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7月のつぶやき(その2) [ツイート]

7月後半分だぞ。深海展がヒジョーに楽しかった。上野の国立科学博物館、素晴らしいよね。しかし、ジョナサン・デミの追悼上映の翌日に、ジョージ・A・ロメロの訃報を聞くとは。ああ、ゾンビよ、醜く肥え太った人間どもを食い散らかしてくれ!

7/16
> ブライアン・フィー監督『カーズ/クロスロード』、2作目よりも1作目に近いシリーズ3作目。次世代のレースカーにトップの座を追い落とされたマックィーンが再起に賭ける、ってなお話。というのはこの作品の一面でしかなくて、終盤、実は違う話だったんだということがわかる。理想的な続編だと思う。
> ブライアン・フィー監督『カーズ/クロスロード』、アメリカ原風景的な荒野から人工的なレース会場まで、背景はますます実写のような精密さで、そこにキャラクター化された車たちがいるっていう奇妙さね。このシリーズは、ピクサーの中でも最も歪な世界観をもっていると思う。そこが面白いんだけど。
> 紀野恵の最新歌集『白猫倶楽部』を読んだ。紀野さんは猫を飼い始めたらしく、猫の歌がちょこちょこと出てくる。 ●わたくしは核の傘にはあらねども大きなタオルしろねこ包む
> 紀野恵『白猫倶楽部』、「あはをどりが終わつたら」という題の連作より。実景を詠んでいるんだろうけど、どこか昔話のように思えてくるのが面白い。 ●ぬつと二本足キモノから突きだして決(け)して故国に還らぬをとこ
> 紀野恵『白猫倶楽部』、これは「ラストエンペラー」だね。「紫」と「夕焼け」が響き合う。 ●この星を出づる術なく我が居りし紫禁城さへ夕焼けてをる
> 紀野恵『白猫倶楽部』からもう一首。カ行音と「も」の音で細かく刻まれるリズムの心地よさ。 ●小振りなるこどものかもめ私より少しくものを知らないだけの
> さあ、これから初めての発声上映(スタンディング)だ。♩サイコキラー ケスクセ~
> しかし、池袋で豪雨予報?
> 池袋の路上を見ると、やっぱ降ったっぽい。この雨あがりの気配に、かすかにフジロック気分を感じる。
> ファファファーファファ ファファファーファ https://t.co/D2wRIEC0F7
> 『ストップ・メイキング・センス』スタンディング上映、混んでるぞ!
> ワクワクするなあ。 https://t.co/wm16WXtgvx
> 拍手・歓声・合唱 可、だそうだ。文芸座、やるなあ。
> いやあ、『ストップ・メイキング・センス』のスタンディング上映、踊ったー。ART FAG上等な、ノリノリの客席が最高。映画館でこんなに踊ってる人を観たのは初めてだよ。ホント、どうして何十年もこの映画を座って観てたんだろう。さっさと立てばよかったよ。ってくらい楽しかった。
> 盛り上がりのピークは「Burning Down The House」から「Life During Wartime」の流れと、終盤の3曲。「バーニンダンザハウ!」と声を上げ、ついでに拳も上げ、マラソンスタイルでダンス!
> ジョナサン・デミ監督追悼の『ストップ・メイキング・センス』スタンディング強制上映、に行ってきた。池袋の新文芸坐の粋な企画。なぜ「強制」かというと、そう謳わないとと立ってる人を不快に思うお客さんが出てくるから、てなことらしい。なるほど。いろいろ考えてるんだな。音響も素晴らしかった。
> ジョナサン・デミ監督『ストップ・メイキング・センス』、変なダンスが大好物な俺としては、デヴィッド・バーンの動きがツボ。上半身を動かさず下半身だけ左右にくねらせる「Life During Wartime」とか、ドリフの振り付けのような「Once In A Lifetime」とか。
> あと、トム・トム・クラブのキュートさも。
> 『ストップ・メイキング・センス』、冒頭から数曲、徐々にステージのセットが組まれ1曲終わるごとにメンバーが増えていくという演出は、何度観てもカッコいい。ジョナサン・デミは、俺らにライブの時間の流れを体感させてくれる。かつてのどこかじゃなくて、今ここで音楽が鳴っているという臨場感。
> 『ストップ・メイキング・センス』、1曲目でデヴィッド・バーンがテープのリズムに合わせてギターをかき鳴らし始めるところ、そして最後の曲で彼がアレックス・ウィアーのギターをビタッと手で止めるところ。そーゆーのに、「今・ここで鳴ってる感」を感じちゃうんだよな。

