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6月のつぶやき(その2) [ツイート]

6月後半分、抜粋編集版。バニラエアの件に限らないけど、あの「貴殿」を連発する投資家は最悪だと思うよ。炎上ねらいだと思うから名前を挙げる気はしないが、心底嫌いなタイプ。それはそれとして、パク・ミンギュの『ピンポン』は先日「アメトーーク」の読書芸人でも紹介されて、売れてるみたい。喜ばしい。

6/16
> パク・ミンギュ『ピンポン』の帯。「本文より」→ https://pic.twitter.com/rEmq4aEhZn
> パク・ミンギュ『ピンポン』、面白そうな匂いがプンプンする。これから読む。
> 久々にリアルタイムで「ドキュメント72時間」、山形のクラゲ水族館。クラゲに自由や癒しを感じるって気持ちはわかるけど、そうじゃない話のほうが面白い。「これを見せてやりたい」という社長に連れられてやってきた営業マンのこわばった表情に、「ザ・日本社会」ってな空気感を感じたり。
> 「ドキュメント72時間」山形のクラゲ水族館、クラゲの写真を撮っていた女性。行きつけの調剤薬局に飾るための写真だそうだ。「夏のね、写真としてね。涼しそうでしょ」という言葉から、彼女がそうやって季節の写真を毎回撮っているであろうことが窺える。そーゆーのがチラっと見えるのがいいのよ。
> 小沢健二が寄稿していることで話題の「MONKEY」最新号ですが、俺としてはイタロ・カルヴィーノの『見えない都市』にマット・キッシュがイラストをつけた作品が掲載されているのも注目ポイント。http://www.matt-kish.com/invisible-cities/
> 今日の「タモリ倶楽部」面白い。リトルモアの編集者、バチバチっぷりがいいね。

6/17
> 路地裏の道端で、渡された書類に母印を捺してる人がいた。新宿、怖い街だ。
> 8カ月に1個くらいのペースで、ヘッドホンが断線している気がする。
> みんな幾らくらいのヘッドホンを使ってるんだろうか。
> ●ヘッドホン片耳ずつを分け合っただけの肉体関係でした
> うわあ、「大友克洋トリビュート」、僕は先週行ったんですが、それ見たかったー。サインボードに来場者が描いていたイラストもみんな上手で、あれもまたクールジャパンだなあと。
> それぞれの作家の単行本が手に取れるのも楽しくって。日本人作家は、作風を知ってるぶん、そうきたかー的な楽しさがありました。高野文子もキュートだし、吉田戦車も最高でした。
> 「漫勉」を見ていても思いますが、マンガ家は互いへのリスペクトを隠さないですよね。手作業を行なう者の矜持みたいなものを感じます。
> 系図ですか。すごく興味深いです。構図とか、コマ割りとか、書き文字とか、スクリーントーンの使い方とか、服のシワの描き方とか、それぞれの作家が発明した技術が、マンガ家全体の共有財産のようになっていくのも、そこに由来するのかも。全員がジャンルを支え、進化させているみたいなイメージで。
> 手塚先生がいたからこそ、そこから距離を取るっていう発想も生まれてくるわけで。って、こーゆー話は尽きないですね。
> 「TRIBUTE TO OTOMO EXHIBITION」で思ったんだけど、トリビュートイラストを並べて見ると、大友克洋作品ってファッションが重要なキービジュアルになっているんだね。赤い革ジャン、赤いマント、縦縞のパジャマ、バッジだらけの帽子。それだけで何の作品かわかるわけで。
> つか、マンガってのがそーゆーものなのか。だからコスプレとかあるわけで。
> しかし、基本的にモノクロで描かれた二次元の作品をコスプレとして三次元化するってのは、考えてみるとすごいことだよね。日本映画にマンガ原作がやたら増えているのも、ストーリーという側面より、ファッションを取り入れたいというコスプレ欲のほうが強いんじゃないかな。山崎賢人のジョジョとか。
> 坂本慎太郎が、パスカル・コムラードと同じイベントに!
> アヌシーで、『夜明け告げるルーのうた』と『この世界の片隅に』が受賞! すごい! 快挙だ! どちらも大好きな作品なので、嬉しい。みんな今からでもいいので、『ルー』の上映に駆けつけるべし。

6/18
> 「北区赤羽」「カンヌ映画祭」と見守ってきて、最後まで付き合うつもりで『映画 山田孝之3D』を観てきた。監督はもちろん松江哲明&山下敦弘。椅子に座った山田孝之が山下監督の質問に答えつづけるだけなんだけど、なんだかセラピーのようでもあり、それを聞いている側が巻き込まれる感覚もあり。
> 『映画 山田孝之3D』、おっぱいから初体験、演技メソッドから少年期のいじめまで、自らについて語る山田孝之。それで山田孝之のことがよくわかるようになるかっていうと必ずしもそうじゃなくて、むしろ「人」ってのはわけがわからなくて、複雑で面白いなという気持ちになる。
> 『映画 山田孝之3D』、山田孝之にとってマンガはかなり大事なんだろうな。漫☆画太郎を映画化したいと語ったり、何の説明もなくいきなり『クリームソーダシティ』の「シャイラー!」を真似したり。あと、山田孝之って、手ぶりが雄弁な人だなあとか。
> 『映画 山田孝之3D』、松江監督の『フラッシュバックメモリーズ』同様、3Dが山田孝之の脳内を覗くレイヤーとして使われている。これが語りのタイミングと微妙にズレるところが面白い。脳内と言葉がぴったり重ならないのよ。あと、「山田くんはさあ」という山下監督の声の微妙な距離感もいいよね。
> Theピーズ武道館ワンマン大成功「皆さん生きのびてくれてありがとう」 - 音楽ナタリー http://natalie.mu/music/news/236242
> 「武道館の中の売店はもちろん、近辺のすべてのコンビニでアルコール類が完売」→Theピーズの日本武道館はハイライトの連続だったーー“生きのばし”てきた30年とこれから http://realsound.jp/2017/06/post-84053.html… @realsoundjpさんから

6/19
> CMのオファーをすべて断るフェフ姉さん。「めんどくせーってことです」と多田さん。
> 今年は、Double K.O. Corporationそれぞれの新作が出るんだな。そして、苗場ですれ違うわけだ。
> コーネリアスにすむところ小沢健二のぶらこうじ(新寿限無)

6/20
> 瑣末なことをあげつらってもとは思うけど、昨日の総理の会見、「一般の方が処罰の対象となることは、ぜっ、処罰の対象となることはない」の「ぜっ」は気になるな。いつもはやたらと使いたがる「絶対に」を、ここでは寸止めで修正。いや、違うことを言いかけたのかもしらんが。ZeppTokyoとか。
> ワンマンライブだったわけで。
> 「計画」を取り止めても共謀罪は消えない、ってのはかなり恐ろしいことだと思う。取り締まりの可能性が常につきまとうってことじゃん。法体系が根本から変わる、ってのはそーゆーこと。
> 俺は、「夢中が勝っちゃってる」状態のこーゆー話にめっぽう弱い。「デコチャリに興味を持ってくれる子はいるけど、学校に同じ趣味の子はいません」→デコチャリ少年! 一番星ブルース https://t.co/vUAhCZ4HS9 @VICEJapanさんから
> パク・ミンギュ『ピンポン』を読んでるんだけど、これすごくいいね。学校でいじめられてる少年「釘」とその友達の「モアイ」が、原っぱで卓球台を見つけてピンポンをするようになるってな話なんだけど、釘の一人称の語りからにじみ出る、いじめられっこの哲学にグッとくる。はじかれた側から見る世界。
> 「球を打ち返した瞬間に言葉が出て、球がネットを越えた瞬間に言葉が終わる。(中略)体の動きに合わせて言葉が出てくるから、相手が同意してくれないうちに球を打ち返そうとしても、言葉が自然に途切れてしまうんだ。だから公平な感じがする。あ、これが会話なんだな」パク・ミンギュ『ピンポン』より

6/21
> おいらのポンコツとうとうつぶれちまいそうな雨だ。
> 『風呂上がりの夜空に』、ネットで読めるんだー。知らんかった。この頃が、俺にとってのヤンマガ全盛期。
> ランチなう。店内を見渡したら、日本会議のメンバーで安保法制は合憲だと言った数少ない憲法学者の一人がすぐそばの席にいた。ところで、ももち、引退かー。
> うかつなカップルが映画館で凍りつく例では、『ソーセージ・パーティ』終映後、男子が女子に「こんな映画って知らなくって」と必死で言い訳してたのを見たことがある。かわいいアニメだと思ってたんだろうな。
> 『ハクソー・リッジ』の舞台である浦添市のホームページ。→https://t.co/D448twmaNS
> Googleがオスカー・フィッシンガーだったので。→An Optical Poem (1938) - Classic Short Film https://t.co/l4MIERuJxW @YouTubeさんから
> 「人づくり改革」という字面を見ると、ロボトミーを連想してしまう。
> ラップもカッコいいけど、SKY-HIのツイートについているリプライの数々が、ポジティブでとてもいい。ポップカルチャーの力って、こーゆーことだよな。
> 音楽に政治を持ち込むなとか、映画に政治を持ち込むなとか、みんなわーわー言うわけですが、実は「政治」が気に入らないんじゃなくて、「主張する人」を疎んじてるんだと思う。だから、主張するのはおかしなことでも怖いことでもないって、身をもって示す人がいるのはとても意味がある。
> 楽しいときには楽しい、悲しいときには悲しい、好きなものには好きだ、おかしなことにはおかしい、って言いたいだけなんだよな。それが、たまたま政治の話になることもあれば、音楽や映画の話になることもあり、その両方をまたぐことだってある。
> つか、共謀罪反対、って政治の話なのかな? いや、政治の話かもしれないけど、普通に「暮らし」の話でもあるわけで。

6/22
> 録画が溜まりに溜まった「家、ついて行ってイイですか?」を見ていて、夜の巷を見逃すという失態。今日のやつ、面白かったとのツイートがチラホラ。どっかで見られないかな。
> 夜の巷は、どんな相手とも絶妙にコミュニケーションをとれるマツコのすごさに、いつも感服しています。
> 「家、ついて行ってイイですか?」は、3月放送分まで見終えた。同級生と年が離れすぎていて遊んでもらえないと半裸でパフォーマンスする66歳の美大生のおじさん、水タバコを喫いながら氷川きよしのライブビデオを見る37歳のホステス、交通事故で片足を失ったという31歳の義足の男性などなど。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、素敵な夫婦が出てくる一方で、女性との交際経験がない59歳の独身男性が出てきたりして、なんとも人生ってやつは。この男性、壁に「夢マップ」ってのを貼ってて、そこに「200才以上生きる」って書いている。夢の実現には時間がかかる、ということか。切ない。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、素晴らしかったのはてんかんの持病を持つ中3の男の子とその家族。この中学男子、てんかんについて「運が悪かったなあ。それくらい」「今まで通り普通に生きていこうかなって」と語る。番組から、そんな彼の「普通の日常」が伝わってくるところがすごくいい。
> 「家、ついて行ってイイですか?」のてんかんの男の子。妹をアキラ100%のギャグで笑わせるとか、水を入れたペットボトルをバット代わりにするとか、校内放送で募集した川柳を紹介しているとか、中学男子の日々のディテールがいちいち楽しい。そしてその日常を、家族や友人と共に作っていることも。
> 北大路翼の第二句集『時の瘡蓋』を読んだ。 ●酒のない国に住みたしやつぱ嘘
> 北大路翼『時の瘡蓋』、可笑しい句がいっぱいあるんだけど、中でもこれかな。 ●校長の最終形態落葉掃く
> 北大路翼『時の瘡蓋』よりもう一句。夏の句です。 ●ワンピースめくつたところまでが海

6/23
> キューライス、面白いなあ。ちょっとプリート・パルンのようでもあり。→鴨が好き/ I like ducks https://youtu.be/48-RA4BNXVc @YouTubeさんから
> 水尻自子作品の、ゆっくりした動きに宿る官能。→すし Sushi https://youtu.be/132_ZAQAM4c @YouTubeさんから

6/24
> ジョー・ダンテ『マチネー』を思い出す。 https://twitter.com/Kantei_Saigai/status/878087992513929216
> 何を観るか決めずになんとなく都内に出た結果、時間的にぴったりくるという理由で2度目の『夜明け告げるルーのうた』。アヌシー!
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』2回目なのに、またしても泣いてしまった。いやあ、この映画、ホント好き。
> 獣医学部の特区を全国展開、で思い出したのは、殺人の動機を隠すために連続殺人を犯すっていう、アガサ・クリスティのアレ。
> 死体を隠すために戦場を作る的な。
> 関係者にことごとく利益相反の可能性があるってのは、容疑者全員が犯人だった、っていうアガサ・クリスティのアレのようでもあり。
> このCM、今日映画館で見た。最初、何かの予告編かと思ったんだけど、棒読みのセリフが明らかに不自然で「何じゃ?」と思ったら、最後にどーんと「公明党」の文字が出る。 https://twitter.com/kaneda_junko/status/878664607438585856
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、2回目。ダイナミックな水の表現やダンスシーンもいいんだけど、このアニメーション、キャラクターの表情や仕草がとっても魅力的。突如「Σ」みたいな形になる口とか、短パンをクイっと上げる仕草とか。踊り出すときは、みんなルーと同じような形の足になる。
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、主題歌に斉藤和義の「歌うたいのバラッド」がハマってるんだけど、じいちゃんが少年時代にウクレレを弾いて歌ってた歌もとてもチャーミング。そして、主人公に父や祖父から引き継がれていくものが「音楽」だというところにも、グッとくる。

6/25
> 新宿ピカデリーって、いつ来ても軽い不快感があるな。館内の構造に問題があるんだと思う。
> と、冷房のない長いエスカレーターでつぶやいている。
> これから、20世紀少年、じゃなくてウーマン。
> 続けて、『ありがとう、トニ・エルドマン』を観る。毛むくじゃらのなにかが出てくること以外、どーゆー映画かまったく知りませんマン。
> こんなやつ。 https://pic.twitter.com/qfU4Bicnoq
> 『20センチュリー・ウーマン』は母と息子の、『ありがとう、トニ・エルドマン』は父と娘の映画だった。俺の行き場のない父性や母性が刺激されまくり。
> 『20センチュリー・ウーマン』と『ありがとう、トニ・エルドマン』のパンフ、どちらも芝山幹郎さんが寄稿してた。
> 『20センチュリー・ウーマン』を観たら、トーキング・ヘッズを聴きたくなるな。
> 『ありがとう、トニ・エルドマン』でキーになるあの曲は、観た人だけのお楽しみ。
> 金曜、日曜と、15年ぶりぐらいに会う人と話す機会があった。とても楽しかったと同時に、時の流れにしみじみしたりして。で、言われるわけよ。「変わらないねえ」。そう、それこそが俺の最大の問題なのだ。もう後半生だというのに。
> だからね、時の流れをぐるっと振り返るような映画に、思わずグッときちゃったりするわけよ。ノスタルジーとはまた別の意味で。今年観た中では、『ムーンライト』『T2』『カフェ・ソサエティ』『20センチュリー・ウーマン』などなど。その中で、『メッセージ』はちょっと特殊なパターン。
> ケン・リュウのSFに感じるのも、それだな。時の流れがぐるーっと描かれている。
> あと、中学男子の不安定さというのも、映画でこの年齢になってから感じるツボかもしれない。なんか、親目線と自分が10代だった頃の気持ちと、両方を行き来する感覚があるのよ。『ムーンライト』『夜明け告げるルーのうた』『20センチュリー・ウーマン』がそう。あと『牯嶺街少年殺人事件』も。
> 今読んでるパク・ミンギュの『ピンポン』もそうだな。中学男子もの。
> この間見た「家、ついて行ってイイですか?」で、中学生の息子について「長男さんはどういう性格ですか?」と訊かれたお父さんの答えがよかった。「人間の人生の中で一番性格が固まらない時期なんじゃないですかね。これから固まってくんじゃないですか」。

6/26
> 「ちょうどあの時期は製作会社のトライスターのトップが6カ月ごとに何人も代わっている時期だった。通常のメジャー作品なら内容をチェックされるところなんだが、誰もこの映画を監視しなかったんで、会社に気付かれないうちに完成したというわけ」→http://eiga.com/news/20170625/8/
> 俺が、現政権を怖ろしく思うのは、この逆ギレっぷりと共に、それが攻撃に向かうこと。報復感情から嗜虐行為に走るタイプというか。
> どこにしまったかわからないDVDを、汗だくになって1時間半くらいかけて探してたんだけど、もう見つからねえやとあきらめかけたとき、すぐ取り出せる棚にあるのを発見。安堵感と徒労感で、気持ちの収まりがつかない。ああ、これが井上陽水の法則か。探すのをやめたとき見つかることもよくある話で。
> 俺は、半年に1回くらい、こーゆームダな探し物をしている気がする。これも「低み」だよなー。
> 誰が言ったことばか思い出せなかったんだけど、そうだ、チェスタトンだ。 https://twitter.com/propara/status/878972479380652032

6/27
> 神保町では、特に東京堂のカバーがいいです。紙質もしっかりしてるし、書店員さんの素早くて丁寧な手の動きに、いつもほれぼれしてしまいます。ほんと、ありがたい。
> 東京堂は、本がズレないようにちゃんと折り込んでカバーをかけてくれるんですよー。そーゆーところも、ちょっとうれしかったりします。
> 大辻隆弘の歌集『景徳鎮』を読んだ。こんな歌に惹かれる。このあと予定がないときのぽかんとした感じ。 ●朝の陽のいまだ美しく澄む昼に淡き公務の旅を終へたり
> 大辻隆弘『景徳鎮』より。これは、高野文子「黄色い本」の「電気つけると暗いねえ」に通じる歌。 ●ゆつくりと雨戸を引けばゆつくりと暗闇に入る私の庭は
> 大辻隆弘『景徳鎮』、旅先の昼の明るさや夜の庭の暗さなど、光や闇を詠んだ歌に惹かれる。「窓」という漢字と実際の窓のイメージが、ほのかに灯る明かりでつながる。 ●窓といふ字はひそかなる恋に似て崖のむかうに灯さるる窓
> 大辻隆弘『景徳鎮』よりもう一首。 ●先輩に敬語をつかひ侘びてをりあかつきに子の寝言を聞けば

6/28
> 「草の根的に知を共有する」っていいな。俺は未だに、学生時代に友人の家で、「これよくない?」ってCDを聞かせ合ったり、借りてきたビデオを一緒に見たりってな時間が、幸せな記憶として残っている。「今夜はブギー・バック」的な時間ですよ。フィッシュマンズでいうと「Melody」ね。
> これ、友達の家で音楽を聴かせてもらったときのことを歌ってるんだそうだ。景色とともにある記憶。→Fishmans MELODY https://youtu.be/1SB1xU0qtLI @YouTubeさんから
> 面白い映画や本や音楽は、それを観たり読んだりするだけじゃなくて、そのことについて誰かと話すことも含めて、面白いんだよね。
> 『ハクソー・リッジ』を観たその日に『沖縄決戦』も観たと、町山智浩に興奮気味に語る山里亮太。山ちゃんの「伝えずにいられない感じ」が、いいなあと思ったり。

6/29
> 電車で聞こえてきたおじさんの声。「コースじゃなくて、頼みたいものを頼めば? コースってやたら量が多くてやんなっちゃう」
> なんか最近よく見かけるんだけど、Gジャンとかを袖を通さず肩からザクッと羽織るのって、流行ってんの? 寅さんみたいなアレ。
> 「プロ障害者」という言葉を見かけて、心底いやになる。こーゆーの、ネットの最悪の部分だと思う。
> ネットで「権利を主張するヤツはわがままだ」ってさんざん教育されてきたからね。すっかりそれが内面化されちゃってるんだろう。
> フジテレビでエンケンが「不滅の男」を弾き語り。白髪がカッコいい!
> フジテレビでピーズ。ちょっと前から思ってるんだけど、ハルくんとエンケンさんって似てるよね。
> そして、トリプルファイヤー。吉田くんのキャラはテレビで何度か見たことあるけど、バンドの演奏を見るのは初めて。何コレ、すごい面白いじゃん! 批評性ありまくり。
> 俺、CD買っちゃうかも。
> 「映画という力は他人事を我が事に取り戻す力です」「民主主義の多数決なんかじゃありません。少数者の意見が尊ばれることこそが、健全な正気の社会です」→【スピーチ】大林宣彦監督が伝えた巨匠・黒澤明の“遺言” https://t.co/SEFFZx25Aj #SSFF&ASIA 2017

6/30
> 「ソフト面で勝負してきいたい」というセリフを聞いて、給食風景が脳裏に浮かぶ。そーゆー世代です。
> ホント、書くのも汚らわしいけど、「車椅子当たり屋」なんて言葉を使う醜さね。何様だよ。
> バニラエアの件は、障害者が抗議し航空会社がそれに応じたという、「こうやって社会は改善されていく」という例なのに、それをクレーマー扱いするヤツがわらわら出てくるのを見ると、「だから社会はなかなか改善されないんだ」という気持ちにさせられる。
> 能町さんと同じような感想を、俺も抱いている。「自分は迷惑かけないよう我慢してるのに」ってとこから、我慢しない者へのバッシングが生まれるんじゃないかと。でも俺は、「迷惑かけちゃうことはあるよね」って互いに思いながら暮らすほうがいいと思ってるんだよ。我慢しなくていいんだよ。
> こーゆー話になるとき、「迷惑」ってのはキーワードだな、といつも思う。あと、「ルール」ね。ルールにさえ従っていれば、「迷惑」はかけなくてすむという幻想があるんだろう。
> パク・ミンギュ『ピンポン』読了。初めて読む韓国文学。いやあ、面白かった。いじめられっこで「釘」というあだ名の中学男子が主人公。つってもリアリズム小説ではなく、彼から見る苛酷な世界が、奇妙なエピソードや独特のユーモアと共に語られる。ピンポン玉のように、軽くて乾いた文体が素晴らしい。
> パク・ミンギュ『ピンポン』、いじめられっ子は外から見るとびくびくと日々をただやり過ごしているだけに見えるけど、実は頭のなかではいろんな思考が渦巻いている。そんなことが、あふれ出る一人称の語りから伝わってくる。そして、そんな彼が夢中になれるものを見つけたりするわけよ。卓球だ。
> 「自分のラケットを持つということはね、いってみれば初めて自分の意見を持つってことなんだよ。僕みたいなタイプの人間にとってそれは確実に刺激的な言葉だ」パク・ミンギュ『ピンポン』より。
> パク・ミンギュ『ピンポン』で描かれているのは、「いじめられっ子の哲学」だ。なぜ自分がいじめられるのかという問いが、世界の仕組みや人類の問題へとつながる。このいじめは単にいじめっ子のせいじゃなくて、世界が多数決でできているからじゃないか。そう、彼には多数派には見えない世界が見える。
> パク・ミンギュ『ピンポン』に出てくるもう一つの重要な哲学は、「世界はいつもジュースポイントなんだ」というもの。良きものと悪しきものが戦っていて、わずか1ポイントを取ったり取られたりしながら試合を続けている。うんざりする話にも聞こえるけど、「だけどまだ勝負はついていないんだ」。
> パク・ミンギュ『ピンポン』に出てくる、「人類にも二時間目はあるんだろうか?」ってフレーズ、いいなあ。あと、こんなのも好き。「君と僕は、世界に『あちゃー』された人間なんだよ」。
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6月のつぶやき(その1) [ツイート]

6月のツイートまとめもいっちゃうよ。前半分の抜粋編集バージョン。共謀罪のことを思うと、またしても怒りが込み上げてくる。とはいえ、この時期はもうピーズ、ピーズ、ピーズの武道館。ホントは感想をブログにまとめようと思ってたんだけど、もうあきらめました。ツイートの狂ったような連投っぷりから、あの夜の興奮を感じ取ってくれ。

6/1
> 単行本は7月10日! そして新シリーズも!→「ポーの一族 ~春の夢~」最終話がflowersに、来春には新シリーズ開幕 - コミックナタリー http://natalie.mu/comic/news/234346
> 武道館まであと一週間か。生きのばさねば。→Theピーズ「生きのばし(2017大久保Freedom session)」MV https://youtu.be/-oH4gANyeBU @YouTubeさんから
> こちらは最新曲。絶妙にダサいMVだけど、どこか楽園感がある。→Theピーズ「ブラボー」MV https://youtu.be/_cfCviyBX88 @YouTubeさんから

6/2
> 「 早稲田の英知を無駄づかい」ってキャッチコピー、いいな。
> お、空耳アワーでジャンパーが出たぞ。
> 役に立たない機械最優秀賞は、置いた瞬間ピタッと止まるミニ四駆。これ、前輪と後輪の回転を逆にしたってのが素晴らしいよね。
>

6/3
> 『ローガン』、えらく評判いいな。ところで、最近小さな文字がよめなくなってきた。
> 久々にブロードウェイにきている。中野の。
> タコシェは楽し。
> 今、地元のシネコンで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観てきたんだけど、帰りの夜道で目の前をアライグマ横切った。え、アライグマ? いや、違うかもだけど、明らかに猫でも犬でもなくて、近くにいたカップルもびっくりしてた。嘘みたいなホントの話。
> このアライグマが喋ったりしたら、俺もいよいよだろうけど。
> アライグマを二度見してひねったせいか、腰が痛い。
> 俺も心ある皆さんと同様に「リミックス」という言葉を使わずに呼ぶことにしますが、ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2』、楽しゅうございました。映像のアイディアがてんこ盛りな上に、全員に見せ場を作りながらごろんごろんとお話を転がしていく面白さ。
> ジャック・ヴァンスのSF小説をテリー・ダウリングという作家は「文化異類学的(ゼノグラフィカル)小説は、異星とそのライフスタイルを日常的なディテールにいたるまで描きこみ、異質でエキゾチックであると同時に、身近で平凡な異世界を構築する試みである」と評したそうだ。文化異類学的、ね。
> 観光するように異星のディテールを楽しむというのは、SFの大きな魅力のひとつ。その意味で、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2』も文化異類学的。
> ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2』、踊るベビー・グルートの背後で戦闘が行なわれているオープニングタイトルがすんごくいい。計算された画面に、ジェームズ・ガンのアニメーションセンスを感じる。
> ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2』、エンドロールもよかったなあ。パルプ雑誌風のデザインのあちこちに、くすぐりが仕掛けられている。アメリカのポップカルチャーのエッセンスが、ギュッと詰まってるというか。こーゆーの大好き。
> 「映画とはこれ、美とはこれ、映像美とはこれ、世界一のシーンを是非ごらんなさいね!」→生涯忘れ得ぬ日 一生にただ一本 『フェリーニのアマルコルド』 – NOW SHOWING http://www.imagica-bs.com/nowshowing/broadcast/3040
> 「世の中に借りがある」という感覚は、俺もちょっとある。未だに自分が立派な大人だと思えないわけで、それでもいいじゃんと昔は思ってたけど、最近になってやっぱそれは「借り」だったんじゃないかと。
> なんか煽られてカールを買ってしまった。こんな時間にカールかよ。
> そしてこんな時間にゴッドタン。

6/4
> 共謀罪について「冤罪が多少あってもプラスになる」というのと、宮崎駿に関する誤報を受けて「次にこういうことがあったら番組を降りる」というのは、本人の中でどう整合性を取っているんだろうか。
> じつはきゆうじつしゆつきん。
> えー『夜明け告げるルーのうた』が苦戦してるの? それはいかん! みんな観てー!
> アメリカ映画で俺が好きなところの一つが、どんな困難な場面でも「軽口を叩く」とこ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』なんかまさにそれで、クリス・プラットの軽薄さがとても好ましい。
> 『夜明け告げるルーのうた』ってタイトルは、七五調に慣れた感覚では『夜明け「を」告げるルーのうた』としたくなる。でもそれだと、座りが良すぎて安定しちゃうんだよね。「を」がないほうが、ハチロクのリズムで転がり出すんじゃないかと。あと、「るルー」と「ル」が重なるところにも音楽を感じる。
> タコシェで入手した逆柱いみりの「ニセ京都」シリーズを読んだ。これぞ観光マンガ! ニセだけど。 https://pic.twitter.com/s2AlejHynI
> 逆柱いみり『ニセキョウト モウレツ デスロード』は、もちろん『マッドマックス』へのオマージュ。つうか、俺は『怒りのデス・ロード』ってまさに逆柱いみり的な観光映画だと思ってる。変なところで変な人たちが変な車に乗って暴れまくる。それを眺める目の快楽。
> いましろたかし『ぼくトンちゃん 完全版』も読んだ。いましろ先生の描く動物のかわいらしさは、ちょっと水木先生の猫や狸を思わせる。書き下ろしの最終章も素晴らしい。最後のコマの子熊の愛らしさに希望を感じて、グッときたり。 https://pic.twitter.com/rRmyb35NLU

