーズ単行本のタイトル「思い出すのが面倒だ」って、最高のフレーズだな。
> しごとぢごく。プレ終電。
> そうかー。やっぱ先に『プロメテウス』を観ておいたほうがいいのかー。
> ♩オリンピックのカネとカネ~ (あソレ)
> ホント、コンパクト五輪、って何だったんだろうな。♩コンパクトコンパクト カネとカネ~
> 情報、ありがとうございます! やっぱり、プロメテウス見てからコヴェないと、ですね!
> 思い出野郎Aチームの『夜のすべて』、いいアルバムだなあ。「フラットなフロア」って曲で、ミラーボールの明かりを「僕らの肌はまだら模様」と歌うとことか、グッとくる。ceroの『Obscure Ride』、VIDEOTAPEMUSICの『世界各国の夜』の隣に並べたい、夜のアルバム。
> つか、全部カクバリズムじゃないか。
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8月のつぶやき(その2) [ツイート]

そして、8月後半分。仕事が立て込んでくると歌が出るわけで、♩やってもやっても終わらない~とか、♩クタビレクタビレクタビレチャッタ~とか。しかも、しょーもない凡ミスを連発。間違えてDVDを2枚ずつ買っちゃうとか、変なところいじってテレビをおかしくしちゃうとか、そのくせ楽しみにしてた番組の録画を忘れるとか。そして、トビー・フーパーの訃報も。これが俺の夏か。

8/16
> しかし、今週は忙しいな。世間はお盆なんだろうけど、休めねー。
> ナイトキャップとしてのアニメーション。ループするワーク。→https://t.co/yIhFtSdPxw
> ナイトキャップとしてのアニメーション。ループを破る。→Repete [HD] https://t.co/ZKEi3cs7oy @YouTubeさんから

8/17
> 歯医者でうっすらと流れている、インスト版の「ハナミズキ」。
> しかし、歯医者は精神が削られるな。これから仕事をする気にならないよ。
> 「諦めるということは、自分が“明らかになる”ことでもあります」→山田太一氏 脳出血で事実上の断筆宣言「もう原稿書けない」(NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース https://t.co/W6wml7mtcf @YahooNewsTopics
> 「これはなんだろうと思って考え続けていると、ふと戸惑いの向こう側に行けて、アニメーションや世界の新しい見方が開ける」。戸惑いの向こう側!→変態アニメーションナイト開幕、上映作の選定理由は「好奇心と想像が膨らむ作品」 - 映画ナタリー https://t.co/kTBWodKlTr

8/18
> キングの『IT』の映画化、ちょっと気になるな。怖い風船おじさん。
> タマフルを聞いたけど、辻田真佐憲さん、年々、ラジオでの喋りが達者になっているような気がする。森友mixあたりの、ノリノリっぷり。

8/19
> へー、ちょっといい話。 https://t.co/ySq9CSXGmx
> アマゾンでDVDを3枚買ったんだけど、間違えて同じものを2枚ずつ注文してしまったらしい。箱を開けたら6枚のソフトが。自分を殴りたくなる。
> 雨で立往生。私のいい人つれてこい。それは、雨の慕情。
> しかし、この土砂降りは傘なしじゃムリだ。
> 電車で「降りるよ」とお母さんに言われても気づかないくらい、夢中になって本を読んでる赤いメガネの小学生の女の子。彼女が読んでる本を見たら、『ぽっぺん先生の日曜日』だった。ああ、夏休みにふさわしい読書じゃないか。
> 録画しておいたテレ東のドラマ「デッドストック~未知への挑戦~」5話分を一気に見た。ぎゃー、これ本気で怖いヤツじゃん。本当にあった呪いのビデオ的ドキュメンタリータッチと、Jホラー的けれん。しかも、各話のストーリーとは別に全話を貫くサイドストーリーもあって、これは毎週見たくなる。
> 「デッドストック~未知への挑戦~」、今のところだと三宅隆太監督の2話目が出色。魂を宿した日本人形ってなおなじみのネタだけど、恐怖演出のバリエーションにその都度びっくり。例えば、いつの間にか後ろに人形がいるってのをどう見せるか。こーゆーのって、予想できないカットのほうが怖いわけで。
> しかし、村上虹郎はUAに似てるなあ。「デッドストック」みたいな髪型してると女性顔だなあと、改めて思う。
> 「デッドストック~未知への挑戦~」5話目の、死体をズルッと部屋に引き入れるシーンは『悪魔のいけにえ』かな。もたもたと引きずるんじゃなくて、ズルッといく感じ。この非常さと力の強さは、人ならぬ者の仕業だなと思わせる。

8/20
> 『ベイビー・ドライバー』、席が取れねー。来週か。
> 2時間前でもう最前列しか残ってない、という状態でした。予告も見ないようにして我慢してるんですが…。9月に入っちゃうと、また面白そうな映画が始まるので、来週には見たいですよねー。
> 是枝監督の新作もあり、ジャームッシュ関連も何本かあり。僕は、韓国のゾンビ映画『新感染』が楽しみで楽しみで。
> しかし、今年の韓国映画の充実っぷり! 単に僕が今まで気づいてなかっただけかもしれませんが、画面からあふれる熱量がすごい気がして。『コクソン』の最初の雨だけでシビれます。
> タイトルのエグさに惹かれ、DVDで『憲兵と幽霊』を観た。1958年の新東宝作品で、監督は中川信夫。いやあ、引き込まれた。天知茂の爬虫類めいた悪役っぷりが素晴らしい。冷酷で好色で計算高い。部下を陥れて処刑し、その奥さんを手篭めにして、すぐにポイ。憲兵さんは幽霊よりもおっかない。
> 中川信夫監督『憲兵と幽霊』、構図がいちいち完璧でうっとり。憲兵の宿舎や中国の大物スパイの屋敷、ナイトクラブなどのセット美術も素晴らしく、特に階段が出てくる場面がいい。これはもう、怪談映画で階段映画だな。さらに、怪奇場面ではカメラを傾け、足元がふらつくような不安定な構図に。
> 中川信夫監督『憲兵と幽霊』、俺がおおーっと思ったのは、天知茂が共犯者を殺したあとの場面で、死体を処分するためトランクを2個海に棄てるという演出。ああ、1つじゃ入りきらなかったんだな。てことは…、と描かれていない場面を想像させる。ヒッチコック『裏窓』の帽子箱的。

8/21
> 小津安二郎も、生まれた日にちと死んだ日にちが一緒だったよな。
> ♩死んだその日が誕生日~、は『ど根性ガエル』。
> 「月曜から夜ふかし」、ガングロカフェのギャルは人材の宝庫だな。電子工作が得意でラジオを作っちゃうとか、予想外すぎ。
> たぶん生まれて初めて、ギャルたちに「いいね」をされている。
> バイキング小峠とフットボールアワー後藤で、ブランキー対談とかしないかなあ。

8/22
> 仕事しながらよく、♩やってもやっても終わらない~、って有名な曲に勝手な詞を乗せて歌ってたんだけど、ずっとこの曲のタイトルが思い出せなかったのよ。それが先日判明した。「カルメン前奏曲」だ。
> ちょっと前にタコシェで入手した、自費出版の『よい島』という短歌誌を読んだ。小田島了、三上春海、鈴木ちはねという三人の歌人による、それぞれ百首の連作が掲載されている。表紙に日本列島の絵が描かれているんだけど、俺らが暮らす「よい島」がテーマってことかな。一首ずつ引く。
> ぼんやりしてるんだよね。俺らの毎日は。くっきりとした輪郭を持たない。ハムという具体性に「など」をつけずにはいられないほど。 ●あの闇は猫のかたちをしていてねときどきハムなどを食べにくる  小田島了
> 冷たいようにも見えるけど、こーゆーことってあるよね。ふいに覚めちゃうというか。でも、手は自動的に動いているというおもろかなしさ。 ●繰り返すうちに作業になってきてしまう背中をなでている手が  三上春海
> 飲み物をきっちり人数分揃える、というのも仕事のうちだったりするんだけど、そうなると会議に参加しているのは、有識者かペットボトルかよくわからなくなる。「伊右衛門」が効いてる。 ●有識者会議の机上いちめんに有識者の数だけの伊右衛門  鈴木ちはね
> この歌を作ったときにイメージしてた文庫のひとつが、『地球の長い午後』だった。 ●未知のものなべて青色 少年はハヤカワSF文庫を選ぶ

8/23
> 腹減った。冷やし中華食べたい。君の膵臓は食べたくない。
> 帰宅してテレビをつけたら音が出ない。どうやら故障っぽいんだけど、俺、こーゆーときホントなんもできないのよ。つうことで、バナナマンおぎやはぎオードリーが楽しくキャンプしてるのをサイレントで見ることに。あははは日村さんが歌ってらあ。何の歌かはわからないけど。
> 結局、あれこれ試して対処療法的にテレビから音を出すことはできたんだけど、いろいろと納得いかない。ホント、家電の故障って気持ちが萎える。メカに苦手意識があるので、下手なことをして取り返しがつかなくなりそうで。買い替えるとなると、それはそれであれこれ迷って精神的にへとへとになるし。
> しかし、こーゆーことがあると自分がどれほどテレビに依存しているかがわかるな。「ゴッドタン」の3時間半スペシャルが録画できなかったらどうしよう、とかおろおろしてしまう。
> 俺が参加している句会のメンバーには、テレビを持ってない人が俺が把握しているだけで3人いる。みんな静かな夜を過ごしているんだろうな。
> 学生時代、1年くらいテレビがなかった時期があって、その頃、宮沢りえがヌード写真集を出したのが話題になってたのよ。でも、テレビがない俺はぜんぜん知らなくって、友人に「おっくれてるー」と言われたのを覚えている。まあね、当時遅れていようが、今となっちゃその話題自体がもう昔話なわけで。
> ぶっとびー、なんつっても、なんのことかみんなわかんないでしょ。流行なんて、あっという間に昔話だ。
> あ、テレビの音声、直った。こんな簡単なことだったとは。さっきまでの1時間は、なんだったんだ? 直ったのは嬉しいけど、自己嫌悪。

8/24
> ちょうかわいい。 https://t.co/zjLj2HLjM3
> 「圧倒的なお金と暴力の波があるなかで、そこに立ち向かうときに自分たちの居場所になるような「離れ小島」をつくること」→アニメーション市場を飼い慣らし、カウンターパンチを叩き込め!:ひらのりょう×土居伸彰連載第7回|WIRED.jp https://t.co/MzxrdQKVIQ
> ヴァスティアン・ヴィヴェスの『LASTMAN』がアニメーション化されてるとは、知らなかった。つか、原作のマンガも最近知ったんだけど、すごく面白いよ。
> この連載対談は毎回、すごくためになる。俺らはまだまだ短編アニメーションについて、知らないことだらけだ。第1回はこちら。→Vimeo発、世界の新たなアニメシーン:ひらのりょう×土居伸彰【新連載Vol.1】|WIRED.jp https://t.co/hbBsLfu9OD
> ジュネーブ軍縮会議で高校生にスピーチをさせないとか、関東大震災朝鮮人犠牲者への追悼文を断るとか、継続的に行なわれてきたことを止めるってのは、かなり強いメッセージだと思うよ。過去を反省しない、ってだけじゃない。戦争や差別に反対する、ってことすら言わせたくない人がいるってことだ。
> もうさ、戦争すんな、差別すんな、くらいのことは普通に言わせろよって思う。いろんな意見もあるし、とかって口ごもってるうちに言えなくなりそうなのが、俺はすごく気持ち悪い。
> 「「文学にで戦争を止めてみせよう」、「それで戦争になったら? 無駄って笑われる」、いいとも、いんだよそんな時は「だってお前らは止めようともしなかったんだぜ」って全集の後書きに書いて(しかし出るのか?)世を去るから」。笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』より。