7/17
> 何と、ジョージ・A・ロメロが亡くなったと。トランプ時代のリビングデッドシリーズを作って欲しかったな。さみしい。
> この写真、カッコいいなあ。 https://t.co/glLZ7kAqyw
> ロメロ作品では、『クレイジーズ』も好き。軍隊は市民を守らないってなことを描く、ロメロの反骨っぷりがカッコいい。
> 地元の温泉で半日過ごす。「裸でトイレ行くのって、なんかヤじゃない?」「わかるー」、と中学男子が盛り上がってる。
> 温泉で風呂上がりにビールを飲んだら、動きたくなくなっちゃうんだよな。帰るのがかったるい。
> リビングデッドのように、よろよろと立ち上がる。
> 夜の鉄塔。 https://t.co/OHIQfhHFG3
> 「ゾンビ」ってのはやっぱ発明だよね。ロメロのおかげで、「ゾンビ」って概念が爆発的に世に広まったわけで、それはロメロが死んでも消えない。誰かが口にするたびに、何度でも墓から蘇り、何度でも世界を埋め尽くす。
> ケリー・リンクは、ゾンビや幽霊が出てくる小説をあれこれ書いてるんだけど、「いくつかのゾンビ不測事態対応策」という作品には、「ゾンビは差別ということをしない。ゾンビにとっては誰でも等しく美味である。そして誰でもゾンビになれる」という、イカす一節がある。
> 「そして誰でもゾンビになれる。特別である必要はない。スポーツが得意でなくてもいいし美男美女でなくてもいい。いい匂いがするとか、いい服を着てるとか、いい音楽を聴いているとかいうことも関係ない。のろければいいのだ」ケリー・リンク「いくつかのゾンビ不測事態対応策」より。
> のろければいいのだ。

7/18
> しかし、雨が上がっても蒸すね。 ●メガネからメガネへ夏の雲うつりやがてそれぞれ夕立にあう
> 滝口悠生『茄子の輝き』を読み始めたんだけど、最初の短編「お茶の時間」がもうツボ。職場のお茶汲み当番のローテーションをどうするか、ってなことを考える話で、似たような規模の中小企業で働いている身としては、こーゆー些細なローカルルールで会社ってできてるんだよねえ、とつくづく納得。
> 滝口悠生「お茶の時間」で、社員の名前が書かれた当番表が出てくるんだけど、その中に「軽田(息子)」という名前が出てくる。彼については何の説明もないんだけど、これ社長の息子ってことでしょ。こーゆーところもまた、中小企業だなあと。当番表ひとつとってもいろいろあるのよ、ちっちゃな会社は。
> 書店で茄子フェアとかやったらどうだろうか。とりあえず、我が家にあるのは、滝口悠生『茄子の輝き』、堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』、黒田硫黄『茄子』。って、この三冊以外にどんな茄子本があるか知らんが。

7/19
> 安倍晋三って口で言うほど、国防に関心ないんじゃないかな。だって、防衛大臣に稲田朋美を据えているんだぜ。
> 関東も梅雨明けかー。→Grandaddy - Summer Here Kids https://t.co/ZAWPB5ntHM @YouTubeさんから
> 病気や障害を社会的な負担として語るのって、本人はリアリズムのつもりかもしれないけど、自分がずっと健康でいられるっていうファンタジーに立脚しているんじゃないのかね。

7/20
> まだこんなこと言ってんのか! まるでパラレルワールドのニュースのようだ。→ https://t.co/R3qvyMCb3x
> た、たまらん。猫や犬の動画もかわいいと思うけど、俺はこっちのほうがツボ。 https://t.co/HgPnUhMZsT
> 虫とか海辺の生き物とか、エイリアンっぽいやつは、たいてい好き。図鑑育ちなもんで。
> ●トゲトゲとぐにゃぐにゃばかり磯遊び