6/5
> 「「印象操作」と相手に疑念を被せる姿勢は、事実確認に「抗議」で答えた国連特別報告者事件(既報)や国連事務総長との一件既報とも重なってしまう」→安倍首相、質問に「印象操作」で反論16回(まさのあつこ) - Y!ニュース https://t.co/bMryBaXPd9
> 未だ議事録が公開されてない「私責任取りますよ」発言があった安倍首相の答弁を、端から分析。いかに質問に答えていないかがよくわかる。→加計学園問題の原点:安倍首相の3月13日の参院予算委での答弁を分析する(渡辺輝人) - Y!ニュース https://t.co/6oY8hufPv6
> こちらは、読売の前川氏報道の詳細な分析。「記事に重大な問題があることを承知の上で、敢えて記事化され掲載された可能性が高い」→読売新聞は死んだに等しい https://t.co/NQfNm2bups @wordpressdotcomさんから
> やっぱり相手の「話法」を知るのって、とても大事。そこから、対話ができる人かどうかがわかっちゃったりするわけで。だから、メディアはどんどん首相や官房長官の話法を明らかにしてほしい。識者だのみじゃなくて、自社でファクトチェックを含め、答弁の分析をやるべきだと思う。

6/6
> 俺が政治家を判断する最大のポイントは、「この人は俺が何かを訴えたら聞いてくれるだろうか」という点。思想がどうとかよりも、そっちのほうがずっと大事。だから、対話ができない政治家は認められないのですよ。
> 細馬宏通さんがプリート・パルンを観ている! 細馬さんには、またアニメーション論の本を書いて欲しいなあ。今度はカートゥーン以外も、マクラレンとかノルシュテインとかその他いろいろで。
> ようやく「ウィークエンドシャッフル」の推薦図書特集を聞いた。今回の選書は特に素晴らしいと思う。中動態、エロ本自販機、ヘラルド映画の仕事、などなど気になる本がズラリ。『春と盆暗』は俺も読んだけど、面白いよ。→初夏の推薦図書祭り! https://t.co/156kBkhMNw
> 「ウィークエンドシャッフル」の推薦図書特集、「本ポルノ」って概念が生まれる瞬間が最高。素敵な装丁のシリーズ物をずらーっと並べてうっとりする、ってのを「本ポルノ」って呼んでるんだけど、この感覚はよくわかる。もうね、読む前からエクスタシーですよ。
> 俺は、本が好きな人の本の話や、映画が好きな人の映画の話を聞くのが好きなのよ。批評的な意見もそれはそれで面白いんだけど、「この文章がたまらないんだよ」とか、「このシーンがなんかよくって」というような、ただ好きを吐露してるだけの話でも、すごく楽しい。
> つか、本や映画に限らないか。好きなものについて夢中で語る人が好きなんだな。野糞をするのが大好きだ、ってな話とか。
> 俺の好みとはたとえ違っても、K-POPの男性アイドルが好きでたまらないとか、バイクの改造やってると時間の経つのを忘れちゃうとか、「夢中が勝っちゃってる」人はいいなあと思うわけですよ。
> 例えば、この「英和対照日本国憲法」という本に細かく加えられた書き込みにも、「夢中の痕跡」を見てグッときてしまう。→https://t.co/gZVuMvdz5K

6/7
> ああまた、藤原竜也が演じるサイコパスか。
> 録画したまんまになっている「家、ついて行ってイイですか?」を毎晩少しずつ観ている。小学校などを回る児童向けの劇団俳優の40歳男性、液体窒素でCPUを冷やしてパソコンの性能を上げるおじさん、姉妹二人で支え合って暮らしている18歳の双子などなど、多様性万歳、という気持ちになる。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、首都圏で終電を逃した人の家に行くのがメインだけど、ある時期から、移動販売車に買い物に来ていた人やお祭りに来ていた人など、地方も対象に。これがいいんだよなあ。都市部で生活してるとついついそれを基準にしがちだけど、そうじゃない暮らしもあるわけで。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、鹿児島の離島で行なわれる大晦日の行事「トシドン様」は衝撃だった。なまはげみたいな感じで、トシドン様が各家庭を回り暗闇の中で子供たちの悪事を叱るというもの。子供はトシドン様の長い鼻を触り、最後は四つん這いになって背中に大きな餅を乗せられる。奇祭!
> トシドン様が面白いのは、単に珍しいというだけじゃなくて、それがちゃんとその地に根付いているということ。俺らが見ると意表を突きすぎてて笑っちゃうんだけど、子供たちは本気で怯えているし、大人たちもそれが大晦日の重要な儀式だと思っている。そういう共同体が、なんだかちょっとうらやましい。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、津軽の過疎の村の校長先生もいい人だったなあ。長い教員生活で、バイクで教え子を亡くしてしまったことが悔しいと語り、なのに「危険を察知する前に興味が先立つのは当然でしょ。あぶねえからやめろやるな。そういう教育はしたくない」って言うのよ。すごいなあ。

6/8
> ピーズの武道館、売り切れとな! 明日が楽しみだ。
> 「ギガ減る」で思い出したが、10年くらい前、寝言で友人が「ギガバイト」と言い出したことがあった。あれは何の夢を見てたのか…。
> 予告編だぞ! 「ヘンデルからエリック・サティ、古事記、俵屋宗達、ノーマン・マクラレンまで、時空とジャンルを横断する凝縮の映像体験」→『山村浩二 右目と左目でみる夢』8月に公開決定&予告解禁!! https://t.co/1naXo8Tpkv
> 「Session-22」、詩織さんのインタビューを聞いた。とても重たくつらい内容。インタビューの途中で荻上チキが、被害者であるにも関わらずふとしたところに自責や自罰の言葉が出てきてしまうことに触れ、それは彼女の問題ではなく、司法や社会が自責を求めような構造になってるんだと指摘。
> この映像の記者も森ゆうこも、しつこく質問することが大切だということを教えてくれる。答えになってないなら、ちゃんと答えろと言うこと。→【報ステ】文科職員“証言”も「文書の存在」認めず(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース https://t.co/0WZ0aXqvWN
> 「政府は次に、盗聴法(通信傍受法)の改正に着手するでしょう。電話やメールの盗聴をより広範囲に、合法的にするためです」→特集ワイド:改めて問う「共謀罪」 成立させていいのか - 毎日新聞 https://t.co/LqFKqKDIrn
> 「私は幻滅について考えている小学生です。/先生は夢の地図を描けと言います。/曵かれてゆく牛の眼で。」四元康祐『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』収録「オ・モ・テ・ナ・シ」より。
> 「個の尊厳と引き換えに私達は全体性の温泉に肩まで浸かって/ばんばばんばんと永遠を獲得する/巣に群がる蜜蜂のように自販機から吐き出される缶コーヒーのように/私たちはもはや互いに区別がつかない」四元康祐『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』収録「彼」より。
> 「天国もなければ地獄もない/頭の上には空があるだけ/そんな世界を想像しようとすると/人間の姿が消えてなくなる/代わりにサルの赤ちゃんが一匹/木の枝からぶら下がっているのが見える」四元康祐『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』収録「イマジン――レノンに倣って」より。
> 「だから野火焼きながらお口パクパク/領土のようにワイシャツの胸元はだけで/ファック斉唱!//君の裸のダーティ・ボムの/爆破ボタンにぴんと伸ばした指先這わせて/シット三唱!」四元康祐『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』収録「儀式と強制」より。
> 四元康祐さんの詩集『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』は、まるで社会の空気にビビッドに反応するラップのようだ。
> 『単調にぽたぽたと~』と同時に出たもう一冊の詩集、『小説』もよかった。「小説のなかの坂の上で/雲は律儀に一片の雲のふりをしている/小説の外を飛ぶ鳥にとって/雲は雲を超えて/雨であり空であり星の瞬きであり/鳥自身でさえあるのに」四元康祐『小説』収録「坂の上の雲」より。
> 武道館の前日に永ちゃんからコメントって、すごいなピーズ。
> ホント、このピーズへのバラエティに富んだ応援コメントを見てると、愛されてるバンドだなあと思う。お笑い芸人から、大森靖子やネバヤン、山下敦弘や大根仁、伊坂幸太郎や奈良美智、曽我部恵一や森雅樹、なんとウィルコ・ジョンソンまで!→https://t.co/BUGvscJ5bZ
> 『マスカキザル』からピーズを聴き始めた俺としては、この応援コメントが特にグッとくる。→ウガンダ https://t.co/9cJmhbniHp
> 俺も含めたマスカキザルたちが、明日の武道館にどぴゅっと集合するわけだ。

6/9
> 平日にライブ入れちゃうと、仕事中もちょっと浮き足立っちゃうんだよな。まあ、めったにないことなので勘弁してくれーい。
> それはそれとして、情報解禁になったベルウッド45周年ライブにも、気持ちがざわつく。あがたさん、慶一さん、細野さんが一堂に会するんだよ。目撃したい!
> よし、仕事上がったぞ。ドブーカンへ。
> 物販、すごい列。
> ピーズの武道館、もう開場してるのに外でビール飲んでる人がいっぱい。ピーズだなあ。
> おー久しぶりー、ってな感じで旧交をあたためてるっぽい集団がチラホラ。
> 武道館、初めてのアリーナ席。しかも、ちょーベスポジ!
> ヤバいテンションあがってきた。
> The ピーズの武道館の余韻に浸りながらビール。俺、ずーっとピーズを好きでいてよかった! そんな気持ちになる最高の夜だった。
> あのピーズが30周年、あのピーズが武道館、てことで、何度も感極まったんだけど、その度に嬉しそうにヘラヘラしてる3人の顔を見て、俺もヘラヘラに引っぱられたりして。
> 武道館の売店でビールを買おうと思ったら売り切れ。それも、また、ピーズっぽい。つうことで、アルコールなしでピーズを観たのは初めて。つか、武道館のアリーナも初めてだし、こんなに客が、帰らないライブも初めて。
> The ピーズ「30周年武道館」、30年間の曲をバランスよく配したセトリで、約3時間のステージ。最近の曲のディープさもいいけど、「いちゃつく2人」とか最初期の曲の無邪気な楽しさも大好き。タイトル見ればどんな内容かわかっちゃうようなごく短い曲ばかりだけど、そのあっけなさが愛おしい。
> ピーズっつうと、パンク、ロケンローってなイメージがあるけど、実はバラードもすごくいい。今日の武道館はバラードの名曲が目白押しだった。特にすっごく久々に聴いた「鉄道6号」がしみたなあ。♩汚れるほど汚れるほど 愛しい眺めがおかげで ふえるよ、ってフレーズとか年とればとるほどクる。
> The ピーズ「30周年武道館」、オーラスの「グライダー」で客電がついてはるくんが♩みんなグライダーって歌ったところで、泣けてきちゃって。まいったなあ。明るいから、俺が泣いてるのばればれじゃないか。「グライダー」の最後の雄叫びのところも、たまんなかったな。
> 武道館でのステージが終わって、客出しで「好きなコはできた」が流れ出しても、ピーズのメンバーがなかなかステージを去らない。客席は大合唱。で、やっとメンバーが袖にはけたんだけど、曲が流れてる間、客は帰ろうとしないで一緒に歌ったり踊ったりしてる。うん、立ち去り難いんだよね。わかるよ。
> ピーズのアビさんのギター、素晴らしいよね。演奏はもちろんだけど、ダックウォークをやっちゃったり「ル」みたいな足でギターを構えたりする、ロック小僧感にシビレる。今日の武道館でのアビさんは始終ゴキゲンなテンションで、ずーっとニヤニヤしてて最高だった。
> The ピーズ「30周年武道館」、俺の隣の女性は香川から来たって言ってた。ああ、全国からファンが集まったんだろうな。もう一方の隣では、体のでかい男たちが楽しそうにじゃれまくり。はしゃぎすぎて演奏中に眼鏡を落として、みんなで探したりして。そんなおっちょこっぷりもまたピーズ的な風景。
> 絲山さんも、奈良さんも、山下監督も!
> しかし、武道館で「オナニー禁止」と叫ぶことになるとは思わなかった。
> 俺の席から関係者席がよく見えたんだけど、まちゃまちゃの緑の髪を見つけて、そこからあの芸人さんも、あのミュージシャンも、と芋づる式に発見。
> よかったですねー。「切ない」はピーズのキーワードだと思います。ままならなさを抱えて生きていくというか。ホント、いろんな思いがこみ上げる夜でした。
> Twitterでピーズの感想を掘ってるうちに、こんな時間に。いい月が出ている。
> しかし、ピーズ30周年の武道館でゲストとかあるのかなあと思ってたら、3時間、3人だけでゴリゴリのロックンロールをやってて、そのことにもグッときたなあ。
> このツイートの、「気負いも照れ隠しもない」ってのに共感する。まっすぐに幸せをかみしめる姿の、なんとチャーミングなこと。
> ピーズの「シニタイヤツハシネ」を初めて聴いたとき、「だるい毎日をそれでも生きるんだ」ってな歌だと思った。俺もそんな日々を送ってたからね。その後、ピーズが活動休止から復活て出した「生きのばし」で、こんな日々でも生きてりゃあ何とかなるんだと思った。ピーズがそれを体現してくれていると。
> だからね、だからピーズが生きのびてることが嬉しいんですよ。生きのばして生きのばして、30年続けてて、武道館までやっちゃったことが嬉しいんですよ。
> 仕事のことも友人や家族のこともセックスのこともお金のことも、ままならないことだらけじゃん。何でだよお、と切なさでのたうち回りたくなる。それでも、低空飛行でグライダーのようによろよろ飛んでいくと、あるとき素敵な景色が見えたりするわけで。ピーズの歌ってのは、俺にとってそんな感じ。

6/10
> 『The Dead』という味も素っ気もないタイトルを、『ゾンビ大陸アフリカン』とした邦題はわりと好き。「大陸」がいいよね。
> 『懲罰大陸★USA』の原題は、『Punishment Park』か。なるほど。
> スマホの万歩計を見たら、昨日は22000歩超えていた。踊ったからなあ。
> これからローガンを見るヴァリン。
> ローガンを見ータント。

6/11
> ハチ公前で、宮台真司が共謀罪反対の演説。かなり熱い!
> 本日のコース。ハチ公前で共謀罪反対の街宣→松濤美術館でクエイ兄弟展→タワレコで大友克洋のトリビュート展。しかし、日曜日の渋谷は混んでるな。
> ピーズからクエイ兄弟と、なぜか双子づいている。
> 俺が好きな双子ギャグは、吉野朔実のマンガに出てきた、鏡代わりに互いの顔を見ながらヒゲを剃る、ってやつ。
> 渋谷のタワレコ8階でやってる「TRIBUTE TO OTOMO EXHIBITION 大友克洋展」、国内外の作家による大友トリビュート画がずらりと並んでてとても楽しい。これらのイラストは既に書籍化されているけど、それ以外に各作家の単行本が同時に展示されていて、手に取れるのがいい。
> 「TRIBUTE TO OTOMO EXHIBITION 大友克洋展」、興味はあるけど情報があまりないバンドデシネやグラフィックノベルのショーケースとしても、面白かった。俺が気に入ったのは、ロレンツォ・チェコッティという作家。日本人では、望月ミネタロウがぶっちぎりでカッコいい。
> バスティアン・ヴィヴェスっていうバンドデシネの作家が好きなんだけど、「TRIBUTE TO OTOMO EXHIBITION 大友克洋展」で新作が邦訳されていることを知った。しかも、少年マンガ風。いつの間に!
> 松濤美術館の「クエイ兄弟――ファントム・ミュージアム」。外は夏の手前の光が溢れているってのに、館内は薄暗い想像力でいっぱい。陰鬱なイラストレーションから、錆びたり朽ちたり薄汚れたりしている立体作品まで。クエイ兄弟はアメリカ生まれだそうだが、この薄暗さはいかにも東欧。
> 「クエイ兄弟――ファントム・ミュージアム」、俺が一番惹かれたのは、人形アニメーションで使われたミニチュアの部屋の数々。俺、クエイ兄弟の作品を観てるとついつい睡魔に襲われるんだけど、このミニチュアはずーっと見てられる。つか、クエイ兄弟って部屋の作家なんだな。 https://t.co/9w36gaWlkM
> 「クエイ兄弟――ファントム・ミュージアム」、カフカの「変身」を題材にした部屋のミニチュアもあった。ベッドの下に巨大なゴキブリのような虫がいるのはまあわかるけど、床にも細かな虫の死骸のようなものが散らばっている。このいやな薄汚さが面白い。これ、映像もあるそうなのでいつか観たい。
> クエイ兄弟で一番有名な作品は、ピーター・ガブリエル「スレッジハンマー」PVの、顔が野菜まみれになる場面じゃないかな。
> ピーター・ガブリエルの「スレッジハンマー」PVは、俺が高校生の頃、すっごく話題になってたんだよね。クエイ兄弟の他に、アードマンスタジオもアニメーションを手掛けていて、たぶんチキンが踊るあたりとかじゃないかと。
> ジェームズ・マンゴールド監督『ローガン』、シリーズを全部観てるわけじゃないのでついていけるか心配だったんだけど、横倒しになった給水タンクがドーンと映るシーンで興奮。後半の岩場の隠れ家も、コミューン感があっていいね。隠れ家が魅力的な映画は、たいていの場合いい映画。
> ジェームズ・マンゴールド監督『ローガン』、俺がグッときたのは、寄る辺ない者たちにとってコミックや映画がとても大切な役割を果たしているということ。約束の地になったり、神の言葉になったり、まるで聖書のように人生を理解することを助けてくれる。うわ、これって観ている俺らのことじゃないか。
> ジェームズ・マンゴールド監督『ローガン』最初のほうで、リムジンの客を次々に見せるところも面白かったな。語り過ぎず、社会背景をうっすら匂わせる塩梅がいい感じ。自由の女神とか、自動トラックとか、トウモロコシとか、そこここに社会の歪みが見えるけど、それをあからさまには描かない。

6/12
> 『クリームソーダシティ』を略すと、「くそしてー」になることを発見。だからどうした、って話だが。

6/13
> ケン・リュウ『紙の動物園』『もののあはれ』読了。話題になったSF短編集を、文庫化に際して2分冊にしたもの。それぞれの表題作はどちらもけっこうウェットで、ちょっと身構えてしまう。俺の好みは、SF的なアイディアを使いながらグローバリズムのシビアさを描いた『紙の動物園』収録の「結縄」。
> ケン・リュウ『もののあはれ』収録作では、架空博物学的な「選抜宇宙種族の本づくり習性」が俺好み。諸星大二郎の「遠い国から」シリーズ風でもあり。妖術と科学が共存する中華版スチームパンクの「良い狩りを」もいいね。タイトルがいかしてるし、終盤の展開には、うひょうと驚いた。
> ケン・リュウは、長いスパンの話を短編として描くのが上手い。思い出のアルバムをめくるようにあれよあれよと時が流れていく中に、家族や民族の葛藤が浮かび上がる。『もののあはれ』収録の「波」も面白かった。人類が不死を手にする話だもんだから、40ページでもうすごい時間が流れるわけよ。
> ケン・リュウ「太平洋横断海底トンネル小史」に、公民権運動を下敷きにしたと思しきエピソードが出てくる。黒人の友人と共にバスに乗ってアメリカ南部を旅している白人の少年。その母親が語る言葉がいい。息子のやっていることで世界や人々が変わるかどうかはわからないとしたあとで、こう続ける。→
> →「あの子が意見を表明する、黙っていない、それだけであたしには充分。あの子はアメリカの秘密をほんの少しだけ守りにくくしている。それは充分価値があることなの」ケン・リュウ『紙の動物園』収録「太平洋横断海底トンネル小史」より。

6/14
> 怒!→ https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170614-00000038-mai-pol
> 現政権の特徴が「話し合いをしたくない」というのは、すごく納得できる。あと「過ちを認めたくない」ね。そして、そうした姿勢だからこそ支持する、という人が一定数いるというのも。「無双」とか言っちゃったりして。そりゃあ無双だよ。他者を排除してるんだから。
> しかし腹立つな。こっちはマジメに仕事してんだよ。まともに国会やれよ!
> どうしようもなくひどいことになってから、「あれはマズイと思ったんだ」とか言ってもダメだからね。今言わなきゃ。
> やっぱ国会前に来てしまった。まだやってるよ。
> 離脱した。
> 急遽行われた抗議行動で、こーゆーのすごいなと思う。 https://pic.twitter.com/2m5CTYxjNm
> ホントそう。壊すのは簡単でも、元に戻すのはすげー大変なんだよ。
> ♩大人だーろー→忌野清志郎・空がまた暗くなる https://youtu.be/Edf05-Klvrk @YouTubeさんから
> テンションが上がる曲。→Primal Scream - Movin' On Up (From "Screamadelica Live" DVD & Blu-Ray) https://youtu.be/onyn005txjE @YouTubeさんから
> これも元気が出る曲。踊れや踊れ。→Goran Bregović - Kalashnikov (Poznań 1997) https://youtu.be/UqOL7LOR6ko @YouTubeさんから
> かっけー! 踊れや踊れ。→KODAMA AND DUB STATION BAND - GODFATHER, WHAT A WONDERFUL WORLD https://youtu.be/qX07m-j7CEQ @YouTubeさんから
> くくくくたばれ。そして、おやすみなさい。→ハンバート ハンバート "ぼくのお日さま" (Official Music Video) https://youtu.be/w8Xi-jwR0aI @YouTubeさんから

6/15
> これから社会で生きていかなきゃならない若者たちが、「民主主義が終わった」という発言にムカついていたというのを聞いて以来、俺も「終わった」って言わないようにしてる。終わらせないようにするのは、自分だということ。
> すべての犯罪をチェックするんじゃなくて、「前川の身辺を洗え」ってな感じで狙い撃ちするのに共謀罪は便利なんだよ。
> こーゆーのホント嫌悪する。権力を持っている側が冗談めかしてその力をチラつかせるってのは、恫喝以外の何者でもない。いじめの横行する教室とどこが違うんだ? https://twitter.com/freie_Herz/status/875349625611313155
> 今すぐに共謀罪が適用されることはなくてほとぼりがさめた頃に見せしめのように使われるんだろうな、と思ってたけど、意外とそうじゃないかもね。現政権の嗜虐性や恫喝的な態度を見ていると、施行後すぐにゴリゴリやってくるかもしれない。なんつうか「力を見せつける」のが好きなんだよ、この政権は。
> 共謀罪は人間の弱さにつけ込むんだよ。
> こんな曲とか。→R.E.M. - Bad Day (Video) https://youtu.be/Hyk-Vdd_Qrk @YouTubeさんから
> こんな曲とか。→前野健太「今の時代がいちばんいいよ」LIVE at 紀伊國屋書店 (Official) https://youtu.be/fKY-16g93dQ @YouTubeさんから
> 楽しかったフジロックでのステージを思い出す。踊れや踊れ。→Flogging Molly - Rebels of the Sacred Heart https://youtu.be/zKeJA5xhirU @YouTubeさんから
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5月のつぶやき(その2) [ツイート]

5月後半分のツイート。抜粋編集版。共謀罪ですよ、共謀罪。これ、今年の出来事だったんだぜ。いろいろあったもんだからずいぶん昔のような気がしちゃってるけど。ディストピアへのカードがどんどん揃っていくような、不安を感じている。つか、その前にムカついてるんだよ、俺は。

5/16
> イタロ・カルヴィーノの『まっぷたつの子爵』が岩波文庫入り。これで、「我々の祖先」がすべてポケットに入る!
> なんか最近とみに感じるのが、ジェーン・スー言うところの「目が閉店」状態。
> 森友や共謀罪のニュースがあると思ってテレビを点けたら、延々と眞子さま。長すぎ。
> 「婚約へ」ってことは、まだ婚約したわけじゃないでしょ。宮内庁は「婚約内定の発表時期は現時点で未定」って言ってるわけで、何も今日たっぷり時間を取って報道しなくてもいいじゃん。
> 『The Clock』で思い出したんだけど、いろんな映画のコラージュというのでは、「Fast Film」という短編もすごい。紙のマテリアル感を活かしたコマ撮りアニメーション。→Fast Film 2003 https://youtu.be/bl3q83wG8Ek
> 「僕がパーソナリティーを務めるラジオ番組では、国会答弁の音声をたくさん使います。(中略)声は雄弁なので、その日の音声はその日のうちに紹介しています」→監視社会と堂々と示して「共謀罪」審議を 荻上チキさん:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASK5841LLK58UTIL01X.html
> 「Session-22」でちょいちょい紹介しているように、国会でのやりとりはある程度の時間をとって音声や動画で見た方がいい。論旨だけ見ると野党の質問に与党が反論したみたいに思うかもしれないけど、音声で聞くと噛み合ってないどころか、わざと答えをはぐらかしているのがよくわかる。
> 国会を音声で聞くと、与党もだけど、佐川理財局長の答弁がなかなか腹立たしくてすごいよ。官僚って淡々としてるイメージがあるんだけど、この人はところどころに攻撃性を滲ませる。「先程来申し上げている通り」とか、そーゆー言葉を挟んでくるんだよ。

5/16
> 「憲法を変えようという話が出てきたら、まず、「それは850億円かけて、いまやることか?」と考える癖をつけることにしたいと思う」→時代の風:850億という数字=中島京子・作家 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170514/ddm/002/070/079000c

5/17
> 高山佳奈子教授の説明が非常に明解。共謀罪についてよくわからないという人はぜひ!→「共謀罪、政府与党の主張を徹底検証!」高山佳奈子×木村草太×荻上チキ▼5月16日(火)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~) https://www.tbsradio.jp/147128
> 「Session-22」、京都大学の高山佳奈子教授によれば、共謀罪がなくてもTOC条約に加盟できるし、TOC条約はそもそもテロ対策とは関係ないし、テロの準備行為は既にある法律で処罰できる。与党の説明を、「間違っている」「事実に反する」「嘘だと思う」きっぱり言い切っている。
> 「Session-22」、高山佳奈子教授の次の指摘も重要。組織的犯罪集団の定義が曖昧ではないか?→「私は曖昧ではなく、限定がないと考えています。条文の『その他』の中には何でも入る」。準備行為とは何を指すのか?→「行為であれば何でも該当します。条文には『その他』って書いてある」
> こちらも、政府の不誠実な対応も含め、ポイントがまとまっている。→「花見にスマホ持参で逮捕」低レベルすぎる国会審議で共謀罪を採決か―答弁できない法相、日本語歪める首相(志葉玲) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20170517-00071037/
> いきなり何でも共謀罪で逮捕される、ってなことには「すぐには」ならないと思う。でも、実際に逮捕されるかどうかは別として、いつでも誰でも逮捕されうる、という状況が作られることが、どれほど社会を息苦しくするかを考えて欲しい。しかも、恣意的に運用される可能性が大きいとなればなおさら。
> 法律が恣意的に運用されるってことは、法治じゃなくて人治ってことじゃん。つまり、誰かの顔色をうかがいながら生活しなきゃならない、ってことだよ。

5/18
> 今の気持ち。 https://pic.twitter.com/uw4DbfVOgP
> 眠たいやー No No ネムタイヤー(岡村ちゃん風に)
> 段田男(だんだだん)という演歌歌手がいて、ジョン・ボン・ジョビみたいだ、と思ったことがあります。