8/25
> 『トレインスポッティング2』で、再会したおっさんたちがキャッキャとsnowではしゃいでる場面は、可笑しかったなあと。
> ♩クタビレクタビレクタビレチャッタ~(ストドラパンパの節で)
> 久々に「SFマガジン」を買ったら、宮崎夏次系がマンガを連載してた。あと、来月に施川ユウキのSFマンガが出るらしい。メモメモ。
> しかし、左右社は面白いな。『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』『RED ヒトラーのデザイン』『ウォークス 歩くことの精神史』などなど気になる本だらけ。タマフルで紹介されていた『大学1年生の歩き方』や、大澤真幸の個人誌も。
> 「【語り】原田知世」→NHKドキュメンタリー - ETV特集「青春は戦争の消耗品ではない 映画作家 大林宣彦の遺言」 https://t.co/x7UiZUFVJ9
> 会見の動画も見たけど、すげーな。決して「虐殺」という言葉を口にしないんだよ。→【速報・無料記事】関東大震災での朝鮮人虐殺、殺害をなかったことにする小池百合子東京都知事定例会見  - 「ノンフィクションの筆圧」安田浩一ウェブマガジン https://t.co/7Ho0AjY2MH
> 動画はこちら。→小池都知事:朝鮮人虐殺慰霊式典への追悼文取りやめでコメント - 毎日新聞 https://t.co/1MFAkMVtfo

8/26
> すげーバカ! 楽しみにしてた「ゴッドタン」SPの録画を忘れてて、予定を変更して、慌てて帰宅。最初数分を見逃した!
> スピードワゴンのマジ歌、オザケン!
> ベッキーが出てきたのに気づかない体の小木さん。
> 小木&ベッキー、最高! 好感度!
> ベッキーに対しておぎやはぎ矢作「本来は絶対向こう(24時間テレビ)に出る人」。
> バカリズムのマジ歌。椎名林檎のパロディ。♩お芝居にも興味あります それがグラビアアイドル~
> 松丸復帰! いきなり西野批判。
> ハライチ岩井のキングコング西野へのコメント。「ただ上手くて細かいだけの絵をニューヨークに持っていく意味がわかんない」
> 小木さんの西野へのコメント「梶原を追い込んだヤツ」。ひどいなあ。
> ゴッドタン3時間半SP、ずっと切れ目なく楽しかったんだけど、我が家のテレビの調子がおかしくて、途中で5分くらい映らなくなっちゃったのが心残り。唯一の切れ目。
> んー、やっぱ買い替え時か。いやだなあ。
> あとね、ラジオクラウドで落とした番組がマイリストに反映されない問題ね。
> 今夜は夜更けもゴッドタン。
> ゴッドタン、ゴールデンとはうってかわって下ネタだらけ。

8/27
> 「名作とされる古い映画を観て「面白くない」と感じるのはごく自然な反応だ」とかいう記事が流れてきて、一読して不快に。「〇〇警察」とか言っちゃうのとよく似た傲慢さ、デリカシーのなさを感じる。炎上ねらいかもしれないのでリンクは貼らない。
> これからパターソンだそん。
> ほぼ満席。
> これからもう一本、運転手の映画。
> かなーり前の席。
> 『ベイビー・ドライバー』の興奮覚めやらず、ツイッターを見たらトビー・フーパーの訃報が。
> しかし、夜更けに新宿の雑居ビルの屋上に上がるとは思わなかった。ヤッホー、ビルの明かり、ヤッホー、ピアノの音、ヤッホー、地下鉄の線路を横切るネズミたち。
> 今日は、『パターソン』『ベイビー・ドライバー』と2大運転手映画を観てきた。俺は運転はしないんだけど、詩と音楽はどちらも大事。
> 渋谷のヒューマントラストでは、ジャームッシュの過去作品のパンフが売ってたよ。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』公開時のパンフが今でも手に入るってのも、すごい話だ。30以上前の映画だぜ。
> 新宿バルト9では、『ワンダーウーマン』のポスターの前で腕を組んで仁王立ちで写真を撮ってもらってる女子がいた。そーゆーの、なんかいいよね。

8/28
> 「悪魔のいけにえ」トビー・フーパー監督死去 #映画 #eiga https://t.co/Izbgb5Mr0z @eigacomより
> 高校時代、友人宅に何人かで集まり、レンタルビデオのホラー映画を観るってのを何度かしたことがある。その日は友人の家に泊まることになってて、俺らは噂に聞く怖い映画をチョイス。それが『悪魔のいけにえ』だった。見終えたのは夜更け。映画の終わりは朝焼けだったけど。
> それにしても、男子が集まってレンタルビデオを観る、ってなときに、どうしてホラー映画ばかりが選ばれるんだろう。俺の周りだけかなあ。ちなみに、そんな風にして高校時代に観たのが、『悪魔のいけにえ』『死霊のはらわた』『激突!』などなど。エロビデオも観たりしたけど、それはまた別の話。
> トビー・フーパーは、『ファンハウス』とかも好き。この映画を観て、トビー・フーパー作品に出てくる「悪い場所」のセットって「汚ない遊園地」なんだな、と思った。
> ウェス・クレイヴン、ジョージ・A・ロメロ、トビー・フーパー。ホラー作家の訃報がなんとも悲しいのは、彼らが「生きのびる」ことを描いてきたからかもしれない。
> テキサスチェーンソー、まさか?
> ガマンできずに、言ってしまった。まさか。
> 人生には3つの坂があります。上り坂、下り坂、そしてテキサス・チェーンソー・マサカーです。
> ヤバい。またしても、おちゃっぱーで笑ってしまう。

8/29
> 商店街のボロいスピーカーから、カリプソっぽい陽気な音楽が流れていて、なぜかグッときてしまう。
> バカンスが欲しい。
> 台風クラブのアルバム『初期の台風クラブ』を聴きながら移動。いいね、これ。じっとりする日本の夏のうた。

8/30
> 日曜日に観た映画。ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』。パターソンという街に住むパターソンという名前のバス運転手の一週間を描いた映画。同じことのくり返しのように見える毎日にも、ちょっとした違いがあって、それが日々を豊かに彩る。例えば、ランチボックスに添えられた写真とか。
> ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、夕食の席で同居人に「今日こんなことあってさあ」って話すような、そんな出来事が描かれている。例えば、帰る途中で出会った見ず知らずの女の子に話しかけちゃってさあ、というような。オチがあるような話じゃないけど、ちょっと話したいことってあるじゃん。
> ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、主人公のバス運転手は市井の詩人でもある。職場の行き帰りや、ランチどき、いつも詩を練っている。この「詩が作られていく時間」がいい。歩きながら、食べながら、何度も同じ言葉を行きつ戻りつして、徐々に詩が育っていく。この感覚はちょっとわかる。
> しかし、こーゆー映画を観ると、アメリカにおける「詩」ってどういう位置づけなんだろうな、と思う。一定の敬意が払われているような気が、なんとなくするのよ。例えば、誰もが暗唱できる詩があったりするんじゃない、とか。俺は、日本人は詩をバカにしすぎだと思ってるので、気になるんだよな。
> ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、なぜか双子が次々と出てくる。それについてなんの説明もないんだけど、その瞬間、画面にどこか夢幻的な空気が漂うんだよね。ジャームッシュ作品に時折顔を出す、この手の夢のような感覚が、とても好きだ。俺らの日常は、ホントはいつだって夢と隣り合わせだ。
> 街を歩いていて、ちょっと意味がわからないような場面にたまたま出くわしたりすることってあるじゃん。例えば、なぜかびしょ濡れになってる人とすれ違う、的な。そんな「わからないもの」を見ると、俺はちょっと嬉しくなるんだよね。『パターソン』の双子も、そういう種類の「ラッキー双子」だと思う。
> ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、永瀬正敏が出てくる場面は、ちょっとグッときてしまった。『ミステリー・トレイン』のあの兄ちゃんが、スーツを着たおっさんになって「アーハン?」って言ってるんだぜ。
> ジム・ジャームッシュのなめらかな移動撮影も、ちょっと夢幻的だよね。あれ、大好き。

8/31
> 大島弓子の誕生日だそうだ。夏休みの終わりには「裏庭の柵をこえて」を。
> あああああ、夏が終わる。
> ●川岸に脱いだズボンを置き忘れ九月になってもふりちんのまま
> 日曜日に観た映画。エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』。噂には聞いてたけど、ここまで音楽と映像がシンクロしてるとは! いやあ、大興奮。これはもうアルバムみたいなもんで、1曲目に何を持ってくるかはとっても大事。んで、リズムがくるくる変わる、緩急ありまくりのあの曲だよ!
> エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』、クレジットと共に流れる2曲目も最高。主人公の歩くステップと街の風景や自然音が音楽とシンクロ。それをカットを割らずに見せる。つか、シーンを説明するときにときにいちいち曲名を挙げたくなるな。まあ、これから観る人のために言わないどくけど。
> エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』、主人公は寡黙で、常にヘッドホンで耳を塞ぎサングラスで目を隠している。特に前半は、パッと見何を考えているかわからないのよ。でも、様々なディテールから彼のキャラクターが徐々に見えてくるのがいい。みんなも指摘してる、トレックスのくだりとか。
> エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』、俺は主人公がピンクのラインストーンでデコられたiPodを取り出す場面とか好きだな。あれっ、ってなるでしょ。あと、「彼は天才だ」ってな会話を録音してミックステープを作る場面も。こうしたあれこれから、彼の境遇がなんとなーく見えてくるのよ。
> ウォークマンが流行ったのが、俺の高校時代くらい。音楽を聴きながら歩くってのは、気に入らない世界を自分で塗り替えるような感覚があった。ただ、iPodだと自分好みの世界に塗り替えるというよりも、塗られた世界が次々とシャッフルしていくような感じがある。そのめまぐるしさで外界を覆い隠す。
> エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』、自分の名前が出てくる歌は1曲しかないと語るデボラが、主人公のベイビーに「あなたの歌はたくさんあっていいわね」ってなことを言う。言い回しはうろ覚えだけど、こーゆー気の利いたセリフはアメリカ映画を観る楽しみのひとつだよね。
> ベイビーが出てくる歌といえば、俺の中では忌野清志郎なんだけどね。清志郎のベイビーソングは山ほどあるけど、『ベイビー・ドライバー』に寄せて挙げるなら、♩ベイビー逃げるんだげるんだあん~
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8月のつぶやき(その1) [ツイート]

ツイートまとめ、8月前半だ。今さら夏の話なんかしても…、とか言わないで。お盆は、俺的夏休みまんが祭りということで、アニメーション三昧。中でも山村浩二さんの新作が観られた喜びが大きい。上映後のトークショーでは、手を挙げて質問までしちゃったりして。その後、サイン会でもちょろっとお話しちゃったりして。ホント、尊敬してます。

8/1
> 『ローリング・サンダー航海日誌』は、今でも文庫で読めるんだね。
> しかし、ジャンヌ・モローとサム・シェパードの訃報が続くとは。
> 間違いは異世界への扉、ってのはよくわかる。以前、風邪のことを、なぜかサメと言い間違えた友人がいた。風邪ひくんじゃなくて、鮫を引くんだよ、この人は。わあお、ワンダー!
> しかし、ここのところリイド社から出るマンガ、エッジが効いたものが多くて嬉しい。「トーチ」関連のコミックスのラインナップを見てると、ほとんど「コミックビーム」の域。スケラッコは素晴らしいし、ひらのりょうも凄いし、バロン吉元はレジェンドだし、最近読んだつゆきゆるこもよかった。
> リイド社がこんな感じになるとは、まったく予想してなかったわけで。
> TLに流れてくるジャンヌ・モローとサム・シェパードの写真、どれもいいなあ。若い頃はもちろんだけど、年をとってからの写真がかっこいい。
> 俺は、山田宏一の『フランソワ・トリュフォー映画読本』の表紙に使われている、トリュフォーとジャンヌ・モローの写真が好き。親密さが伝わってくるオフショット。
> お、新曲かな? イカすざんす。→THE BEATNIKS - シェー・シェー・シェー・DA・DA・DA・Yeah・Yeah・Yeah・Ya・Ya・Ya @ 森、道、市場 2017 https://t.co/NpXkubz4bn @YouTubeさんから
> でかい揺れ。パンイチだったが、とりあえず服を着た。