7/21
> この新曲いいな。東京オリンピックには出られないであろう、お兄ちゃんの歌。遊穂さんが「俺」って歌うのが好き。→ハンバート ハンバート"がんばれ兄ちゃん"(Official Music Video) https://t.co/Yn7yIs4ky8 @YouTubeさんから
> 暑い夜のエキゾチカ。いつかのビデオの中で見たことあるようなホンコン。→VIDEOTAPEMUSIC / ''Hong Kong Night View feat 山田参助(泊)'' https://t.co/CSg0h1PG6E @YouTubeさんから
> EMCのサマーチューン。MVはサマーちゅー。→ENJOY MUSIC CLUB「夏の魔法」 https://t.co/oGMCGfJsEo @YouTubeさんから

7/22
> 上野公園、蝉と鴉が鳴いてる。
> 上野で、深海展とアルチンボルド展をハシゴ。「変なもの」をいっぱい見た!
> とても勇気づけられる。「確かにそこにいた人々が、「なかったこと」にされ、「無価値」と断罪され、切断され、淘汰され、廃棄される様な、そういう場所としての「社会」に、あなたは生きていきたいと思うだろうか」→ https://t.co/89jV2CN6ro
> この記事に書かれている日々のディテールや写真から、奪われてしまったものを思う。→もう二度と:相模原殺傷事件1年 娘の死、向き合えぬ 62歳父、がん延命拒否 「会って抱っこしたい」 - 毎日新聞 https://t.co/mPAxjyLtKs

7/23
> スピルバーグの新作、すげー面白そう! アイアン・ジャイアントがいるし!
> 乃木坂のライブで、「インフルエンサー」のダンスを完コピした日村さんにほれぼれする。すべての人の心にヒム子を!
> 『ナマで踊ろう』のときのインタビューで、ハワイアンセンターのハコバンをイメージした、と坂本慎太郎が語ってたのを思うと、盆踊りに登場ってのはしっくりくるな。
> 映画についていろいろ話を聞いていて、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を観よう、と思った。『メアリと魔女の花』はねえ、んー、どうしたもんか。
> 昨日は、上野の国立科学博物館の特別展「深海 2017」と国立西洋美術館の「アルチンボルド展」をハシゴしてきた。俺は奇怪とか奇妙とか奇想とか、「奇」がつくものが大好きなので、深海の生物も騙し絵も大好物。土曜日は夜までやってるので、遅い時間に行くとわりとすんなり入れるよ。
> 国立西洋美術館の「アルチンボルド展」、花や動物や野菜で構成された人物画の数々は、目鼻耳口をどう表現するかが興味深い。それがワンパターンじゃなくて、あの手この手で攻めてくるわけよ、アルチンは。しかも、細部は博物画的なリアリズム。高い技術を「遊戯」に使っちゃう、可笑しさよ。
> 「アルチンボルド展」は、有名な「四季」と「四大元素」から始まる。しかし、春夏秋冬と大気・火・大地・水をテーマにするって、ほとんど世界をまるごと描こうってな話じゃん。博物学的な欲望が肖像画と結びついた結果が、あの奇妙な人物たちかと思うと、笑っちゃうしすごいよね。
> 「アルチンボルド展」、アルチンボルドの作品はヴンダーカマーの産物だという話も面白い。世界の模型である「驚異の部屋」の絵画版。世界を僕の絵の中に!
> 国立科学博物館の「深海 2017」展、発光生物やら巨大生物やら見どころいっぱい。夏休みなので、目をキラキラさせて展示に見入る子供たちもいっぱい。展示は、深海で撮影された映像と標本がセットになっていて、この映像がどれもすごい! しか… https://t.co/k7ovq2NXYb
> 「深海 2017」展、変な生き物がいっぱいいたけど、俺が一番気に入ったのは、メダマホウズキイカ。かわいいんだ、こいつが。コウモリダコの動きの美しさや、ミツクリザメのグロい口元もいい。あと、後半の7000mの深海から地震断層を採取するってなプロジェクトも面白かった。科学者すげー。
> 「深海 2017」展、おれが一番、うぉーってなった標本はこれかな。ダイオウホウズキイカの足。足だけなのにでかっ! 「何だ、この生き物は!」ってなモンスター映画の気分。 https://t.co/0ERUohX1Z9
> ん、ダイオウホウズキイカってことは、俺の好きなメダマホウズキイカと同じ仲間ってことか? あんなかわいいメダマちゃんが、ダイオウだとこんな化け物になるのか。海の不思議。