5/19
> 電車で「11人いる!」の電子書籍を読んでる人がいる。
> 公開初日から、TLに『メッセージ』の評判、それも褒めのほう、が次々流れてくる。原作を再読して、俺も明日観にいくつもり。
> リミックスじゃないリミックスのやつは、前作にそこまで乗れなかったって人が、けっこう褒めている。俺も前作「そこまでいいかなあ」派なので、期待できるかも。
> 「不思議な傑作」って、期待が高まります! 原作は、絵にすると意外に地味になりそうな気がして、どうするんだろうと。明日、この目で確かめてきます!
> ツイッターにNAVERまとめの広告が流れてきて、イラっとする。
> 高速道路で日村さんの車の隣に並んだ車に花田勝が乗っていたという話。「俺、びっくりしてさあ。若貴そろってんの、高速で!」と日村さん。
> 「共謀罪における事前謀議という内心を推し量る作業は、ビッグデータのなかに既に格納されている」→本当に怖い共謀罪!「LINEを証拠に逮捕」の冤罪事件が語る教訓 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51762 #現代ビジネス
> 四元康祐さんの詩集『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』に出てくる、「ファック斉唱!」「シット三唱!」にシビレる。
> 俺はね、共謀罪の中身にも不誠実な国会答弁やら強行採決といった決め方にも、まったく納得いかない。こーゆー話をせずにいられればどんなにいいかと思うけど、触れずにいられないほど腹が立っている。
> 宮嶋茂樹が共謀罪に賛成の立場から、「共謀罪は、市民が犯罪者を拒む理由になるんじゃないか」って言ってたけど、それは半分当たってると思う。ただし、どういう人物が「一般人」ではないかの線引きがないから、結局は「もの言う者」を避けるようになるんじゃないか。
> 「「怒らない」っていうのは、贅沢なことなんだよ本当はさ。余裕の有る状態なら当然、「怒らない」でいることができる。でも余裕が無ければ、自分の存在や尊厳が奪われそうになれば、人間は「怒る」しかなくなる」→https://tvod.tumblr.com/post/160840629499/015-共謀罪法案に反対します
> 秘密保護法のときの強行採決を思い出す。あのとき、「ああ、この政権はこれからもこーゆーやり方で議論を避け詭弁を弄し数の力だけでゴリ押しするつもりなんだな」と思った。それから今に至ってるわけで。もちろん、国会でそういうことをする為政者は、法を運用するときも同様のやり方をする。

5/20
> まずは、ルーのうたを観る。トゥギャザーしようぜ!
> 『夜明け告げるルーのうた』と『メッセージ』を続けて、脳がぐるぐるしている。どちらも、未知なる者とのコミュニケーションの映画。
> ファミレスで、近くの席に座ってるおっさん二人が、「明日、何日だっけ」「12日でしょ」「そっか、もう今月も半分か」って話してて、ムズムズする。明日は21日だよ。それか俺が時間を旅してるのか。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』を観てきた。原作はテッド・チャンの「あなたの人生の物語」。原作は、「あなたは~するだろう」という未来形で書かれているというのがキモなんだけど、それって小説だからできることじゃん。と思ってたら、見事に映画の文法としてアレンジされていて、わぁお。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』、今どき無重力の場面でこんなに新鮮な驚きを感じるとは思わなかった。上下左右がわからなくなるような感覚というか。これは、円環のテーマとつながる。異星人の描く円にしっぽが生えたような文字が意味するものとか。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』、言語ってやつがその人の認識を形づくる。雪国には「雪」を表す言葉が無数にある、とかそーゆーヤツよ。これは断絶を生むと同時に相互理解のチャンスでもある。対異星人でも対外国人でも、どちらの意味のエイリアンであっても。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』、そういう呼び方があるかどうか知らないけど「軍隊キャンプもの」としても面白かった。あの空間の狭さがいい。一方で主人公の自宅の窓の大きさも印象的。任務が終われば消えてしまうキャンプと、幾年もの時間が積み重なる場所としての家。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』、全体を覆うくすんだトーンも素晴らしい。なんというか、巨大なものを描きながらプライベートな感覚がある。主人公が同僚と外で会話をする場面とかよかったなあ。エイミー・アダムスの横顔と遠くの宇宙船を同時に画面に収めるショットが、素晴らしい。
> 他のドゥニ・ヴィルヌーヴ作品を観てないからわからないけど、カナダ出身の監督の映像って、独特のひんやりした感じがある気がする。クローネンバーグを筆頭に。

5/21
> 昨日観た、湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』。ポニョや君の名はを思わせるところもありつつ、湯浅監督らしい祝祭感にあふれた展開が最高で、ボロ泣きしながら大笑い。ポニョともモアナとも違う水の表現。アニメーションの快楽が、世界の肯定と結びつく。
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、最初は内省的な話なのかなと思ってると、オープニングタイトルが出る瞬間で一気に弾ける。あそこでぐいっとギアが入る感じね。んで、浜辺でのダンスシーン。音楽とダンスとアニメーション、っていうミッキーやベティさんに回帰したような悦びに満ちている。
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、「解放」の物語だと思う。どこまでも自由なアニメーションで、人の心を、世界を解放へと導く。ずっと無表情だった主人公の中学男子がニカっと笑う場面で、観ているこっちも開かれていくような気持ちになる。
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、前半で単なる設定と思えていたあれこれが、後半になって活きてくるという脚本もよかった。例えば、街のスピーカーから聞こえてくる、エコーきつめのアナウンスとか。あと、主人公の少年の家がいいね。母屋から道路を挟んで離れがある構造が映画的。
> しかし、『夜明け告げるルーのうた』の俺が観た回は空いてたなあ。なんてもったいない! みんなトゥギャザーしようぜ!
> 踊るカートゥーン。→Betty Boop - Scuola di ballo / The Dancing Fool (1932) https://youtu.be/_Ie1etomLNI @YouTubeさんから

5/23
> 「強く抗議を行っている」って、いつものように「その指摘はあたらない」てなことを言ったのかと思ったら、ホントに抗議してた。しかも「一方的に公開書簡を発出したこと」についての抗議だって。ちゃんと説明してね、って質問しただけでキレるのは、国会答弁から政府見解まで一貫したメンタリティ。
> ついでに言うと、「多少の冤罪は仕方がない」的な発言は、まったく容認できない。俺、冤罪は心底恐ろしいと思ってるからね。疑われるようなことしなきゃいいじゃん、って思うかもしれないけど、俺なんか立派な人間じゃないから、どこで疑われるかわかりゃしないわけで。
> 千葉で地震があったらしく、帰宅したら部屋の中で雪崩が起きていた。誰のせいでもありゃしない。みんなオイラが悪いのさ。
> 例えば俺が冤罪でつかまるとするじゃん。で、俺のゴミ屋敷にカメラが入って、それが報道されたりしたらもうアウトだと思う。ただの散らかった部屋なのに、あんな部屋に住んでるようなヤツならやりかねないとか言われて、精神分析医に勝手に「心の闇」を見出されたりして。
> カズレーザーにミステリや恋愛小説を読ませるのもいいけど、俺としては海外文学とSFを読んでほしいな。
> 売れてる本をもっと売ろうとするよりも、届いてほしい人に届いてないような本を紹介して欲しい。

5/24
> ホント、素晴らしい曲だ。♩じんっせいが~のリズムがつんのめるところが好き。→cero / ロープウェー 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 https://t.co/2ZkROKUxgz @YouTubeさんから
> これも最近のお気に入り。柴田聡子さんの声の出し方が好きだ。→柴田聡子「後悔」(Official Video ) https://t.co/wRkwMHiGtG @YouTubeさんから
> モルモット吉田『映画評論・入門!』読了。淀川長治の文章を、悪文だと批判した大学教授の意見が紹介されている。これ、わからなくもないんだけど、淀川さんの文章からくり返しや感覚的な比喩なんかを除いて整えちゃうと、あの文体が持つ「何とも知れん」ニュアンスが死んじゃう気がする。
> モルモット吉田『映画評論・入門!』、紹介されている様々な映画評論家の中で、短い引用からも文体が感じられたのが荻昌弘。「実際私たちをシュンとされるに充分である」「よくここまで人工情緒をこしらえた」などなど。俺はテレビの映画番組の解説者として記憶してたけど、こーゆー文章を書くのか。
> モルモット吉田『映画評論・入門!』、高峰秀子の怒りに満ちた「市川崑の『東京オリンピック』擁護」も面白かった。チャキチャキとした文体のリズムと、言いたいことはきっちり言うという姿勢に惹かれる。あと笑ったのは、金井美恵子の意地の悪さ。

5/25
> しごとじこく。
> 雨に濡れた舗道に黒いネクタイが落ちていて、そのぬらぬらとした質感にギョっとした。シュヴァンクマイエルの映画なら、動き出すようなやつ。
> 今帰りの電車なので、会見の動画が見られるのは日付が変わってからか。
> しかし、今週は仕事に追われてどーにもならんな。ああ今夜だけああ今夜だけと思っても、もうどーにもならんな。
> いい記事。「Web予約を上映開始20分前まではカンタンに何度でもキャンセルできるようにした」→映画館のWeb予約システムは“エンタメ”となるか? 立川シネマシティの施策 https://t.co/V2JXtYqJqX @realsoundjpさんから
> 俺、映画館のネット予約ってほとんどしないんだけど、その理由が「その時間までに行かなきゃならない」っていうプレッシャーにある。もっと気軽に映画に行きたいんだよ。だから、20分前までならキャンセルできるってのは、すごく画期的に思える。
> こーゆーの大好き。数分の映像にかける創意工夫。コマ撮りアニメーションや特撮のメイキングを見るような楽しさ。→CGがない時代、映画やテレビ用のロゴは物理的に作り出されていた。そのメイキングの舞台裏 https://t.co/HEwqxgvRw6 @karapaiaさんから
> こちらは、チェコ・アニメーション&特撮の名匠カレル・ゼマンのメイキング。字幕なしだけど楽しいよ。ステゴザウルスのところとか。→Kouzelný svět Karla Zemana dokument 1962 https://t.co/I1bFvGFJOs @YouTubeさんから
> こーゆー指摘はどんどんやるべき。「質問に答えず、聞かれたことと違うことを答え、都合が悪くなると責任を他に転嫁する」→「安倍首相の意向」文書につき菅官房長官の記者会見をチェックしてみる(渡辺輝人) - Y!ニュース https://t.co/dBXCP7TF6L

5/26
> 『メッセージ』を観て、原作を読んでみようとツイートしてる人がけっこういる。ちょっと前には、新海誠や片渕須直がハヤカワSF文庫をチョイスするフェアもやってた。この調子で、SFが盛り上がるといいな。
> ということで、ケン・リュウを読み始めた。
> 日本人のSF成分って、かなりの部分を『ドラえもん』が占めていると思う。タイムパラドクスとか、説明しなくてもみんなわかるでしょ。
> 「タモリ倶楽部」、役に立たない機械シリーズ、大好き!
> 役に立たない機械、で思い出すのが、清水ミチコが思いっきり感情を込めてハトヤのCMソングを歌うというネタ。どちらも、技術の無駄遣い感にシビレる。
> 『ユーリー・ノルシュテイン作品集 2K修復版』のBlu-ray、映画館でも観たけど、我が家のテレビでも映像がえらくきれいで感動。ちょろっとだけのつもりが、すっかり見入ってしまった。「アオサギとツル」や「霧の中のハリネズミ」に顕著な、湿ったようなロシアの空気感に惹かれる。
> ユーリ・ノルシュテインの「霧の中のハリネズミ」や「話の話」は当然素晴らしいんだけど、2K修復版でぐっと魅力を増したのが「ケルジェネツの戦い」。フレスコ画っぽいマテリアル感が鮮明になり、手で触りたくなる。
> なんか地元ではあっという間に上映回数が減っちゃってるんだけど、『夜明け告げるルーのうた』はホントにいいので、みんな早く観にいってほしい。

5/27
> 噂には聞いていた荻窪の書店Titleに行ってみた。小さいけれど長居したくなる本屋。2階のギャラリーで鈴木翁二展を開催中。つか、これを見にきたわけだが。
> 鈴木翁二の原画、一コマ一コマの濃密さよ。細かな斜線で表現される影にうっとり。
> ポストカード。 https://t.co/ALpEorV5DJ
> 「氷山を見た少年」。ポール・ドリエッセンが描く世界の壊れやすさ。→Paul Driessen - The Boy Who Saw the Iceberg https://t.co/XoCPOZPMDt @YouTubeさんから
> 加計学園の認可の経緯は問題ありだと思うけど、それ以上に、問題視されてからの政府の対応に大きな不安を感じる。森友のときもそうだけど、文書を隠し、国会の慣例をねじ曲げ、都合の悪い証言者のことは人格攻撃で潰そうとする。秘密保護法と盗聴法と共謀罪がどのように使われるか、推して知るべし。
> 10年くらい前か、安倍晋三が報道ステーションに出演したとき、いきなり特定の人物を指して「あの人は北朝鮮の工作員ですから」ってなことを言い出したことがあった。テレビで根拠も示さずにそんなことを言い放つ姿勢に、とても驚いたのを覚えている。権力者が「こいつを叩け」と指をさすようで。
> 選挙演説のときだったかな、近くでTTP反対集会をしている人たちを、安倍晋三が「サヨクが演説妨害している」と嘲笑ったこともあった。こーゆーのが、俺はすごくイヤだ。彼の好きな言葉でいえば「レッテル貼り」であり「印象操作」。その延長線上に、「非常にしつこい人」や「地位に恋々と」がある。
> もう一つ、ニュース23に安倍晋三が出演したときの発言も蒸し返しておきたい。秘密保護法についての議論でだけど、「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞めますよ」って言ってたっけ。まあ最近も、「もし~なら私は辞める」ってのが連発されているんだけどさ。

5/28
> きゆうじつしゆつきん。
> 仕事を終えて、夜の回の『美しい星』を観てきた。わー、すっごい変な映画!
> 吉田大八監督『美しい星』、なんともヘンテコな映画で、原作未読の俺は先の展開がまったく読めなかった。自分を火星人だと言う人が出てきたら、なんかイッちゃってるなあと思うでしょ。でも、その人がもっともなことを言ってたら混乱するでしょ。映画自体がそんな感じで、観ている俺らを混乱へと誘う。
> 吉田大八監督『美しい星』、いくつもの映画を同時に観ているような、物語の緩急に持ってかれる。冒頭、タイトルが出るタイミングも最高だし、金沢に行ってからの急激なハイテンションっぷりにも興奮させられるし、テレビ局の長いディスカッション場面はぐいぐいくるし、終盤の林の中のシーンは美しい。
> 吉田大八監督『美しい星』、役者陣はみんなよかった。特に中嶋朋子。中流よりもちょい上の家庭のお母さんの感じが、ぴったりくる。あと、佐々木蔵之介の「考えろ、メッセンジャー」ってセリフは決まってたなあ。
> 吉田大八監督『美しい星』、観ている方は登場人物の妄想なのか真実なのかが、最後までわからない作りになっているところが見事で、わからないゆえにラストシーンに不思議な感動を覚えた。俺らが宇宙から地球の俺らの姿を何を思うだろうか。そう、これもまたSFだ。
> 吉田大八監督『美しい星』で、若いストリートシンガーが歌う「金星」って曲に聞き覚えがあって、ひょっとして俺も金星人なんじゃないかと思いかけたけど、途中で気がついた。平沢進の曲じゃないか!
> 『メッセージ』は、俺も恐らく同じSF小説を連想した。タイトルは言わないけど。で、それとは別に、宇宙人目線で書かれたような小説として、福永信の『星座から見た地球』を挙げておきたい。いや、宇宙人なんか出てきやしないんだけど、文体がそう感じさせるという、とっても不思議で面白い小説。

5/29
> 出会い系バーに行こうがXvideoをブックマークしようが、いいと思うよ。
> こーゆーチェックも大事。メディアが本来はやるべきだと思うけど。→国連事務総長と安倍首相会談に関する報道に疑問 特別報告者・共謀罪について、食い違うプレスリリース。(伊藤和子) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20170529-00071465/
> 前川さんも詩織さんも、名前と顔を晒して、不正に対峙している。告発者は守られなければならない、と俺は思ってたんだけど、ここまでしなきゃ耳を貸そうとしない社会になってしまった、ってことだ。
> 90年代から00年代にかけて、俺が今よりも頻繁にライブに行ってた頃、必ずのように終演後にチラシを配る西山さんを見かけた。当時は「なんのこっちゃい、ってなんのこっちゃ」って思ったりしてたけど。で、去年かな、安保法制のデモでたまたま見かけて、ちょっと嬉しい気持ちになったんだよ。
> SKY-HI、なんてちゃんとした文章を書く人なんだろう。いや、「ちゃんとした」とか、ちゃんとしてない俺が言うのは偉そうだな。「丁寧な」ってことね。自分の考えを率直に述べながら、意見の異なる相手にも届けようとしている文章だと思う。

5/30
> 今年観た映画を詠む:『ムーンライト』  ●僕たちは靴の小石を除くよに異質な者を見抜く、素早く
> 山村浩二『創作アニメーション入門』読了。アニメーションの作り方の、ごくごく基本的なことをまとめた本。副題は「基礎知識と作画のヒント」。どうやれば動いて見えるかとか、イマジナリーラインって何なのかとか、山村さんがちょっとした図解を交えながら解説していて、とてもわかりやすい。
> 山村浩二『創作アニメーション入門』、ところどころに哲学の種のようなものが撒かれている。「幻が生きているように動いて見えるもう一つの秘密は、目を閉じた〝瞬き〟がつくる瞬間の〝闇〟によるものなのです」とか。
> 山村浩二『創作アニメーション入門』、海外のアニメーション作家の短評が、どれも面白い。「マクラレンのコンプレックス」とか。山村さんは、アニメーションを普及させるため、積極的に「紹介者」として活動しているところもすごいと思う。で、その姿勢が基本的にインディペンデントというのも。

5/31
> リツイートされるたびに同じツイートが表示されてる気がするんだが、ツイッター、仕様が変わったのかな。けっこうジャマ。
> 羊頭書房、素晴らしいよね! 職場が近いんでたまに行きます。我が家にある塚本邦雄全集のうちの一冊は、ここで買いました!
> RTされてきたゲスいツイートを目にしてうんざり。
> 強姦されたと訴えると、この女性の正体はなんたらとか、何か意図があるんじゃないかとか、言われるわけか。傷つけられたから訴えてるんだろうが。正体とか意図とか関係なく、犯罪なんだよバカ。
> 胸元の開いた服を着てるほうが悪い的なことを言うヤツは、同じ立場なら自分も強姦しかねない、ってことなのか? ビーチに行ったら大変だな。
> 根拠のない誹謗はもちろんだけど、「真実はどこにあるかわかりませんな」ってな顔でほのめかしながらリツイートするのも悪質だと思ってる。特に後者は、自分の下衆さを隠蔽しようとしているところが嫌い。
> 『アマルコルド』観たいなあ。木に登るおじさんが好き。
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5月のつぶやき(その1) [ツイート]

5月のツイートまとめ前半分。抜粋編集バージョン。ゴールデンウィークか。こうやって間を空けて読み返すと、まるで他人のツイートを読んでるみたいだ。まあ、楳図かずおと清志郎の話題から始まってるのは、いかにも俺がしそうな話だが。

5/1
> このシリーズにしてはレイアウトがえらく凝ってて、奥付を見たら、ああやっぱり祖父江慎の仕事だった。→楳図かずお「漂流教室」を大解剖するムック本、川島小鳥による写真ルポも - コミックナタリー https://t.co/PRJ9TgvOrt
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、人物相関図や連載当時の世相を伝える「漂流新聞」などを掲載。大和小学校の間取り図とか、心躍るよね。 https://t.co/JrQiOcqY7F
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、登場人物図鑑。「すぐに倒れて死んでしまう」「持ち帰ったところで死亡」「轢き殺される」「食われて死亡」と、臨終図鑑の趣き。 https://t.co/cNhksJBBbz
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、広域図の地図より、吉祥寺の解説「女番長がいつも遊んでた街」。 https://t.co/DKeMebKTHN
> すっごくいいです! カーテンの後ろに子供の影が見える写真が特に好きです。楳図先生が、ずっと教室にいるうちに年をとってしまった少年のように思えてきます。
> 踊り場の鏡の写真もいいですね。あと、ピアノの上の手のアップとか、子供と大人(老人)が二重写しになるような感覚があります。写真展、やってほしい!

5/2
> iPodのなかで、清志郎がぴょんぴょん飛び跳ねている。忌野忌。
> ♩内ポケットにいつも(今も)~トランジスタ・ラジオ~。清志郎はライブで、()内のフレーズを挟んで歌ってた。この(今も)の部分は、俺にとってすごく大事。今も、今でも。
> 即興俳句。 ●窓際の席のともだち忌野忌
> RCサクセション「トランジスタ・ラジオ」の、♩君の知らないメロディー~聞いたことのないヒット曲~ というフレーズの解放感ね。未知なる世界が、遥か彼方の空の下に広がっているということ。それは、なんだかとってもドキドキするし、なにより自由を感じる。
> 特にライブで聴くとグッとくるんだよなあ。ブレイクを挟んで、ダダダタダダダダっとドラムが鳴って、フーフフフーフとコーラスが入ってきて、アァウきみのしらないメロディー、と清志郎が歌い出すところで、うわーっとなる。
> うまく言えたことがない気持ちが大切なんだぜ、と清志郎が言っている。君の知らない世界があるんだぜ、と清志郎が言っている。学校とか日本とかそーゆーものを超えて、君は何かを感じることができるんだぜと。
> つうことで、明日から連休だぜベイベ。
> 平凡社の太陽の地図帖シリーズ『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』読了。楳図先生のロングインタビューはもちろんだけど、川島小鳥によるグラビアページ、祖父江慎のアートディレクション、半魚文庫の高橋明彦さんによる全作品データ、「地図帖」的な図解などなど、美味しいところだらけの1冊。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、川島小鳥の写真を見てると、学校から出られないまま大人になった並行世界の楳図かずおが、現実世界の少年と出会ったかのように見える。いや、どっちが現実世界かわからないし、どっちが大人なのかもわからないな。それどころか、互いの分身かもしれない。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、冒頭には「少年サンデー」連載時の扉がいくつか配され、最終ページには1972年の連載開始時の「編集室だより」が掲載されている。これがいいのよ。1972年から45年後へ、そして2017年から45年前へ、時空を行き来、つまり漂流するような感覚。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、メインディッシュは楳図先生のロングインタビュー。ホント、冷静で聡明な方だなあと思う。『漂流教室』のキャラクターの中でも特に印象深い関谷について「あれはエンターテインメント」「話を盛り上げるための一人」と、サクッと言っちゃうところとか。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、他人を踏み潰さなきゃ生き残れない社会を乗り越えられないか、という主旨のことを楳図先生が言っている箇所にグッときてしまった。「未来社会において、翔たちが少しでもそういう世界に近づくことができたらいいのになと考えながら描いていました」。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、穂村弘のエッセイが例によって冴えている。「作者は人間がどうやって増えるのか実は知らないのではないか」。それって、俺らが楳図作品について心のどこかでずーっと思ってたことだよね。だってさ、少年少女が子供を作るために東京タワーに上るんだよ!
> 穂村弘は、楳図かずおのことを「天使」と呼んでいたけど、俺も楳図先生には天使性を感じる。つうか、秘かに吉祥天と名付けてたりする。「吉祥寺の天使」の略ね。

5/3
> 14時に起きるというだらけきった連休。
> しかし、連休ってヒマだな。本を買うか映画を観るかしか、することがない。つか、買うだけじゃなくて読めよ!
> まあ、やってることはいつもの週末と変わらないってことです。
> 白水Uブックスから復刊された、マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』を読んだ。ビリー・ザ・キッドの短い生涯を、詩や散文、写真、インタビューなどで構成した小説。もちろんビリーが書いたんじゃなくオンダーチェの創作。それに「全仕事」ってタイトルをつけるところが、イカしてる。
> マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』、とにかくカッコいいのよ。西部のガンマンに様々な「言葉」を与えることで、不良少年の繊細さみたいなものが立ち上がってくる。こんな詩とか。「そしてパット・ギャレットが/おれの首を切りとった/血はおれに死ぬまでついてまわった首飾りだ」。
> マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』には、ビリーが書いた体の詩がいくつも出てくるんだけど、ジム・ジャームッシュの西部劇『デッドマン』をちょっと連想した。ウィリアム・ブレイクという詩人と同名の青年が「これが俺の詩だ」と銃を撃つ。
> 「おれたちのまわりは完全な闇であり、七十マイルかそこらは砂漠のほかには何もない。左手の数ヤード先に黄色い湿った光のつまった家があり、その窓枠の中におれたちは、漏斗型のガラスの容器に入れた火を窓辺へ、おれたちの立つ闇のふちの方へと運んでいるひとりの女を見た」
> マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』より。「黄色い湿った光のつまった家」って表現にシビレる。オンダーチェの光の描写はいいなあ。
> 『ビリー・ザ・キッド全仕事』に、ビリーが写真を撮ってもらう場面が出てくる。西部劇なんかでも、写真機と三脚を持った流しのカメラマンっぽい人物が出てきたりするけど、あれってどういう感じなんだろうか。誰もがスマホで写真を撮る今とは、明らかに違う写真の持つ意味が違うはずで、ちと気になる。
> 小津夜景の句集『フラワーズ・カンフー』を読んだ。詩や散文と組わせた句も収録されてたりして、言葉だけで組み立てられた世界の遊戯性と清潔さを感じる。 ●大伽藍くぐらんごとく読みはじむ
> 小津夜景『フラワーズ・カンフー』、言葉が次の言葉を連れてくるような感覚がある。例えば、この句のバ行音+ラ行音のくり返しとか。バ行音を発するときの唇の震えがエロティックなものに思えてくる。 ●とびらからくちびるまでの朧かな
> 小津夜景『フラワーズ・カンフー』、現実は現実の言葉には言葉の世界がある。言葉だけで組み立てられた世界は、影だけの世界かもしれない。 ●影ばかり地をゆく夏のフラスコは
> 小津夜景『フラワーズ・カンフー』、もしくは、言葉だけの世界は写真に対する青写真の世界かも。 ●青写真なみだのうみにうみなりが
> 小津夜景『フラワーズ・カンフー』、遊戯性ということでいえばこんな句もあった。 ●戯れを盛るによろしき氷の器

5/4
> 特集は穂村弘。それはそれとして、ジャニーズが表紙を飾ると、「ルビンの壺」のようになることを発見。 https://pic.twitter.com/PgQ8fplmOq
> 新宿まで映画を観にきたが満席。これじゃ歩き回るだけの休日だ。
> 「おげんさん」を見ている。藤井隆のパフォーマンス力。
> ハンドマイクで歌う細野さん、レアだなあ。
> 「恋」の♩みにくいと秘めた想いは色づき~白鳥は運ぶわ当たり前を変えながら~ って歌詞もいいよね。さらっとすごいことを歌ってる。
> 木村拓哉だって、ちょっと老眼がきてるっていうんだから、俺が細かい字が読めなくなってきてもおかしくないよな。俺が最初に「あれ?」っと思ったのは、DVDパッケージの裏の分数が読めなかったとき。
> 録りためていた「ドキュメント72時間」を、連休中に全部見るという目標を立ててみる。

5/5
> 自由が丘にでも行くか。
> 自由が丘のエレクションに来てみたけど、混んでるなあ。若者だらけ。
> 田我流とすれ違う。
> やけのはらのすれ違う。
> 駐車場のパーティスペースを離れ、トイレを探して彷徨。自由が丘駅前では、声楽っぽい歌い方でマイラバを歌ってる人のステージ。なんかカオスだ。
> トイレから戻ったらやべー勢いですげー盛り上がってる。
> ピュリツアー。。 https://pic.twitter.com/3njOvQRfnM
> これがゆるふわギャングかー。すげーよかった。
> ハーモニー・コリンだな。
> やけくんのDJ気持ちいいなあ。
> VIEEOTAPEMUSICとすれ違う。
> 明かりのついたピュリツアー。 https://pic.twitter.com/yfQnHh7pUE
> そろそろ離脱。
> ビールのせいで眠い。

5/6
> 今日は休日出勤。結局、連休は映画に行けないまま終わりそう。

5/7
> ああ、もう連休も終りか。GWらしいことといえば、おととい自由が丘で遊んだことくらい。まあ、それで十分っちゃあ十分なんだけど。今日はどうすっかなあ。
> 5日、自由が丘にある海外アニメーション専門ショップで、チェコアニメーションのDVDを購入し、そのままフリーイベントの「Erection」へという流れ。ブロックパーティっつうの? 駐車場のスペースで行なわれるイベント。屋外、アルコール、音楽、ってのは最高の取り合わせだな。
> で、このエレクションで噂のゆるふわギャングを観たわけですよ。ヒップホップのことはよくわからないので上手く言えないんだけど、ハーモニー・コリンの映画のような白昼夢感があってすごくよかった。あと、『BEAT POPS』あたりのRCサクセションのドラッグソングを連想したり。
> 即興短歌。 ●この夢はすぐに壊れてしまうからネオンカラーのTATTOOを刻む
> 下北沢で、これからカーネーション。久々に観る。
> カーネーション、物販で短冊タイプのシングルが売ってる!
> 意外に夜風がひんやりしてる。熱いライブを観たあとならなおさら。
> 下北沢GARDENにてカーネーションのワンマンライブ「METEO PARKWAY」を観てきた。直枝さんと太田さんに加え、矢部さんがドラムで復活。そんなことになっていたとはつゆ知らず、スペシャルな気分。サポートは他に、松江潤と佐藤優介。ゴリゴリしてるのにメロウで、もうたまらん。
> カーネーションライブ、3人編成時代にライブを観ていた俺としては、オリジナルメンバーの3人で演奏した「ANGEL」「Black Coffee Crazy」がもうよくってよくって、まさに花火が上がるような多幸感。
> カーネーションライブ、「恋するためにぼくは生まれてきたんだ」もやってたな。この曲は、下北沢をぶらぶらしてた頃によく聴いてた曲で、そんなあれこれを思い出したり。新しいアルバムの「いつかここで会いましょう」もよかったなあ。ロマンチックなカーネーションが好きなんだよ、俺は。
> カーネーションの歌に頻出する単語って、「悲しい」じゃないかな。歌に悲しさや切なさや虚しさややるせなさが、染み込んでいる。♩おれの基準は切なさ~だもんな。何がってわけでもなく、ふいに悲しくなることってあるじゃん。あの感じ。
> これね。→カーネーション「いつかここで会いましょう」MUSIC VIDEO https://youtu.be/mX1tcHNq8t0 @YouTubeさんから
> しかし、カーネーションで検索すると、「母の日に贈ろう」ってなツイートが山ほど引っかかってくる。まあ、そりゃそうか。つか、ガーデンでカーネーションって、知らない人は花の話だと思うよね。