8/2
> 人工知能が人間の脳を超える情報処理能力をもったとき、それをあえて人間に知らせる必要はないと、人工知能自身が判断する。という話が、川上弘美の『大きな鳥にさらわれないよう』に出てくる。
> 俺が好きな人工知能ネタは、フレデリック・ブラウンのショートショート。最高の知能を持つコンピュータが完成。科学者が、これまで解けなかった人類の疑問を訊ねる。「神は存在するか?」。するとコンピュータは答える。「イエス。今こそ神は存在する」。
> イルリメの「カレーパーティー」って曲は最高だよね。めんどくさいめんどくさいカレーパーティーめんどくさい。
> カメラがぐるっと回り込む場面の快感! https://t.co/rxaNJkZdwa
> 「家、ついて行ってイイですか?」6月分まで見た。シェアハウスで暮らし昆虫食でゴキブリを食べる慶応大生、自分のファンである75歳の大学教授の家に間借りしている女性シンガーソングライター、ヤギを飼っていてカルメン・マキの「山羊にひかれて」シングル盤を買うほどヤギ好きなOLなどなど。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、デザインがいいからと空き缶を棄てないゴミ屋敷のおじさんがすごかった。一人でずーっと暮らしてきた人ならではの、独自の哲学と美意識を少し恥ずかしそうに、でも雄弁に語る。ゴミ屋敷に美意識なんてあるのか? いや、あるんだよ、という驚きと不思議な感動。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、ゴミ屋敷のおじさん。これまでそんな話を人にしたことがなかったんじゃないかな。だけど番組で語るうちに、どんどん内なる言葉を発見していく感じがして、とてもスリリング。終盤では、親の介護から若い頃の夢まで語ることに。こーゆーのに、俺はグッときてしまう。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、14歳から父親の介護をしていたという博多の青年もよかった。お金を稼ぐために原発で作業中、父の死を知らされたそうだ。彼もまた多くを語るタイプではない。でも、家族みんなで暮らしてた家に現在は一人で暮らしというところに、語られないものの大きさを感じる。
> ちなみに、「家、ついて行ってイイですか?」の慶応大学の昆虫少年、というか昆虫青年は、以前無人島で若者がサバイブする番組にも出てたね。虫くんと呼ばれて、昆虫食の素晴らしさを仲間にすすめていた。

8/3
> しかし、8月に入ったとたん、仕事が、立て込んでくるというね。夏休み? 何それ、食えんのか?
> つか、腹減った。なんか食べたい。君の膵臓は食べたくない。
> 石原慎太郎、ツイッターやってたのか。botだと思ってたよ。
> ドアが閉まりかけたエレベーターにあわてて乗ったら、笑福亭鶴光師匠が開くボタンを押しててくれたことがあるでおま。

8/4
> ダメだ。もう、目が閉店。(C)ジェーン・スー
> 夏休みは、大型書店の理工書コーナーがけっこう楽しい。自由研究フェアとか。

8/5
> わが街で気に入ってるのは、でかい図書館があること、映画館があること、花火大会があること。つうことで、今日は花火じゃ花火。
> 家に着いてそのまんま寝ちゃって、おおこれじゃダメだと起きてから、けっこう酔ってたことに気づくパターン。

8/6
> べらぼうに暑い。
> 昨日は地元の花火大会へ。電光ルーレットのように色が変わる花火とか、グラーデーションで端から色が変わる花火とか、初めて見た。「花火のニューウェーブだよ」「ヌーベルバーグだね」「新しい波ね」と、新たなことを何も足さない会話をした。
> 俺、花火大会って、花火はもちろんだけど、会場にいる子供たちのはしゃぎっぷりを見るのも好き。すぐそばのシートにいた幼い男の子、「ブンブンブン蜂が飛ぶ~」の替え歌を、その場で次々と生み出すセンスにシビれた。そのセンスを将来何かに活かしてほしいが、何に活きるのかはわからん。
> 夕べの花火大会にて。8時過ぎぐらいに聞こえてきた、子供たちの会話。「今何時?」「11時19分」「えー」「あと、1分で12時」。彼らは違う時間感覚の中に生きているのだ。
> デ・パルマのドキュメンタリーを観たかったんだけど、既に満席。んー。
> 『俺たちポップスター』を観る。平井堅は出ない、と思う。
> ザ・ロンリー・アイランド監督・脚本・出演の『俺たちポップスター』を観た。ペラい音楽ドキュメンタリーを徹底的にからかったコメディなんだけど、逆にこーゆー映画が作れちゃうところにアメリカのショウビズ界の分厚さを感じる。例えば、日本でEXILEをおちょくるコメディが作れるか、って話で。
> 『俺たちポップスター』、出てくる曲がまたひどいんだ。だけど、そーゆーひどい曲をしっかり作り込み、ド派手なPVを作り、ゴージャスなステージにするというバカバカしさ。でも、ちょっと待って。ひどい曲だとかいうけど、じゃあ君らが聴いているその曲がどんだけ大層なものなんだ、ってな映画。
> 『俺たちポップスター』で俺が好きなのは、4人のトニーのギャグ。
> 8月4日放送分の「Session-22」を聞いた。2年前の放送でもすごく印象に残ってるんだけど、桐谷多恵子さんの「うなぎ」のエピソードはとても大切なことを語っていると思う。

8/7
> 「YOUは何しに日本へ」で、大貫妙子大好きYOUが出たのかー。あとで見よう。♩ピーターラビットは~(ラビッラビッ)
> 「YOUは何しに日本へ」は、空港でだらっとした格好のノルシュテインにマイクを向けてたこともあったよね。ノルシュテインを迎えにきてた日本人女性が「すごい人なんですっ!」と、スタッフに力説してた。
> ずぶ濡れで帰宅。いきなりくるんだもんなぁ。
> 「YOUは何しに日本へ?」を見た。西新宿で大貫妙子のレコードを探すYOU。入手困難なお宝レコードを発見したときの興奮が、ビリビリ伝わってきて最高。半ば機械的にレコードを繰っていて、通り過ぎそうになって、わ、わ、わ、となる感じ。ネットの検索で探しても、こーはならないもんな。
> 「YOUは何しに日本へ?」、大貫妙子大好きYOU。いつも言ってることだけど、好きがあふれちゃってる人、夢中が勝っちゃってる人は、チャーミングだよね。試聴している様子からも、聴き込んでいることが伝わってくる。
> しかし、バラエティ番組でこんなに大貫妙子の名前を聞くことになるとはね。それもこれも、たったひとりの「夢中」の力だ。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、あったか家族やトンがった若者に混じって、ふいに孤独なおじさんが出てくるんで、油断ならないんですよ。身につまされると同時に、人それぞれのありように勇気づけられたり、魅入られたりもして。ゴミだらけの部屋におじさんは、最近では最も衝撃を受けた回です。しかも情報量が多くて。

8/8
> テレビ東京の『YOUは何しに日本へ?』や『家、ついて行ってイイですか?』がすごいのは、番組MCや取材するディレクターが主ではなく、取材される人たちが主だというのを、貫いているところ。登場する人たちを笑っても、嗤いはしないというか。
> 昨日の『YOUは何しに日本へ?』の、ロシア人研修医の密着も素晴らしかったんだけど、バナナマン設楽統が「YOUを通して医療現場が見えてくる」「カメラに映ることを許してくれた患者さんに感謝」と、的確にコメントしてて、さすがだなあと。誰を見せる番組なのかを、きっちり理解している。
> 日本ファーストと聞いて「日本以外全部沈没」を連想したり。
> 水江未来さんのアニメーション、やっぱ気持ちいいなあ。
> 音は生物だ!→JAM https://t.co/NaB9upGV9O @YouTubeさんから
> 都市は生物だ!→MODERN https://t.co/gE0fOCsLZZ @YouTubeさんから
> 「過去・現在・未来と時間軸が流れていくのなら、時間は流れていくけれど同じキャラクターが描ける。変わっていく風景を描ける。いろいろな時代の洋服が描ける」→女子美術大学オープンキャンパス特別講演会2017のレポート https://t.co/53Azfwxinu

8/9
> 佐川元理財局長、「諸般の事情」で就任会見しないのか。ポストが「自動的に消去」されちゃえばいいのに。
> しかし、バカみたいな暑さだ。しんどい。
> ●冷房車弱冷房車冷房車駅名唱える子が通り過ぎ
> ●アイスコーヒー、激しい汗に変わるまで体のなかに闇たまるまで
> マジか? 5時間も打ち合わせしてたのか!
> んー、キャパオーバー。
> へとへとでやんす。びいるがのみたい。
> 帰宅。プシュっとな。
> ひゃー、ずーっとソフト化を待ち望んでいた『アマルコルド』と『牯嶺街少年殺人事件』が11月にブルーレイに!
> 「ヒバクシャの願いがようやく実り、核兵器禁止条約ができた。私たちは心から喜んでいます。私たちをあなたは見捨てるのですか」→長崎原爆の日:「あなたはどこの国の総理ですか」 - 毎日新聞 https://t.co/qS7pTGmvcz
> 「核兵器のない世界を目指してリーダーシップをとると明言しているにも関わらず、交渉会議にさえ参加しない姿勢を到底理解できない」→長崎原爆の日:核禁止「批准を」 市長、政府に迫る - 毎日新聞 https://t.co/jCPKGEE4tu

8/10
> 日本ファーストかー。あんなに「おもてなし」とか言ってたのに、日本ファーストかー。
> 異質な自己享楽かー。なるほど。『家、ついて行ってイイですか?』を見ていて思うのも、そーゆーことだったりする。 https://t.co/oFb6b8IuJC

8/11
> 祝日は休みになるが、平日は休みではない。平日こそが大切なんだから、平日も休みにするべき。
> 家を出てちょっと歩いたところでベルトをしていないことに気づきずり落ちる短パンを押さえながら家に戻る三連休の始まり。
> 俺はこーゆーものを嫌悪している。何だよ、「コミュ力」って? 映画もコミュニケーションもなめている。 https://t.co/g1EBoj9mYk
> 「コミュ力」ってイヤな言葉だよな。コミュ力がもたらすものって、コミュニケーションとは別物の、コミュニカーションとか、そーゆーものなんじゃないかと。
> さあ、これからユーロスペースで山村浩二。トークあり?
> ユーロスペースの上映後の山村浩二さんトークコーナーで、山村さんに質問してしまった。うひゃー。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』を観てきた。山村アニメーションの近作を集めた1時間弱の上映とトークショー。濃密だった「カフカ 田舎医者」や「マイブリッジの糸」に比べると、近作群の軽やかなこと。もちろん薄味ってことじゃなくて、自由な遊び心にあふれている。俺の脳が、脳が喜びまくり。
> 短編アニメーションを続けて観るのって集中力がいるというか、けっこう疲れるんだけど、『山村浩二 右目と左目でみる夢』は疲れない。余白が多いんだと思う。そこでこちらが好きなように意識を遊ばせられるというか。平面的な絵や画面に中心がない作りも、観る側に預けられているような感覚がある。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、「怪物学抄」と「サティの「パラード」」はどちらも赤い緞帳が出てくる。これって、舞台という枠の中のお話ですよ、ってことだよね。で、どちらもその枠からこちらへボールを投げるような終わり方をするのよ。これが、君も一緒に遊ぼう、と言われてるみたいで。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、上映後の質問コーナーで「絵であることを意識させるような作りになっているのでは」ってなことを質問。山村さんの回答は「ただの絵でしかないのに何かがある、というのがいい。絵であることを忘れて没入させるだけのアニメーションは偏っている気がする」とのこと。
> ああ、自分で質問したのに、山村さんの答えをきちんと書けないのがもどかしい。だけど、俺が知りたかったことの秘密に触ることはできたような気がする。本物の世界をトレースするんじゃなくて、舞台であり絵であるようなペラペラの作りものだからこそ描ける深さがある、ということとか。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、「怪物学抄」は「こどもの形而上学」とつながるひとコママンガの世界。「サティの「パラード」」は中村一義の「ジュビリー」のMVのアップデート版のように思えた。どちらもナンセンスへの指向と、アニメーション作家には珍しい「言葉」へのこだわりがある。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、「サティの「パラード」」にはサティの言葉が日本語の手書き文字として出てくるんだけど、海外の上映のときはどうしてるんですか、と山村さんに聞いたら、フランス語版と英語版を用意しているそうだ。ちなみに、文字を画面に取り入れるのは最近のこだわりだとか。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、軽やかさということでは「古事記 日向篇」もよかったなあ。いくらでも仰々しくできそうな題材を、さらさらと描いていく。絵巻物的というか、一枚の大きな絵の中に物語の流れが描かれているような見せ方も面白い。平面的な横移動が多いのも、今回の上映作品の特徴。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、ノーマン・マクラレン作品からの引用が散りばめられた「鐘声色彩幻想」に出てくる蝶。あれは、マクラレンの「カノン」から迷い込んできた蝶だね。この茶目っ気。あと、「Fig.」は何度観ても大好き。夜になっても遊びつづけろ!
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、音楽が重要な作品も多かった。サティはもちろん、「怪物学抄」のヘンデルや「Fig.」の山本精一をでかい音で聴けるのは映画館ならでは。
> 昨日、句会で言葉を詰め込み過ぎないほうがいい句になるんじゃないか、ってなことを話してたんだけど、それが山村アニメーションの余白の多さと、なんとなくリンク。山村さんはインタビューで、短編アニメーションは俳句や短歌に近い、って言ってたしね。
> てな感じで、長々とツイートしたくなるくらいいろんな刺激を受けた。上映後、パンフにサインももらっちゃったよ。 https://t.co/nGfhlS9sZD

