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8月のつぶやき(その1) [ツイート]

ツイートまとめ、8月前半だ。今さら夏の話なんかしても…、とか言わないで。お盆は、俺的夏休みまんが祭りということで、アニメーション三昧。中でも山村浩二さんの新作が観られた喜びが大きい。上映後のトークショーでは、手を挙げて質問までしちゃったりして。その後、サイン会でもちょろっとお話しちゃったりして。ホント、尊敬してます。

8/1
> 『ローリング・サンダー航海日誌』は、今でも文庫で読めるんだね。
> しかし、ジャンヌ・モローとサム・シェパードの訃報が続くとは。
> 間違いは異世界への扉、ってのはよくわかる。以前、風邪のことを、なぜかサメと言い間違えた友人がいた。風邪ひくんじゃなくて、鮫を引くんだよ、この人は。わあお、ワンダー!
> しかし、ここのところリイド社から出るマンガ、エッジが効いたものが多くて嬉しい。「トーチ」関連のコミックスのラインナップを見てると、ほとんど「コミックビーム」の域。スケラッコは素晴らしいし、ひらのりょうも凄いし、バロン吉元はレジェンドだし、最近読んだつゆきゆるこもよかった。
> リイド社がこんな感じになるとは、まったく予想してなかったわけで。
> TLに流れてくるジャンヌ・モローとサム・シェパードの写真、どれもいいなあ。若い頃はもちろんだけど、年をとってからの写真がかっこいい。
> 俺は、山田宏一の『フランソワ・トリュフォー映画読本』の表紙に使われている、トリュフォーとジャンヌ・モローの写真が好き。親密さが伝わってくるオフショット。
> お、新曲かな? イカすざんす。→THE BEATNIKS - シェー・シェー・シェー・DA・DA・DA・Yeah・Yeah・Yeah・Ya・Ya・Ya @ 森、道、市場 2017 https://t.co/NpXkubz4bn @YouTubeさんから
> でかい揺れ。パンイチだったが、とりあえず服を着た。

8/2
> 人工知能が人間の脳を超える情報処理能力をもったとき、それをあえて人間に知らせる必要はないと、人工知能自身が判断する。という話が、川上弘美の『大きな鳥にさらわれないよう』に出てくる。
> 俺が好きな人工知能ネタは、フレデリック・ブラウンのショートショート。最高の知能を持つコンピュータが完成。科学者が、これまで解けなかった人類の疑問を訊ねる。「神は存在するか?」。するとコンピュータは答える。「イエス。今こそ神は存在する」。
> イルリメの「カレーパーティー」って曲は最高だよね。めんどくさいめんどくさいカレーパーティーめんどくさい。
> カメラがぐるっと回り込む場面の快感! https://t.co/rxaNJkZdwa
> 「家、ついて行ってイイですか?」6月分まで見た。シェアハウスで暮らし昆虫食でゴキブリを食べる慶応大生、自分のファンである75歳の大学教授の家に間借りしている女性シンガーソングライター、ヤギを飼っていてカルメン・マキの「山羊にひかれて」シングル盤を買うほどヤギ好きなOLなどなど。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、デザインがいいからと空き缶を棄てないゴミ屋敷のおじさんがすごかった。一人でずーっと暮らしてきた人ならではの、独自の哲学と美意識を少し恥ずかしそうに、でも雄弁に語る。ゴミ屋敷に美意識なんてあるのか? いや、あるんだよ、という驚きと不思議な感動。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、ゴミ屋敷のおじさん。これまでそんな話を人にしたことがなかったんじゃないかな。だけど番組で語るうちに、どんどん内なる言葉を発見していく感じがして、とてもスリリング。終盤では、親の介護から若い頃の夢まで語ることに。こーゆーのに、俺はグッときてしまう。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、14歳から父親の介護をしていたという博多の青年もよかった。お金を稼ぐために原発で作業中、父の死を知らされたそうだ。彼もまた多くを語るタイプではない。でも、家族みんなで暮らしてた家に現在は一人で暮らしというところに、語られないものの大きさを感じる。
> ちなみに、「家、ついて行ってイイですか?」の慶応大学の昆虫少年、というか昆虫青年は、以前無人島で若者がサバイブする番組にも出てたね。虫くんと呼ばれて、昆虫食の素晴らしさを仲間にすすめていた。