7/24
> 別に顔があるわけじゃないんだけど、こーゆーのを見てもアルチンボルドを連想してしまう。 https://t.co/0PtZzHQkM7
> キレッキレのヒム子のダンス、何度も見ちゃうな。技あり~のポーズのとこと、「手が短いから」のくだりが特に好き。
> サチモスの曲に合わせた盆ダンスも、ヒム子のヘソ出しインフルエンサーダンスも、どっちも可笑しくて好き。変な踊りバンザイ!
> ストーリー:相模原殺傷事件から1年(その1) 父と子40年、宝の絆 - 毎日新聞 https://t.co/nar92wzWAu
> ストーリー:相模原殺傷事件から1年(その2止) 「お父さん」と呼ばれて - 毎日新聞 https://t.co/TQzKKPbnAR
> 「月曜から夜ふかし」に出てた錦糸町のカウボーイハットのおじさん、「家、ついて行ってイイですか?」でも見たな。

7/25
> オリンピックのために無理を通す、ってなニュースが続いてる上に、「決まっちゃったんだったら、もう国内で争っている場合ではありません」「国民全員が組織委員会。そう考えるのが、和を重んじる日本らしい」てなことを押しつけられるのが、気持ち悪い。やりたい奴らで、勝手にやってりゃいいじゃん。
> なんで、国民全員でオリンピックに取り組まなきゃいけないのか? 大きなお世話だよ、ホント。
> 「短編アニメーションを俳句や短歌になぞらえ「奥深いところまで語ることができるのが面白い」と説く」→ https://t.co/VTwlZGmcb6
> 「番組の性質上、出演者は酔っぱらいが多く、大きな気持ちで取材を受けても後にNGになることもしばしば」→ https://t.co/esLBPCcucF
> ちまちまと読んでいる、滝口悠生『茄子の輝き』、いいなあ。一人称の語りの奇妙さに、ふと立ち止まる。島根に行ったことがあるかと訊かれた語り手は、こう書いたりするわけよ。「あるよ、と私は言った。新婚旅行で、そう口に出さずに続けたのだという」。この謎めいた「という」が孕む揺らぎ。
> 滝口悠生『茄子の輝き』を読んでいると、堂園昌彦さんのこの短歌を思い出してしまう。 ●秋茄子を両手に乗せて光らせてどうして死ぬんだろう僕たちは
> 私の好きな野菜短歌。 ●この町の見知らぬ人と一本の大根の上下分け合ひ暮らす  大松達知
> そういえば、ちょっと前に大松達知の最新歌集『ぶどうのことば』も読んだんだった。笑える歌がけっこうあるんだけど、中でもこんなトボケた歌とか。 ●せめぎ合ふ保革のこころ楽しめりうどんの汁にケチャップ入れて
> 大松達知『ぶどうのことば』、大松さんは社会を詠むときしばしば「言葉」に注目する。この「英語字幕」のかなしさとか。 ●ああパリにたどりつきたる難民(ひとびと)の英語に英語字幕付きをり
> 大松達知『ぶどうのことば』から社会詠をもう一首。これも「書かれたもの」について詠んでいるんだけど、けっこう強烈なブラックユーモア。 ●娘より若い仔牛を食ひにけり祖父母の名前さへ書いてある
> 大松達知『ぶどうのことば』、俺が一番好きなのはこれかな。一服しに席を立つのは、時間の外に出かけるような感覚がある。 ●ゆふぐれの喫煙エリアから戻る人は〈未来〉から戻るごとしも