8/12
> 渋谷のヒューマントラストで『変態アニメーションナイト2017』を観てきた。真っ昼間なのにナイト。脳みそとろけて、喫茶店でクールダウン中。 https://t.co/eIgrdYD12a
> しかし、渋谷で時間の潰せる書店がどんどんなくなってくな。
> 恵比寿でこれからもう一本アニメーションを観る。この連休はマンガ祭りじゃ。
> 『ブレンダンとケルズの秘密』、すごいよかった。これは、アニメーション賛歌じゃないか!
> つか、昨日と今日、渋谷と恵比寿で観た山村浩二、変態アニメーション、ブレンダンとケルズは、上手いこと計画立てれば、1日で回れるのか。ちょっとしたアニメーションフェスティバルだ。
> わ、これは強烈。グラスの底に顔があってもいいじゃないか! https://t.co/Pfn3zo2wp0

8/13
> もんもんもこもこの入道雲だな。
> 去年見かけたゴジラ雲。 https://t.co/oeH1cHVA8g
> あ、「奥村さんの茄子」があったか! 茄子本に高野文子『棒がいっぽん』を追加。
> カラオケ&カレーの会から帰宅。プールで泳いだように、帰りの電車で猛烈な睡魔に襲われた。
> カラオケでは、DA PUMP「Rhapsody in Blue」やら小島麻由美バージョンの「夏の魔物」など、みんな夏の歌をうたってた。俺は無謀にも♩こぉきあつガール~
> しかし、改めて「夏の魔物」っていい歌だなあ。
> 三浦瑠麗の名前を俺が初めて知ったのはこのとき。安全地帯から戦争を観察できるってなことを、さらっと語っててけっこうびっくりしたのよ。貴族の遊びかよ、と。 https://t.co/H07InJ7c6B
> 学問の冷徹さとかそーゆー話じゃなくて、筒井康隆の「東海道戦争」的なブラックユーモアでもなくて、自分が観察者であることを疑わない傲慢さというか。
> 昨日観てきた『変態アニメーションナイト 2017』、一応「変態」に「メタモルフォーゼ」とルビはふってあるものの、チケットを買うときは「ヘンタイ1枚」と言ってしまうような短編アニメーションを集めた特集上映。「俺は今、何を見せられてるんだ?」という思いが頭から離れない100分間。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、最初は笑ってたんだけど、強迫的なレッスン「ピーターと6人のアルファベット神様」の圧に負けそうになり、気色悪い人形アニメーション「この写真の片隅に」でうげーっとなり、CGの質感がいやーな感じの「ジル」でぐったり。これ、宮崎駿が怒るやつじゃん。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、他にも椅子に座りそうで座らない男とか、仰向けで床を滑りまくる赤ん坊とか、自転車のサドルに股間を押し付ける女子とか、もうたいへんでへんたい。そんな中、ボールがただ旅をする「ボールシリーズ」はクール。でも、そのボールへのこだわりがなんかヤバい。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、俺が好きだったのは「バカ!」って作品。スイスのアニメーションらしいんだけど、なぜか全編日本語。しかも「しとぬごまた」と連呼される。そんな日本語、聞いたことないよ! 黒い鼻汁(?)を撒き散らすキャラクターのバカっぷりも強烈で、キモカワイイ。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、韓国作品「ウィンク・ラビット」にも度肝を抜かれた。動きはすごく気持ちいいんだけど、幼い女の子が描いたような稚拙なキャラクターが謎。しかも、突如「解説しよう」みたいな場面になったり、でも何のことやらさっぱりわからなかったり。今回のベスト。

8/14
> 「NHKスペシャル」まだ見てないけど、野田秀樹のある戯曲に731部隊が出てきたときはびっくりしたな。この演劇が、途中まで思ってとのとはまったく違う話だとわかってゾッとした。
> 大林宣彦の『野のなななのか』は、樺太戦の話だったな。
> 「月曜から夜ふかし」の神道たち、笑ったな。乳首と腹の形でお相撲さんを見分ける子もよかったけど、鳥肌を自由に出せる中学男子が最高。それを習得したきっかけがいい。「おしっこしたあとブルっとするじゃないですか。それが面白くてやってみてたら、できた」。ああ、バカ男子。
> 連休中に観た映画、トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』。すごくよかった。去年公開された『ソング・オブ・ザ・シー』もよかったけど、その前に作られたこっちのほうが俺好み。トム・ムーアがアニメーションでやりたいことのエッセンスが、この作品に詰まってる。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』、平面性にこだわり、文様を散りばめて隅々までデザインされた画面が美しい。陳腐な例えだけど、まるで絵本みたいなアニメーションなのよ。しかも、この作品は「書」をめぐる物語なわけで、技法とテーマがぴったり合致している。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』、「書」ってのはつまり絵であり、文化であり、芸術なんだけど、そうした書を生み出し継承していくことこそが希望につながるという話。それを絵本のようにアニメーションで描くことで、この作品はそのままアニメーション賛歌となる。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』、アニメーション的快楽もたっぷり。建築現場での上下運動、森の生きものたちの多様な動き、邪悪な神との戦いの鮮やかなアクション、描かれた絵が動き出すシーンのタイミングなどなど。修道院の僧たちのキャラクター造形も楽しい。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』で描かれる「壁よりも書を」というのは、トランプ時代の今こそビビッドに感じられるんじゃないだろうか。外の世界を知れ、歴史を知れ、次世代へ書をつなげ。
> つうことで、三連休はアニメーション三昧だった。録画してもらった「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」も見たよ。ちょっと前にWOWWOWでやってたドキュメンタリー。当然、未だ完成しない「外套」の話になるんだけど、放送された完成しているわずかなシーンだけでもゾクゾクするほど素晴らしい。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、アニメーションメイキング好きな俺としては、実演してみせながら切り紙アニメーションの技法を解説する場面が、何よりのごちそう。ホント、マジックだよね。あと、巻物のように長い長い背景にもびっくり。ただの絵じゃなくて、紙をでこぼこと貼りつけている。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、マルチプレーン撮影台のガラスにたまった埃が重要って話も最高だった。埃を通して撮影することで繊細な光の拡散を起こるんだとか。なるほど、そこからあの不思議なレイヤー感が生まれるのか! ノルシュテイン曰く「ホコリは良き助手なんだよ」。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、ノルシュテインと資本主義との軋轢が描かれているのも興味深い。撮影資金のための雑事を「まるでサービス業だ」とぼやき、「資本主義の今の政府から支援は受けたくない」と厳しく拒絶し、ロシア連邦評議会からの表彰をくたっとしたジャンパーのまま受け取る。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、ソ連崩壊後、自分のグッズをノルシュテイン自ら手売りしながら、スタジオの維持費を稼いでいるというのも驚きなんだけど、人任せにしないというのがらしい。「ノルシュテインさんまた来るね」と訪問した子供たち。この辺は、ジブリの近所の子供と宮崎駿を連想。

8/15
> 8月15日にこんな土砂降りって、珍しいのでは?
> 「この『総員玉砕せよ!』という物語は、九十パーセントは事実です。/ただ、参謀が流弾(ながれだま)にあたって死ぬことになっていますが、あれは事実ではなく、参謀はテキトウな時に上手に逃げます」。水木しげる『総員玉砕せよ!』あとがきより。
> ノルシュテインのドキュメンタリー、あの長ーい背景用紙のマテリアル感にもシビレました。最初、「外套」のワンシーンでチラッと映ってて、でこぼこしてるなあと思ってたら、実物が出てきたーと。ホント、見られてよかったです。感謝!
> 「外套」見たいですよねー。でも、高畑監督にああ言われたら、もう何も言えないっす。あそこまで作ったってことだけで、もう奇跡みたいなもんだと思ったり。あの繊細さと濃密さを見ると、ちょこちょこと中断しながらできるもんじゃないよなーとか。でも、見たい。
> 「本当は誰にも話さず、心に秘めて亡くなろうと思ったんです。日本人同士の争いは恥ではないかと。でも、そのことを知っている人はもう私しかいない」→【戦争を考える】日本兵による日本兵の殺害を証言した98歳「やり残したことがある」 https://t.co/tFxgqqI3HJ
> 「いまだに、大声で心の底から笑ったり、泣いたりすることができない。夢も全部、悪夢ばかりですよ」→あの夏、僕は母と妹を殺した。70年間、語ることのできなかった戦争の記憶 https://t.co/pQMfwWIloH @togemaru_kさんから
> 村本大輔のツイートを見ていると、「戦争に行きたくない」って言うだけで、ぎゃーぎゃー言われるような世の中になっちゃったのかとイヤになる。「戦争はイヤだ」って言えば戦争がなくなるわけじゃあないけど、「戦争はイヤだ」って言っただけで責められる社会のほうが戦争へのハードルが低いっしょ。
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7月のつぶやき(その2) [ツイート]

7月後半分だぞ。深海展がヒジョーに楽しかった。上野の国立科学博物館、素晴らしいよね。しかし、ジョナサン・デミの追悼上映の翌日に、ジョージ・A・ロメロの訃報を聞くとは。ああ、ゾンビよ、醜く肥え太った人間どもを食い散らかしてくれ!

7/16
> ブライアン・フィー監督『カーズ/クロスロード』、2作目よりも1作目に近いシリーズ3作目。次世代のレースカーにトップの座を追い落とされたマックィーンが再起に賭ける、ってなお話。というのはこの作品の一面でしかなくて、終盤、実は違う話だったんだということがわかる。理想的な続編だと思う。
> ブライアン・フィー監督『カーズ/クロスロード』、アメリカ原風景的な荒野から人工的なレース会場まで、背景はますます実写のような精密さで、そこにキャラクター化された車たちがいるっていう奇妙さね。このシリーズは、ピクサーの中でも最も歪な世界観をもっていると思う。そこが面白いんだけど。
> 紀野恵の最新歌集『白猫倶楽部』を読んだ。紀野さんは猫を飼い始めたらしく、猫の歌がちょこちょこと出てくる。 ●わたくしは核の傘にはあらねども大きなタオルしろねこ包む
> 紀野恵『白猫倶楽部』、「あはをどりが終わつたら」という題の連作より。実景を詠んでいるんだろうけど、どこか昔話のように思えてくるのが面白い。 ●ぬつと二本足キモノから突きだして決(け)して故国に還らぬをとこ
> 紀野恵『白猫倶楽部』、これは「ラストエンペラー」だね。「紫」と「夕焼け」が響き合う。 ●この星を出づる術なく我が居りし紫禁城さへ夕焼けてをる
> 紀野恵『白猫倶楽部』からもう一首。カ行音と「も」の音で細かく刻まれるリズムの心地よさ。 ●小振りなるこどものかもめ私より少しくものを知らないだけの
> さあ、これから初めての発声上映(スタンディング)だ。♩サイコキラー ケスクセ~
> しかし、池袋で豪雨予報?
> 池袋の路上を見ると、やっぱ降ったっぽい。この雨あがりの気配に、かすかにフジロック気分を感じる。
> ファファファーファファ ファファファーファ https://t.co/D2wRIEC0F7
> 『ストップ・メイキング・センス』スタンディング上映、混んでるぞ!
> ワクワクするなあ。 https://t.co/wm16WXtgvx
> 拍手・歓声・合唱 可、だそうだ。文芸座、やるなあ。
> いやあ、『ストップ・メイキング・センス』のスタンディング上映、踊ったー。ART FAG上等な、ノリノリの客席が最高。映画館でこんなに踊ってる人を観たのは初めてだよ。ホント、どうして何十年もこの映画を座って観てたんだろう。さっさと立てばよかったよ。ってくらい楽しかった。
> 盛り上がりのピークは「Burning Down The House」から「Life During Wartime」の流れと、終盤の3曲。「バーニンダンザハウ!」と声を上げ、ついでに拳も上げ、マラソンスタイルでダンス!
> ジョナサン・デミ監督追悼の『ストップ・メイキング・センス』スタンディング強制上映、に行ってきた。池袋の新文芸坐の粋な企画。なぜ「強制」かというと、そう謳わないとと立ってる人を不快に思うお客さんが出てくるから、てなことらしい。なるほど。いろいろ考えてるんだな。音響も素晴らしかった。
> ジョナサン・デミ監督『ストップ・メイキング・センス』、変なダンスが大好物な俺としては、デヴィッド・バーンの動きがツボ。上半身を動かさず下半身だけ左右にくねらせる「Life During Wartime」とか、ドリフの振り付けのような「Once In A Lifetime」とか。
> あと、トム・トム・クラブのキュートさも。
> 『ストップ・メイキング・センス』、冒頭から数曲、徐々にステージのセットが組まれ1曲終わるごとにメンバーが増えていくという演出は、何度観てもカッコいい。ジョナサン・デミは、俺らにライブの時間の流れを体感させてくれる。かつてのどこかじゃなくて、今ここで音楽が鳴っているという臨場感。
> 『ストップ・メイキング・センス』、1曲目でデヴィッド・バーンがテープのリズムに合わせてギターをかき鳴らし始めるところ、そして最後の曲で彼がアレックス・ウィアーのギターをビタッと手で止めるところ。そーゆーのに、「今・ここで鳴ってる感」を感じちゃうんだよな。