5/8
> 安倍晋三は、ホントにホントに国会であれこれ訊かれるのがイヤなんだな。「私の考えが知りたければ読売新聞を読んでください」って、国会では議論したくないってことでしょ。で、言いたいことはミヤネ屋や日本会議系の集会など、国会の外で発表。首相夫人はFacebookで発表。
> なんかね、それが通れば国会なんか要らないじゃん、ってなことだらけの国会運営が続いてる。つまり「国会の形骸化」って方向へ進んでるってことだ。そしてそれはもちろん、現政権にとって非常に都合がいい。
> 「「これは、テロ対策なんだ」と聞かされているけれども、金田法務大臣が言い切っているのは、「幅広にやりますよ」ということ。テロ等準備罪の「等」の部分です」→矛盾だらけの「共謀罪答弁」と「テロ等準備罪」という印象操作(対談・動画) http://www.huffingtonpost.jp/nobuto-hosaka/diet_b_16368864.html
> 「「目立ったことをすれば監視される」と考えさせるだけで、萎縮効果は抜群。権力に異議を唱える声は少なくなるでしょうね」→「恣意的な運用は日常茶飯事」 亀石弁護士が語る共謀罪:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASK523T7MK52UUPI001.html

5/9
> 「湯浅監督の精神世界は世界を壊すためではなく、繋がるために内々に向かいます。そして描き方が陽気なんです」→松江哲明の『夜は短し歩けよ乙女』評:精神世界をポップに描く、湯浅監督の手腕 http://realsound.jp/movie/2017/04/post-4918.html @realsound_mさんから
> このサイトすごいな。ざっと見ただけでも、えらい情報量。→http://database.jsas.net/mapping/
> 連休中は、録画しっぱなしだった「ドキュメント72時間」をまとめて見てた。よかったのは、別府の温泉、横須賀の軍港、大田区の七差路、そして都会の小さいお葬式。この番組の魅力のひとつが、普段テレビではクローズアップされることの少ない「おじさん」の多様性が見られるところだと思う。
> 俺も若い頃は「おっさんうぜー」とか思ってたけど、すっかりおっさんと呼ばれる年齢になってみると、おっさんもいろいろなのよ。
> 「ドキュメント72時間」別府の温泉、カメラが入るのは男湯だけなので、だらしない体のおじさんたちが、裸でとつとつと語るわけだ。CO2の排出権取引をビジネスにしようという不動産業のおじさん、モデルをやっていた娘を亡くしたという料理店のおじさん、ふと出てくる話がどれもすごくて。
> 「ドキュメント72時間」別府の温泉、毎日通っているという60代のおじさん。奥さんに逃げられてこの町にやってきたとか。家庭を顧みなかったことを「大いに後悔」と語る。「けどそういうことがあって変わったみたい。自分自身。もっと人にやさしくなった気がする」と言うときのはにかむような顔!
> 「ドキュメント72時間」軍艦が見える横須賀の公園、これ、今のところ俺の今年のベスト。いきなり、25歳年下の奥さんと未だにセックスしてると語る90歳のおじいさんが登場。「夕べだって30分から40分くらいセックスしてるんだよ」と、訊いてもいないのにやけに具体的。
> 「ドキュメント72時間」横須賀の公園、軍港なので、海軍で働くアメリカ人や防衛大学に通う女子、息子が自衛隊のお母さんなどの話も。軍艦を見ながら「ああいう軍艦の中で働いている人のこともいろいろ想像して、停まってるだけにしてね」って声かけてるという女性。「働いている人」というのがいい。
> 「ドキュメント72時間」横須賀の公園、娘が中学生のときピアスを開けたのに合わせて自分もピアスを開けたという60代のおじさん、小学生の子供を叱っちゃったことが悲しくなっちゃって仲間と飲んで愚痴ってたというお父さんもよかった。そうかー、叱ったほうも悲しくなるのかー。
> 「ドキュメント72時間」大田区の七差路、ここって「タモリ倶楽部」でも特集してなかったっけ? 地元の人が七差路を順に指さして、こっちは小学校、こっちは銀行、こっちはスーパーと、行く先で道を認識しているのが面白い。18代もこの地で暮らしてる人もいれば、中国出身者もいる下町感。
> 「ドキュメント72時間」大田区の七差路、様々な取材から「地元」が浮かび上がってくるのが面白い。夜更けに先輩と待ち合わせてるバイクの兄ちゃん。現れた先輩が予想以上に年上で、その先輩に貸していた1万円を返してもらう。で、後部座席に友人(後輩?)を乗せて帰っていく。ザ・地元だなあ。
> 「ドキュメント72時間」都会の小さいお葬式、家族だけで行なう密葬の取材。この番組は「何でもない場所」のほうが面白いことが多いんだけど、これは予想外にグッときた。ご遺体の髪を梳かすという具体性は、テレビじゃなかなか見られないでしょ。死って何だろ、家族って何だろ、と考えてしまう。
> 「ドキュメント72時間」都会の小さいお葬式。亡くなった奥さんの遺体を見るために、息子に連れられて日に何度も安置所を訪れるおじいさん。認知症で来たことを忘れちゃうんだそうだ。そしてその都度、遺体に寂しそうに語りかける。これが切なくって。そして、黙って付き添う息子の姿にも打たれた。

5/10
> 「構図が完璧」→大ヒット『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』塚本晋也監督がトークイベントに登壇!「奇跡のようにすごい塊ができたような映画」と絶賛! - シネフィル - 映画好きによる映画好きのためのWebマガジン
http://cinefil.tokyo/_ct/17074237
> 谷川電話の歌集『恋人不死身説』読了。大半を占めるのが恋人の歌。幸せな日々を詠み、不安な日々を詠み、別れたあとも未練たっぷりに詠む。そのちょっとストーカーめいた執拗さが、歌に妙な屈折を与える。帯にも引かれてるこの歌とか。 ●二種類の唾液が溶けたエビアンのペットボトルが朝日を通す
> 谷川電話『恋人不死身説』、一瞬ギョッとするような、とてもプライベートな欲望が詠まれているところが面白い。 ●恋人が(ああ「元」だった)使ってた香水の味を思い出せない
> 谷川電話『恋人不死身説』、他の人にはどうでもいいようなプライベートすぎる思い出が詠まれている歌がある。でも、どうでもいいことなのに覚えているから特別なんだよな。そんな恋の不思議さ。 ●トイレだけ借りた施設だ ぼくよりも後にあなたが確か出てきた

5/11
> 『「ゴッドタン」完全読本』を読んだ。人気コーナーや面白かった回をほぼ網羅していて、ほとんど思い出のアルバム気分で楽しめる。あったなあ、「ヤマバー」。あと、完全放送リストもうれしい。こーゆー資料があるのとないのでは、全然違うからね。
> 「ゴッドタン」で俺を爆笑させた3大フレーズ。お会計~、ジェッタシー、トテーイ!
> トテーイ革命は衝撃だったな。つか、何だよ、革命って。

5/12
> やべー勢いですげー眠い。
> ねむジン河。
> 珍しく仕事を早く上がれたので、国会前に行ってきた。俺が気に入ったコールは「答弁中にへらへらするな」。
> だってさあ、こんなのどう考えてもイカれてるでしょ。→安倍首相:「そもそも」用法、政府が答弁書で正当化 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170512/k00/00e/040/296000c
> 間違いを絶対に認めない人間がトップにいるってのは恐ろしいことだよ。ノーリターンで突き進むってことだからね。
> 自分の過ちを無理矢理正しいものにするために、言葉の意味の方を書き換える。戯画化された独裁者の寓話みたいだけど、現実に行なわれてることなわけで。
> 毎年恒例、星野源による日村さんのバースデーソング。今回はラップ! めちゃいい曲じゃん!
> 「フルでラップは初めてやりました」星野源
> これ、またシングルになるんじゃない?
> 「『恋』の次(に発表される曲)、これじゃない?」設楽統

5/13
> しかし、気の滅入る天気だな。
> これからウディ・アレンのおしゃべりカフェ。いや、おしゃべりかどうかはわからんが。
> ウディ・アレン監督『カフェ・ソサエティ』を観てきた。恋愛が思う通りに成就しないことの方が普通で、だからラブソングが流行るし、ウディ・アレンは恋愛映画を撮りつづけるんだな。それにしても、アレン作品の女優はいっつもチャーミング。今回のクリステン・スチュワートも、いいなあ。
> ウディ・アレン監督『カフェ・ソサエティ』、撮影がヴィットリオ・ストラーロと聞いて期待していたんだけど、素晴らしかった。キャンドルのシーンとかよかったなあ。あと、夜明けニューヨークの空気感。映像だけで、二人が夜を明かしたことがわかる。
> ウディ・アレン監督『カフェ・ソサエティ』、ギャングの描き方も可笑しかった。さくさく殺す。そこで命乞いやら逡巡をもたもたと描かない。場面変わって、殺して、はいまた次の場面、というテンポは、ウディ・アレン作品らしいなあと。
> 俺、ウディ・アレンの、何かことが起こったり切れ味のいいセリフがあったあと場面がパッと変わってジャズが流れる、っていう呼吸が好きなんだよね。スケッチをパラパラとめくっていくような感覚。人生いろいろあるよ、楽しい音楽もあれば悲しい音楽もあるように、とでも言うように。
> そうそう、そうなんです。歩いてるんです! ホント、どの映画で観たか思い出せないくらい、いつも歩いてます。で、いつもジャズです。あれを見ると、ページがめくられたとか、プレイボタンを押されたという気分になります。まさに、人生が動く、物語は進む、という感じで。
> 生きてりゃあいろいろやっかいなこともあるわけで、そうしたときにウディ・アレンの映画のように、脳内でジャズを流すといいかもしれない。ランチに出るとき「A列車で行こう」とかを再生すると、まあ人生こんなもんか、という気分になれるんじゃないかと。
> 「人生は恐ろしいこととみじめなことの二つから成っている」ウディ・アレン

5/14
> 俺はわりと頻繁にユーロスペースとイメージフォーラムを間違える。近けりゃいいんだけど、方角的に真逆。今日もそのせいで、渋谷をがっつり横断した。
> 昔、クアトロとオンエアを間違えたこともあった。なぜか会場に入るときには気づかれず、フロアでビール飲みながら待ってるときに、なんかおかしいと気づいた。クアトロのスタッフが、半券を切られたチケットにサインペンで「間違えて入場されたお客様です」ってなことを書いてくれた。
> あれは何のライブだったか?
> エドワード・ヤン監督『台北ストーリー』を観てきた。80年代に撮られた、エドワード・ヤン長編第二作。主演はなんとホウ・シャオシェン。あと、もう一つの主役が台北。急速な経済成長を遂げた街の風景に、アメリカや日本の影がチラつく。そして『フェリーニのローマ』のように、台北をバイクが疾走。
> エドワード・ヤン監督『台北ストーリー』、エドワード・ヤンって風景の切り取り方や人物の配置なんかの構図にすごく意識的な監督で、画面の強度がすごいのよ。ちょっとした場面もそうだし、キャッチボールしながらの会話やFUJI FILMのネオンに浮かぶシルエットなんかは、特にゾクゾクする。
> エドワード・ヤン監督『台北ストーリー』、冒頭の場面は大きな窓からの柔らかい光で満たされた室内。窓って、エドワード・ヤン作品のキーイメージかもしれない。窓を正面から捉えたショットって、ほとんどの映画に出てきている気がする。この映画の終盤、暗い夜更けの部屋の場面でも背景に窓がある。
> 『台北ストーリー』のパンフに、ホウ・シャオシェンのインタビューが掲載されている。当時はいつも一緒にいて映画の夢を語り合い、エドワード・ヤンの家で多くの外国映画を観たとか。「彼はアメリカ帰りで映画(ビデオ)をたくさん持っていた」。この「ビデオ」ってところに、グッとくる。

5/15
> 久しぶりにチンドン屋を見た。子供が目をまん丸にして凝視してる。
> ベン・ラーナー『10:04』読了。身辺エッセイのようなスタイルで書かれた小説。脳内でものごとをこねくり回すうちに、様々な出来事の断片が符丁のようにつながったり、あるジョークがまったく別の文脈でふいに浮上したり、ちょっとした思いつきが思わぬ形に展開したり、という感覚が描かれている。
> ベン・ラーナー『10:04』、主人公は、過去の様々な可能性の中から選ばれた現在や、現在の様々な選択から組み替えられる未来について何度も言及する。これって脳内でするタイムトラベルであり並行世界だよね。ちなみに、タイトルの10時4分は… https://t.co/oDGnWWp5G4
> ベン・ラーナー『10:04』、主人公が「僕には年端も行かない子供を校外学習に連れていく能力がない」と気づいてパニックになる場面が可笑しい。「世界中の人が、どんな苦境に置かれようと、巧みに子供の世話をしている」のに、という独身男性のショック。いや、俺も他人事じゃないわけで。
> ベン・ラーナー『10:04』、ハリケーンがニューヨークに接近する場面も好き。主人公は停電した街を歩きながら、こんな風に考えたりする。「もしも急に電力が回復したら、ツインタワーが少し左右に揺れながらそこに現れるのではないか、という感覚を僕は覚えた」。すぐそばにある並行世界。
> ベン・ラーナー『10:04』の訳者あとがきで、木原善彦さんが「遊歩(フラヌール)小説」というジャンルを紹介していて、この作品やW・G・ゼーバルトを挙げている。俺は、同じ白水社エクス・リブリスシリーズの『そんな日の雨傘に』を連想した。これも、主人公がぶつぶつ言いながら歩き回る小説。
> ベン・ラーナー『10:04』に出てくる『時計(ザ・クロック)』という映画。気になったので検索してみた。様々な映画の時計シーン総ざらい。→STRAY MOMENTS: Christian Marclay's "The Clock" https://t.co/LSZMfxL1kJ
> 『時計(ザ・クロック)』は、いろんな映画から時計のシーンばかり集めている。なんと24時間の作品で、深夜2時には深夜2時の時計の場面が映し出される、という具合に上映されたんだとか。
> そうなんですか! まったく知らなかったので、検索するまでは作者の創作かもと思ってました。上映形態がキモですよね。24時間、いつ見始めても見終えてもいい、みたいな。終電後も夜遊びしてて、だるくなったらふらっと見に行くとか、理想的かも。
> 確かに何の映画か当てたくなるかも。しかもそれが24時間あるかと思うと…。僕が読んだ小説の中では、主人公が映画の最中に自分の時計をチラッと見る、という場面が出てきます。スクリーンにさんざん時計が映ってるのに。
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4月のつぶやき(その2) [ツイート]

4月のツイートまとめ後半分。こうやって数カ月後に読み返してみると、すっかり忘れてる話題もあったりするわけで、「ココロヲ・動かす・映画館○」ってどうなったんだろうね。あと、果たして『アマルコルド』はソフト化されるのか、とかとか。

4/16
> 「ココロヲ・動かす・映画館○」ってネーミングは、「シェフの気まぐれサラダ」と同じ箱に入っている。
> 飲んでるときはそんなに食わないのに、家に帰ると蕎麦とか食いたくなるのは、どういう仕組みなのか?

4/17
> ↓昨日、『ムーンライト』について話してて、この金歯が話題になってた。俺も着脱式という発想がなかったので、びっくりした。へー、そーゆー仕組みになってんのかと。まるで鎧を脱ぐように、金歯を外すんだよね。
> 菅田将暉と葦原将軍の違いについて述べよ。
> 昨日は、「『漂流教室』と『デビルマン』は子供のうちに読ませるべき」という言葉をいただきました。教育勅語や銃剣道より、ずっといいと思うよ。
> 2日続けて、酒の席で楳図愛を披露してしまった。まあ、買ったばかりのわたしは真悟Tを着ていい気になってるわけで、そーゆー人なんだと思ってくだされ。
> 「僕は、ロック・フィーリングっていうものが大好きっていうか、なくてはならないものなんですよ」。福間さん、エルビスからエミネムまで聴くんだとか。→福間健二さんと、『ビリー・ザ・キッド全仕事』について、語る。 https://mayucok.wordpress.com/2017/04/16/w_fukuma/ @ebimayuさんから
> 「実体験で学んだことはいくつもある。例えば、子供が無条件で好きなのはオナラよりも「風船」。目の前に風船があるだけで子供たちのテンションが上がる」→海パン一丁の一発屋から子供たちのヒーローに。小島よしおの逆転劇 https://news.yahoo.co.jp/feature/578 #Yahooニュース
> 春の嵐で揺れてるような気がしただけだと思ったら、やっぱ地震だったのか。

4/18
> 昨日の句会、俺は「春の句を」なんて考えてたんだけど、「夏近し」「夏隣」って季語を使ってた人がいて、ああもう「夏」って言葉を使ってもいいのか、と思った。今日の暑さとか、まさに「夏隣」だよなー。
> 半袖短パンのおじさんと革ジャンにブーツの若者が、並んで歩いている。
> 一覧化、図表化するのって、大事。問題の整理、振り返り、などなど。その意味で、東京新聞はいい仕事をしていると思う。

4/19
> 学芸員はなんとか発言も、朝鮮人虐殺のHP削除も、やっぱり根っこに知の軽視を感じるな。いや、ここ数年、ずっとこーゆーことが続いてるわけだが。
> ↓俺は、世間知も失われている気がしてるんだよな。以前は、「口ばっかりのはったり野郎」とか「いざというときに裏切るコウモリ野郎」みたいなものを世間は見抜いてたと思うんだけど、今はさして問題にされないというか。

4/20
> 「ケトル」最新号は、なんと『ブレードランナー』特集。近未来SF特集でも、ディック特集でも、リドリー・スコット特集でもなく、ブレランだけで特集を組むという潔さ。
> 「夜の巷を徘徊する」、先週の商店街も素晴らしかったけど、今週の19歳男子たちとの交流もよかった。「初めて会う芸能人がマツコって…」「悪かったな!」「いや、インパクトがありすぎて」「じゃあ、誰だったらいいんだよ」「…ゆってぃとか」。なるほど!

4/21
> ↓平野啓一郎さんが指摘している通りだと思う。監視と密告がなければ、共謀罪を証明するのは困難。てことは、一般人だろうが何だろうが、監視対象にならないように振る舞わなければならない。つまり、政権の意向を誰もが日常的に「忖度」することになる。日々の暮らしに直結する話だ。
> 国会前の通りは、今頃つつじが咲いているだろう。 ●つつじ群れ共謀罪のあるくらし
> ホント、いま普通に享受している「言いたいことが言える自由」をなめないほうがいいと思うよ。言いたいことが言えなくなったら、「言いたいことを言えなくて苦しい」とか「言いたいことを自由に言わせろ」ってことすら言えなくなるんだから。
> ラジオで、ゲストの三浦大知にダンスをリクエストするバナナマン。ラジオで! 設楽統「踊ってくれてるよ! 踊ってくれてるよ!」
> 毎年、電話口の森山直太朗を雑に扱うバナナマン、面白いなあ。
> ♩どこもかしこも駐車場~車があったら便利かな~ 森山直太朗「どこもかしこも駐車場」
> そしてこれから、バナナムーンでラジオコントスペシャル。ぜいたくだなあ。
> ラジオコント、面白かったー。バナナマンのルーツにスネークマンショーがあることが、よくわかる。

4/22
> 「ぼくの『風櫃(フンクイ)の少年』も7日間で公開打ち切りになりましたし、そんなことばかりでした」→エドワード・ヤン&ホウ・シャオシェン決別説の真相は?二人の天才の秘話(1/2) - シネマトゥデイ https://www.cinematoday.jp/page/N0091100 @cinematodayさんから
> 「前は自分一人でほぼ丸々一冊記事を書いていたけど、今は編集長、みたいな」→話題性より大事なのは狂気的な熱量...ライムスター宇多丸が語る「タマフル」の10年 #utamaru #TBSラジオ https://www.buzzfeed.com/tatsunoritokushige/utamaruradio1?utm_term=.lvnEeG381 @tatsunoritokuさんから
> ↓なるほど。雑誌が売れないってな話はよく聞くけど、ラジオがある種の雑誌的な役割を担っているのかもしれない。情報だけを並べるならネットには勝てないわけで、やっぱり「特集」よ。雑誌もラジオも。
> 「とりあえず、みんなブログを始めたらいいんじゃないかな (笑)。クソな世界だけじゃなくて、好きなものとかについて適当に語りまくってほしいよ」。うん、好きなものについて語るのはすごく大事。パンもバラも求めよう。https://tvod.tumblr.com/post/159792280259/011-mo-pleasure-mo-problems
> 銀シャリ橋本に対して、おぎやはぎ小木「西っぽいよ。西っぽい」
> 諸星大二郎『BOX~箱の中に何かいる~』2巻を読んだ。諸星版RPGといった趣きで、すっごくヘンテコ。各章にオマケのパズルがついてるし、「ぱらいそさいくだ」的な場面も出てくるし、ギャグなのかホラーなのかよくわからない感じで、しかも珍しく数巻に渡る長編。
> ある不条理な設定に放り込まれた登場人物がトライ&エラーを繰り返して脱出する的な、「さあゲームの始まりです」的な、要するにRPG的なマンガって他にもありそうな気がするし、あんまり好きじゃないんだけど、諸星大二郎が描くと誰にも似てないものになっちゃうというか。

4/23
> たぶん初めて、武道館アリーナ席のチケットをゲットした。わあお。
> 俺は基本的に、イベントや映画の「予約」って面倒で、その日の気分で決めたいタイプ。なので、アリーナ席になることは、まあないわけですよ。それが、今回は先行抽選の段階から動いたのだ。ふふふ。
> 湯浅政明監督には、30~40年代の狂ったカートゥーンに近いものを感じる。極端なディフォルメ、目まぐるしいメタモルフォーゼ、歪んだパースなどなど。俺の大好物なやつ。
> ディズニーの色彩感覚、フライシャー兄弟のシュールレアリズム、テックス・アヴェリーのスピード感、チャック・ジョーンズのデザインセンスなどなど。
> これから、シュワルツネガーじゃないほうのT2。
> 例によって、見上げる席。
> T2のポスターの前で、自撮りしてるおじさんがいた。個人史、だな。
> 前作公開時はまったくそーゆー意識はなかったが、T2の彼らは俺と同世代だったのか。そりゃあ、髪も薄くなるし、腹も出るよな。ちょっと走りゃあ、すぐ息切れだ。
> 『トレインスポッティング』といえば、ニカっと口を開けたユアン・マクレガーのあのジャンキー笑いだけど、ここんところTLに流れてくるナオト・インティライミの笑顔もあれっぽいよね。
> 過去の映画パンフをどこにしまっちゃったかわからないので印象だけで言うけど、『T2 トレインスポッティング』のパンフ、前作のパンフの色づかいや文字組を再現してるよね。愛だなあ。
> 『T2 トレインスポッティング』のパンフ、非常に充実した作りになっている。ただし、文字サイズや文字色が、あれから20年経ったおじさんの目には、かなり読みづらい。家に帰ってコンタクトレンズを外してから、読むつもり。
> これは今回の『T2 トレインスポッティング』のパンフだけど、前作のパンフにも、こーゆーイカれた文字組があったのよ。変なことするなあと、やけに印象に残ってる。 https://pic.twitter.com/0JqO9LYzuB
> 次回のタマフルは、柴田元幸がゲストとな! 翻訳小説の特集らしい。これでガイブン好きが増えるといいな。
> 俺がトレインスポッティングのパンフを読み耽ってる間に、オザケンがテレビに出ていたのか。90年代じゃなくて、2017年の話ですよ。

4/24
> 丸尾末広『トミノの地獄』3巻、なんとメビウスが1991年に書いた丸尾評が掲載されている。「丸尾は、すべての禁忌を犯さずにいられない病に罹っている」「わたしたちすべてが、完璧に閉じられた函の中に監禁されて、絶望的な叫び声をあげているという事実を、丸尾は教える」とかとか。
> 横山旬『あらいぐマンといっしょ』上巻を読んだ。横山旬、やっぱり面白いなあ。第3話では、ピーズの「いんらんBaby」が引用されている。あと、あらいぐマンと旅する巨漢のパンクス、リンタローにちょっとカズレーザーの雰囲気があり。
> セブンイレブンに置いてあるフリーペーパー「7ぴあ」に、The ピーズのはるくんのインタビューが掲載されていた。「応援する方もこ、こっちも、みんなせいせいできるチャンスだなって」「結婚式なのか、生前葬なのか分かんないけど」「“轟音ピーズは武道館まで”、それが目標になっている」など。
> 「7ぴあ」、The ピーズのはるのインタビュー。「ここで会えるのが最後になるっていう人、いっぱいいると思うんだよ、日本中から集まったら。お客さんも、友達も。だから、絶対集まっといてよかったなと、思うよね」。ああ、そういう境地なんだな。
> ダニー・ボイル監督『T2 トレインスポッティング』、前作にそれほど思い入れはないんだけど、「時の流れ」の残酷さにグッときてしまった。若い頃はどんなクズでもまだ可能性が開けてたんだと、クズのまんま大人になったあるときふと気づく。今やかつてのように疾走できず、息があがっちゃうんだよ。
> ダニー・ボイル監督『T2 トレインスポッティング』、「未来を選べ」という前作のフレーズの解答編になっているのも面白い。主人公レントンの長セリフには、「未来を選んだ結果がこれかよ」とか「選んだつもりが選ばされてるだけじゃないか」といった、負け犬の苛立ちと混乱がにじんでいる。
> ダニー・ボイル監督『T2 トレインスポッティング』、「書くこと」「物語ること」が救いになり、過去に落とし前をつけることにもなるというのも、すごくいい。救われるのは、書いた自分だけじゃない。それを読んだかつての仲間にも、ある変化が訪れるんだよ。
> ダニー・ボイル監督『T2 トレインスポッティング』、前作に対する目配せ的な場面は数知れず。トイレが出てくりゃ、わっ、と思い、駅に降りたてば、ああ、と思う。あと、音楽も記憶の呼び水になるよね。遠くから聞こえてくるような「Born Slippy」のイントロのように、過去がよみがえる。
> 現在の自分の隣の席に、若かりし頃の過去の自分が座るような錯覚を覚えることってあるじゃん。ない? 俺はあるのよ。『T2 トレインスポッティング』に織り込まれた前作の映像は、俺にそんな感覚を思い出させた。腹の出たレントンが、あの曲で踊る場面も。
> 以前作った短歌。 ●汗だくになって踊っていた頃の私がふいに隣に座る
> ●若者の孤独の痛み中年の孤独の哀れ 二度目は喜劇

4/25
> しかし、なんなんだ、あの復興大臣は。失言って、聴衆への受け狙いとか、本音がポロっと出ちゃったとか、あえて口にしてマッチョぶるとか、いろんなパターンがあるけど、復興大臣のアレはそのどれとも違う。だってさあ、公の場であんな発言したら問題だということすら気づかない、アレな人なわけで。
> 復興大臣のあのひどい発言に、たいした意図があるように見えないんだよね。ペラペラと自動的にあの手の言葉が出てくるってのは、むしろなーんも考えてないからじゃないかな。被災地のことも、復興のことも、なーんも。要するに、仕事ができない大臣ってことだ。
> 被災者への想像力を欠いた復興大臣、法案の説明ができない法務大臣、自衛隊の状況を把握しない防衛大臣。なんで、真面目に仕事をしない者ばかりがポストに就いているんだ?