7/26
> 俳句や短歌がレイアウトだ、ってのは、ちょっとわかる気がする。
> 山村浩二さんやノルシュテインが言う、俳句や短歌が短編アニメーションに似ている、というのもわかる気がする。
> Michael Wolfの写真、いいな。都市の風景に生まれるコンポジション。あと、手袋案件も。https://t.co/iIijBS0rmS
> トリック撮影って、なんか惹かれるんだよな。映画の「ニセモノ性」みたいなものに触れるからか。
> ジャック・タチ『プレイタイム』のメイキングで、エッフェル塔や遠くの人物が書き割りだと知ったときの、「うわー目が騙されてたー」という快感とか。
> ヒッチコック映画の、あからさまなスクリーンプロセスとかも好き。あの観光映画感!
> 「教室」ですよねー。あれ、びっくり。ビルのセットも普通の資材で作ると重くなりすぎるので、壁の写真を撮って貼りつけたそうです。遠くのビルのセットは小さめに作って遠近感を出したとか。そーゆー話が、大好きなんですよ。
> いいですよねー。なかなか近づいてこないんですよね。どの場面だったか忘れましたが、手前の人物は速く、遠くの人物はゆっくり動かす、てな演出をしたって話も好きです。こーゆーの、映画のマジックって感じがしてたまらんです。
> ホント、何度でも観られる。ラストシーンのバスの客みたいに、発見するたびに「うぉー」と声を上げたくなります。
> 障害者殺傷事件から1年 入所者の半数が事件後に心身不調 | NHKニュース https://t.co/js0jpevu2P
> 「理不尽に奪われた生命があるにもかかわらず、それに対して怒らないのであれば、「理不尽に奪われても怒らなくてよい生命」が存在することになる」 →「相模原障害者殺傷事件」への「怒り」は足りていたか|情報・知識&オピニオン imidas https://t.co/kTHWKjF7dO
> 「人は一人一人に弱さがある、弱さをシェアしてつながれるし、依存できるということです」。すごく大切な指摘がいっぱいある記事。→【相模原19人刺殺】それでも、他者とつながり生きる。脳性まひの医師の思い https://t.co/0qKWAA5pOj @satoruishidoさんから
> やまゆり園の事件から1年。この事件は最悪の犯罪だし、忘れちゃいけないと俺は思っている。だってさ、長谷川豊の透析患者への発言やら、バニラエア報道での障害者バッシングやらがあったじゃん。植松容疑者の思想と通底するものを、この社会が持っているってことだ。それに抗う言葉を探さなければ。
> 障害者殺傷事件1年 初めて遺族が語った思い|NHK NEWS WEB https://t.co/KZ4wKLI2l9
> 「迷惑」は現在の日本のキーワードだと思う。ネガティブなこの言葉を反転させることで、社会を変えることはできないだろうか。→「人に迷惑かけていい」40年前のドラマにいま、共感 | NHKニュース https://t.co/kagQbzp1X2

7/27
> 山田太一「車輪の一歩」が注目されてるけど、副読本として長谷正人『敗者たちの想像力ーー脚本家 山田太一』もおすすめよん。とても繊細な書き方で敗者であることを肯定した、山田太一論。
> 「自分が『敗者』であると感じている人間が増えたほうが、互いのプライドを傷つけあわないように金縛り状態になっている、この社会の閉塞感は解けるのではないか」。長谷正人『敗者たちの想像力』より。