7/17
> 何と、ジョージ・A・ロメロが亡くなったと。トランプ時代のリビングデッドシリーズを作って欲しかったな。さみしい。
> この写真、カッコいいなあ。 https://t.co/glLZ7kAqyw
> ロメロ作品では、『クレイジーズ』も好き。軍隊は市民を守らないってなことを描く、ロメロの反骨っぷりがカッコいい。
> 地元の温泉で半日過ごす。「裸でトイレ行くのって、なんかヤじゃない?」「わかるー」、と中学男子が盛り上がってる。
> 温泉で風呂上がりにビールを飲んだら、動きたくなくなっちゃうんだよな。帰るのがかったるい。
> リビングデッドのように、よろよろと立ち上がる。
> 夜の鉄塔。 https://t.co/OHIQfhHFG3
> 「ゾンビ」ってのはやっぱ発明だよね。ロメロのおかげで、「ゾンビ」って概念が爆発的に世に広まったわけで、それはロメロが死んでも消えない。誰かが口にするたびに、何度でも墓から蘇り、何度でも世界を埋め尽くす。
> ケリー・リンクは、ゾンビや幽霊が出てくる小説をあれこれ書いてるんだけど、「いくつかのゾンビ不測事態対応策」という作品には、「ゾンビは差別ということをしない。ゾンビにとっては誰でも等しく美味である。そして誰でもゾンビになれる」という、イカす一節がある。
> 「そして誰でもゾンビになれる。特別である必要はない。スポーツが得意でなくてもいいし美男美女でなくてもいい。いい匂いがするとか、いい服を着てるとか、いい音楽を聴いているとかいうことも関係ない。のろければいいのだ」ケリー・リンク「いくつかのゾンビ不測事態対応策」より。
> のろければいいのだ。

7/18
> しかし、雨が上がっても蒸すね。 ●メガネからメガネへ夏の雲うつりやがてそれぞれ夕立にあう
> 滝口悠生『茄子の輝き』を読み始めたんだけど、最初の短編「お茶の時間」がもうツボ。職場のお茶汲み当番のローテーションをどうするか、ってなことを考える話で、似たような規模の中小企業で働いている身としては、こーゆー些細なローカルルールで会社ってできてるんだよねえ、とつくづく納得。
> 滝口悠生「お茶の時間」で、社員の名前が書かれた当番表が出てくるんだけど、その中に「軽田(息子)」という名前が出てくる。彼については何の説明もないんだけど、これ社長の息子ってことでしょ。こーゆーところもまた、中小企業だなあと。当番表ひとつとってもいろいろあるのよ、ちっちゃな会社は。
> 書店で茄子フェアとかやったらどうだろうか。とりあえず、我が家にあるのは、滝口悠生『茄子の輝き』、堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』、黒田硫黄『茄子』。って、この三冊以外にどんな茄子本があるか知らんが。

7/19
> 安倍晋三って口で言うほど、国防に関心ないんじゃないかな。だって、防衛大臣に稲田朋美を据えているんだぜ。
> 関東も梅雨明けかー。→Grandaddy - Summer Here Kids https://t.co/ZAWPB5ntHM @YouTubeさんから
> 病気や障害を社会的な負担として語るのって、本人はリアリズムのつもりかもしれないけど、自分がずっと健康でいられるっていうファンタジーに立脚しているんじゃないのかね。

7/20
> まだこんなこと言ってんのか! まるでパラレルワールドのニュースのようだ。→ https://t.co/R3qvyMCb3x
> た、たまらん。猫や犬の動画もかわいいと思うけど、俺はこっちのほうがツボ。 https://t.co/HgPnUhMZsT
> 虫とか海辺の生き物とか、エイリアンっぽいやつは、たいてい好き。図鑑育ちなもんで。
> ●トゲトゲとぐにゃぐにゃばかり磯遊び

7/21
> この新曲いいな。東京オリンピックには出られないであろう、お兄ちゃんの歌。遊穂さんが「俺」って歌うのが好き。→ハンバート ハンバート"がんばれ兄ちゃん"(Official Music Video) https://t.co/Yn7yIs4ky8 @YouTubeさんから
> 暑い夜のエキゾチカ。いつかのビデオの中で見たことあるようなホンコン。→VIDEOTAPEMUSIC / ''Hong Kong Night View feat 山田参助(泊)'' https://t.co/CSg0h1PG6E @YouTubeさんから
> EMCのサマーチューン。MVはサマーちゅー。→ENJOY MUSIC CLUB「夏の魔法」 https://t.co/oGMCGfJsEo @YouTubeさんから

7/22
> 上野公園、蝉と鴉が鳴いてる。
> 上野で、深海展とアルチンボルド展をハシゴ。「変なもの」をいっぱい見た!
> とても勇気づけられる。「確かにそこにいた人々が、「なかったこと」にされ、「無価値」と断罪され、切断され、淘汰され、廃棄される様な、そういう場所としての「社会」に、あなたは生きていきたいと思うだろうか」→ https://t.co/89jV2CN6ro
> この記事に書かれている日々のディテールや写真から、奪われてしまったものを思う。→もう二度と:相模原殺傷事件1年 娘の死、向き合えぬ 62歳父、がん延命拒否 「会って抱っこしたい」 - 毎日新聞 https://t.co/mPAxjyLtKs

7/23
> スピルバーグの新作、すげー面白そう! アイアン・ジャイアントがいるし!
> 乃木坂のライブで、「インフルエンサー」のダンスを完コピした日村さんにほれぼれする。すべての人の心にヒム子を!
> 『ナマで踊ろう』のときのインタビューで、ハワイアンセンターのハコバンをイメージした、と坂本慎太郎が語ってたのを思うと、盆踊りに登場ってのはしっくりくるな。
> 映画についていろいろ話を聞いていて、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を観よう、と思った。『メアリと魔女の花』はねえ、んー、どうしたもんか。
> 昨日は、上野の国立科学博物館の特別展「深海 2017」と国立西洋美術館の「アルチンボルド展」をハシゴしてきた。俺は奇怪とか奇妙とか奇想とか、「奇」がつくものが大好きなので、深海の生物も騙し絵も大好物。土曜日は夜までやってるので、遅い時間に行くとわりとすんなり入れるよ。
> 国立西洋美術館の「アルチンボルド展」、花や動物や野菜で構成された人物画の数々は、目鼻耳口をどう表現するかが興味深い。それがワンパターンじゃなくて、あの手この手で攻めてくるわけよ、アルチンは。しかも、細部は博物画的なリアリズム。高い技術を「遊戯」に使っちゃう、可笑しさよ。
> 「アルチンボルド展」は、有名な「四季」と「四大元素」から始まる。しかし、春夏秋冬と大気・火・大地・水をテーマにするって、ほとんど世界をまるごと描こうってな話じゃん。博物学的な欲望が肖像画と結びついた結果が、あの奇妙な人物たちかと思うと、笑っちゃうしすごいよね。
> 「アルチンボルド展」、アルチンボルドの作品はヴンダーカマーの産物だという話も面白い。世界の模型である「驚異の部屋」の絵画版。世界を僕の絵の中に!
> 国立科学博物館の「深海 2017」展、発光生物やら巨大生物やら見どころいっぱい。夏休みなので、目をキラキラさせて展示に見入る子供たちもいっぱい。展示は、深海で撮影された映像と標本がセットになっていて、この映像がどれもすごい! しか… https://t.co/k7ovq2NXYb
> 「深海 2017」展、変な生き物がいっぱいいたけど、俺が一番気に入ったのは、メダマホウズキイカ。かわいいんだ、こいつが。コウモリダコの動きの美しさや、ミツクリザメのグロい口元もいい。あと、後半の7000mの深海から地震断層を採取するってなプロジェクトも面白かった。科学者すげー。
> 「深海 2017」展、おれが一番、うぉーってなった標本はこれかな。ダイオウホウズキイカの足。足だけなのにでかっ! 「何だ、この生き物は!」ってなモンスター映画の気分。 https://t.co/0ERUohX1Z9
> ん、ダイオウホウズキイカってことは、俺の好きなメダマホウズキイカと同じ仲間ってことか? あんなかわいいメダマちゃんが、ダイオウだとこんな化け物になるのか。海の不思議。

7/24
> 別に顔があるわけじゃないんだけど、こーゆーのを見てもアルチンボルドを連想してしまう。 https://t.co/0PtZzHQkM7
> キレッキレのヒム子のダンス、何度も見ちゃうな。技あり~のポーズのとこと、「手が短いから」のくだりが特に好き。
> サチモスの曲に合わせた盆ダンスも、ヒム子のヘソ出しインフルエンサーダンスも、どっちも可笑しくて好き。変な踊りバンザイ!
> ストーリー:相模原殺傷事件から1年(その1) 父と子40年、宝の絆 - 毎日新聞 https://t.co/nar92wzWAu
> ストーリー:相模原殺傷事件から1年(その2止) 「お父さん」と呼ばれて - 毎日新聞 https://t.co/TQzKKPbnAR
> 「月曜から夜ふかし」に出てた錦糸町のカウボーイハットのおじさん、「家、ついて行ってイイですか?」でも見たな。