4/26
> 今日のドミューンはあがたさんかー。誰が実況してくれないかな。
> やってもやっても仕事が切れず、気持ちが休まらない。残業感、だな。
> あら、ジョナサン・デミの訃報…。
> んー、やっぱ、バイト時代の『ストップ・メイキング・センス』の思い出のツイートは消しておこう。
> 「2020年まで毎年アルバムを作って、311について考えることに意義があると思っているんですよ」。これはとてもいいインタビュー。→あがた森魚インタビュー 震災後に決意した10年計画とメッセージ http://www.cinra.net/interview/201704-agatamorio @CINRANETさんから
> ↓CINRAのインタビューで、あがた森魚がかなり突っ込んだ話をしている。震災後の10年を定点観測するように毎年アルバムを作るというのもすごいし、それが最終的にポジティブなものへとつながっているのもすごい。新作『べいびぃろん』は、これから聴きます。

4/27
> 沢田マンション! 一度行ってみたい。
> 俺も子供の頃にツツジの蜜を吸ったことがあるけど、種類によっては毒があることを最近知った。油断ならないな、ツツジは。
> カフカの落書き、ジャック・タチのポスターみたい。
> 千葉雅也さんのツイートで知った歌集、仲田有里『マヨネーズ』を読んだ。なんだろう、歌の骨組みを見せられてるような素っ気なさにドキりとする。歌集のタイトルは、冒頭のこんな歌から採られている。 ●マヨネーズ頭の上に搾られてマヨネーズと一緒に生きる
> 仲田有里『マヨネーズ』、だからどうした、と言いたくなるような歌が並んでいて、でもそうしたものが日々を形づくってるんだという切実さを感じる。例えば、歌にしなければ消えちゃうかもしれないけど、こういう夏が確かにあったということ。 ●屋外でアイスクリームを食べる人私も去年そこで食べてた
> 仲田有里『マヨネーズ』の、言いたいことはそんなにない、31文字でも多すぎる、というような字足らずっぷりにもグッときてしまう。気持ちにぽかんと空白が生まれる感じ。 ●ビデオ屋の角を曲がって夕飯を菓子パンにする帰り道
> 仲田有里『マヨネーズ』より、もう一首。ああ、不在の部屋を思って、ぽかんとしてしまう。 ●洗濯を干したまんまで3日間旅に出たり、水を飲んだり

4/28
> ひゃっほい! https://t.co/84ikMIN1Ul
> Mステ見られなかったので、アルバムで矢野顕子×上原ひろみの「ラーメン食べたい」を聴きながら帰路。すごい疾走感。もお、食べたくて食べたくてたまらない感じ。
> はたから見ればたかがラーメンかもしれないけど、当人にとっては切実なんだよなあ、と思う。ラーメン食べたい、ひとりで食べたい。そんな個人的でささやかな欲望を、矢野顕子は思いっきり肯定する。
> 人のラーメンを笑うな。
> ラーメン食って帰ろう。
> 俺が「ラーメン食べたい」に感じる肯定感は、例えば「ドキュメント72時間」に感じるものにも似ている。
> バナナマンの二人は、同じ型の電動歯ブラシ使ってるのか。
> でしょ。だと思ってたよ。監視された人は誰もが、自動的に「一般人」じゃなくなるってこと。だから反対なんだよ。→嫌疑ある段階で一般人ではない 「共謀罪」で盛山副大臣 | 2017/4/28 - 共同通信 47NEWS https://t.co/7nfztN27BP
> 「裁判所は、権力に「なびきやすい」と知るべきです」。これは怖い指摘。→共謀罪で司法は歯止めにならない 元高裁判事が語る〈AERA〉(dot.) - Yahoo!ニュース https://t.co/7Dm89McmK7 @YahooNewsTopics
> 「「共謀罪」を「共謀罪」だけで捉えてはいけない」「多様な言論統制メニューや、ハイテク技術を駆使した監視システムの数々との連動を念頭に置く必要がある」→共謀罪:危なすぎる法案 「国民」に「絶対服従」を強いる!=斎藤貴男 - 毎日新聞 https://t.co/25WEvYhqMX
> これも読んどこうね。→共謀罪ってなに?~LINEもメールも監視される時代に?~ https://t.co/Fkk8V5jkAp #POST
> 監視社会になる、言論が萎縮する、というのは確かに共謀罪の大きなポイントだけど、もう一つ、いつでも過去に遡って罪に問えるというのも非常に怖ろしいと思う。「やっぱ止めた」と犯罪を思いとどまっても、罪は消えないわけでしょ。しかも、それが犯罪かどうかはかなり恣意的に決められる。
> 共謀罪は、これをしていれば罪には問われない、というラインがあまりに曖昧で、俺らの間に不信感を生むことになると思う。組織的犯罪集団と見なされないように、危なっかしい相手には近づかないようになる。何が危ないかわからないから疑心暗鬼になり、権力の顔色をうかがうようになる。
> あと、誰かが指摘していたんだけど、共謀罪ができると警察の捜査能力が著しく落ちるんじゃないか、ってのは盲点だった。こんなに恣意的に使える武器を与えたら、まともに捜査しなくなるんじゃないかと。なるほど。

4/29
> 渋谷タワレコで、あがたさんと慶一さんのインストア。おじさんおばさんだらけ。
> わ、『アマルコルド』! この映画、すごい好き。BSは観られないんだけど、ひょっとしたらソフト化されるかも。されろ!
> 今日は渋谷のタワレコへ。あがた森魚、鈴木慶一、和田博巳によるインストアイベントに行ってきた。トークコーナーではあがたさんが大人しくて、なぜかあまり喋らない。ところが、そのあとのミニライブでいきなりとつとつと語り始め、歌になるとエモーションが爆発。もう、びっくりだよ。
> 渋谷タワレコの、あがた森魚&鈴木慶一のミニライブ。「春一番にいかなくちゃ」と「大寒町」の2曲を演奏。「大寒町」では、二人がシャウトで掛け合い。その間じゅう、慶一さんは嬉しそうにニヤニヤしてて。いやあ、いいもん見た。

4/30
> 「Session-22」の梅佳代の回を聞いた。面白い人だなあ。中学男子の写真を撮るときに、数カ月会わなかっただけで別人のように素っ気なくなるという、思春期男子特有の距離感に大喜び。「心の中で拍手。出ましたー、みたいな」「面白いなあと思って。もうならんから、私はそれに」。
> 「厨二」みたいな言い方をされるけど、俺ももうおじさんだからさ、あの中学生特有の自意識と無邪気さが入り混じったような感じって、妙に愛らしく思えてくる。それって、梅佳代が言うように、もうあの感じにはなれないからかもしれない。
> 毎日、17時になると街に流れる「遠き山に日は落ちて」のメロディー。なんか、今日は変な針飛びみたいな感じになってた。♩とーおきーやきーやーまにひーはおちおちてーてー、みたいな感じ。こうした微妙なズレから、異空間に迷い込んだりするんじゃないかな。
> 『フリー・ファイヤー』、いま観終えたんだけど、軽く興奮状態。すげー面白いじゃんか! 90分の映画が好きなみんな、これは観といたほうがいいやつだよ!
> 『沈黙 サイレンス』を撮り、『牯嶺街少年殺人事件』のデジタルリマスターに関わり、『フリー・ファイヤー』の製作総指揮を務める、マーティン・スコセッシの偉大さよ。
> ベン・ウィートリー監督『フリー・ファイヤー』、最高だった。10名の小悪党たちが、工場跡地でひたすら罵り合いながら銃撃戦をするという90分。見せ場でズバン、とかじゃないの。だらしない戦場のようにずーっと撃ち合い。だらしないんだけど、尻上がりに加速する展開と細部のアイディアに大興奮。
> ベン・ウィートリー監督『フリー・ファイヤー』、小気味よく人がばたばたと死んでいくと思いきや、監督のリサーチによれば撃たれても人はなかなか死なないそうだ。かくして、どいつもこいつも満身創痍でトカゲのように這いずり回りながら、映画史上最も往生際の悪いガンファイトが繰り広げられる。
> ベン・ウィートリー監督『フリー・ファイヤー』、登場人物がみんな小物というかクズなのもいい。銃撃のそもそもの発端とかホントしょーもないし、このままじゃ全滅だからここで手打ちにしようってな冷静な判断をするヤツがひとりもいない。撃ちやがったなちくしょう、であっという間にヒートアップ。
> ベン・ウィートリー監督『フリー・ファイヤー』、俺が一番気に入ったのは、火だるまになった男の行動。火だるまのシーンは映画で何度も見たけど、こんなのは初めてじゃないかな。あと、終盤の工場のシャッターにもにんまり。ニクいね、どうも。
> 工場跡地での銃撃戦だけで90分もたせちゃった『フリー・ファイヤー』、家の中での追いかけっこだけで90分もたせちゃった『ドント・ブリーズ』。この手の閉鎖空間で、限られた登場人物で、上映時間がタイトってな映画が好きだ。使えるものは全部使うってな、アイディアがてんこ盛り。
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4月のつぶやき(その1) [ツイート]

4月のツイートまとめも、さっさとやりましょう。抜粋編集バージョン。つっても、表記を整えたくらいだけど。『ムーンライト』『わたしは、ダニエル・ブレイク』『牯嶺街少年殺人事件』『夜は短し歩けよ乙女』『かたわれワルツ』『スウィングしなけりゃ意味がない』と、映画も読書も大充実。あと、筒井康隆の炎上と野糞の人。

4/1
> 『ムーンライト』からの間髪入れずに『レゴバットマン』。
> クリス・マッケイ監督『レゴバットマン ザ・ムービー』、最高だった。前作は「レゴでできた世界って?」ってなメタギャグが満載だったけど、今作は「ヒーロー映画」を問い直すようなメタギャグの嵐。冒頭から、ワーナーのロゴが出るところに「ロゴがどーん」ってなナレーションをかぶせたり。
> クリス・マッケイ監督『レゴバットマン ザ・ムービー』、レゴ人形の可動域の小さな動きがかわいいんだよな。あのだだのこねかたとか、爆笑。あと、小さなレゴだからこそ際立つ、バットケイブでのひとりぼっち感とかも可笑しかった。数カ所実写になるところがあるんだけど、これまた気が利いてる。
> クリス・マッケイ監督『レゴバットマン ザ・ムービー』、吹き替え版で観たんだけど、ロビン役は小島よしおだったのか。どうりで「おっぱぴー」とか言ってたわけだ。でも、それはさほど気にならず、むしろ役になじんでたと思う。エンドロールでジャニーズの曲が流れたのは、ちょっと気に障った。
> バリー・ジェンキンス監督『ムーンライト』、素晴らしかった。周囲と自分は違う世界を生きているんじゃないか、というような孤独感がひたひたと伝わってくるような映像にやられてしまった。一人で踊る少年が、その孤独を抱えたまま青年になり大人になる。うつむきがちなその背中から、目が離せない。
> バリー・ジェンキンス監督『ムーンライト』、少年時代のパートでまず目に飛び込んでくるのは主人公の背負った青いリュックサック。青年時代のパートでも、主人公はリュックサックを抱きしめるように胸に抱える。リュックサックは、孤独な者の家であり友でもある。
> バリー・ジェンキンス監督『ムーンライト』、大人になってからのパートでは、主人公はもうリュックサックを持ってはいない。手ぶらでストリートに出ていくくらい、タフになっているように見える。。でも、別の人物がリュックを背負ってるんだよな。そのことに、グッときてしまう。
> バリー・ジェンキンス監督『ムーンライト』、セリフがとても少ない映画なんだけど、数少ないセリフがとても胸にしみる。特に、大切なことは海を前にして語られる。だから、最後のパートで波の音が聞こえてきたときに、ああ、海が近いんだと思って、またグッときてしまう。

4/2
> 久々に腰痛気味。ギミーシェルター。
> 腰は痛いが、今日も映画に。初ケン・ローチ。略して、ハツケン。
> それにしても新宿武蔵野館のラインナップの渋さよ。
> 『わたしはダニエル・ブレイク』、すごくよかった。なんか真っ直ぐ帰る気になれず、喫茶店で余韻に浸っている。
> 思い出すだに涙がこみ上げてくるな。
> なんか、ちょっとしたディテールを思い出して、うるうるきてます。ダニエルのニットキャップとか。
> そうなんですよ。ダニエルの隣でパソコンを教えてあげる若者とか、あーゆー小さな親切の積み重ねで社会はなんとか保たれているんだと思います。
> ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエル・ブレイク』、心臓病で離職した主人公が国から手当を打ち切られ、役所の官僚主義的な対応に必死で立ち向かうという映画。淡々とした地味な映画だと思うでしょ。でも、当人にしてみれば淡々となんかしてらんない大問題なわけで、観ていて何度も心が揺さぶられた。
> ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエル・ブレイク』、主人公のダニエルはどんどん追いつめられていく。それでも困っているシングルマザーに手を差し伸べるし、彼もまた誰かから小さな親切を受け取ることがある。彼は、そうすることで辛うじて社会が保たれていることを知っているのだ。
> ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエル・ブレイク』、元大工のダニエルは知り合ったシングルマザーの親子に、手作りのモビールや本棚をプレゼントする。お金を渡す代わりに、自分ができることをする。その尊さ。生活の足しにはならなくても、部屋の飾りや本棚が尊厳を保つ助けになるってことだ。
> ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエル・ブレイク』、ダニエルは役所へ図書館へ求職活動へとひたすら歩き回る。そんな場面のところどころに、杖をついた人、車椅子の人などの姿が見える。それは背景だけど、背景じゃない。ダニエル同様、この社会の隣人の姿だということに改めて気づかされる。
> ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエル・ブレイク』、ダニエルは隣人であり明日の俺らかもしれない、というだけじゃ十分じゃないな。とりつくしまのない役所の職員も、ダニエルに喝采を贈るホームレスもまた、明日の俺らかもしれない。社会は誰か一人が作ってるわけじゃないからね。
> ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエル・ブレイク』、イギリスにフードバンクというものがあることを初めて知った。このフードバンクのシーンはとてもショッキングなんだけど、職員の振る舞いが素晴らしかった。それは決して奇異な出来事ではなく、きちんとケアすべきことだと職員はわかっているのよ。
> なんかいろんなこと考えちゃうな。カート・ヴォネガットのあの有名なセリフ「なんてったって、親切じゃなきゃいけないよ」とか。國分功一郎の『暇と退屈の倫理学』に出てきたフレーズ、「私たちはパンだけでなく、バラももとめよう。生きることはバラで飾られねばならない」とか。
> ケン・ローチって、「社会派」の監督というイメージがあってなんとなく敬遠してたんだけど、よく考えてみたら「社会派だから敬遠する」ってのもおかしな話だよな。映画として面白いかどうかじゃん。その意味で、『わたしは、ダニエル・ブレイク』は、ワーキングクラスのウディ・アレンのようでもあり。
> そういえば、ダルデンヌ兄弟の『サンドラの週末』ってのもあったな。あれもひたすら歩き回る映画だった。

4/3
> 「おはじき」とマジックで書かれたボール箱を持って歩いているサラリーマンを見た。
> 「おはじき」の中には、「オジキ」も「ハジキ」もある。アウトレイジな匂いがする言葉だ。
> 「低み」のコーナー、大好きなんだけど、俺もイニシャルでいうと「Tくん」だということに気づいた。どおりで、低いわけだ。
> 「籠池泰典氏がしつこいとかうそつきとかいう話は出たし、森友学園の経営や設置認可をめぐる強引さにも批判が集中したが、教育方針を批判した発言は、渦中の政治家からは出なかった」→時代の風:森友問題の本質=中島京子・作家 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20170402/ddm/002/070/056000c
> 「軍人が得々とそういう話をするのを子供の時に聞いていたんです。子供心にもこれは殺人だと思ったが、戦争だからやっていいんだと自分に言い聞かせたんですね」→小澤俊夫氏が警鐘 「共謀罪で言論の息の根が止められる」 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202513
> 鈴木翁二『かたわれワルツ』を読んだ。収録されている作品のほとんどを他の作品集で読んでるんだけど、鈴木翁二が作品集のたびに何度も加筆修正するように、こちらもくり返し読みたくなる。正直よくわからない部分もあるんだけど、だから何度も読むし、わからないところも含めて強烈に惹かれてしまう。
> 鈴木翁二『かたわれワルツ』。黒々とした影の数々に、なにか普遍的な「さびしさ」を感じる。例えば、子供時代に初めて死を意識したときのようなさびしさ。でもそのさびしさは一方で、宇宙や時間の秘密に触れたような感覚をもたらす。さびしさが俺らを遠くへと連れていってくれる。
> 俺が「ああ、鈴木翁二だなあ」と思うのは、コマの中を斜めに飛ぶ手書き文字。これって、ここじゃないどこかから響いてくる声や音なわけで、この遠くの声や音が鈴木翁二作品の遥けさにつながっている。たとえば、『かたわれワルツ』のこんな大ゴマとか。 https://pic.twitter.com/moSLMpkzwZ
> 山田参助『あれよ星屑』6巻のラストのコマにも、斜めに飛ぶ手書き文字が出てくる。あれも、鈴木翁二っぽいなあと思ったり。
> 鈴木翁二『かたわれワルツ』収録の「転轍機」に登場する女性シンガーって、谷山浩子さんじゃないかなあ。

4/4
> 「教育食後」には「食事のあとにはきちんと歯磨きをする」など良いことも書かれており、教育現場で使用することは問題ないという意見がありますが、だったら歯医者のポスターでいいと思います。
> 今村復興大臣の会見をみると、異論や批判に対するこの政権の耐性のなさが表れている。「無礼」とか「侮辱した」とか、すぐ言うじゃん。それって、自分の自尊心が一番大事ってことでしょ。この手の人は、自分の機嫌で他人をコントロールしようとする。つまり、相手に「忖度」を求めるわけだ。
> 答えにくい質問には「私を貶める印象操作だ」と切れ、こんなことがあったとの証言には「侮辱されたから証人喚問」と切れ、無責任との批判には「無礼だ誹謗だ」と切れる。感情ばかり優先させ、気に入らなければ恫喝し、根拠は示さず、嘘をつき、いつも忖度を求める。さふいふものにはなりたくはない。
> 震えた。和合さんのうねるような朗読に、寄り添っては離れまた近づくあら恋の演奏。爆音のポエジー。→[焦点 feat.和合亮一] あらかじめ決められた恋人たちへ https://youtu.be/9f8VifnvlUc @YouTubeさんから
> これもいいな。♩なのに幸せのイメージで街は一杯→「君といつまでも(together forever mix)feat. ECD×DJ Mitsu The Beats」 ECD×DJ Mitsu... https://youtu.be/oQhNns7hSx4 @YouTubeさんから

4/5
> お、今週末から近場のシネコンで『クーリンチェ』がやるぞ。新宿や有楽町よりは席が取りやすいはず。武蔵野館も、好きなんだけどね。
> 今日は夜でもそこまで寒くないな。春のあたたかさはまやらわ。
> 夏目ちゃんがいた頃の「怒り新党」が懐かしい。

4/6
> 折りトンボ、ってなんかかわいい言葉だな。知らない人にとってはは、まったく関係ない言葉だが。
> 筒井康隆の小説は昔っから好きで読んでるけど、さすがにあの発言はドン引き。タブー破りですらなくて、ネットでよくあるやつじゃん。通常運転というより、迷走じゃなかろうか。
> とはいえ、こーゆーことはあるよね。立川談志の言ってることに反発を覚えても、落語は面白いとか。この間も好きなミュージシャンがネトウヨ的なツイートをしてて、げんなりしたことがあった。もちろん、知人や友人でも同様のことはありうる。その発言を是とせず、その上でどうするか。
> 読み始めたばかりの、佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』がとっても面白いんだけど、作者自身がサウンドトラックを選曲してることを知った。デューク・エリントン、フレッド・アステア、エトセトラ。こーゆーの、他の作家もやればいいのに。https://tamanoir.press/2016/05/15/
> こちらは、佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』のサウンドトラック(コメント付き)。「最初、この小説は「有頂天時代」というタイトルにするつもりでした」とかとか。https://tamanoir.press/2017/02/23/

4/7
> トランプがカードを切る、って笑えないな。
> 今日もあたたかなはまやらわ。
> 地元の川べりで夜桜見ながらぶらぶら。ビールとあら恋で、いい気分。
> 桜と爆音って合うよねー。
> 「僕も友達がしくじりよったら、あいつあほやなあとか言いますよ。でも共感する。不幸に共感する。何かできんやろか、となるね」。ダニエル・ブレイク的な。→特集ワイド:おおらかな大阪どこへ? 編集者、江弘毅さんと考える - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170405/dde/012/040/055000c
> 不幸に共感する。弱さに共感する。愚かさに共感する。ダメさに共感する。そういう共感を忘れないようにしたいやね。
> 本日のバナナムーンは、ゲストがアンガールズ田中。田中最強説を検証中。どんな番組にも田中が出てると、盛り上がるバナナマン。「紅白に出てるのを見て、俺、ゾッとしたもん」と日村さん。
> こんな時間ですが、私の好きな筒井康隆10冊を選んでみた。『驚愕の曠野』『虚構船団』『残像に口紅を』『メタモルフォセス群島』『宇宙衛生博覧会』『バブリング創世記』『ベティ・ブープ伝』『パプリカ』『乱調文学大辞典』『にぎやかな未来』『美藝公』。あ、11冊か。
> こーゆーのって、いくつのときに読んだかってのも大きいよね。

4/8
> 飛鳥山公園で花見をしてきた。飛鳥山が出てくる落語があった気がするが、愛宕山と混同しているかもしれない。頭山ってのもあるが、あれは別ものなので間違えようがない。
> 他に誰もいないエレベーターの中や温泉の浴場などで、おどけたポーズを取りたくなるという欲求がある。人がいたら決してしないような、変なダンスとか変な顔とか。本日は、「内弁慶」にならってそうした欲求を「内コミカル」と呼ぶことが決まった。ちなみに、人前でばかりおどける人は「外コミカル」。
> 人がいようがいまいがおどけるタイプは、ただの「コミカル」。
> おどけたいけど上手くおどけられない人は「コミ障」。おどけたがる気質は「コミっけ」。
> ただ、家でひとりのときにはコミっけが沸かないんだよね。公共の場だけど人がいない、というのがポイント。
> 職場に自分しかいないときに恐る恐るちんこを出してみた、と語っていた人がいた。これは、性癖なのか内コミなのか微妙なライン。

4/9
> 日曜日の夜に四時間の映画を観ます。
> わかっていたことではあるが、『牯嶺街少年殺人事件』がもお良すぎて良すぎて。しかし、千葉のシネコンでは、観客が俺を含め3人だった。都内の映画館が混んでるとお嘆きの皆様、ぜひ地元の映画館へ! この調子だとすぐに上映が終わっちゃうぞ。
> エドワード・ヤン監督『牯嶺街少年殺人事件』の4Kリマスター版を観てきた。90年代に観た映画の中で忘れ難い1本。4Kのおかげか、夜の深さに引き込まれる。4時間の長尺だけど、みずみずしくて豊穣で、すべてのカットが素晴らしい。ブラスバンドの場面と最後の「今夜はひとりかい?」で涙。
> エドワード・ヤン監督『牯嶺街少年殺人事件』、映画の中で過ぎる時間は1年程度だと思うけど、ローティーンの少年にとっての1年は大人にとっての5年くらいなんじゃなかろうか。映画が終わるときには、始まったときからずいぶんと遠くまで来てしまったような感覚に襲われ、ただただ呆然としてしまう。
> エドワード・ヤン監督『牯嶺街少年殺人事件』、チャン・チェンのひょろ長い手足がいいね。背は伸びたけど青年の体つきになるにはまだまだ時間がかかる、あの年齢のときにしかない輝きが映画に焼き付けられている。大人びた表情とあどけない表情が入り混じるところも。
> エドワード・ヤン監督『牯嶺街少年殺人事件』、光と闇の繊細な描き方にうっとり。懐中電灯はもちろん、ネオンやろうそく、戸の隙間から漏れる光、壁にチラチラ揺れる影、闇の中にぎらっと光る刃物、夕暮れの屋台の灯りなどなど。高い窓からバスケのコートにの射し込む光とかも、たまらないものがある。
> エドワード・ヤン監督『牯嶺街少年殺人事件』、いっとう最初、電球のアップから始まり、序盤で懐中電灯を手にする。終盤で電球が割られ、懐中電灯を手放す。夜間学校から昼間へという望みもかなわず、眼鏡も得られない。すべては光を失う方向へと進んでいく。その胸が締めつけられるような痛ましさ。
> エドワード・ヤン監督『牯嶺街少年殺人事件』、何度も出てくる自転車を押して歩く場面もいいなあ。特に、父親との場面はグッときてしまう。昔観たときはあまり意識していなかったけど、これ、家族の物語でもあるんだな。

4/10
> 観た翌日、三日後、一週間後、その映画のシーンがふと脳裡によみがえり、ふーっとため息をつく。忘れても何かの拍子に思い出す。映画の悦びって、そーゆーもんじゃないかな。『牯嶺街少年殺人事件』は、まさにそんな映画だった。カチッカチッと灯りが点滅するように。
> 忘れてまた思い出すまでが映画です。
> 『牯嶺街少年殺人事件』への加瀬亮のコメントがいいな。「懐中電灯で足元だけを小さな光で頼りなく照らしながらなんとか先の見えない闇の中を歩いていく少年の姿にひどく動揺したものでした」。初めて観たときのあの気持ちは、そうだ「動揺」だ。http://www.bitters.co.jp/abrightersummerday/comment.html

4/11
> タイトルからして、カッコいい! https://t.co/i2WgdCiAth
> ●春の野でサンドウィッチを手に僕らトホホトホホと降る雨に濡れ
> ●猫戻る未明の夢の外側でミルク皿打つ春の雨垂れ
> 端っこにいる 小猫王がかわいい。 https://t.co/JHRPMsMzkC
> エドワード・ヤン『牯嶺街少年殺人事件』、最初の夜の小学校での場面、よかったなあ。光と闇、暴力と愛、というモチーフが盛り込まれているだけじゃなく、画面の構図にいちいちシビレる。階段の撮り方、廊下の撮り方、離れた場所で起こっている複数のアクションを同じ画面に収める見事さ。
> あと、エドワード・ヤン『牯嶺街少年殺人事件』を観返して、俺が気になったのは、開いた戸口越しに手前の部屋から奥の部屋(もしくは屋外)を見るという構図。保健室の場面や押し入れの寝床、撮影所の場面などあちこちに登場する。それがどうしたといわれれば、俺もよくわからないんだけど。
> 『牯嶺街少年殺人事件』の保健室の場面で連想したもの。 https://t.co/ETXFZhrYaG
> ホント、素晴らしい映画でした。もう、すべての場面が印象深くて…。保健室のあとのシーン、小明に先に行っていいよと言われた小四がすたすた歩いていって、クルっと戻ってくるところとか。いや、挙げ出したらキリがないんですが。