8/3
> しかし、8月に入ったとたん、仕事が、立て込んでくるというね。夏休み? 何それ、食えんのか?
> つか、腹減った。なんか食べたい。君の膵臓は食べたくない。
> 石原慎太郎、ツイッターやってたのか。botだと思ってたよ。
> ドアが閉まりかけたエレベーターにあわてて乗ったら、笑福亭鶴光師匠が開くボタンを押しててくれたことがあるでおま。

8/4
> ダメだ。もう、目が閉店。(C)ジェーン・スー
> 夏休みは、大型書店の理工書コーナーがけっこう楽しい。自由研究フェアとか。

8/5
> わが街で気に入ってるのは、でかい図書館があること、映画館があること、花火大会があること。つうことで、今日は花火じゃ花火。
> 家に着いてそのまんま寝ちゃって、おおこれじゃダメだと起きてから、けっこう酔ってたことに気づくパターン。

8/6
> べらぼうに暑い。
> 昨日は地元の花火大会へ。電光ルーレットのように色が変わる花火とか、グラーデーションで端から色が変わる花火とか、初めて見た。「花火のニューウェーブだよ」「ヌーベルバーグだね」「新しい波ね」と、新たなことを何も足さない会話をした。
> 俺、花火大会って、花火はもちろんだけど、会場にいる子供たちのはしゃぎっぷりを見るのも好き。すぐそばのシートにいた幼い男の子、「ブンブンブン蜂が飛ぶ~」の替え歌を、その場で次々と生み出すセンスにシビれた。そのセンスを将来何かに活かしてほしいが、何に活きるのかはわからん。
> 夕べの花火大会にて。8時過ぎぐらいに聞こえてきた、子供たちの会話。「今何時?」「11時19分」「えー」「あと、1分で12時」。彼らは違う時間感覚の中に生きているのだ。
> デ・パルマのドキュメンタリーを観たかったんだけど、既に満席。んー。
> 『俺たちポップスター』を観る。平井堅は出ない、と思う。
> ザ・ロンリー・アイランド監督・脚本・出演の『俺たちポップスター』を観た。ペラい音楽ドキュメンタリーを徹底的にからかったコメディなんだけど、逆にこーゆー映画が作れちゃうところにアメリカのショウビズ界の分厚さを感じる。例えば、日本でEXILEをおちょくるコメディが作れるか、って話で。
> 『俺たちポップスター』、出てくる曲がまたひどいんだ。だけど、そーゆーひどい曲をしっかり作り込み、ド派手なPVを作り、ゴージャスなステージにするというバカバカしさ。でも、ちょっと待って。ひどい曲だとかいうけど、じゃあ君らが聴いているその曲がどんだけ大層なものなんだ、ってな映画。
> 『俺たちポップスター』で俺が好きなのは、4人のトニーのギャグ。
> 8月4日放送分の「Session-22」を聞いた。2年前の放送でもすごく印象に残ってるんだけど、桐谷多恵子さんの「うなぎ」のエピソードはとても大切なことを語っていると思う。

8/7
> 「YOUは何しに日本へ」で、大貫妙子大好きYOUが出たのかー。あとで見よう。♩ピーターラビットは~(ラビッラビッ)
> 「YOUは何しに日本へ」は、空港でだらっとした格好のノルシュテインにマイクを向けてたこともあったよね。ノルシュテインを迎えにきてた日本人女性が「すごい人なんですっ!」と、スタッフに力説してた。
> ずぶ濡れで帰宅。いきなりくるんだもんなぁ。
> 「YOUは何しに日本へ?」を見た。西新宿で大貫妙子のレコードを探すYOU。入手困難なお宝レコードを発見したときの興奮が、ビリビリ伝わってきて最高。半ば機械的にレコードを繰っていて、通り過ぎそうになって、わ、わ、わ、となる感じ。ネットの検索で探しても、こーはならないもんな。
> 「YOUは何しに日本へ?」、大貫妙子大好きYOU。いつも言ってることだけど、好きがあふれちゃってる人、夢中が勝っちゃってる人は、チャーミングだよね。試聴している様子からも、聴き込んでいることが伝わってくる。
> しかし、バラエティ番組でこんなに大貫妙子の名前を聞くことになるとはね。それもこれも、たったひとりの「夢中」の力だ。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、あったか家族やトンがった若者に混じって、ふいに孤独なおじさんが出てくるんで、油断ならないんですよ。身につまされると同時に、人それぞれのありように勇気づけられたり、魅入られたりもして。ゴミだらけの部屋におじさんは、最近では最も衝撃を受けた回です。しかも情報量が多くて。