7/25
> オリンピックのために無理を通す、ってなニュースが続いてる上に、「決まっちゃったんだったら、もう国内で争っている場合ではありません」「国民全員が組織委員会。そう考えるのが、和を重んじる日本らしい」てなことを押しつけられるのが、気持ち悪い。やりたい奴らで、勝手にやってりゃいいじゃん。
> なんで、国民全員でオリンピックに取り組まなきゃいけないのか? 大きなお世話だよ、ホント。
> 「短編アニメーションを俳句や短歌になぞらえ「奥深いところまで語ることができるのが面白い」と説く」→ https://t.co/VTwlZGmcb6
> 「番組の性質上、出演者は酔っぱらいが多く、大きな気持ちで取材を受けても後にNGになることもしばしば」→ https://t.co/esLBPCcucF
> ちまちまと読んでいる、滝口悠生『茄子の輝き』、いいなあ。一人称の語りの奇妙さに、ふと立ち止まる。島根に行ったことがあるかと訊かれた語り手は、こう書いたりするわけよ。「あるよ、と私は言った。新婚旅行で、そう口に出さずに続けたのだという」。この謎めいた「という」が孕む揺らぎ。
> 滝口悠生『茄子の輝き』を読んでいると、堂園昌彦さんのこの短歌を思い出してしまう。 ●秋茄子を両手に乗せて光らせてどうして死ぬんだろう僕たちは
> 私の好きな野菜短歌。 ●この町の見知らぬ人と一本の大根の上下分け合ひ暮らす  大松達知
> そういえば、ちょっと前に大松達知の最新歌集『ぶどうのことば』も読んだんだった。笑える歌がけっこうあるんだけど、中でもこんなトボケた歌とか。 ●せめぎ合ふ保革のこころ楽しめりうどんの汁にケチャップ入れて
> 大松達知『ぶどうのことば』、大松さんは社会を詠むときしばしば「言葉」に注目する。この「英語字幕」のかなしさとか。 ●ああパリにたどりつきたる難民(ひとびと)の英語に英語字幕付きをり
> 大松達知『ぶどうのことば』から社会詠をもう一首。これも「書かれたもの」について詠んでいるんだけど、けっこう強烈なブラックユーモア。 ●娘より若い仔牛を食ひにけり祖父母の名前さへ書いてある
> 大松達知『ぶどうのことば』、俺が一番好きなのはこれかな。一服しに席を立つのは、時間の外に出かけるような感覚がある。 ●ゆふぐれの喫煙エリアから戻る人は〈未来〉から戻るごとしも

7/26
> 俳句や短歌がレイアウトだ、ってのは、ちょっとわかる気がする。
> 山村浩二さんやノルシュテインが言う、俳句や短歌が短編アニメーションに似ている、というのもわかる気がする。
> Michael Wolfの写真、いいな。都市の風景に生まれるコンポジション。あと、手袋案件も。https://t.co/iIijBS0rmS
> トリック撮影って、なんか惹かれるんだよな。映画の「ニセモノ性」みたいなものに触れるからか。
> ジャック・タチ『プレイタイム』のメイキングで、エッフェル塔や遠くの人物が書き割りだと知ったときの、「うわー目が騙されてたー」という快感とか。
> ヒッチコック映画の、あからさまなスクリーンプロセスとかも好き。あの観光映画感!
> 「教室」ですよねー。あれ、びっくり。ビルのセットも普通の資材で作ると重くなりすぎるので、壁の写真を撮って貼りつけたそうです。遠くのビルのセットは小さめに作って遠近感を出したとか。そーゆー話が、大好きなんですよ。
> いいですよねー。なかなか近づいてこないんですよね。どの場面だったか忘れましたが、手前の人物は速く、遠くの人物はゆっくり動かす、てな演出をしたって話も好きです。こーゆーの、映画のマジックって感じがしてたまらんです。
> ホント、何度でも観られる。ラストシーンのバスの客みたいに、発見するたびに「うぉー」と声を上げたくなります。
> 障害者殺傷事件から1年 入所者の半数が事件後に心身不調 | NHKニュース https://t.co/js0jpevu2P
> 「理不尽に奪われた生命があるにもかかわらず、それに対して怒らないのであれば、「理不尽に奪われても怒らなくてよい生命」が存在することになる」 →「相模原障害者殺傷事件」への「怒り」は足りていたか|情報・知識&オピニオン imidas https://t.co/kTHWKjF7dO
> 「人は一人一人に弱さがある、弱さをシェアしてつながれるし、依存できるということです」。すごく大切な指摘がいっぱいある記事。→【相模原19人刺殺】それでも、他者とつながり生きる。脳性まひの医師の思い https://t.co/0qKWAA5pOj @satoruishidoさんから
> やまゆり園の事件から1年。この事件は最悪の犯罪だし、忘れちゃいけないと俺は思っている。だってさ、長谷川豊の透析患者への発言やら、バニラエア報道での障害者バッシングやらがあったじゃん。植松容疑者の思想と通底するものを、この社会が持っているってことだ。それに抗う言葉を探さなければ。
> 障害者殺傷事件1年 初めて遺族が語った思い|NHK NEWS WEB https://t.co/KZ4wKLI2l9
> 「迷惑」は現在の日本のキーワードだと思う。ネガティブなこの言葉を反転させることで、社会を変えることはできないだろうか。→「人に迷惑かけていい」40年前のドラマにいま、共感 | NHKニュース https://t.co/kagQbzp1X2

7/27
> 山田太一「車輪の一歩」が注目されてるけど、副読本として長谷正人『敗者たちの想像力ーー脚本家 山田太一』もおすすめよん。とても繊細な書き方で敗者であることを肯定した、山田太一論。
> 「自分が『敗者』であると感じている人間が増えたほうが、互いのプライドを傷つけあわないように金縛り状態になっている、この社会の閉塞感は解けるのではないか」。長谷正人『敗者たちの想像力』より。

7/28
> ゾンビのエレベーターかと思った。 https://t.co/5AeRHgh1BS
> ●お行儀の悪い僕らのせいだろうフジロックにて雨が降るのも
> ●予報士が今年は暑くなるでしょうと言った言わないはもういいんだ
> 「漠然と相談してきた」って、なかなかのフレーズだな。漠然と考え、漠然と悩み、漠然と結論に達し、漠然と辞任。
> 俺が稲田朋美の名前を意識したのは、映画『靖国』の検閲を求めたとき。政治家が文化に口を出すと、たいていカチンとくるわけで。
> 滝口悠生『茄子の輝き』読了。いやあ、素晴らしい。恋愛感情というのではないんだけど、不思議と執着してしまう相手ってのがいるでしょ。その、よくわからないもやもやとした感覚が描かれている。その執着の仕方は、端から見ればそれはちょっと不気味にも思えるんだけど、一方で不思議と愛らしい。
> 滝口悠生『茄子の輝き』は、東京を描いた小説でもある。連作短編の最後の作品に、電話をしながらひたすら移動する場面がある。ワンカットの移動撮影のようにランドスケープを細かく描写していくんだけど、これがなぜかグッとくるんだよね。談志の落語で聞いたことがある「黄金餅」も連想したりして。
> 滝口悠生『茄子の輝き』は連作短編集で、それぞれの短編で語り手が同じことを思い出す場面がいくつか出てくる。何度も思い出してるってことなんだろうけど、その記憶が作品ごとに微妙に、時に大きく異なってたりするんだよね。滝口さんの他の作品もそうだったけど、「記憶」の不思議さが描かれている。
> 例えば、何度も話したりしてるのに、いつの間にか曖昧だったりまだらになっちゃったりしてる記憶ってあるでしょ。かと思うと、ある場面だけ妙に細かく覚えていたり、つい最近のことなのに忘れちゃったり。あるものから自動的に連想される記憶もあれば、何かのはずみでふいに蘇る記憶もある。
> 記憶の形ってのを考えると、年表のようにべたーっと長いもんじゃなくて、枝分かれして網状になっていて、それがつながったりこんがらがったりしてるんじゃないかと。それとも、気体のようにもやもやと漂っていて、何かのはずみでそれがふわーっと集まって一つの形をとるのかもしれない。
> 滝口悠生『茄子の輝き』は、震災後の日常が描かれた小説でもある。例えば、東京のビルの一室にある職場で、ここまで水がきたらどうやって逃げようかと、ぼんやり考えたりしなかった? そんな震災の遠さと近さとか。
> 滝口悠生『茄子の輝き』、最後に収録されている「文化」は独立した短編。これがまたすごくよかった。神保町の中華屋から始まるんだけど、途中で主人公の意識があらぬ方向へ走り出す。いや、意識っていうより目玉。目だけが、体を離れ東京をぐいぐい移動していくんだよ。これも映画のカメラっぽい。
> この感覚って、ちょっとわかるんだよな。俺、たまに自分がカメラになって街を移動する夢を見るんだよね。ストリートビューみたいなもんよ。一人称の夢だから、自分は登場しないの。ただ、道をすーっと移動して、バス停やら商店街やら駅前の広場やらを通り過ぎるのをカメラになって見てる。自分でも謎。
> ●わたくしがどこにもいない今朝の夢 駐輪場を小雨が包む
> 滝口悠生作品では、前作の『死んでいない者』にもカメラアイを感じた。特に、ロバート・アルトマンの群像劇っぽい。滝口さんの語りは、通夜の席に集まった親族の間ををゆらゆらと移動して、ある人物のところでちょっと留まって、また移動する。アルトマンが、ふいにズームアップで人物を捉えるように。

7/29
> TLにプリーバスの名前がちらちら並んでて、フリッパーズに何か動きがあったのかと空目。みなさま、今日の苗場はいかがですか?
> 田中六大さんのつげ義春カバーシリーズ、素晴らしい。
> リツイートもまた差別の加担になるということを、認識してほしい。つか、矢面に立たずに加担できるという意味では、そっちのほうがより卑しいともいえる。
> なぜ俺は傘を持たずに家を出てしまったのか。
> これから、ウィッチを見るッチ。
> 俺もできるだけ、ネットジャーゴンは使いたくない派。そっちの人じゃないんだよ、って気持ちがあるんだと思う。
> 「アニメーションって行き着くところは、「コマとコマのコントラスト」だけだなと。マクラレンからはもちろん感じるし、サティもそういう構造がある」→ https://t.co/IJaUURdTxL
> 「昔の漫画映画って、キャラクターの全身が画面内に入っていたんですよね。だんだん発達してくると、クローズアップとか引きとかのカメラワークが漫画映画にも入ってくるんだけど、それが今もう古い気がして」→ https://t.co/lgasX6kMNr
> ロバート・エガース監督『ウィッチ』を観てきた。17世紀のニューイングランドを舞台にした、じわじわ系ホラー。悪魔的な存在が信仰を揺るがすってな話で、全編通して陰鬱な雰囲気が漂っている。魔女も怖いっちゃあ怖いけど、それよか主人公の家族のギスギスっぷりが恐ろしい。誰一人共感できない。
> ロバート・エガース監督『ウィッチ』、画面がえらく暗くて、よけいにどんより感が増す。室内の場面なんか、レンブラントの絵のようだ。舞台となってる時代には電燈なんかないからね。暗がりに魔女がいてもおかしかない、って気持ちにさせられる。
> ロバート・エガース監督『ウィッチ』、血が出てくる描写は最小限だけど、どれも意外な絵になっているのがいい。開始早々魔女が出てくる場面での、血の見せ方もいやーな感じだけど、俺が一番ぐぇってなったのは、超常現象じゃなくて「治療」の場面。

7/30
> 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』観たよ。ケーシー・アフレック、すごくよかった。あの虚無感をたたえた目!
> ちょっと前に、映画好きの同僚と話をしてたときのこと。二人ともなぜか『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ってタイトルが出てこなくて、「ブルックリンなんとかみたいな」「ブエノスアイレスは違う映画だし」「テキサスチェーンソーじゃなくて」と、地名を挙げ続けることに。老化か?
> 久々にグレッグ・アラキという名前を口にした。
> ここは、「けいさつのあほどもえ」から始めて欲しかった。 https://t.co/QNBOc5RmsS
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、137分の映画なんだね。でも、まったく長く感じなかった。人にはどうにもならない事情があって、それは外からはなかなか窺い知れない。じっくりその人を見続けるしかない。そんな137分。そこからじわじと、その人の葛藤が見えてくる。
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、序盤でケーシー・アフレックが一人でバーに行き客の様子を眺める場面がある。そのどこか虚ろな目にやられてしまった。でも、途中途中で挿入される回想シーンのケーシー・アフレックは、そんな目をしていないのよ。その痛ましさ。
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、回想シーンはかなり唐突に挿入され、しかも最初はそれがどういう意味があるのかわからないのがスリリング。つか最初のほうは、回想だということもわからない。ケーシー・アフレックを見せながら、彼だと気づかせない撮り方をしてるんだよ。
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、戯れにボールを投げ合う場面にグッときてしまった。回想シーンの一つの釣り竿を二人で操る場面と響き合い、その先の未来も想像させる。変な方向へ弾むボールのように、思い通りにはならないけど進んでいく未来。
> ところで、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ってアメリカの町の名前なんだね。ボストンから1時間って言われるまで、恥ずかしながら、俺はてっきりイギリスの話だと思ってた。昨日観た『ウィッチ』も、アメリカのニューイングランドの話だし、ややこしいよ。