4/12
> ↓敵を殺せ、民間人を殺せ、という立場に置かれるのも当然恐ろしいが、俺が怖いのは「仲間を売れ。そうすれば命を助けてやる」ってやつだ。これに抗うことができるだろうか? 抗えなかったとすると、その先の人生はどうなってしまうだろうか? とんでもない虚無を抱え込むことになるんじゃないか?
> 『ムーンライト』『わたしは、ダニエル・ブレイク』『牯嶺街少年殺人事件』…。いずれも、彼ら彼女らと共に過ごしたような気持ちになる映画だと思う。だから、映画が終わってからも、彼らのことを考えちゃうんだよな。
> 介護保険法で強行採決。森友問題で追求されたからかどうかはよくわからないけど、基本「報復」なんだよね、この内閣のスタンスって。言い返さずにいられないし、やり返さずにいられない。しかも、それを隠そうともしない。むしろ、わざと見せるんだよ。
> 以前、強行採決の常態化について、「俺に逆おうってのか、と刃物をチラつかせるチンピラのようだ」と書いたら、「与党に投票した国民をバカにしてる」と言われたんだけど、強行採決でバカにされているのは「国会の議論で物事を決めて欲しいと思ってるすべての国民」だからね。
> しかし、現政権を批判したら投票した国民をバカにすることになる、という理屈は、ホントおかしい。投票した人って政権と一心同体なの? 竹やぶみたいに地下茎かなんかでみんなつながってんの?
> 佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』読了。うおー、べらぼうに面白かった。舞台は第二次世界大戦中のドイツのハンブルグ。当時ナチによって禁止されていたジャズに熱狂した若者たちが、国家を出し抜いてパーティを開いたり海賊盤のレコードを作ったり。その命がけのスウィングにシビレる。
> 佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』、若者たちのある者は戦争に首根っこをつかまれ、ある者はなんとか生き延びる。でも、誰も無傷ではいられない。主人公はドイツを「お馬鹿の帝国」と呼びながらも、服従せずに生き延びるには「金」が必要だというえげつない現実と格闘しなければならない。
> 佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』、「糞格好いい」というセリフが出てきて、お、と思う。舞台は70年前のドイツなのに、主人公たちは今の日本の若者のように喋るんだよね。他にも、どん引き、うぜえ、キモい、誰得などなど。豊崎由美さんがツイートしてたように、この国の話ってことだ。
> 佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』より。ごっきげんな、そしてとても不機嫌な罵倒。「彼らはぼくに多くを求めすぎだ。血統だの純血だの民族の一員としての自覚だのは、やりたい奴が趣味でやればいい。どこかの離れ小島でも買い取って、で、(→つづく)
> (つづき→)ひたすらアーリア人にアーリア人を掛け合わせてジャズとか一切聴かせずに愛国作文でも書かせて朝から晩まで行進させていれば理想のアーリア人が作れる、というのなら、どの程度のものか喜んで見せて貰うけど、ぼくにやれとか言わないでくれよ。もううんざりだ」。ね、今の日本の話でしょ。
> 佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』の魅力のひとつが、イカす言い回しやエピソードの数々。例えば、辛辣なジョークを「パクんなよ」と言われた主人公は、こう語る。「もちろん、ぼくはパクらない。ただそのきつい侮辱のロジックだけをおいしくいただく」。わお、糞格好いい。
> 「例えばルイ・アームストロングの『セントルイス・ブルース』を皆がやたらほしがったことがあり、たぶんそれだけで百枚以上売ったと思う。ただしベーレンス兄弟がステンシルで記したタイトルは『ザンクト・ルートヴィヒ・ゼレナーデ』だ」佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』より。
> ↓『スウィングしなけりゃ意味がない』には、こーゆー皮肉がいたるところにちりばめられていて、中には俺の教養がないせいでよくわからないものもあったりするんだけど、今は検索できるからね。なるほど、「サミュエル・ゴールドバーグ」ってそういう名前なのか、とかとか。
> 出てくる曲のほとんどは、YouTubeで聴けるし、佐藤亜紀さん自ら選曲したサウンドトラックを自身のブログで公開している。

4/13
> 「夜の巷を徘徊する」、夜桜見物の前におぐぎんざで買い出し。商店街の人たちが、みんな人なつっこくていいなあ。餃子屋のおばあさんが、「お父さん(夫)の50回忌で」と口にして、詳しく聞いたら夫が刺されて亡くなったんだとか。マツコって、そーゆー話を聞いてくれそうな気がするんだろうな。
> この間の飛鳥山の花見は、王子駅近くのおでん屋で、おでんを買っていったのだ。そして、余ったおでんの汁を日本酒で割って飲むっていう、「ドキュメント72時間」で覚えたやつをやった。当然、酔っぱらった。
> 本日の東京新聞「こちら特報部」は、なんと全編、共謀罪について山本直樹に取材した記事。有害図書指定の話から『レッド』の浅間山荘まで、がっつり語っている。連合赤軍の総括について、「右とか左とか関係なく、普通の善良な人でも状況と材料がそろえば、どんな時代でもおかしなことになる」とか。
> 東京新聞「こちら特報部」、山本直樹の語ることがいちいち面白い。「漫画家はもっとふざけないといけない。僕は今『レッド』に出向中だけど、連載が終了したらまたエロに戻る。自由にエロが描けない世の中なんて、まったく面白くない。国民の不断の努力がエロを面白くするんです」。おお、不断の努力!
> 山本直樹って、エロでもそれ以外の作品でも、ずーっと「日本人」を描いてきたんだなあと、改めて思う。

4/14
> 勇ましいことを言う奴に踊らされてはいけない。→元ちとせ 『腰まで泥まみれ』MUSIC VIDEO+「平和元年」SPOT https://youtu.be/BNC_znB7HuI @YouTubeさんから
> 最後のほうで清志郎が「リンダリンダ」って言ってるのは、確かこの日ゲストでヒロトとマーシーが来てたからだと思う。→RC SUCCESSION - 明日なき世界 https://youtu.be/YTQhBLDZ24g @YouTubeさんから
> ピーズの武道館が楽しみだ。→O.P.KING ミサイル畑で雇われて https://youtu.be/Hf6bIH3SCtw @YouTubeさんから
> 今日の「タモリ倶楽部」、面白かったー。野糞一筋43年の達人が、ラブレターズと森山直太朗に葉っぱで尻を拭く方法をレクチャー。うれしそうな語り口に、ニッチな専門家の魅力が爆発。
> 「スウィングしなけりゃ意味がない」佐藤亜紀氏 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/203372 #日刊ゲンダイDIGITAL
> 佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』の、ファシズムの下ジャズに熱狂したドイツの若者たち。エドワード・ヤン『牯嶺街少年殺人事件』の、戒厳令下でプレスリーに憧れた台湾の若者たち。音楽を思いっきり楽しむことが、彼らにとって抑圧を振りほどき自由へ手を伸ばす方法なんだよね。

4/15
> これ、昨日の「タモリ倶楽部」の人だ。話も最高だし、最後には「ウンコに生える美しいキノコたち」の写真まで!→野糞を続けて43年 「奥さんよりもウンコを選んだ」伊沢正名の信念 - withnews(ウィズニュース) http://withne.ws/2nKkQZ6 #withnews
> ↓「タモリ倶楽部」でも思ったけど、伊沢正名さん、朗らかなのがいいな。「もし逮捕されたら、ウンコ闘争・ウンコ裁判を貫きますよ。トイレは使わず、留置場にどんどんウンコをためていく。いけるところまでいくつもりです」とか、名言連発。
> ↓伊沢正名さんが葉っぱでお尻を拭くのは、紙が地中で分解されないから。そのことに気づいたきっかけが可笑しい。「自宅の裏山で野糞をした時に、掘り返した地面から紙が出てきたこと。何だろうと思ったら、自分が半年以上も前に野糞をした跡だった」。まるで落語みたいな話だ。
> 誰もやらないことを一人で追求している人って、自分で論理や体系を組み立てなきゃいけないわけじゃん。その人なりの理屈があるというところに、俺は魅力を感じる。あと、その人だけの悦びがあるところ。だから朗らかだし、ある種の天使性を帯びる。
> これから湯浅政明の最新作。歩けよ。
> 『夜は短し歩けよ乙女』、楽しかったー。今日は飲んで帰ろう。
> 湯浅政明監督『夜は短し歩けよ乙女』、面白かったなあ。森見登美彦の原作のセリフ回しを活かし、中村佑介のイラストの雰囲気を活かした上で、アニメーションならではの動きや構図やメタモルフォーゼを存分に盛り込んでいる。ぐにゃぐにゃと歪んで伸び縮みする線の快楽。祭りのような熱量に酔っ払った。
> 湯浅政明監督『夜は短し歩けよ乙女』、アニメーション表現のバリエーションの豊かさが、妄想力に結びついているのが素晴らしい。ひと晩で春夏秋冬をひと巡りする妄想の一夜。ひと晩であちこち巡り歩く妄想の京都。りんごとだるまと鯉が降り注ぐ京都の一夜は、因果の糸が張り巡らされた結界のようだ。
> 湯浅政明監督『夜は短し歩けよ乙女』、原作で俺が大好きな「本っていうのはすべてつながってるんだ」というくだりも、ちゃんと映像化されていた。すべてがつながっている、というのはこの原作のテーマであり、アニメーションにも引き継がれている。これは、かなり理想的な原作の映像化じゃないかな。
> 湯浅政明監督は、『四畳半神話体系』のテレビアニメーションも手掛けてるんだね。知らんかった。こちらも観てみたい。あと、来月公開の『夜明け告げるルーのうた』も楽しみ。
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3月のつぶやき(その2) [ツイート]

ツイートまとめ、3月後半分もいっちゃうよー。例えば、この頃ツイートした「批判に対し根拠を示さず反論するためのメモ」とかで、前はブログをひとつ書いちゃったりしてたんだけどなあ、とか思ったり。あとは、映画と読書とゴッドタンの日々。いやマジでマジで。

3/16
> 『狂った野獣』、観たいな。
> 今日は、マジ仕事を早めに切り上げて、マジ武道館に行くのだ。いや、マジで。
> さあ、マジ仕事をマジ上がり。マジ電車にマジ乗ってマジ向かう。
> 「ゴッドタン マジ歌ライブ in 武道館」に行ってきた。あー、楽しかった。すんごいサービス精神。本放送とはアレンジを変えたり、小ネタを挟み込んだり。マジ歌シンガー以外にも、「ゴッドタン」ファンにはおなじみのあの人やこの人も登場。出し惜しみしないというか、全部乗せ。
> 「ゴッドタン マジ歌ライブ in 武道館」、1曲目でヒム子が出てきたときの多幸感。ホント、泣くほど笑った。日村さん、歌っても踊っても顔のアップになっても、全部面白い。あと、フット後藤が「ジェッタシー」と口にした瞬間、あんなにバカにしてたのに、まさかのエクスタシーを感じた。
> 「ゴッドタン マジ歌ライブ in 武道館」、ラブレターズの好演も光ってた。角田バンドでキレキレのダンスを見せ、まさかのインフルエンザで休みになった澤部の代役を務める。スピードワゴン小沢と松丸アナのやりとりも最高。「松丸は今、小沢の心の中に語りかけています」に爆笑。
> 「ゴッドタン マジ歌ライブ in 武道館」、サプライズもいくつか。矢作さんや飯塚さんへのドッキリもよかったけど、なんつってもラストの劇団ひとりだよね。まさかの新曲。まさかの「ラ・ラ・ランド」パロディ。そして、まさかのご本人登場。あの名セリフ「あばよ!」で幕。
> それにしても、「ゴッドタン」が10年かー。当初の「マジ歌」は長渕剛やスピッツなんかをパロディにしてたんだけど、最近はRADWINPSやサチモス、アニソン、東京事変なんかが元ネタになってる。時代だなあ。あと、フット後藤は一貫してブランキー。
> ちなみに、俺が最後に武道館に行ったのは、たぶん清志郎じゃないかと。てことは、10年以上前か。
> 「ゴッドタン マジ歌ライブ in 武道館」、武道館でも下ネタがんがんぶっ込んでくるのもすがすがしかった。熟女AVの石橋さん、大活躍。
> しかし、「マジ歌」もこれだけ続いてると、ヒットメドレーになるんだな。一緒に歌える曲がいくつもある。「徹子が切れたらララララ~」「SITTETA! SITTETA!」などなど。でも、「ジェッタ」「シー」のコール&レスポンスは、コールが下手すぎてレスポンスできなかったっていうね。
> 「ゴッドタン マジ歌ライブ in 武道館」、登場する芸人のコンビがみんな仲良さそうなのもいいよね。おぎやはぎしかり、東京03しかり、スピードワゴンしかり。ヒム子の歌の最中にバナナマンの二人が揃ってスクリーンに映る瞬間があって、あれもツボだった。

3/17
> 「あ、そうそうビリヤード台も運びましたよ。みんなあんなに重いと思わなかったけど」。彼にとって大切な思い出なんだなということが伝わってくるインタビュー。→『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』張震(チャン・チェン)インタビュー! http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2017/03/post-f4df.html
> ↓張震のインタビュー、「ビリヤード台」っていう具体性にグッとくる。「重さ」という記憶のあり方の、生き生きとした感じね。『牯嶺街少年殺人事件』を観た人なら、あのビリヤード台だってわかるはず。
> 今週月曜日の「Session-22」、崎山記者による福島の取材報告、よかったなあ。この番組を聞くようになって、音声による現地取材の魅力を知った。楢葉町の取材の背後で聞こえるクラブミュージック。音楽が流れる場所に人が集まりつながりができていく、ということが雰囲気として伝わってくる。
> 取材の背後に聞こえるノイズもまた、俺には「具体性」に思える。風鈴の音とか、電車の音とか。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、長澤まさみのおっぱいを前に山下&山田がわけのわからない協力関係を見せた先週が牧歌的に思える、ヒリヒリ回。なにもあんな追い込み方しなくても…。今まではどこまでがフェイクかわかんないしなんて思ってたけど、今日はせめてフェイクであってくれという気分に。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、タイトルの「芦田愛菜 決断する」ってのには、いろんな意味が込められてそうだな。山田孝之と対峙するときの芦田愛菜にシビれた。
> いや、ハナからフェイクとして見るのはちょっと違うと思うのよ。もちろん、あの手のいたたまれない空気感みたいなものは山下監督の映画で見たことがあるし、あーゆー姿をカメラに晒す山田孝之の役者魂みたいなものも感じるんだけど、それでも余裕ぶっこいて見てられないざわざわしたものがある。

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> 崎山さんの取材報告から教えられること、とても多いです。古書店主の方の話に、店主に直接依頼して本を集めるという行為そのものが「文化」なんだなあと思ったり。あと、以前のいちょう団地の取材も、音だけなのにとても臨場感があって印象に残っています。
> メッセージ性を上回る「模型」としての完成度。→ホームレスの寝泊まり環境を再現 した「世界で最も寝心地の悪いベッド」 https://www.buzzfeed.com/hikaruyoza/moyai-bed?utm_term=.bn47l0Rav @HikaruYozaさんから
> 髪を切りながら美容師と話してて、スピッツってすごいな、という話になった。わかりやすい突飛さや、わかりやすい今風にいかないで、バンドの魅力を保ち続けている。しまいには、血迷って「俺、スピッツになりたいな。存在として」と、対処に困るようなことを口走ってしまった。
> 「ゴッドタン」に、気をそらせ隊の深澤ゆうきが!
> 田島健一句集『ただならぬぽ』読了。17文字のナンセンス。いかようにも読んでください、というような投げっぱなし感が面白い。例えばこんなのとか。 ●光るうどんの途中を生きていて涼し
> 田島健一『ただならぬぽ』、動物たちがあちこちに登場する。鹿とか狐とか鶴とか鵜とか梟とか鯨とか海月とか。いずれも季語なんだけど身近じゃない動物が選ばれているためか、日常を詠むという風にはならないんだよね。 ●郵便の白鳥を「は」の棚に仕舞う
> 田島健一『ただならぬぽ』、ナンセンスな句ではこんなのも好き。雨が窓を叩く、という慣用表現を使った言葉遊び。 ●五月雨が生家をたたく返事がない
> 田島健一『ただならぬぽ』、俳句という小さな詩型ができることはささやかなだけど、それでもこんなことができるちゃったりする。 ●軍艦をこわして蛍籠つくる
> 田島健一『ただならぬぽ』からもう一句。卒業シーズンなので。 ●卒業の写真半分以上が空

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> 京成線のホームに停車する電車を指して、「すごいよ。あの電車に乗ったら動物園までいけるよ」と話す幼い兄弟を見た。そうだよなー。俺らはすっかり忘れてるけど、電車って「僕らを遠くへ運んでくれる夢の乗り物」だったんだよな。
> お嬢さんを観るつもりが、時間が合わずモアナに変更。彼女だってお嬢さんだし。
> ちくま文庫から出てる実相寺昭雄『ウルトラ怪獣幻画館』が、素晴らしい。描かれる怪獣がどれも哀しくて滑稽で愛おしい。「人間は故郷を目指す」。そう、ジャミラはもともと人間だったのだ。 https://pic.twitter.com/wuBz1SkGc7

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> 「僕が目指すダンスフロアにはマジョリティは存在せず、マイノリティの集合体しかいない」→保育園をクラブに変える。子ども向けDJが「はみ出した子」に本気でぶつかる理由 https://www.buzzfeed.com/akikochino/hoikuen-dj?utm_term=.jjy6PW9MO @elleaki1990さんから
> 春は憂いの季節だなあ。連休ともなればなおさら。
> 『お嬢さん』観たよ! シンメトリーで愛し合う、女性版「王子と乞食」。煙草の煙を吸い込むように、耽美な世界を堪能した。
> 帰宅してテレビをつけたら桐谷さん。しまった、今日は特番か。
> お、フェフ姉さん(と多田さん)も出るのか。
> 地元のよく行くインドカレー屋、マサラミュージックっていうのかな、インドのポップスが流れてるんだけど、今日は♩ホントだ~ホントにそうだ~、ってな曲がかかってた。空耳か? それともなんか有名な曲?
> 「月曜から夜ふかし」のおちゃっぱーにハズレなし。今夜も深夜に爆笑。
> 今年卒業した君たちへ。→水中、それは苦しい「ホタルイカの光」PV https://youtu.be/CSyESyfAoW8 @YouTubeさんから
> 春休みも~安めぐみ~。
> パク・チャヌク監督『お嬢さん』、エロティックな場面がいくつもあるけど、口や舌まわりのエロさにやられてしまった。前半の歯をヤスリでこする場面の、シャコシャコシャコシャコという小さな音のエロス。そして、黒い舌の持ち主は、おそらく不能だ。
> パク・チャヌク監督『お嬢さん』、相手に朗読させるってことが、こんなにいやらしい行為だとは。意にそわぬことを言わせる側が、相手を支配する。しかも、読む本はサドの「偽物」。この映画は偽物だらけだ。誰もが心の奥を隠して、何かを読まされているように騙し合う。そのスリルとエロス。
> パク・チャヌク監督『お嬢さん』、「お屋敷もの」としても魅力的。和風の洋館ってのがいい。廊下やら階段やら浴室やら庭やら書庫やら、いちいち目が楽しい。停電で電気が明滅したり、あちこちに覗き窓があったり。そして、あの怪しげな離れだ。あの部屋に凝らされた仕掛けの数々に、うわーっとなる。
> パク・チャヌク監督『お嬢さん』、お屋敷から逃げ出すときに襖がパンパンパンと開かれていくのがいい。扉や戸は、お屋敷ものの醍醐味。

3/21
> 共謀罪の閣議決定、きたね。しかし、秘密保護法や盗聴法もだけど、議員の皆さんは自分がその対象になる可能性は考えないんだろうか。政敵を倒すのに使いやすそうじゃん。
> TLにクーリンチェの感想がぽつぽつと流れてきて、そのたびに俺はいつ行けるんだろうかと、のたうちまわる。
> 矢追純一のテレビ論。「だから基本1カメなんです」とか、面白い。→“UFOを流行らせた男” 矢追純一81歳「空を見上げてほしかった」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170319-00001784-bunshun-ent #Yahooニュース
> 後編。キューブリックは「僕と同じコンセプトで映画作ってる」とかとか。→“UFOの人”矢追純一が認めた! 「イモトアヤコ、あいつ命張ってるよね」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170320-00001785-bunshun-ent #Yahooニュース

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> 神保町のカレー、新世界菜館は盲点だった。今度食ってみよう。
> 「私もそんなにヒマではないが、「どうでもいい」と思った瞬間に民主主義はおしまいである。そして実際に、多くの人が、日々の生活の傍ら、根気強く政治的関心を維持し続けている」→【森友学園問題】 平野 啓一郎さん https://www.nishinippon.co.jp/nnp/teiron/article/315815 #西日本新聞
> 8年ぶりくらいにかつての同僚に会ったんだけど、なんともいい感じでツッコまれたりイジられたりして、妙にうれしい気持ちになった。俺、おじさんになっちゃったから、ツッコまれることがめっきり減っちゃってるわけよ。なんなら、ツッコむ側だと思われている。でもさ、それだけじゃつまらないのだ。
> 年をとると、プレイヤーじゃなくて審査員的な振る舞いになりがち。で、そーゆーポジションから逃れる方法はないものか、とたまに思うわけよ。理想を言えば、月亭方正のような。

3/23
> 帰宅が遅かったので普段は見ることのない「ユアタイム」を点けたら、本日の証人喚問について、与党の主張を番組側が民進党の福山議員にぶつけるというスタイル。フジテレビは与党の代理かなんかなの?
> なんか、変なリプがきた。しかも、自分のリプに自分で「いいね」をしてる。んげー。
> 変なリプの人のプロフィールを見たら「日本が大好き!!」な人だった。たぶん籠池さんも「日本が大好き」だと思うよ。応援してあげればいいのに。

3/24
> 真魚八重子『バッドエンドの誘惑』を読んでるんだけど、「幼女の嘘で村八分」という章題の語呂のよさよ。声を出して読みたくなる、七五調のマジック。
> 俳句にすると、例えばこんな感じ。花曇り幼女の嘘で村八分
> 「死なば森友」も「忖度屋ケンちゃん」も「パンがなければ和菓子を食べればいいじゃない」も、俺が思いつくようなことはとっくに誰かがつぶやいている。自分の凡庸さがいやになる。祈ります。
> 「あなたが落としたのは、この金のケータイですか? それともこちらの銀のケータイですか?」「今のその言い方は失礼ですよ。あたかも、あたかもですね、私を犯罪者かのように言うのは、これこそ、ちょっと静かにしてください、大事な話をしているんだから、これこそ典型的な印象操作でありまして」
> 「あなたが落としたのは、この金のケータイですか? それともこちらの銀のケータイですか?」「祈ります」
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」最終回、中学生時代を語る場面で山田孝之の魅力が全開。そして、「会ってくれるかなあ、山下さん…」からのぎこちない再会に、わけのわからない感動が…。そして、第1話の場面を反復してエンディング。ああ、面白かった。
> 山田孝之も山下監督も、一貫して芦田愛菜を「芦田さん」と呼び、敬語で話す。その潔癖さがまた、素晴らしい。もちろん、芦田さん自身も素晴らしい。
> 『映画 山田孝之3D』、東宝なんだー。ふふふ。

3/25
> これ、ラジオでも聞いたけど、教育勅語の現代語訳が、教育勅語を復活させたい自民党の議員によって作られたものだとは知らなかった。いろいろとためになる。→【SYNODOS】《教育勅語》には何が書かれているのか?/辻田真佐憲×荻上チキ http://synodos.jp/politics/19359
> 証人喚問を見て、エキセントリックな人物という籠池氏に対する俺の印象はずいぶん変わった。ああいう人物はどこにもでいる。その意味では珍しくないし、だからこそヤバいと思う。
> 山村浩二の新作が、次々と完成している。
> 佐藤伸治のCD棚にピーズのアルバムがいくつもあったというのは、俺にとって割と重要。
> あー、酔った酔った。今日は、『すべての見えない光』の魅力について存分に語り合うことができて、とってもよかった。同じ小説を同じ時期に読んで、感想を述べ合うって機会は、そうそうないからね。
> 「NONFIX」の、想田和弘監督の映画制作を追ったドキュメンタリー。アメリカの映画学校で生徒たちと新作を撮っているんだけど、途中でトランプ政権が誕生して、想田監督や学生たちに動揺が広がっていくところが興味深い。あと、想田監督のアロハ柄のスニーカー、いいね。

3/26
> 寒いな。やっぱり3月は冬なのか?
> ジョーダン・ボート=ロバーツ監督『キングコング 髑髏島の巨神』を観てきた。でかいものはそれだけで「すげー」ってなるし、怪獣図鑑的な楽しさもあるんだけど、どこか食い足りない印象。刺激が快楽につながらないというか。もっとでかさを上手く見せて欲しいし、もっと怪獣を次々投入して欲しい。
> ジョーダン・ボート=ロバーツ監督『キングコング 髑髏島の巨神』、いいなと思ったのはストロボの場面と手榴弾の場面。どちらも悪趣味なところが好き。映像的な快感があったのは、カーテンをめくるように開く砦とあのボート。好きな怪獣は擬態するやつ。あと、巨大蟻が見たかったよ、俺は。
> ジョーダン・ボート=ロバーツ監督『キングコング 髑髏島の巨神』、最初に出てきた日本兵がまるで女性みたいな顔立ちで、「女…ってことはないよね」と思ってたら、MIYAVIだったのか。
> そういえば、『モアナと伝説の海』も楽しかったけど食い足りない映画だった。そうくるかー、っていう驚きが少ないというか。ココナッツの海賊のところが一番好き。あと、『ライフ・オブ・パイ』同様、海が光るとラッセンになっちゃうんだよな。

3/27
> ♩あーわーきーふふふふふんふーふんふふふ ふーふーふーふふふふふじーんちょおげー。「春よ、来い」の歌詞をうろ覚えのまま口ずさむ。「沈丁花」だけが、ユーミンの声で脳にこびりついている。
> 「春よ、来い」で、ユーミンは「沈丁花」にアクセントを置いて歌ってるってことだろうな。そこから花の匂いが立ちのぼるように。
> 春ってのはなんとももやもやするというか、とらえどころのない虚しさややるせなさや切なさを感じる。春愁、ってやつだ。だから春の歌は、どこか物悲しく感じちゃうんだよね。キセルの「ハネムーン」とか、俺にとって春愁を感じる曲。
> 春愁を感じる小説で思い浮かぶのは、北野勇作の『クラゲの海に浮かぶ舟』。桜並木と春の雨。
> 筒井康隆氏の帯に惹かれて、学生時代に読みました。不安と心地よさが入り混じったような、当時のぼんやりした気分にぴったりきて、以来春になると思い出す小説になりました。
> 日本会議的な人たちが籠池氏に便宜をはかることを「カーゴカルト」と呼ぶのはどうか?
> 「ヒムケン先生」最終回、いい番組だったなあ。ケブくん、野球が上手くなったこともよかったけど、一人でエア野球をしてたケブくんがチームに所属して仲間ができたってのがいいよね。ケブくんに「なんかやってけそうだね。あのチーム、あの監督だったら」と日村さん。そこだよね。そこがグッとくる。
> 真魚八重子『バッドエンドの誘惑』読了。「イヤな映画」を紹介した本。「『狙ったイヤさ』と、『天然のイヤさ』もしくは『精巧に脚本が作られ必然的に運ばれていくイヤさ』は、決定的に違う」という箇所に、ぶんぶん頷く。偶然の暴力性と必然の逃れられなさは、共に「イヤさ」の肝だと思う。
> 『ミスティック・リバー』を観たとき抱いたのが、Aを押したらBが起こり、その結果Cが動き出すというような、偶然と必然の絡み合いによって、どうにもこうにも逃れられないバッドエンドに向かって運ばれていくという感覚だった。一度動き出したら止まらないライドのような、ノーリターンの絶望。

3/28
> 『キングコング』は、登場人物の数を半分にしてもいいのでは?
> 宮本浩次、絵になるなあ。あの独特の仕草自体がエンターテインメントだ。
> 山本直樹『レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ』4巻を読んだ。「総括」に次ぐ「総括」。ひたすら「総括」。「総括」しろって言われて「総括」すると、お前はまだ「総括」できてないと言われる。そしてこんなセリフが。「総括がなんだかわからなくなった」。まったくだ。
> 古谷実『ゲレクシス』2巻を読んだ。なんともう完結。不条理すぎてさっぱりわからない。わからないのに、向こう側にとてつもない世界が広がっている感じがしてゾクゾクする。この先描かれるであろう古谷作品が、ヒントになる気がするので、そのあとで読み返すと、もっといろいろ見えてくるかも。
> 真造圭伍『トーキョーエイリアンブラザーズ』3巻を読んだ。これも最終巻。可笑しくて怖くてあたたかくて、ひと色に染まらない展開が面白い。あと、なんでもない街の風景が丁寧に描き込まれているところに惹かれる。ベランダからぼーっと眺めたり、近所をぶらぶらしながら通り過ぎたりするような景色。
> 五十嵐大介『ディザインズ』2巻を読んだ。これはすごい。すごいよ。バイオテクノロジーで生み出され兵器として育てられた、半獣半人の子供たちの話。この人ならぬものの姿や特殊な感覚をどのように描くのか、というところが読みどころのひとつ。一コマひとコマの情報量と、鮮やかなイメージにため息。
> 五十嵐大介『ディザインズ』、キャラクターと背景が同じタッチで描かれているが五十嵐さんの特徴。人間が特権化されないというか。人も動物も、なんなら都市も自然の一部のような感覚。
> 山田参助『あれよ星屑』6巻を読んだ。基本はドタバタなんだけど、要所要所で終戦直後の虚無感がぐっと迫り出してくる。この6巻は、ちょっと水木しげるっぽい感じもあったりして。父親の遺骨を指で弄ぶシーンに、グッときた。そして、最後のスコーンと抜けた大コマの、なんとも言えない虚しさ。
> 山田参助『あれよ星屑』、逃げるときに「三十六計」とつぶやくところとかいいよね。オカマを掘る場面を、狸と釜で表すとか。こーゆー、ちょっとしたくすぐりが至るところにちりばめられているのは、なんというか、マンガならではだなあと思う。
> なんとなく相似形。 https://pic.twitter.com/5PQ8r1shsp