8/8
> テレビ東京の『YOUは何しに日本へ?』や『家、ついて行ってイイですか?』がすごいのは、番組MCや取材するディレクターが主ではなく、取材される人たちが主だというのを、貫いているところ。登場する人たちを笑っても、嗤いはしないというか。
> 昨日の『YOUは何しに日本へ?』の、ロシア人研修医の密着も素晴らしかったんだけど、バナナマン設楽統が「YOUを通して医療現場が見えてくる」「カメラに映ることを許してくれた患者さんに感謝」と、的確にコメントしてて、さすがだなあと。誰を見せる番組なのかを、きっちり理解している。
> 日本ファーストと聞いて「日本以外全部沈没」を連想したり。
> 水江未来さんのアニメーション、やっぱ気持ちいいなあ。
> 音は生物だ!→JAM https://t.co/NaB9upGV9O @YouTubeさんから
> 都市は生物だ!→MODERN https://t.co/gE0fOCsLZZ @YouTubeさんから
> 「過去・現在・未来と時間軸が流れていくのなら、時間は流れていくけれど同じキャラクターが描ける。変わっていく風景を描ける。いろいろな時代の洋服が描ける」→女子美術大学オープンキャンパス特別講演会2017のレポート https://t.co/53Azfwxinu

8/9
> 佐川元理財局長、「諸般の事情」で就任会見しないのか。ポストが「自動的に消去」されちゃえばいいのに。
> しかし、バカみたいな暑さだ。しんどい。
> ●冷房車弱冷房車冷房車駅名唱える子が通り過ぎ
> ●アイスコーヒー、激しい汗に変わるまで体のなかに闇たまるまで
> マジか? 5時間も打ち合わせしてたのか!
> んー、キャパオーバー。
> へとへとでやんす。びいるがのみたい。
> 帰宅。プシュっとな。
> ひゃー、ずーっとソフト化を待ち望んでいた『アマルコルド』と『牯嶺街少年殺人事件』が11月にブルーレイに!
> 「ヒバクシャの願いがようやく実り、核兵器禁止条約ができた。私たちは心から喜んでいます。私たちをあなたは見捨てるのですか」→長崎原爆の日:「あなたはどこの国の総理ですか」 - 毎日新聞 https://t.co/qS7pTGmvcz
> 「核兵器のない世界を目指してリーダーシップをとると明言しているにも関わらず、交渉会議にさえ参加しない姿勢を到底理解できない」→長崎原爆の日:核禁止「批准を」 市長、政府に迫る - 毎日新聞 https://t.co/jCPKGEE4tu

8/10
> 日本ファーストかー。あんなに「おもてなし」とか言ってたのに、日本ファーストかー。
> 異質な自己享楽かー。なるほど。『家、ついて行ってイイですか?』を見ていて思うのも、そーゆーことだったりする。 https://t.co/oFb6b8IuJC