7/28
> ゾンビのエレベーターかと思った。 https://t.co/5AeRHgh1BS
> ●お行儀の悪い僕らのせいだろうフジロックにて雨が降るのも
> ●予報士が今年は暑くなるでしょうと言った言わないはもういいんだ
> 「漠然と相談してきた」って、なかなかのフレーズだな。漠然と考え、漠然と悩み、漠然と結論に達し、漠然と辞任。
> 俺が稲田朋美の名前を意識したのは、映画『靖国』の検閲を求めたとき。政治家が文化に口を出すと、たいていカチンとくるわけで。
> 滝口悠生『茄子の輝き』読了。いやあ、素晴らしい。恋愛感情というのではないんだけど、不思議と執着してしまう相手ってのがいるでしょ。その、よくわからないもやもやとした感覚が描かれている。その執着の仕方は、端から見ればそれはちょっと不気味にも思えるんだけど、一方で不思議と愛らしい。
> 滝口悠生『茄子の輝き』は、東京を描いた小説でもある。連作短編の最後の作品に、電話をしながらひたすら移動する場面がある。ワンカットの移動撮影のようにランドスケープを細かく描写していくんだけど、これがなぜかグッとくるんだよね。談志の落語で聞いたことがある「黄金餅」も連想したりして。
> 滝口悠生『茄子の輝き』は連作短編集で、それぞれの短編で語り手が同じことを思い出す場面がいくつか出てくる。何度も思い出してるってことなんだろうけど、その記憶が作品ごとに微妙に、時に大きく異なってたりするんだよね。滝口さんの他の作品もそうだったけど、「記憶」の不思議さが描かれている。
> 例えば、何度も話したりしてるのに、いつの間にか曖昧だったりまだらになっちゃったりしてる記憶ってあるでしょ。かと思うと、ある場面だけ妙に細かく覚えていたり、つい最近のことなのに忘れちゃったり。あるものから自動的に連想される記憶もあれば、何かのはずみでふいに蘇る記憶もある。
> 記憶の形ってのを考えると、年表のようにべたーっと長いもんじゃなくて、枝分かれして網状になっていて、それがつながったりこんがらがったりしてるんじゃないかと。それとも、気体のようにもやもやと漂っていて、何かのはずみでそれがふわーっと集まって一つの形をとるのかもしれない。
> 滝口悠生『茄子の輝き』は、震災後の日常が描かれた小説でもある。例えば、東京のビルの一室にある職場で、ここまで水がきたらどうやって逃げようかと、ぼんやり考えたりしなかった? そんな震災の遠さと近さとか。
> 滝口悠生『茄子の輝き』、最後に収録されている「文化」は独立した短編。これがまたすごくよかった。神保町の中華屋から始まるんだけど、途中で主人公の意識があらぬ方向へ走り出す。いや、意識っていうより目玉。目だけが、体を離れ東京をぐいぐい移動していくんだよ。これも映画のカメラっぽい。
> この感覚って、ちょっとわかるんだよな。俺、たまに自分がカメラになって街を移動する夢を見るんだよね。ストリートビューみたいなもんよ。一人称の夢だから、自分は登場しないの。ただ、道をすーっと移動して、バス停やら商店街やら駅前の広場やらを通り過ぎるのをカメラになって見てる。自分でも謎。
> ●わたくしがどこにもいない今朝の夢 駐輪場を小雨が包む
> 滝口悠生作品では、前作の『死んでいない者』にもカメラアイを感じた。特に、ロバート・アルトマンの群像劇っぽい。滝口さんの語りは、通夜の席に集まった親族の間ををゆらゆらと移動して、ある人物のところでちょっと留まって、また移動する。アルトマンが、ふいにズームアップで人物を捉えるように。