7/31
> 明治大学博物館で変なのやってたので、覗いてみた。 https://t.co/OJEHjqGiRt
> 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でグサっときたセリフは、「30分くらい適当に会話できないの? 普通の大人みたいに」ってなやつ。自信ないよ、俺も。
> 今テレビでピーター・ジャクソンの『キング・コング』がやっててチラ見してたんだけど、俺、やっぱりこの間のコングよりこっちのが好きだわ。秘境もののワクワク感がある。
> ピーター・ジャクソンの『キング・コング』は、あの島に独自の生態系がある、って感じがするじゃん。それに比べると、この間のコングは、「映画の都合」で作られた島に思えちゃうんだよね。出番がきたらモンスターが1頭ずつ現われるみたいな。やっぱ、生き物の種類と量を見せつけてくれなきゃ。
> いや、ピーター・ジャクソンの髑髏島のほうが、映像的には作りもの臭いのよ。絵に描いたようなジャングルっぷりとか。でも、それがいいんだよな。あと、構図がいちいちグッとくる。
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7月のつぶやき(その1) [ツイート]

ツイートまとめ、7月まできました。前半分で、いちいちもう断らないけど抜粋編集バージョンね。しかし、映画を観てんなあ。暇なのかなあ。あとは、あがたさんのライブと久々に参加するデモ。ツイートでも言ってるけど、「国は嘘をつく」ってのは世間知として持っていたほうがいいよ。この頃はここまでひどくなるとは思ってなかったけど、今年はそれがあからさまになった年だったわけで。

7/1
> 例えば、暴言を暴言として言うことで常識に揺さぶりをかけるということはあると思うのよ。だけど、今じゃ、賢しらぶってそれを良識のように語る話法ばかりが目について、いやんなるわいドナショー。
> さあさあきょうはこれからあがみつぱいだ!
> しかし、今朝チケットを見て気づいたんだけど、4時半開場、5時開演は、思ってたより早いな。つうことで、慌てて家を出る。
> わ、ケラさん&緒川たまきさんとすれ違う。
> カーネーションの大田さんもいた。
> ♩さあ煙草に火をつけてどこへどこへ行こう~ こんななんでもない歌詞に、どうしてグッとくるんだろう?
> 「あがた森魚&はちみつぱい in 東京 2017 ~べいびぃろん」ってなライブに行ってきた。会場はメルパルクホール。はちみつぱいのカオティックな演奏が気持ちよくって、フジロックのヘブンの夜とかに聴きたい感じ。あがたさんピアノ弾き語りコーナーの「月光オートバイ」も素晴らしくて。
> あがた森魚&はちみつぱいライブ、はちみつぱいコーナーの「こうもりが飛ぶ頃~塀の上で」もすごかったな。あと、「港の純情~骨」の流れも、「よし、かしぶちくんの曲をやろう」という慶一さんの言葉からの「リラのホテル」も。
> MCでも「今、を見せたい」って言ってたけど、あがたさんはつくづく振り返らない人だなあ。あがた森魚&はちみつぱいライブ、70年代の名曲群はメドレーにぎゅっとまとめちゃって、あとは最新アルバム『べいびぃろん』の曲がほとんど。そして、視線は遥か未来へ。じゅじゅじゅじゅ90世紀の。
> あら、エンケンさんも来てたのか。
> つか、バロン吉元先生も。
> あがた森魚&はちみつぱいのニューアルバムの1曲目で、今日のライブの本編ラストで歌ってた「アポロンの青銅器」。この曲に出てくる「望遠鏡に見えたのは隣の街の円盤(はいざら)でした」ってフレーズが好き。ユーモアたっぷりに宇宙と地上をひっくり返す。

7/2
> 戦争を経験した世代が多かった頃は、世間知として「国は嘘をつく」って意識があった気がするんだよね。でも、最近はそれが共有されていない。
> まあ、俺は都民じゃないので、都民の皆さま、よろしく頼むよ。
> さあ、観るぞー。ハ、ハ、ハクソー大魔王!
> アンドリュー・ガーフィールドって、イノセントな雰囲気が、若い頃のトム・ハンクスに似てない?
> 短歌紹介。この季節になると思い出す歌。「しょう」と「じょう」で韻を踏み、「づ(ず)」の音が細かく繰り返される気持ちよさ。 ●半夏生 わたくしは今日頭上より雨かんむりをしづかにはづす  永井陽子
> 0時過ぎに帰宅。TLで都議選の結果を確認。しかし、安倍晋三が会見をしないってのはすごいな。批判されるのが、とことん嫌いなんだんろう。政治家に向いてないよ。
> もう「御党が支持されないのはうんぬんかんぬん」とか、言えなくなったわけだ。いや、それでも言いかねないけど。
> メル・ギブソン監督『ハクソー・リッジ』を観てきた。戦場シーンは噂に聞く通り凄まじくて、内臓飛び出し残酷描写とともに、いろんな方向から聞こえてくる銃火器の音がおっかない。どこかから飛んでくる銃弾、突如大量に現れる敵兵、死んだフリ、打ち返す手榴弾などなど、戦場恐怖のコレクション。
> メル・ギブソン監督『ハクソー・リッジ』、俺は新兵訓練場面が好きだったなあ。『沈黙』の形だけでも踏み絵を踏めばいいじゃんってのと同様に、触るだけでいいから銃を持てって迫られる。でも、それをやっちゃうと自分じゃなくなっちゃうんだよ。そして、そんな彼を守るのが「憲法」だということも。
> メル・ギブソン監督『ハクソー・リッジ』、信念を貫く主人公を最初はいじめてた仲間の兵士が徐々に認めていく様を、言葉ではなく見せていくのもいい。じわっとわかるくらいの塩梅なのよ。あと、終盤、主人公が銃を手にして何をするかと思いきや、という場面は映画的な興奮がある。そうきたかー、と。
> メル・ギブソン監督『ハクソー・リッジ』、「戦場の天使」っていうとナイチンゲールだけど、この映画では衛生兵のことなんだな。アンドリュー・ガーフィールドのイノセントなたたずまいと、宗教画のようなラストシーン。

7/3
> ねむた祭り。
> もわー。夜でも、もわー。
> 同一人物の複数アカウントのコメントを排しただけで、ヤフコメがこんなに変わって見えるのは、わずかな人物がコメントを水増しして自らいいねを押しまくってたってことか。俺も、自分のツイートにいいねをする人を見かけて「何じゃ?」と思ったことがあったんだけど、メソッド化されてるんだろうな。
> ちなみにその人のツイートでは、別に聞いてもいないのに、「念のため言っておきますが自民党を支持しているわけではありません」とかなんとか言いながら、安倍政権を擁護してたっけ。この辺も物言いも、メソッド化されている気がする。わりとあちこちで見かけるからね。
> 先週観た映画の感想を。マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』。ウイメンだろ、ってのはまあおいといて。中学男子を取り巻く、母親と間借り人の女性、そして近所の女の子という3人の女性の話。冒頭の空撮からの燃える車、というシーンがイカす。父親的なものへの訣別から始まるわけだ。
> マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』、こーゆー映画は親目線と子供目線の両方で観ちゃって、揺さぶられる。子供の危なっかしさと、親のうざさと両方感じちゃうというか。母親が言う「私の知らない外のあの子の姿が見られてうらやましいわ」というセリフに、思わず涙。母でもないのに。
> マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』、マッチョじゃない生き方があることを中学男子が学んでいくのがいい。間借り人のお姉さんからミックステープをもらうとか、最高じゃん。「私が10代の頃に聴いて楽になった曲よ」。あと、パーティの席で「メンス」を連呼する場面の気まずさに爆笑。
> マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』、時代設定は1979年なのに、突如21世紀から回想しているかのようなナレーションが入るところが好き。「当時はHIVもインターネットも知らなかった」的な。ヘプタポッド、とまではいかないけど、未来から今を振り返り過去から今を夢見る視点。
> しかし、今年は女性がタバコをふかす映画が多いな。『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『マリアンヌ』、そして『20センチュリー・ウーマン』のアネット・ベニング。
> 先週観た映画その2。マーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』。まったく前知識がないままに観に行ったので、始まって20分くらいは戸惑いっぱなし。このおっさん何者? なぜに白塗り? 犬はどうした? つか、何でここにいんの? ところが、いつの間にか目が離せなくなっていく。
> マーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』、キャリアウーマンの娘がおふざけで変装する父親につきまとわれる。この変装が絶妙にうさん臭いのよ。なんでわざわざそんな格好選ぶのか、バレバレの入れ歯にカツラで、ひどく無理矢理感がある。で、仕事場に急に現れたりして、ちょー気まずい。
> マーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』、背景にはグローバリズムがあるんだろうけど、キャリアウーマンである娘はずーっとイライラしてるのに、それを隠して振る舞っている。弱みを見せられないということが、逆に脆さを感じさせるというか。これまた、この映画の居心地の悪さのひとつ。
> マーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』、なんと162分もあるんだけど、気まずくて居心地の悪い時間が地味にしつこく続く。ところが、妙に可笑しくて痛ましくてもどかしくて、まったく飽きなかった。で、この長い気まずさの先に、終盤かなりびっくりする展開が。装うことと脱ぐことと。
> 父親の姿を家庭の外に置いてみる。そうすると途端に、「困った人」に見えてくる、ってなことがあるんだよ。俺は兄弟で集まると、しょっちゅうそんな話をしている。でも、親の目から見たら俺も、「いい歳してしょうもない息子」に見えるんだろうな。どっちも間違ってないのが、またやっかいなところで。

7/4
> もうとっくに絶版になってるはずの紀野恵の歌集『閑閑集』を、東京堂の沖積社フェアで発見! 解説は、なんと坂田靖子。俺も買っちゃったので、店頭には残り一冊。
> 紀野恵の歌集『閑閑集』に坂田靖子が解説を寄せている、という事実に軽く興奮しているわけですが、穂村弘の第一歌集『シンジケート』の帯を大島弓子が書いていたことを思い出した。80年代は少女マンガの時代でもあったわけで、歌人たちもその影響を受けていたってことか。

7/5
> 佐川「元」理財局長、栄転だそうだが、この先ずーっと「嘘と引き換えに手に入れたポスト」って言われ続けることになるわけで、まあそういう選択をしたってことだよな。
> 俺は「国を愛する」っていまいちピンとこなかったんだけど、ブレイディみかこさんの話はしっくりきた。ベンチに座ってぼけーっとできる公園がある。気軽に立ち寄れる図書館や、いざというときに駆け込める病院がある。こーゆーものを大切にすることが国を愛することなら、俺も愛せる!