8/11
> 祝日は休みになるが、平日は休みではない。平日こそが大切なんだから、平日も休みにするべき。
> 家を出てちょっと歩いたところでベルトをしていないことに気づきずり落ちる短パンを押さえながら家に戻る三連休の始まり。
> 俺はこーゆーものを嫌悪している。何だよ、「コミュ力」って? 映画もコミュニケーションもなめている。 https://t.co/g1EBoj9mYk
> 「コミュ力」ってイヤな言葉だよな。コミュ力がもたらすものって、コミュニケーションとは別物の、コミュニカーションとか、そーゆーものなんじゃないかと。
> さあ、これからユーロスペースで山村浩二。トークあり?
> ユーロスペースの上映後の山村浩二さんトークコーナーで、山村さんに質問してしまった。うひゃー。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』を観てきた。山村アニメーションの近作を集めた1時間弱の上映とトークショー。濃密だった「カフカ 田舎医者」や「マイブリッジの糸」に比べると、近作群の軽やかなこと。もちろん薄味ってことじゃなくて、自由な遊び心にあふれている。俺の脳が、脳が喜びまくり。
> 短編アニメーションを続けて観るのって集中力がいるというか、けっこう疲れるんだけど、『山村浩二 右目と左目でみる夢』は疲れない。余白が多いんだと思う。そこでこちらが好きなように意識を遊ばせられるというか。平面的な絵や画面に中心がない作りも、観る側に預けられているような感覚がある。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、「怪物学抄」と「サティの「パラード」」はどちらも赤い緞帳が出てくる。これって、舞台という枠の中のお話ですよ、ってことだよね。で、どちらもその枠からこちらへボールを投げるような終わり方をするのよ。これが、君も一緒に遊ぼう、と言われてるみたいで。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、上映後の質問コーナーで「絵であることを意識させるような作りになっているのでは」ってなことを質問。山村さんの回答は「ただの絵でしかないのに何かがある、というのがいい。絵であることを忘れて没入させるだけのアニメーションは偏っている気がする」とのこと。
> ああ、自分で質問したのに、山村さんの答えをきちんと書けないのがもどかしい。だけど、俺が知りたかったことの秘密に触ることはできたような気がする。本物の世界をトレースするんじゃなくて、舞台であり絵であるようなペラペラの作りものだからこそ描ける深さがある、ということとか。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、「怪物学抄」は「こどもの形而上学」とつながるひとコママンガの世界。「サティの「パラード」」は中村一義の「ジュビリー」のMVのアップデート版のように思えた。どちらもナンセンスへの指向と、アニメーション作家には珍しい「言葉」へのこだわりがある。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、「サティの「パラード」」にはサティの言葉が日本語の手書き文字として出てくるんだけど、海外の上映のときはどうしてるんですか、と山村さんに聞いたら、フランス語版と英語版を用意しているそうだ。ちなみに、文字を画面に取り入れるのは最近のこだわりだとか。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、軽やかさということでは「古事記 日向篇」もよかったなあ。いくらでも仰々しくできそうな題材を、さらさらと描いていく。絵巻物的というか、一枚の大きな絵の中に物語の流れが描かれているような見せ方も面白い。平面的な横移動が多いのも、今回の上映作品の特徴。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、ノーマン・マクラレン作品からの引用が散りばめられた「鐘声色彩幻想」に出てくる蝶。あれは、マクラレンの「カノン」から迷い込んできた蝶だね。この茶目っ気。あと、「Fig.」は何度観ても大好き。夜になっても遊びつづけろ!
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、音楽が重要な作品も多かった。サティはもちろん、「怪物学抄」のヘンデルや「Fig.」の山本精一をでかい音で聴けるのは映画館ならでは。
> 昨日、句会で言葉を詰め込み過ぎないほうがいい句になるんじゃないか、ってなことを話してたんだけど、それが山村アニメーションの余白の多さと、なんとなくリンク。山村さんはインタビューで、短編アニメーションは俳句や短歌に近い、って言ってたしね。
> てな感じで、長々とツイートしたくなるくらいいろんな刺激を受けた。上映後、パンフにサインももらっちゃったよ。 https://t.co/nGfhlS9sZD

8/12
> 渋谷のヒューマントラストで『変態アニメーションナイト2017』を観てきた。真っ昼間なのにナイト。脳みそとろけて、喫茶店でクールダウン中。 https://t.co/eIgrdYD12a
> しかし、渋谷で時間の潰せる書店がどんどんなくなってくな。
> 恵比寿でこれからもう一本アニメーションを観る。この連休はマンガ祭りじゃ。
> 『ブレンダンとケルズの秘密』、すごいよかった。これは、アニメーション賛歌じゃないか!
> つか、昨日と今日、渋谷と恵比寿で観た山村浩二、変態アニメーション、ブレンダンとケルズは、上手いこと計画立てれば、1日で回れるのか。ちょっとしたアニメーションフェスティバルだ。
> わ、これは強烈。グラスの底に顔があってもいいじゃないか! https://t.co/Pfn3zo2wp0