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> お、「ドキュメント72時間」SPが始まったよ!
> 政治家のモノマネって、昔は田中角栄とか大平正芳とか、みんなやってたと思うんだけど、最近見ないよねーって思ってたら、まさかのホリ!
> 「俺はもう48歳(2015年当時)なんだよ。誰も48歳の言うことなんか聞くわけないでしょ」→ビースティ・ボーイズのAD Rockが近年の音楽を全く聞かない理由を語る。若者に対しての意外なメッセージとは? http://playatuner.com/2017/03/adrock-beastieboys-why

3/30
> 批判に対し根拠を示さず反論するためのメモ。1:絶対的な表現による否定→絶対、一切、まったく、決して、など。2:激昂と恫喝→失礼だ、侮辱された、など。3:手法への異議→レッテル貼り、印象操作、など。4:ジャーゴンの不正確な使用→悪魔の証明、など。5:定義の変更→私人。6:閣議決定。
> 批判に対し根拠を示さず反論するためのメモ。7:担保のない約束→職を賭ける、責任をとる、など。8:一般論風→そんなことあるわけないんですよ、など。9:曲解に基づく返答→まるで私が犯罪を犯したかのような、など。10:攻撃による論点ずらし→それならあなただって、など。11:デマ。

3/31
> 年度末の忙しさのあとは、GW進行が待っている。なんとかならないものか。
> 苗場で見るGorillazはいいだろうなあ。
> 鈴木翁二『かたわれワルツ』を入手。うう、もったいなくて電車では読めないな。
> 「かたわれ」は「かわたれ」に通じる。黄昏どきのシルエット。

3月のつぶやき(その1) [ツイート]

つうことで、3月のツイートまとめです。抜粋編集バージョン。つか、3月! もう夏だってのに3月! こうやって読み返すと、ほんの数カ月のタイムトラベルのような気持ち。森友のあとに加計が出てくるとは、この頃はまだ思ってなかったわけで。

3/1
> それにしても、森友学園は次から次へと新たな事実が出てくるな。関わったと思しき人物から異様な教育方針まで、日本会議的なるものの凝縮という感じがする。ホント、埋設物多過ぎ。
> 「安倍晋三首相が「テロ等準備罪で、共謀罪と呼ぶのは間違いです」と何度繰り返しても、上記の内容はかつての「共謀罪」そのものです」→「共謀罪」ついに姿を現すが、 「3回廃案の焼き直し」そのもの https://t.co/bPE2ySXlYR @HuffPostJapanさんから
> 月曜日の「Session-22」の共謀罪の議論は、非常にためになった。計画したことが罪になるということは、実行を取り止めたとしても罪が消えないということ、という保坂展人さんの指摘も、重要な論点。これが、277の犯罪に適応される恐ろしさを、ちょっと想像してみてほしい。
> あと、何度でも言っておきたいのは、共謀罪は広範な監視や密告がないと立証できないということ。すでに去年の法改正で警察による盗聴や司法取引は可能になっちゃってるわけで、それとセットで考えなきゃいけない。つまり、下手なことが言えない社会になるということだ。
> 森友はいかにもダークだしグロテスクだから目を引くし、当然追求すべきだと思うけど、共謀罪のほうが俺らの生活に関わってくる問題だと思う。ちゃんと見とかないと、また強行採決くるよ。

3/2
> 以前、駅で「もしもし、ムッシュ?」とケータイに話しかけてたおじさんを見たことがある。電話の向こうにいるのはあの人かも、と何だかほんわかした気持ちになった。
> 倉阪鬼一郎の歌集『世界の終わり/始まり』読了。ここに出てくる終末の風景は、カタストロフというよりは、いつの間にか進行していて気づけば取り返しがつかなくなってしまったような終末に思える。 ●コミックソング響きつづけるこの青い廃墟にはだれもいない
> 倉阪鬼一郎『世界の終わり/始まり』、定型に収まらない歌が多いんだけど、そこに歪さへの志向のようなものを感じる。57577なんかおかまいなしに、ミミズ、ナメクジ、ムカデが蠢いているこんな歌とか。 ●蚯蚓蛞蝓蜈蚣たち「おかあさんといっしょ」がはじまるよ
> 倉阪鬼一郎『世界の終わり/始まり』よりもう一首。この、終りのときの甘美なこと。 ●別れのワルツを歌ってあげた 靴になってしまったあなたのために
> 『キングコング 髑髏島の巨神』の最新トレーラーを見た。うわー、すげえ面白そう。コング、怪獣たち、触手、墜落するヘリ、サミュエル・L・ジャクソン。この特盛り感。

3/3
> 水木先生なら『ゲ・ゲ・ゲ・ランド』ですね。エマ・ストーンが猫娘かと思いきや、まさかの目玉オヤジだったりして。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、もうどんどんカオスに。ちゃぶ台を次々ひっくり返す山田。前回あんだけ村上淳にスタントなしの首吊りを迫ったのに、「首はもうやめましょうよ。責任とれないスよ、マジで」と当たり前のように言うジャイアンっぷり。あとは、ムラジュンの「プロットあるんだ?」がツボ。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、芦田愛菜のことがどんどん好きになる。男たちがイラついたり、おろおろしたり、突然泣いたり、ちょけてたりする中、彼女が一番大人に見える。
> 山田孝之に巻き込まれた人たちが、どんどんおかしくなっていく。ペナルティの♩お化けの救急車~のようだ。果たしてこの先、長澤まさみはおっぱいを出すことになるのか?

3/4
> 家まわりの事案でずーっとほったらかしにしていることがいくつかあって、早く何とかしなよといろんな人に言われてたりするんだけど、そのうち一つがようやく片づきそう、と言いつつも、俺のやる気を俺自身が信じていないので、まだまだ予断は許さないし、ふわっとした話に留めておいて保険をかけてる。
> 10年以上同じ部屋に住んでると、そりゃああちこちガタがくるわけで、かといって引っ越すとするとそれが終の住処になりそうで、躊躇してしまう。
> こだま『夫のちんぽが入らない』を読んだ。「ふつう」でなければいけないという抑圧がいかに暴力的なものかが、ヒリヒリするような切実さとほのかなユーモアと共に綴られている。これって、ちんぽの話だけど、ちんぽだけの話じゃないよね。
> こだま『夫のちんぽが入らない』、読んでていて苦しくなるんだけど、一方で幸せな記憶というものも描かれている。「ちんぽが入らない私たちは、兄妹のように、あるいは植物のように、ひっそりと生きていくことを選んだ」。兄妹のように幸せであるというあり方もあるのだ。
> こだま『夫のちんぽが入らない』、シェルターのような小さな関係を「選ぶ」ということ。その尊さを思う。
> ♩別の世界では2人は兄妹だったのかもね~→cero / Orphans【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 https://youtu.be/c_SLGBJgDNE @YouTubeさんから
> 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』も『アナと雪の女王』も『夫のちんぽが入らない』も、俺にはつながっているように思える。
> 鳩山郁子『寝台鳩舎』読了。美しいなあ。絵が美しく、物語が美しく、タイトルが美しく、エピローグの2色刷りが美しい。時間の外側から世界を眺めるように、躍動する少年たちやはばたく鳩の姿をストップモーションや連続写真の手法で描く。流れ去る列車の窓は、フィルムのコマだ。
> 近藤ようこ『夢十夜』読了。夏目漱石の原作をマンガ化。黒い画面に白々としたものが浮かぶ。白い画面に黒々としたものが凝る。描き込みすぎない近藤さんのタッチが、漠とした夢の世界に合っている。どの夢も面白いけど、ラストで「遅さの夢幻性」が描かれる第七夜が特に好き。
> 松丸&小木のマジ歌、いいじゃん! 武道館が楽しみだ。

3/5
> Bunkamuraで今から映画。しかし、ここはいつ来てもなじめないな。
> 「Bunka」がハイカルチャーの顔してるのが苦手。
> ということで、祝Twitter文学賞、佐藤亜紀の『吸血鬼』読了。19世紀のポーランドの田舎に赴任した役人が主人公。おどろおどろしい伝説や叛乱の気配などがたちこめ、簡潔なのに濃厚な味わい。最後まで先の読めない展開で、謀りごととはこのようにやるのだよ、とエレガントに示してくれる。
> 佐藤亜紀『吸血鬼』、一篇の詩から始まり、その詩人の略歴を1ページほどでまとめ、20年後、その詩人の詩集を手にした女性のクローズアップからカメラが引いていくように物語が始まる。この冒頭部分の鮮やかさにうっとり。そして、カードが次々と裏返っていくような最終章の凄さ。

3/6
> ももももう一発いくかーい!? #ララランドみたいなことを言ってください
> 今年の卒業シーズンには、“水中、それは苦しい”の「ホタルイカの光」をオススメしたい。
> 何かを形容するときに、どうして「おもちゃ箱をひっくり返し」てばかりなのか問題。ゴミ箱でもいいじゃないか。迷惑だけど。裁縫箱でもいいじゃないか。危ないけど。
> 「びっくり箱をびっくり返したような」というのはどうだろう。
> チャイニーズボックス! 入れ子構造が出し子構造に、みたいな話ですね。って、自分でも何言ってるか、よくわかりませんが。
> 「おもちゃ箱をひっくり返したようなおもちゃ」とすると、さらにわけがわからないことになりそうです。しかもそんなおもちゃばかりを集めたおもちゃ箱を、またひっくり返してみたりして。

3/7
> 穂村弘『鳥肌が』読了。「私の人生を四文字で表すならびくびくだ」と語る穂村さんが、「こわいもの」について綴ったエッセイ。例えば知り合いの赤ちゃんを抱かされるとき、自分がそれを放り出してしまいやしないか、というような恐怖とか。穂村さんのエッセイは、テーマが限定されているほうが面白い。
> 「昔、外国で起きた連続殺人事件の記事を雑誌で読んだことがある。あるページに被害者の女性たちの写真がずらっと並んでいて、それを見た瞬間に鳥肌が立った。そっくりなのだ。全員、青い目に金髪のロングヘアーの真ん中分け。とくにこわかったのは真ん中分けだ」穂村弘『鳥肌が』より。
> 穂村弘『鳥肌が』で紹介されている、投稿欄に送られてきたゆにさんという人の短歌で、ゾッとするのがあった。これ。 ●「ねえ起きて」ほっぺを軽くはたかれて思えばあれが最初のビンタ
> 穂村弘『鳥肌が』、栞紐が紐じゃなくて3本の細いピンクの糸になっている。髪の毛みたいでちょっと気色悪い。表紙は鳥肌を表すぶつぶつがあるし、変なことする装丁だなあと思ったら、ああやっぱり祖父江さんだ。
> 穂村「サラダみたいな表現はダメだと思います。細かく切って、上手に混ぜてきれいに作っても、そこには本質的な変化が起こっていない」→ぼくのりりっくのぼうよみ×穂村弘「歌人・穂村弘と語る表現を考えるためのいくつかのヒント」 http://noahs-ark.click/conversation3/
> 書き忘れていたけど、日曜日はジャン・フランコ・ロージ監督『海は燃えている イタリア最南端の小さな島』を観てきた。アフリカや中東からの難民の玄関口といわれるランペドゥーサ島を舞台にしたドキュメンタリー。この島で暮らす少年とその家族、そして日々訪れる難民たちの姿が並行して描かれる。
> ジャン・フランコ・ロージ監督『海は燃えている』、島の少年ののどかな日常と、海を渡る難民たちの厳しい現実は、並行して交わることがない。島の人々のリクエストで曲をかけるラジオと、難民のボートと通話する無線は、違う周波数で語りかける。でも、本当にそうだろうか、というところに詩がある。
> ジャン・フランコ・ロージ監督『海は燃えている』、よくわからない不安でときどき息が苦しくなるという少年。ていねいにベッドメーキングをして「よい一日を」を願うおばあさん。この二つの場面の間に、救助された難民が血の混じった涙を流す場面が出てくる。これらは、交わらないが響き合っている。
> ジャン・フランコ・ロージ監督『海は燃えている』、難民たちが収容センターの中庭のような場所でサッカーをするシーンが印象深い。狂おしく切ない祝祭のような感じがして。あと、最初のほうに出てくるトマトのスープがえらく美味しそうだった。もひとつ、バイクの場面もいいな。

3/8
> カレル・ゼマンは、作品すべてが愛おしい。チェコの至宝。
> 電車の中でキャッキャとじゃれ合う、野球部と思しき男子たち。「じゃあさ、俺が、雪だるま作ろう、って言ったら、自転車に乗ろう、って返して」とかなんとか。なんかそーゆーの流行ってんの?
> 籠池理事長のエキセントリックさばかりが注目されてるけど、稲田朋美もかなりじゃない? 突如「安倍首相ガンバレー。安倍首相ガンバレー」とか言い出しそうで。
> 先々週に観た映画、ジェレミー・ソルニエ監督『グリーンルーム』。閉鎖空間で登場人物も少なくって絶体絶命のピンチになる、ってな映画、つまり「低予算の代わりにアイディアで面白くするぞ」ってな映画が好きなんだけど、この映画もまさにそれ。パンクスがネオナチ集団に襲われるって話。
> ジェレミー・ソルニエ監督『グリーンルーム』、ネオナチってファナティックなイメージがあるけど、この映画のボスキャラはワンマン経営者みたいな感じ。殺しも死体の後始末も「やっておけ」と人に命じて、自分は帰っちゃう。で、成功したらボーナスしくじれば減給みたいな。その卑小さが妙にリアル。
> ジェレミー・ソルニエ監督『グリーンルーム』、舞台となるライブハウスの楽屋にずーっと死体が転がってるのが面白い。立て籠ってるから死体を処分できないの。この手の映画では「目の前にあるものはすべて使え」がセオリーだから、もちろんこの死体にもちゃんと活躍の場がある。
> 『グリーンルーム』には、凶暴な犬が出てくるんだけど、『ドント・ブリーズ』『手紙は憶えている』と、ネオナチ的なキャラクターには猛犬がつきものなんだろうか。あと、パンクスってケンカが弱そうなところがいいよね。そのくせ、変にやせ我慢したり挑発的なことをしたり。
> そういえば、ギャビン・オコナー監督『ザ・コンサルタント』についても書いてなかったな。会計士のベン・アフレックが実はすごい殺し屋で…、ってな話。けっこう複雑な話なんだけど、ピタリピタリとピースがはまっていくのが気持ちいい。へこんだ水筒と、ポーカーをする犬、そしてラストのアレも。

3/9
> なんでもかんでも「コンテンツ」としてしか捉えないから、アナ雪のエンディングに勝手な映像を流したり、サチモスについて「ぶっちゃけジャミロクワイです」てなことを言ったりしちゃうんじゃないかと。
> 「コスプレ右翼」ってのは、言い得て妙だな。右っぽいもののカット&ペースト。これもコンテンツ化のひとつじゃないかと。
> 誰かが口笛を吹いているのが、どこからともなく聞こえてくる。この曲は…あ、「ペーパームーン」だ。
> 「遅日」という季語を覚えた。

3/10
> 寝る前に飲むべき花粉症の薬を、うっかり朝食後に飲んじゃったせいか、眠たくて眠たくて震える。
> この間は、風呂場ですべって尻もちついたし、今からこんなんだと老人になったときにはどうなっちゃうのか心配。
> モーレツ眠太郎。
> ねむた祭り。

3/11
> 6年前に作ったうた。 ●わたくしは水滴である全身を震わす犬にしがみついてる
> 6年前に作ったうた。 ●その人の名前は夜、寝返りをうつ世界へと毛布をかける
> その後、こんなうたも作った。ポポポポ~ン、覚えてますか? ●あいさつの魔法は解けてお別れにありがとウサギ食べるライオン
> それほど読んでるわけじゃないんだけど、東欧文学って惹かれるんだよね。フラバルの「あまりにも騒がしい孤独」ってフレーズに、シビれたり。圧政の下で育まれた、奇想や実験やユーモアは、俺に勇気をくれる。
> クーリンチェはあとにとっておくことにして、これからコクソン大魔王。
> しかし、最近都内の映画館に行くと、30分前に到着してもけっこう席が埋まってたりする。
> 『コクソン』が156分、『バンコクナイツ』が182分、『クーリンチェ』が236分。観たい映画が、ことごとく長くて、観たいけどいろいろ大変。
> 長い映画はトイレが混むの法則。
> ぐあー、『哭声 コクソン』ヤバかった。もう終わるか、もう終わるか、と思ってるのに終わらず、えげつない展開でもって2時間半ギリギリと締め上げられる。エンドロールで、あちこちからため息が聞こえた。もちろん俺も、やっと解放されたいうきぶんで、ふーっとひと息。つまりは、すげえ面白かった。
> いやあ、もうぐったりですよ。新宿はほぼ満席でした。で、客席が固唾を呑んでるのが伝わってくる。おすすめっす。
> 宇多丸さんも町山さんも、映画について楽しそうに語るところがいいですね。それを聞くことで、映画について語り合うのって楽しいんだな、とみんなが気づくんじゃないかと。
> サンドウィッチマンは素晴らしいな。ホント、頭が下がる。→被災の子、きっと強く優しくなれる サンドウィッチマン(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170311-00000048-asahi-soci… #Yahooニュース

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> 初めてのビルボードライブ東京。雰囲気に呑まれている。
> 小島麻由美のライブ「JIVE! JIVE! JIVE!」昼の回を観てきた。会場はビルボードライブ東京。ジーンズにスニーカーで行っちゃったことを後悔するようなアダルトな雰囲気に負けそうになるも、ライブは素晴らしかった。あんなちゃんとした座席じゃなけりゃ、確実に踊ってたと思う。
> 小島麻由美ライブ、バックが勝手にしやがれ+塚本功+DUB MASTER Xという布陣で、いつもよりもルーディな印象。それにしても、勝手にしやがれ、カッコいいな。これまでライブで観たコジマユの中で一番好きなノリ。特に武藤昭平のドラムがいい。演奏がイカす上に、ライブで絵になるドラム。
> 小島麻由美ライブ、「セシルカット・ブルース」のホーンにシビれ、「恋はサイケデリック」のドラムにシビレる。そして、ジンタのようなアレンジの「さよならカエル」にびっくり。塚本功のソロコーナーは、みんな大好き「キャラバン」。勝手にしやがれとのコラボで、ぶっとくぶっとばしてた。
> 昨日の『哭声 コクソン』のせいで、勝手にしやがれの武藤さんがときどき國村隼に見えた。

3/13
> 「ヒムケン先生」、ケブくんがついに野球チームに。しかし、このチームの監督すごいな。そもそも、しごいて伸ばす、ってのがあまり好きじゃないんだろうな。ヒムケン先生の「7褒めて3叱る」というオーダーを、自然に実行している。「監督…なんか、ありがとうございます」と日村さん。

3/14
> Twitter文学賞の動画を見終えた。ああ、本の話は楽しいなあ。字多丸さんのラジオとかで「映画について語る楽しさ」が多くの人に共有されているように、本について語る楽しさも 広まって欲しいな。→Twitter文学賞2017 結果発表会 https://youtu.be/WRu_3aOrOjQ
> 結果はこちら。上位作品以外も、実に魅力的なリストリストになっている。未読の1票作品では、大森望さんオススメの法月綸太郎『挑戦者たち』が気になる。https://twitter-bungaku-award.theblog.me

3/15
> なんか、連日えげつない関西弁を聞かされてる気がする。
> 高橋健太郎さんに、まったく同感。現政権が、言葉や論理をないがしろにすることにためらいがないことが恐ろしい。
> 俺が森友のニュースで思うのは、右派というか日本会議やネトウヨ的なものが凝縮されているということ。自分や配偶者が弁護士を務めていた相手を表彰するとか、気色悪いよ。お互いにもたれ合って金を回して思想をぐつぐつ煮詰めてるイメージ。そのくせ、問題になったら手のひら返しの尻尾切り。
> 森友を応援したり関わったとされる文化人や政治家の顔ぶれを見ると、ほとんどオールスターキャストじゃん。その彼ら彼女らが、今や揃いも揃って騙されたとか言ってるわけで。
> この間観た映画、ナ・ホンジン監督『哭声 コクソン』、ノワールともオカルトともつかない、異様な作品だった。こーゆー映画かなと思って観てると、その思い込みを修正させられるような展開が何度も何度も訪れる。終盤には、俺はいったいどこに迷い込んじゃったんだってくらいの酩酊感。
> ナ・ホンジン監督『哭声 コクソン』、主人公と一緒に観てる俺らも翻弄されまくるわけよ。で、何を信じればいいんだよー、となったところで、「お前のその選択は正しいか?」と突きつけられる。むりだよー。そんなこと言われても、むりだよー。ごめんなさい、もう勘弁してー。ってな叫びたくなった。
> ナ・ホンジン監督『哭声 コクソン』、とにかく國村隼の存在感ね。無表情で時折うっすら笑みを浮かべる。感情表現の激しい韓国映画の中で、あの静かさは非常に不気味に映る。祈祷師役のファン・ジョンミンの、微妙なうさん臭さもよかった。私服がジャージかよってな場面とか。
> ナ・ホンジン監督『哭声 コクソン』、出てくる家のたたずまいがいちいち映画的で素晴らしかった。主人公の警官の家のコの字型の構造とか、國村隼の家の縁側と庭の感じとか。あと、冒頭のどしゃ降りもすごかった。あれは、本気の雨だ。
> ナ・ホンジン監督『哭声 コクソン』、どくろのようなドライフラワー、多すぎる小石、テレビの野生動物、突然の落雷。怖がっていいのか笑いっていいのかわからないけど、明らかに異様なディテールの数々が気になる。あ、祈祷の場面もだ。あのカットバックもテンションが高すぎて、こわおかしい。
> そういえば、『コクソン』にも猛犬が出てきたな。最近、映画の中で犬に襲われてばかりいる気がする。

2月のつぶやき(その2) [ツイート]

ツイートまとめ、2月後半分。籠池理事長があんな感じになるとは、3カ月前は思ってなかったな。他にも、佐藤さとる、ディック・ブルーナ、鈴木清順の訃報。小沢健二、突然のシングル発表。あと、アンソニー・ドーア『すべての見えない光』は素晴らしかった。舐めるように描写を読む快楽!

2/15
> 『マリアンヌ』、よかったですねー。エレガントなジェットコースターという感じで。屋上のシーンや空港のシーンも、惚れ惚れしました。
> 『マリアンヌ』に出てくる宝石商。あーゆーキャラクターって間諜ものによく登場する気がするんだけど、何で見たのか思い出せない。帽子と髭の老人。
> 昨日の戸川純のDOMMUNE、見たかったなあ。去年出た『わたしが鳴こうホトトギス』は、リアレンジされた「諦念プシガンガ」がすごい。モスラの歌やイヨマンテの夜やシャンソンやフリージャズを思わせるカオティックな演奏の中、純ちゃんのボーカルがすっと立っている。
> 『パラダイスビュー』でこの歌をうたう純ちゃんに、当時キュンときたのよ。→戸川純 海ヤカラ https://youtu.be/_8OpoUQlepA @YouTubeさんから
> フジファブリック「カンヌの休日」のPV、フルバージョンを見てようやく気づいた。あのリムジンに乗ってる謎の老人、首くくりの人じゃないか!
> ↓Suchmosについての元記事、「なぜ売れるか」にしか興味のない文章はたいていつまらないという例。売れてるものじゃなくて、好きなものについて書けよ。あと、高木JET晋一郎さんの「「表現の進め方」が、スゴくオルタナ・ファクトっぽい」って指摘は、重要だと思う。

2/16
> 阿佐ケ谷の友人に教えてもらって、書原に行ったことがある。棚がとても魅力的な本屋だった。amazonには棚はないからね。あるのはリスト。
> 以前何かの対談で淀川さんが、「日本の経営者は映画を見ないからダメ。それで、ゴルフばっかりやってる」ってなことを言ってたのを思い出しました。
> かつて書泉があった神保町の交差点にドンキができる。文化が変質していくのを、目の当たりにしている気分だ。
> 転調して2年の月日が流れるんだよな、「ルビーの指輪」は。
> 何度聴いても、何度聴いても大好きな曲だなあ。斉藤由貴の「卒業」。
> 若い頃の斉藤由貴もいいけど、今の斉藤由貴もすごくステキだよね。
> 内気で学校になじめなかった斉藤由貴が、卒業式で泣けない女の子の歌をうたう。それだけで、グッとくるじゃないか。
> 松本隆は「卒業」を聴きながら、「なんかこの曲聞くと泣きたくなるよね」とぽつり。泣かない歌、なんだけどね。
> 「ミュージック・ポートレート」、「それって嫌味な感じじゃないですか? いじめたくなります」と松本隆に詰め寄る斉藤由貴。いいなあ。「こういう人が歌えばいいのに、と思った」と語る松本隆に、「よかった、ほめてもらえて」と嬉しそうに笑う斉藤由貴も最高。

2/17
> 佐藤さとるは、ここじゃないどこかを夢想する子供の味方だった。合掌。
> 短歌紹介。 ●加濕器のむかうは受驗生みっふぃいといふ少女の白さ  松原未知子
> 「タモリ倶楽部」、マンホールの蓋ってことで、がっつり路上観察学会のノリだった。集めるだけじゃなくて、分類。あと、名付け。名付けは楽し。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、胃がキリキリするような回。河瀬直美に感染したかのように、後半山田孝之がとんでもない提案をして、山下監督が固まる。山田孝之が部屋を出ていったあと、山下監督がスタッフに向かって「これ、ぶっちゃけ、どう?」と問いかけ、エンドロール。上手いところで切るなあ。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、会いにきた山田孝之をギリギリと問い詰めて、山田の目が泳ぎだしたところで半ば強引に出演オファーをし、撮影終了後に涙を流す山田に寄り添うように肯定の言葉をかける。この河瀬直美のカルト感! そして最後に「河瀬組にようこそ」。怖いわー。
> 前回、山田孝之は漫★画太郎Tシャツだったけど、今回の山下監督は化け猫あんずちゃんTシャツだった。あと、第1話で長尾謙一郎の単行本がチラッと映ってたのは、そーゆーことかと。
> 河瀬直美について語る山下監督「「私、カンヌ目指してない」とおっしゃっていましたが、やはり全身からカンヌが溢れ出ているんですよ」→話題沸騰!「山田孝之のカンヌ映画祭」衝撃の舞台裏に迫る http://www.elle.co.jp/culture/celebcolumn/cfe_matsuzaki_takeo17_0216… @ellejapanさんから

2/18
> 我らが日村さんにいきなりビンタしたヤツがいるのか! なんてことをするんだ。日村さんは宝だぞ。

2/19
> 今日こそは、沈黙観るぞサイレンス。お、575だ。
> 沈黙に続いてコンサルタントへ。
> 錦糸町の映画館は、席で刺身を広げて食ってるヤツがいるのか。
> 映画を二本観て、帰りの電車。上着のファスナーが噛んじゃって車内で奮闘する。
> え、オザケン、シングル出すの?
> ちなみに今週は、ベン・ラーナーの『10:04』と高木壮太の『新荒唐無稽音楽事典』と木下古栗の『生成不純文学』が出る。あと倉田江美の『静粛に、天才只今勉強中!』の復刊も。
> 「そんなバカなマン」終わっちゃうのか…。年末は特番とかやってたのにな。
> ホント、この塚本幼稚園と瑞穂の國記念小學院まわりの話はグロテスクだな。教育勅語を園児に大声で唱えさせるとか、カルト村と何が違うんだ? で、国有地取得の疑惑でしょ。教育に悪いことばかり、ボロボロ出てくる。
> で、南スーダンの日報隠しに共謀罪、辺野古に東芝。ホント、報じられるべきことがまともに報じられていないことが恐ろしい。1年後、2年後、どうなってるんだろうな。あとから、騙されたとか言うなよ。今、言わなきゃ。
> ようやく、ようやく観ることができたマーティン・スコセッシ監督『沈黙 サイレンス』、圧巻だった。こーゆー言い方がいいのかわからないけど、ドラマとして面白い。そして、中盤に出てくる「弱い者の居場所はどこにあるのでしょうか」という問いが、グサッと突き刺さる。
> マーティン・スコセッシ監督『沈黙 サイレンス』、「転ばせる」ことの残酷さが2時間半たっぷり描かれている。処刑や拷問だけじゃなくて、密告や人質を巧みに使うとか。そして、「形式だけでよい、難しく考える必要はない」と踏み絵を迫る恐ろしさ。こうしたことは、宗教だけの話に限らないよね。
> マーティン・スコセッシ監督『沈黙 サイレンス』、登場人物がどれも複雑さを抱えていて、そこも見応えがあった。にちにち喋るイッセー尾形もどこか達観したような浅野忠信も、単純な悪役じゃないでしょ。隠れ切支丹の村人たちが、キチジローをお上に差し出そうとする場面も怖かった。
> マーティン・スコセッシ監督『沈黙 サイレンス』、映像も音響も素晴らしい。あの霧。あの虫の声。いろんなシーンが印象に残ってるけど、中でも人がいなくなった五島の村で、ワンカット、何匹もの猫が荒れた村にいる様子が映る。なんともいえない不思議な感触のある場面で、ドキッとした。
> マーティン・スコセッシ監督『沈黙 サイレンス』、それにしても窪塚洋介よかったなあ。俺らはみんな弱き者だ。