7/29
> TLにプリーバスの名前がちらちら並んでて、フリッパーズに何か動きがあったのかと空目。みなさま、今日の苗場はいかがですか?
> 田中六大さんのつげ義春カバーシリーズ、素晴らしい。
> リツイートもまた差別の加担になるということを、認識してほしい。つか、矢面に立たずに加担できるという意味では、そっちのほうがより卑しいともいえる。
> なぜ俺は傘を持たずに家を出てしまったのか。
> これから、ウィッチを見るッチ。
> 俺もできるだけ、ネットジャーゴンは使いたくない派。そっちの人じゃないんだよ、って気持ちがあるんだと思う。
> 「アニメーションって行き着くところは、「コマとコマのコントラスト」だけだなと。マクラレンからはもちろん感じるし、サティもそういう構造がある」→ https://t.co/IJaUURdTxL
> 「昔の漫画映画って、キャラクターの全身が画面内に入っていたんですよね。だんだん発達してくると、クローズアップとか引きとかのカメラワークが漫画映画にも入ってくるんだけど、それが今もう古い気がして」→ https://t.co/lgasX6kMNr
> ロバート・エガース監督『ウィッチ』を観てきた。17世紀のニューイングランドを舞台にした、じわじわ系ホラー。悪魔的な存在が信仰を揺るがすってな話で、全編通して陰鬱な雰囲気が漂っている。魔女も怖いっちゃあ怖いけど、それよか主人公の家族のギスギスっぷりが恐ろしい。誰一人共感できない。
> ロバート・エガース監督『ウィッチ』、画面がえらく暗くて、よけいにどんより感が増す。室内の場面なんか、レンブラントの絵のようだ。舞台となってる時代には電燈なんかないからね。暗がりに魔女がいてもおかしかない、って気持ちにさせられる。
> ロバート・エガース監督『ウィッチ』、血が出てくる描写は最小限だけど、どれも意外な絵になっているのがいい。開始早々魔女が出てくる場面での、血の見せ方もいやーな感じだけど、俺が一番ぐぇってなったのは、超常現象じゃなくて「治療」の場面。

7/30
> 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』観たよ。ケーシー・アフレック、すごくよかった。あの虚無感をたたえた目!
> ちょっと前に、映画好きの同僚と話をしてたときのこと。二人ともなぜか『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ってタイトルが出てこなくて、「ブルックリンなんとかみたいな」「ブエノスアイレスは違う映画だし」「テキサスチェーンソーじゃなくて」と、地名を挙げ続けることに。老化か?
> 久々にグレッグ・アラキという名前を口にした。
> ここは、「けいさつのあほどもえ」から始めて欲しかった。 https://t.co/QNBOc5RmsS
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、137分の映画なんだね。でも、まったく長く感じなかった。人にはどうにもならない事情があって、それは外からはなかなか窺い知れない。じっくりその人を見続けるしかない。そんな137分。そこからじわじと、その人の葛藤が見えてくる。
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、序盤でケーシー・アフレックが一人でバーに行き客の様子を眺める場面がある。そのどこか虚ろな目にやられてしまった。でも、途中途中で挿入される回想シーンのケーシー・アフレックは、そんな目をしていないのよ。その痛ましさ。
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、回想シーンはかなり唐突に挿入され、しかも最初はそれがどういう意味があるのかわからないのがスリリング。つか最初のほうは、回想だということもわからない。ケーシー・アフレックを見せながら、彼だと気づかせない撮り方をしてるんだよ。
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、戯れにボールを投げ合う場面にグッときてしまった。回想シーンの一つの釣り竿を二人で操る場面と響き合い、その先の未来も想像させる。変な方向へ弾むボールのように、思い通りにはならないけど進んでいく未来。
> ところで、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ってアメリカの町の名前なんだね。ボストンから1時間って言われるまで、恥ずかしながら、俺はてっきりイギリスの話だと思ってた。昨日観た『ウィッチ』も、アメリカのニューイングランドの話だし、ややこしいよ。

7/31
> 明治大学博物館で変なのやってたので、覗いてみた。 https://t.co/OJEHjqGiRt
> 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でグサっときたセリフは、「30分くらい適当に会話できないの? 普通の大人みたいに」ってなやつ。自信ないよ、俺も。
> 今テレビでピーター・ジャクソンの『キング・コング』がやっててチラ見してたんだけど、俺、やっぱりこの間のコングよりこっちのが好きだわ。秘境もののワクワク感がある。
> ピーター・ジャクソンの『キング・コング』は、あの島に独自の生態系がある、って感じがするじゃん。それに比べると、この間のコングは、「映画の都合」で作られた島に思えちゃうんだよね。出番がきたらモンスターが1頭ずつ現われるみたいな。やっぱ、生き物の種類と量を見せつけてくれなきゃ。
> いや、ピーター・ジャクソンの髑髏島のほうが、映像的には作りもの臭いのよ。絵に描いたようなジャングルっぷりとか。でも、それがいいんだよな。あと、構図がいちいちグッとくる。
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