8/13
> もんもんもこもこの入道雲だな。
> 去年見かけたゴジラ雲。 https://t.co/oeH1cHVA8g
> あ、「奥村さんの茄子」があったか! 茄子本に高野文子『棒がいっぽん』を追加。
> カラオケ&カレーの会から帰宅。プールで泳いだように、帰りの電車で猛烈な睡魔に襲われた。
> カラオケでは、DA PUMP「Rhapsody in Blue」やら小島麻由美バージョンの「夏の魔物」など、みんな夏の歌をうたってた。俺は無謀にも♩こぉきあつガール~
> しかし、改めて「夏の魔物」っていい歌だなあ。
> 三浦瑠麗の名前を俺が初めて知ったのはこのとき。安全地帯から戦争を観察できるってなことを、さらっと語っててけっこうびっくりしたのよ。貴族の遊びかよ、と。 https://t.co/H07InJ7c6B
> 学問の冷徹さとかそーゆー話じゃなくて、筒井康隆の「東海道戦争」的なブラックユーモアでもなくて、自分が観察者であることを疑わない傲慢さというか。
> 昨日観てきた『変態アニメーションナイト 2017』、一応「変態」に「メタモルフォーゼ」とルビはふってあるものの、チケットを買うときは「ヘンタイ1枚」と言ってしまうような短編アニメーションを集めた特集上映。「俺は今、何を見せられてるんだ?」という思いが頭から離れない100分間。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、最初は笑ってたんだけど、強迫的なレッスン「ピーターと6人のアルファベット神様」の圧に負けそうになり、気色悪い人形アニメーション「この写真の片隅に」でうげーっとなり、CGの質感がいやーな感じの「ジル」でぐったり。これ、宮崎駿が怒るやつじゃん。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、他にも椅子に座りそうで座らない男とか、仰向けで床を滑りまくる赤ん坊とか、自転車のサドルに股間を押し付ける女子とか、もうたいへんでへんたい。そんな中、ボールがただ旅をする「ボールシリーズ」はクール。でも、そのボールへのこだわりがなんかヤバい。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、俺が好きだったのは「バカ!」って作品。スイスのアニメーションらしいんだけど、なぜか全編日本語。しかも「しとぬごまた」と連呼される。そんな日本語、聞いたことないよ! 黒い鼻汁(?)を撒き散らすキャラクターのバカっぷりも強烈で、キモカワイイ。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、韓国作品「ウィンク・ラビット」にも度肝を抜かれた。動きはすごく気持ちいいんだけど、幼い女の子が描いたような稚拙なキャラクターが謎。しかも、突如「解説しよう」みたいな場面になったり、でも何のことやらさっぱりわからなかったり。今回のベスト。