7/6
> 冷房のせいか、ここのところずっとOPP。
> 一瞬ドキっとした。夜の飛び出し坊や。 https://t.co/M42wDRJfnV
> 『冬のUFO・夏の怪獣』、大傑作です! 2015年のワタクシ的ベストコミックです!
> そうなんです! 曲線が高野文子っぽい。カラーもすごくきれいで、ストーリーも最高にすっとぼけてて、ぜひぜひ読んでいただきたく。
> 版元のナナロク社のサイトで、収録作のいくつかが立ち読みできます。もしよろしければ、覗いてみてください。https://t.co/0rc2gYJPBv
> ああ、マンガの話って楽しいなあ。構図とかコマ割りとか背景とかペンのタッチとか、そーゆー話がたまらなく好き。
> クリハラタカシのマンガで好きなのが、人物の動きを中途のところを切り取ったような、瞬間の捉え方。例えば、座ってて立ち上がるとき、途中で中腰になるでしょ。その中腰状態を描くというか。 https://t.co/oDuLZYpvD0
> で、この動きの中途を描くというのは、近藤聡乃や西村ツチカなんかにも感じるのよ。あとはもちろん、高野文子。
> 動きの中途を描く、を遡るとウィンザー・マッケイに行き着く。マッケイはアニメーション作家でもあったわけで、動きを捉えるセンスがずば抜けているんだと思う。 https://t.co/vzPJiT58fJ
> サイレント時代のウィンザー・マッケイ作品。7分あたりからアニメーション本編に。Gertie the Dinosaur (1914) - World's 1st Keyframe Animation Cartoon - Wi... https://t.co/dDfeH9not4
> これはすごい! 「「オール・レビューズ」は、「原理的」には、明治以来活字メディアに発表されたすべての書評を閲覧可能にする書評アーカイブの構築を目指します」だって。みんなどんどん活用すべし。 https://t.co/O4k3qlLvvJ

7/7
> 『カーズ』の車を人間に置き換えて実写映画化するという倒錯。「クルマの物語を擬人化」って言い方も引っかかる。それはもう擬人化じゃなくて、ただの人間だ。
> 俺の好きなバンドが、どんどんカクバリズムになっていく。
> 言おうか言うまいか迷ってるうちに、ついに俺のTLにも「ヒアリハット」が!
> 「そんなデリケートな本を、なぜ山口氏は、書類送検中で、自分が起訴されるかもしれない状態で刊行することができたのか」→中村文則の書斎のつぶやき:誰もが納得できる説明を /愛知 - 毎日新聞 https://t.co/Bt5JWmDM4n
> いちいち怒るのはしんどいし、面倒くさい。でも、加計下村も誤解誤解の稲田もないという理由はないからですの菅も、佐川栄転も山口もみ消しも、腰の引けた閉会中審査も、あれもこれも腹が立つ。ちったあ休ませろ。
> 中でもひどいと思うのが、「こんな人たち」発言、それを「極めて常識的」とする発言、さらに「共謀罪で逮捕すべし」にいいねをしたという流れ。がっぺムカつく。「そんな人たち」に、緊急事態条項を与えてはいけない。
> 「ドキュメント72時間」松山の屋上観覧車。特になんてことない回だったけど、出てくる人がみんないい人なのがなんかいい。ディレクターと一緒に乗った大学生。話してる途中に「あ、来た」と景色を眺め、さらには途中で座席を移動する。彼にとってこの景色が大切なんだな、ということが伝わってくる。
> ハリウッド大作とかじゃない、パニック映画を観たい。『フェイズIV』的な、トライ&エラーを繰り返しながら、どんどん事態がヤバくなっていくようなやつ。

7/8
> バカみたいに暑いな。アントニオ汗バンデラス。
> 「立党当初から改憲が党是、というのは安倍氏の誤認だ」→倉重篤郎のサンデー時評:拡大版 戦後日本のクライシス 安倍改憲? ちょっと待った! 元衆院議長、河野洋平が喝! - 毎日新聞 https://t.co/HEQeT4O7FG
> 今から『ライフ』を観る。なんつーシンプルなタイトル!
> ダニエル・エスピノーサ監督『ライフ』を観てきた。宇宙船内でエイリアンに襲われる、『エイリアン』+『ゼロ・グラビティ』ってな感じのお話に新鮮味はないものの、細部に様々なアイディアが凝らされていてきっちり楽しめるSFスリラー。ツッコミどころも含め、こーゆー映画こそ夏休みに観たいよね。
> ダニエル・エスピノーサ監督『ライフ』、閉鎖空間ホラーもののノリで、6人の宇宙船クルーがどの順番でどんな風に死んでいくかのが見どころ。あと、冒頭15分くらいは生命(ライフ)賛歌ってな感じの演出になっているところも意地が悪くていい。
> ダニエル・エスピノーサ監督『ライフ』、冒頭の無重力長回しで、おおっと思う。あと、無重力空間に広がる血液、裏返しになったひらひらのゴム手袋、バッと開くパラシュートなどなど、あちこちにエイリアンの相似形のものが登場するのがお化け屋敷的。こういう映像的なアイディアは、観ていて楽しい。
> 宇宙船つうか、宇宙ステーションか。『ライフ』、宇宙版『死霊のはらわた』的なカットもあったな。宇宙ステーションは、あの山小屋みたいなもんで。
> ゴッドタンゴールデン3時間半スペシャル、だと? 24時間テレビの裏だそうだ。なんつうことをするんだ。

7/9
> かわいいっ! https://t.co/4UKBX7Zmkw
> 字多丸さんの『ありがとう、トニ・エルドマン』評を聞いた。一見すると地味な作品だしネタバレせずに説明するのがすごく難しい映画だけど、「サービス精神満点」というのはホントそうだよなあと。予備知識なしで戸惑いながら観るといいと思う。
> トム・クルーズ総選挙はあとで聞くつもり。ちなみに俺は『マイノリティ・レポート』かなあ。
> 俺は、デモも投票もじっくり時間をかけて考えるのも、どれかじゃなくて全部やったほうがいいと思ってる。その上で、全部ができなければ、できるものをやればいいいい。つうことで、今日は新宿のデモに行くつもり。
> 歩いてます。暑い。そして熱い!
> カメラ、多いね。
> 沿道でECDが拳を突き上げていた。
> 伊勢丹まできた。
> ガード下、音が反響してすげー。
> 到着。このあとアルタ前へ。
> アルタ前もすごい人。いい風が吹いている。
> サウンド鳴らしてたのは、DJ TASAKAだったのか。
> 新宿デモ、参加者は8000人だつて。つうことで、アルタ前も終了。紀伊国屋でも覗いて帰るか。
> いやあ、歩いた歩いた。スマホの万歩計で見たら18000歩。こーゆー一日の終わりに飲むビールは美味い。
> 「March For Truth」とか「安倍政権に退陣を求める緊急デモ」とか言われてる新宿のデモに行ってきた。新宿中央公園からアルタ前の街宣までフルで参加。いやあ、歩くのは楽しい。楽しい? そう、怒ってるんだけどなんだかポジティブな感じがして、すごく楽しかったのだ。
> 俺はたいていの場合、デモはサウンドカーについていくんだけど、今日はドラム隊についてった。そしたら、車椅子のおばあさん、イケイケっぽい女子、沿道に呼びかけるおばちゃん集団、パンクスのお兄ちゃん、などなど参加者のバリエーションがいい感じ。「こんな人たち」が一様でないことがわかる。
> デモは何度か参加しているけど、いつもよりも警官が少なかった。沿道の反応も、奇矯なものを見るような視線はほとんど感じなかったな。なんつうか、新宿の風景に溶け込んでいる。デモ隊の横を、出会い系やホストクラブの宣伝トラックが通り過ぎてくとか、そーゆー感じ。
> アルタ前の街宣も解放区のような雰囲気で、とてもよかった。それにしても、奥田くんのスピーチはずば抜けて上手いなあ。込められたメッセージも深く納得させられるし、何より届けることを大切にしている声の緩急にやられてしまう。
> デモの参加者の中には、俺とはスタンスがちょっと違うなってな人たちもいるし、街宣で行われたスピーチにだって納得いかないものもある。でも、そーゆーもんでしょ。俺は俺の意志で来たわけで、みんなもそうなら違ってたって当たり前で、別にいいじゃんかと。
> こーゆーの大好き! https://t.co/xJw6MSTjBu
> 歩きながら考え、踊りながら考える。

7/10
> 萩尾望都のポーの一族シリーズ、最・新・刊。『ポーの一族 春の夢』を入手。なんつうか、ありがたやと拝みたくなる。
> まだ職場ですが、帰りの電車で読みたい気持ちをぐっとこらえて、家に着いてからじつくり読むつもりです。
> 萩尾望都『ポーの一族 春の夢』を読んだ。ふう。わずか1巻とは思えないほどの情報量。たくさんの登場人物、入り組んだエピソード、不穏な時代背景、複雑な感情なんかが、絵とセリフから立ち上がってくる。そうなんだよな。この濃密な世界に耽溺するのが、『ポーの一族』を読む悦びなんだよ。
> 萩尾望都『ポーの一族 春の夢』、まずもってカバーや扉絵がきれくてきれくて。んで、カバーを外してみたら、あらうれしい。シルバーの特色を使った、これまた美しい表紙が出てくる。お試しあれ。

7/11
> 今日から施行か。 ●つつじ群れ共謀罪のあるくらし
> これは、ヤバい。「ヤバい」ってのは、こーゆーのに使う言葉だぜ。→変態アニメーションナイト上映作19本決定、「頭がキモチいい」予告編も公開 - 映画ナタリー https://t.co/ofdGqVNCh8
> 以前、「変態(メタモルフォーゼ)アニメーションナイト」に行ったとき、一応「メタモルフォーゼ」とルビがふってあるにも関わらず、チケットを買うとき「ヘンタイ1枚」と言ってた人を何人も見かけた。我も変態、彼も変態。

7/12
> 戸籍を見せろ、と迫る暴力性に、民進党がこうも鈍感だとは。都議選の総括だとか間抜けなことを言ってるけど、こんなことして支持率が上がるわけがない。むしろ、もっと下がるよ。
> 政治家のモノマネ、確かにテレビではほとんど見ないよね。清水ミチコが、田中真紀子や小池百合子をマネしてるけど、男の政治家はまず見ない。
> 俺、イッセー尾形による小泉純一郎のマネが絶品だと思ってるんだけど、まあテレビじゃやんないもんね。
> 斎藤美奈子さんの、「もしも首相がカップ焼きそばの作り方を書いたら」、可笑しいんだけど、ヤジに切れるところも入れて欲しかった。あと、変なところでやたらと言葉を区切るのも特徴ね。変な、ところでですね、こうやって、まさに、ぶちぶち言葉を、区切る、というのが、特徴、なわけで。
> 昔、石破茂と福田康夫の会話ってなネタを考えたのを思い出した。ゆっくり噛んで含めるように話す石破茂に、イラついた福田康夫が食い気味に答える。
> ちなみに、今日の「東京新聞」では、夕刊の吉村萬壱さんのコラムが「やる気スイッチ」が可笑しかった。
> 紀野恵の1986年の歌集『閑閑集』を読んだ。タイトルは『閑吟集』のパロディかな。この歌集に収録されている、紀野さんが学生時代に書いたエッセイにはこう書かれている。「ついでにここで就職運動をしておこう。この文章をお読みの心ある皆さん、私に閑職を!」
> 紀野恵『閑閑集』より夏の歌を。 ●ゆりかもめ 甲板に読む朱(あけ)色の泥棒詩集おゝゆりかもめ
> 紀野恵『閑閑集』より、夏の歌をもう一首。この優雅なふしだらさ! ●波間へと婚姻届十二枚棄てける後(のち)のビール・ジョッキは
> 「銀魂」を「餓鬼」に見間違える真夜中。

7/13
> 亜熱帯。だるい。寝たい。
> 「エイリアンズ」と聞いて、キリンジより先に『エイリアン2』が浮かんでもいいじゃないか。
> 酔っぱらって帰宅してそのまんま寝ちゃって変な時間に起きちゃって蕎麦とか食ってるのって、すべてにおいてしっかりしろと言いたくなる。でも、食いたいんだよ。

7/14
> しかし、あちいね。 ●灼熱のバス停に立つ 手に提げたガルシアの首重さを増して
> ソーダ水は夏の季語だそうだ。 ●のぼるあわひとつひとつにエレベーターガールいるよな炭酸水を
> 枕詞を使ってみた。 ●ひさかたのオリオンビール空缶を再利用して家建てる父
> 日村「あの子たち、朝方から 鳴き出すじゃない」 設楽「んふふ、日村さんって、蟬のこと『あの子たち』って言うんだ」
> 設楽「暑くって、何着りゃあいいんだって」 日村「裸だって暑いんだから。俺なんかずっと水かけてもらわなきゃダメよ」

7/15
> これからカーズを観る。三浦じゃないよ、マックィーンだよ。
> 『カーズ クロスロード』、楽しかったー。俺、いつもは吹替版に勝手に日本版の主題歌をつけるのに否定的なんだけど、奥田民生がどハマりの曲を書いてて、エンドロールまでニッコニコ。
> 『カーズ クロスロード』のエンドロールと、併映の短編作品、両方になぜか『ET』オマージュが。たまたま?
> まあ、『ET』とか『ジョーズ』はもはやポップアイコンだから、どこに出てきてもおかしくないんだけど。
> 『カーズ』シリーズで一番狂ってると思うのは、車がトラックや飛行機に乗ってること。人間で実写化したとしたら、って考えてみてほしい。
> 知人は、ヘッドライトを目にしなかったのがすごい、って言ってた。確かに!
> ホフディランの「雨あがりの夜空に」、いいじゃない!
> 「雨あがりの夜空に」をカバーするとき、サビ前のジャッジャッのところはマストだよね。
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