8/14
> 「NHKスペシャル」まだ見てないけど、野田秀樹のある戯曲に731部隊が出てきたときはびっくりしたな。この演劇が、途中まで思ってとのとはまったく違う話だとわかってゾッとした。
> 大林宣彦の『野のなななのか』は、樺太戦の話だったな。
> 「月曜から夜ふかし」の神道たち、笑ったな。乳首と腹の形でお相撲さんを見分ける子もよかったけど、鳥肌を自由に出せる中学男子が最高。それを習得したきっかけがいい。「おしっこしたあとブルっとするじゃないですか。それが面白くてやってみてたら、できた」。ああ、バカ男子。
> 連休中に観た映画、トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』。すごくよかった。去年公開された『ソング・オブ・ザ・シー』もよかったけど、その前に作られたこっちのほうが俺好み。トム・ムーアがアニメーションでやりたいことのエッセンスが、この作品に詰まってる。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』、平面性にこだわり、文様を散りばめて隅々までデザインされた画面が美しい。陳腐な例えだけど、まるで絵本みたいなアニメーションなのよ。しかも、この作品は「書」をめぐる物語なわけで、技法とテーマがぴったり合致している。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』、「書」ってのはつまり絵であり、文化であり、芸術なんだけど、そうした書を生み出し継承していくことこそが希望につながるという話。それを絵本のようにアニメーションで描くことで、この作品はそのままアニメーション賛歌となる。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』、アニメーション的快楽もたっぷり。建築現場での上下運動、森の生きものたちの多様な動き、邪悪な神との戦いの鮮やかなアクション、描かれた絵が動き出すシーンのタイミングなどなど。修道院の僧たちのキャラクター造形も楽しい。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』で描かれる「壁よりも書を」というのは、トランプ時代の今こそビビッドに感じられるんじゃないだろうか。外の世界を知れ、歴史を知れ、次世代へ書をつなげ。
> つうことで、三連休はアニメーション三昧だった。録画してもらった「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」も見たよ。ちょっと前にWOWWOWでやってたドキュメンタリー。当然、未だ完成しない「外套」の話になるんだけど、放送された完成しているわずかなシーンだけでもゾクゾクするほど素晴らしい。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、アニメーションメイキング好きな俺としては、実演してみせながら切り紙アニメーションの技法を解説する場面が、何よりのごちそう。ホント、マジックだよね。あと、巻物のように長い長い背景にもびっくり。ただの絵じゃなくて、紙をでこぼこと貼りつけている。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、マルチプレーン撮影台のガラスにたまった埃が重要って話も最高だった。埃を通して撮影することで繊細な光の拡散を起こるんだとか。なるほど、そこからあの不思議なレイヤー感が生まれるのか! ノルシュテイン曰く「ホコリは良き助手なんだよ」。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、ノルシュテインと資本主義との軋轢が描かれているのも興味深い。撮影資金のための雑事を「まるでサービス業だ」とぼやき、「資本主義の今の政府から支援は受けたくない」と厳しく拒絶し、ロシア連邦評議会からの表彰をくたっとしたジャンパーのまま受け取る。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、ソ連崩壊後、自分のグッズをノルシュテイン自ら手売りしながら、スタジオの維持費を稼いでいるというのも驚きなんだけど、人任せにしないというのがらしい。「ノルシュテインさんまた来るね」と訪問した子供たち。この辺は、ジブリの近所の子供と宮崎駿を連想。

8/15
> 8月15日にこんな土砂降りって、珍しいのでは?
> 「この『総員玉砕せよ!』という物語は、九十パーセントは事実です。/ただ、参謀が流弾(ながれだま)にあたって死ぬことになっていますが、あれは事実ではなく、参謀はテキトウな時に上手に逃げます」。水木しげる『総員玉砕せよ!』あとがきより。
> ノルシュテインのドキュメンタリー、あの長ーい背景用紙のマテリアル感にもシビレました。最初、「外套」のワンシーンでチラッと映ってて、でこぼこしてるなあと思ってたら、実物が出てきたーと。ホント、見られてよかったです。感謝!
> 「外套」見たいですよねー。でも、高畑監督にああ言われたら、もう何も言えないっす。あそこまで作ったってことだけで、もう奇跡みたいなもんだと思ったり。あの繊細さと濃密さを見ると、ちょこちょこと中断しながらできるもんじゃないよなーとか。でも、見たい。
> 「本当は誰にも話さず、心に秘めて亡くなろうと思ったんです。日本人同士の争いは恥ではないかと。でも、そのことを知っている人はもう私しかいない」→【戦争を考える】日本兵による日本兵の殺害を証言した98歳「やり残したことがある」 https://t.co/tFxgqqI3HJ
> 「いまだに、大声で心の底から笑ったり、泣いたりすることができない。夢も全部、悪夢ばかりですよ」→あの夏、僕は母と妹を殺した。70年間、語ることのできなかった戦争の記憶 https://t.co/pQMfwWIloH @togemaru_kさんから
> 村本大輔のツイートを見ていると、「戦争に行きたくない」って言うだけで、ぎゃーぎゃー言われるような世の中になっちゃったのかとイヤになる。「戦争はイヤだ」って言えば戦争がなくなるわけじゃあないけど、「戦争はイヤだ」って言っただけで責められる社会のほうが戦争へのハードルが低いっしょ。
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