2/20
> 小沢健二のシングルが出る、ってんであれこれ検索してたら、Amazonであがた森魚&はちみつぱいのアルバムの情報を発見。まだ詳しい情報は出てないので変わるかもだけど、4月26日発売だそうだ。
> 4月には、カレル・ゼマンのBlu-rayも出るらしい。『悪魔の発明』と『ほら男爵の冒険』のセット。そして5月はノルシュテインのBlu-ray。
> 「〇〇〇には興味ない」ってわざわざツイートする人は、そんな自分に興味を持ってもらいたいんだと思う。別にツイートしてもいいけど、虫がいいよな。
> 何度も言うけど、Twitterを始めて失敗しながら学んだのは、興味がないことについてわざわざ言及する必要はない、ってこと。興味がないものについていっちょかみしたところで、たいした話はできないわけだし。
> 「人を殺したり、自らの死によって世間に対して何かを言おうとしたりする犯罪に、僕はある種のふしだらさを感じます」→別役実氏 「相模原事件を事なかれ主義で隠してはいけない」(NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170219-00000007-pseven-soci
> 別役実『「母性」の叛乱―平成犯罪事件簿』なんて本があったのか。読みたい。

2/21
> CDショップにいく時間が取れない…。
> 打ち合わせの帰りにディスクユニオンに寄ったら完売とのこと。ドアノック失敗、という感じ。
> 遠回りしてタワレコに寄って帰るか。遠くまで旅する俺にあふれる幸あれ!
> 新宿タワレコ、まさかの休館日! また明日以降、もう一回、だな。
> 夕べの「Session-22」森友学園・籠池理事長インタビューをクラウドで聞いたけど、すごいな。日本会議的なるものの思考がどういうものか、よくわかる。自分たちへの批判は朝日や特定の民族の陰謀だと語る一方で、国側の責任問題は全力で否定。そもそも無理がありすぎて、しどろもどろ。
> 「お国と私の方は、なんとなく思いが通じた」「第六感が働きまして」って、サイキッカーのようなことを言う。→【音声配信&抄録書き起こし】「大阪の学校法人への国有地払い下げ問題~森友学園・籠池理事長に荻上チキが直撃」(2月20日放送分) http://www.tbsradio.jp/120844
> しかし、こんなに「お国」を連発する人がいるんだな。他国民は悪し様に罵るのに。
> 今回も「荻上チキのいい仕事」が光ってたな。自分の意見を挟まず、相手に賛同も反対もせず、「~という認識なんですね」と一つひとつ言質をとっていく。批判はあとでじっくりすればよくって、まずは喋らせることが大事という姿勢。この「自分の意見は置いといて」って、なかなかできることじゃない。
> こちらも。しかし、テレ東がこんなに報じるとは思わなかったな。→初公開! 総理夫人が名誉校長になるまで http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/you/smp/news/post_127031/?utm_content=buffer3de99
> オザケンのシングルが入手できなかったので、ひとつ前のシングル「春にして君を想う」を聴いている。まだ、短冊タイプだった頃のCDシングル。
> 小沢健二の「春にして君を想う」の、♩子供のように喋りたいのだ~って歌詞が好きだ。そういう気分になるときってあるでしょ。大人になればなるほど。
> 森友学園の籠池インタビュー、サヨクに対する憎悪はいかにもって感じだけど、「お国」への必死にも見える忠誠心は興味深い。自分が批判されるのはプライドが許さないが、「お国」に責任をかぶせるわけにもいかない。その結果、「第六感」を持ち出すという、奇怪な言い訳をすることに。

2/22
> うわあ、鈴木清順の訃報が。学生時代、大井武蔵野館に通って清順特集を観まくったことを思い出す。合掌。
> ●切通し抜けてお化けに逢いに行く桜狂いの鈴木清順
> ●さくらばな口いっぱいにつめこんでナンバーワンの殺し屋が死ぬ
> 仕事でドミューンには間に合わないのはわかってたけど、はちみつぱい関連のツイートが気になってしゃあない。で、今から遠回りしてオザケン探して帰る。
> タワレコで手に入れた小沢健二の「流動体について/神秘的」を聴いている。そりゃ、アルバムを出して欲しいよ。でも、オザケンの場合、シングルというのはまた特別な意味をもつわけで。アッパーな曲としっとりとしたバラードというカップリングもまた、あの頃のシングル盤的。

2/23
> 「ミュージック・ポートレイト」、アイドルとして多忙を極め自分が削られていくと感じていた斉藤由貴がマドンナの「マテリアル・ガール」に救われた、ってのはとてもいい話。「はじけたい自分がいるわけね」と松本隆。
> 「流動体について」、なんてめまぐるしい曲だろう。いろんな音が次々と割り込んできて、都市のざわめきのようだ。
> 「神秘的」は、どこか遠くにある「世界の片隅」と今ここをつなげる夜の子守唄。「台所の歌」というフレーズが素晴らしい。

2/24
> 西岸良平を西海岸に見間違える。カリフォルニアの青い空目。
> オザケン、社会学者説。あと、雑誌編集者のようでもある。たまーにテレビとか出たりするタイプの。
> 握手会で日村さんがビンタされた事件で、バナナマン設楽「ある意味、彼を作り出したのは俺だよ。日村さんに申し訳ない」、日村「でもまあ、ある意味いじられておいしいときもあるから」、設楽「そんなんダメだよ。今度やったらやり返すかんな」。冗談めかしながら、言うべきことをしっかり言う設楽統。

2/25
> ぐざびえどらんを観るつもりだったのに、ふらふらとぐりーんるーむに。そして、らららは夜に。
> 極限状態からいかに脱出するか、ってな映画を定期的に観たくなるんだけど、『グリーンルーム』もまさにそんな作品だった。1時間半というちょうどいい上映時間と、予想を超えるハードコアなゴア描写。
> しまった。らららの時間を読み間違えた。今日はあきらめる。
> 「「軍歌を歌う」式の愛国教育は、「戦前っぽいもの」をカット・アンド・ペーストした「二次創作」である」→「軍歌を歌う幼稚園」森友学園の愛国教育は、戦前だったら不敬罪!? http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51052 #現代ビジネス
> 遅ればせながら、録画しておいたMステの小沢健二を見た。テレビから「歌おー」と呼びかけるむずがゆさも含めて、よかった。なに言っちゃってんの、って思うでしょ。でもやるんだよ。
> ●たくましき理想のかたち両腕を小沢健二は大きく開く
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」も見た。山田孝之に「ちょけてる」と叱られる山下監督。監督なのに、子分のようだ。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、いろんな人が山田孝之に巻き込まれていって、ついに村上淳までが…。桃太郎のお供が増えていくのを見るような気分。そういえば、「北区赤羽」のラストも桃太郎だったな。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、Tシャツのプリントを見るのも秘かな楽しみのひとつなんだけど、オープニングで山田孝之が着ているTシャツにはなぜか「打倒パフィー!!」の文字が。村上淳は「グッドフェローズ」と書かれたTシャツで、山下監督は「味園ユニバース」のロゴT。カタカナ率高いな。

2/26
> 今かららら、ララランド。
> デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』を観てきた。お伽の国ハリウッドってなカラフルな美術、凝った照明や心踊る音楽など、総じて楽しんだんだけど、いくつか腑に落ちないものが残る。スカッとサイコーと言えない感じ。
> デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』、ロサンゼルス観光映画、といった趣きもあり。こーゆーのをぬけぬけとやるのはいいと思う。あの紫色の夕景のきれいなこと。スターの街は虚構の街でもあると。ラストの書き割りセットの中でのダンスもよかったな。あーゆーの好き。書き割りの街。
> デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』、書き割りの中で物語を振り返ってみせるのは『踊る紐育』かな。あと、セーヌ川の上のダンスは、ジョージ・パルの人形アニメーション「Philips Broadcast of 1938」を連想。https://youtu.be/jQmiqymo7Og
> デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』、冒頭の高速道路のシーン、群舞の魅力たっぷりでうぉーっとアガるんだけど、あれ、カットを割らない意味があるのかな。長回しにこだわるあまり、カメラがぎゅいんぎゅいん動きまくりで、空間を把握しづらい。カメラワークよりもダンスが見たいよ。
> デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』、俺が一番引っかかるのはジャズを称揚するあまり、他の音楽を見下しているように思えるところ。クリスマスソングをバカにして、サンバをバカにして、80年代のポピュラーミュージックをバカにして、エモい打ち込みをバカにする。サンバでもいいじゃんか。
> サンバのダンスシーンがあったら、ジャズ絶対主義がもうちょっと相対化されたのにな。そう考えると、先日ツイートで流れてきた『ラ・ラ・ランド』の予告編に「マツケンサンバ」をかぶせた動画は、批評性があったなあと。
> ウディ・アレンの『マジック・イン・ムーンライト』のときも思ったけど、エマ・ストーンっていいよね。そして『ラ・ラ・ランド』で、天文台でのラブシーン再び。あと、アレンといえばやっぱり『世界中がアイ・ラブ・ユー』。
> 「CULTURE BROS.」の土居伸彰インタビューで知ったんだけど、ひらのりょうくんってEnjoy Music Clubのメンバーだったんだ…。多才だなあ。最高のアニメーションとマンガを生み出して、七尾旅人や岸野雄一の舞台映像も手掛けてて、その上、自分でも音楽をやってたとは。
> ひらのりょうのアニメーション作品を、ぜひともソフト化してほしい。河童やイモリや歯ちゃんを観たい。
> ひらのりょうのアニメーションに出てくる、さびれた観光地が好きだ。→河童の腕 https://youtu.be/lzSJ_lEOEJs @YouTubeさんから
> とても面白い。トランプ支持者総体としてのイメージは、一人ひとりの声を聞くと変わるね。→シリコンバレー在住のリベラルな僕がトランプ大統領支持者100人と話して理解した「アメリカのリアル」|BUSINESS INSIDER https://www.businessinsider.jp/post-1067

2/27
> TLでアカデミー賞関連を追ってたら、あるタイミングで「えーっ?」だらけに。詳細がわかるまでのタイムラグが、TLにも表われていて、数時間遅れでハラハラした。
> ジミー・キンメルがトランプにツイートする場面、最高だな。
> 前代未聞の取り違いがあったアカデミー賞だけど、とっさに対応する登壇者たちを見ていると、アメリカのエンターテイメントの底力を見る思いがする。
> うわあ、「ヒムケン先生」も3月で終了とな。
> 「ヒムケン先生」、なんとなくシフトチェンジを計ってる風だったので、長続きしないかもなあとは思ってたけど、終わっちゃうの残念だな。あと1カ月、ケブくんを野球チームに入れるところまでは、やってほしい。
> ちょっと中断していたアンソニー・ドーア『すべての見えない光』を、先週から再び読み始めて、現在終盤のちょっと手前くらい。ここにきて初めて、なんと初めて主人公の少女の外見が描写される。この不意打ちの描写に驚き、じわーっと感動が湧きあがってくる。すごい。

2/28
> 花粉め!
> ふう。アンソニー・ドーア『すべての見えない光』を読み終えた。すっごくよかった。終盤はボロ泣き。まだ余韻で、ちょっとぼーっとしてる。
> アンソニー・ドーア『すべての見えない光』、第二次世界大戦下、フランスのサン・マロで空襲を受けた盲目のフランス人少女と背の低いドイツ兵の少年。別々の場所で生きてきた彼と彼女のそこに至るまでの物語が、断章形式で交互に描かれていく。そして、「戦争が夢見る人たちに加えた仕打ち」も。
> アンソニー・ドーア『すべての見えない光』、何より描写が素晴らしい。盲目の少女のパートでは、彼女の視点で描かれるため音や匂いや触覚が細かく描写される。それによって、目の見えない人を取り巻く世界の、ある種の豊かさが立ち上がってくるわけよ。描写好きの俺としては、それだけでうっとり。
> 「ジェファール博士の机の上に置いてあるアクキガイを使い、彼女は三十分ほど遊ぶ。空洞になった突起、硬い渦巻き、深い開口部。とげと洞穴と手ざわりの森がある。そこには、ひとつの王国がある」アンソニー・ドーア『すべての見えない光』より。
> アンソニー・ドーア『すべての見えない光』、盲目の少女は自らの外見について知ることができない。だから、彼女の外見に関する細かな描写は4/5くらい進んだところまで出てこないのよ。ああ、こんな少女だったのかと。その不意打ちの描写にびっくりして、その必然性にグッときてしまう。
> アンソニー・ドーア『すべての見えない光』、模型、ラジオ、本などがとても重要な役割を果たす。どれも世界をどのように認識するかに関わる「モノ」だよね。その意味では、ラジオも本も世界の模型だ。少女や少年にとって、とりわけ戦時下の少年少女にとって、それがどれほど大切なものか。
> 「ユッタはジャズが好きになる。ヴェルナーはなんでも好きになる。バイオリン、ホルン、ドラム、演説――どこか遠くの、同じ夜の瞬間に、マイクに向かっている唇。その魔法にうっとりとなる」アンソニー・ドーア『すべての見えない光』より。
> アンソニー・ドーア『すべての見えない光』、貝や鳥など生物のイメージもあちこちにあふれている。あと、虫もいっぱい出てきたな。蜂が飛び回り、あちこちに蜘蛛の巣が見つかる。そう、蜘蛛の巣のように、様々なイメージが各断章をまたいであちこちで繋がり合う。これがこの小説の大きな魅力だと思う。
> アンソニー・ドーア『すべての見えない光』、遠い場所や時代がふいに「今・ここ」と呼応する。誰か残したものや口にした言葉が、長い旅を経て届けられる。炭素がダイヤモンドとなって手から手へ渡るように。見えない光がラジオの電波となって届けられるように。ボーイがガールとミーツするように。
> なんか、いろいろ語りたくなってしょうがない小説だな、『すべての見えない光』は。「瞬間の同時性」の章とか、『海底二万里』についてとか、魅力的なキャラクター、レジスタンスを企てる家政婦の老婦人や、寡黙な巨漢クラスメイトなどなど。読んだ人いたら、一緒に語り合いましょう。

2月のつぶやき(その1) [ツイート]

もう、ブログはツイートまとめだけでいいんじゃないか? そんな投げやりな気持ちになってるうちに、5月も終わろうとしてる。まあ、いいや。ブログのあり方はおいおい考えることにして、2月前半分のまとめ。抜粋編集バージョンなり。主にペレグリンとマリアンヌ、ちょっと山田孝之。

2/1
> え、『ビリー・リン』の映画公開、なくなっちゃったの?
> んー。藤井光さんの本で紹介されていて、小説も映画も気になってました。残念。
> あがた森魚がはちみつぱいとアルバムを作るのは、45年ぶりだそうだ。てことは、あがたさん、今年でデビュー45周年てことか。踊りし日々は走馬灯、嗚呼。

2/2
> んー、cero以外はピンとこなかった。
> 歌詞がいい、という紹介で納得させられることがあまりない。
> 「文学的な歌詞」って褒め方も、いつももやもやする。別に文学を引き合いに出さなくてもいいじゃんと思うし、言うほど文学してるわけでもなかったりもして。
> 設楽統のセーターの柄が…。→バナナマン最新DVD「腹黒の生意気」本日発売、日村が動画でSLモノマネ - お笑いナタリー http://natalie.mu/owarai/news/219223

2/3
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、冒頭のラジオ体操のくだりが最高だった。真顔で「どんなハンコすか?」「最悪、ハンコ屋行けば作れる」「どんなカードですか? 紙でできてる?」「ズルじゃないです」と執拗に詰めていく山田孝之。すごい圧なんだけど、話してるのはラジオ体操のカードっていうね。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、それにしても、芦田愛菜はなんていい子なんだろう。あと、カンヌの風景にスカートの音楽は合うなあ。

2/4
> 地元のシネコンで『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』を観た。わあ、最近のティム・バートンの中では、一番好きかも。なんつうか、ゴージャス。

2/5
> 先週末は風邪で寝込んでで、もう治ったんだけど、今週末もほとんどなんもしなかった。スコセッシ、早く観に行かなくちゃだな。来週は『ローマ環状線』のジャンフランコ・ロージ監督の新作もあるし。

2/6
> サイコキネシスを使う少年が暴走し、それをなんとか止めようとする大友マンガのような夢を見たんだけど、たぶん『ミス・ペレグリン』のせい。
> 資産100億とか、秒速で億稼ぐとか、飲んだビールが5万本とか。
> ホントに。億稼ぐ、とか言う人の話はまともに取り合わない、できることなら近づかない、と思いながら、日々労働しております。
> トリクルダウンが起きないわけですね。
> 「いい人になるための野心」って、いいすね。ギラギラとチャリティしまくる。
> 「このままじゃ寄付額であいつに負けそうだから、もっともっと稼がねば!」
> 今気づいたんだけど、リステリンのCMに出てるの、ジェントル久保田さんじゃないか。
> 本日の「ヒムケン先生」、なんとなく感動風だけどまったく腑に落ちない師弟関係。そのVTRを見た日村さんのコメント、「全然わかんない。全然感情が入らない」「ホントに何とも思わなかったもん」。
> 週末に観た、ティム・バートン監督『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』、正直ティム・バートンのダークファンタジーはもういいや、ってな気持ちもなくはなかったんだけど、予想以上に絵作りが素晴らしくって見入ってしまった。風船のように宙に浮いた少女にロープを結んで海岸を歩く場面とか。
> 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』、セットもすっごく魅力的。廃墟となった児童保護施設が登場する場面から、グッと掴まれる。この保護施設も後半の遊園地&サーカスもいいんだけど、俺が一番シビレたのは難破船の場面。「空気も操れるのよ」って、そうくるとは思わなかった。
> 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』、こどもたちの能力の統一感のなさもいい。何の役に立つのさ、ってなものもあるんだけど、大事なのは役に立つかどうかじゃないんだよね。異なる者たちが共に暮らす、ってことが大事で、だから彼らが揃って歩いている場面にグッときちゃったりするわけだ。
> 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』、ティム・バートンはオープニングクレジットがいつも素晴らしいんだけど、地図やら手紙を見せていく今回のオープニングもよかった。そして、エンドロールは「奇妙なこどもたち」の色あせた写真の数々。地図や写真がかき立てる想像力を、見事に表現している。
> 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』のパンフレットで、この映画は「“僕たちが世界を救う”というヒーローもの」ではないとティム・バートンは語っている。「能力は彼らの一部にすぎない。ゲップが出過ぎる子だとか、おならをし過ぎる子、うまく歩けない子と同じなんだ」。
> 「政府は「一般の人に適用されることはない」と言っていますが、法律というのは一般人かどうかを区別しません」→山下幸夫弁護士が警鐘 共謀罪「一般人に適用しない」の罠 https://t.co/TY8tyKNgso #日刊ゲンダイDIGITAL
> 盗聴や密告がなければ、共謀罪は証明できないでしょ。つまりは、そーゆー社会になるってことだよ。

2/7
> 自分をでかく見せようとして話を盛るタイプの人ってのがたまにいて、そういうハッタリくんとはできるだけ距離を置くように心掛けている。サバ言うなコノヤロー、ってやつです。
> 以前、「出ているマンガはほとんど読んでる」って言ってたヤツがいて、「毎月どんだけマンガが出てるか知ってんのかよ?」とドン引きしたことがある。こーゆーときですよ、俺の中でアラームが鳴り響くのは。
> 「俺、ハッタリだけでここまで渡ってきたから」てなことを自慢話のように言うヤツとかもいるね。その「ここまで」の中に俺を含めないでくれ、って思う。
> 「問題は、強権的な基地建設だけではありません。国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、博治さんの釈放を求める緊急行動を始めました」→社説[辺野古から 博治さんへ]「沖縄は絶対諦めない」 | 社説 | 沖縄タイムス+プラス https://t.co/bKyCwoIBRj
> 「しかし、可能性の指摘は、その事実の存在を印象付ける。十分な根拠がないなら、報道は控えるべきだろう」→木村草太の憲法の新手(49)「ニュース女子」問題を考える | タイムス×クロス 木村草太の憲法の新手 | 沖縄タイムス+プラス https://t.co/Y4kAOmcrBl

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> 弟のLINEのアイコンが、いつの間にかイグアナになっていた。
> なぜイグアナかを聞いてみたい気もするが、LINEするほどでもない。
> 「防衛省が日報を廃棄したとして非開示扱いとした昨年十二月は、PKO部隊への駆け付け警護などの新任務付与が問題になっていた」→東京新聞:南スーダン陸自日報 「ジュバで戦闘」を明記 PKO停止を危惧:政治(TOKYO Web) https://t.co/W0ZZK3uUaV
> 稲田朋美の「事実行為としての殺傷行為はあったが、憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を使っている」って、つくづく無茶苦茶だな。ジャイアンの「盗ったんじゃない、永久に借りておくだけだ」みたいだ。
> 和田誠『もう一度 倫敦巴里』を読んだ。イラスト、映画、マンガ、音楽、文学などカルチャーを横断したパロディの数々。特に、「暮らしの手帖」ならぬ「殺しの手帖」と、「川端康成の「雪国」を〇〇が書いたら…?」ってな文体模写が最高。 https://t.co/VORZthLbCc
> 田中圭一の『ペンと箸』も読んだ。いろんなマンガ家の食のエピソードを家族に取材し、そのマンガ家のタッチで描いたルポマンガ。こちらも憑依っぷりが見事で、久しぶりに矢口高雄の絵を見て嬉しくなったり。描いてるのは田中圭一だけど。
> よくできたパロディは、元ネタがわからなくても楽しめるんだよね。パロディから元ネタのエッセンスを知ることができるから。

2/9
> 「東京人」最新号はパロディ特集か。ちと気になる。
> さみーね、さみーね、さみーねデードリッヒ。
> 楽しい飲み会だったけど、自分の「上手いこと言いたい病」について考えてしまう場面も。なかなかこの病からは逃れられない。ナルシズム、ってのはあるよな、たぶん。

2/10
> 誕生日。母親から電話があり、「何? 誕生日だから電話くれたの?」って聞いたら、「それもあるけど、お母さん、先月、手を骨折しちゃったのよ」って言われた。そーゆーのは、早く言ってよ。
> 気づけばTLが貴殿だらけぢゃないか。
> それにしても、今日も寒いね。おでん!
> 暖房が必要だ。家電!
> 名画座で観た『暗殺の森』、ラストで画面が上下にガタガタ揺れ出して、何が起こってるのかさっぱりわからない事態に。そのあとリバイバル上映で観返すまでは、あのラストシーンの衝撃を知らないままだった。  #映写トラブル
> ドン・ハーツフェルトのアニメーションの上映、予告編のあと映画が始まらず、数分間真っ白いスクリーンを見つめ続けることに。そーゆー作品なのかと思ってたら、何事もなかったかのように本編が始まり、ああトラブルかと。それもまたハーツフェルト的だと思ったり。  #映写トラブル
> 映写トラブルじゃないけど、数人しか客のいない映画館で『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』を観たときは怖かった。終映後のロビーとかがらんとしちゃってて。エレベーターのドアが開くときとか、ちょっと身構えたりして。
> ウツボの咽頭顎の映像、すごい! まさにエイリアン。

2/11
> 上野の国立博物館は楽しいな。ヤリマンボウの稚魚の標本があって、これが噂のヤリマンボウかと。
> あ、科学が抜けてた。国立科学博物館ね。ダイナソーマフィンを食った。
> 今日は上野の国立科学博物館へ。すごーく評判のいい「世界遺産 ラスコー展」を見てきた。「逃げ恥」にも登場したとかでえらく混んでて、実際の洞窟にはこんなに大勢の人はいやしなかったんだよなー、と思いながら回る。しかし、洞窟体験コーナーが予想以上に面白くって堪能。
> 「世界遺産 ラスコー展」の洞窟体験コーナー、うねうねとした壁と暗さを実感することで、クロマニョン人の気分になれる。灯りがないと絵が描けないし、絵が見られない。つまり、「暗がりと灯りと共にある絵」なんだよね。ランプを点けると現れ、消すとなくなる幻のような絵。そこにワクワクする。
> 「世界遺産 ラスコー展」、壁画の数々は絵を描く喜びに満ちている。いや、何のために描かれたのかわからないけどさ、遠くから採取した顔料で、様々な技法を駆使しながら、暗がりに灯りをともし、湾曲した壁に絵を描く。その「わざわざしてる感」と、躍動感あふれるタッチに描く喜びを感じるのよ。
> 「世界遺産 ラスコー展」、四角の図形が描かれている箇所があって、抽象的なデザインかもしれないと解説されていたんだけど、隣にいた高校生くらいの女の子たちがその図形を「ビンゴカード」と呼んでいて、ひょっとしたら遊戯的なものかも、と思った。あと、トリ人間は浅野いにおだよねー。
> そのあとは、国立科学博物館の常設展をざーっと見て回る。「地球館」を見るのは初めてなんだけど、めくるめく体験というか、思いのほか楽しくって「科博サイコー」ってな気分に。ああ、博物館の学芸員とか憧れるなあ。模型を作ったり、標本を並べたり、パネルを編集したり、そういう仕事がしたい。
> 国立科学博物館の「日本館」が、旧科博の建物なんだね。こっちはなじみがある建物で、大理石の階段やステンドグラスもいい感じ。フーコーの振り子もちゃんとある。あと、入口すぐの吹き抜けのところに、昔、恐竜の骨格標本があったんだよ。この標本は、確か『ブラック・ジャック』にも出てきてたはず。
> 博物館って、標本やレプリカのブツを前にしたときの実感ってのが面白いんだよね。洞窟の暗さを味わい、恐竜の骨格のでかさを味わう。クロマニョン人が作ったビーナス像のちいささを味わい、止まることのないフーコーの振り子の揺れを味わう。書物じゃなくてわざわざ見る意味って、そーゆーことでしょ。
> トランプが安倍晋三との会見中、同時通訳用のイヤホンをつけてなかったって、ホントかね。それって、「お前の話を聞くかどうかは俺が決める」ってことでしょ。ひどいな。中継で村尾キャスターからちょっと批判されただけで安倍晋三がブチ切れてイヤホンを耳からむしり取った、あのときみたいなひどさ。
> ↓見てきたように書いてるけど、コレもホントかね。「朝日に叩かれて私は勝った。あなたと同じだ」ってアメリカ大統領に言うって、恥ずかしいったらありゃしない。そして、それを嬉々として書く、産経新聞も恥ずかしい。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、赤羽では大根監督に怒られてたけど、今回は河瀬直美かー。それにしても、こんなに押しの強い人だったとは…。言ってることはもっともなんだけど、妙な圧があるせいで素直にうなずく気になれない感じ。ぐいぐいコーナーまで詰められた山田孝之の、ラストの表情が最高。
> 「山田孝之のカンヌ映画祭」、エンドクレジットを見ていて、「穢の森」の音楽をVIDEOTAPEMUSICが担当していることに気づく。

2/12
> ポレポレにきたら、『人生フルーツ』満席。んー、新宿に出てなんかみるか。
> ぐざびえどらんも満席。
> 沈黙も満席サイレンス。
> もうあきらめた。かえるよ。かえってかれーでもくうよ。
> 地元でマリアンヌを観る。
> 『マリアンヌ』、よかったー。鏡と写真と窓のドラマ。
> カレーも食ったし、結果満足。
> ↓コメカさんの問題意識には、共感を覚える。政治とサブカルチャー、どちらかではなく、どちらもという姿勢とか。
> ある映画について調べていたんだけど、数年前まであったオフィシャルサイトがなくなってて、そうするとクレジットまわりとかの細かい情報がWEB上で参照できなくなっちゃうのな。日本版のIMDbみたいなのがあれば違うんだろうけど、なんだかんだ言って紙のほうが残るんだなと。
> いつまでもあると思うなウェブサイト。

2/13
> ああ、山下敦弘監督の『道』のモデルが河瀬直美って説があるのか。河瀬監督からにじみ出るアク強さを見てると、さもありなんという気がしてくる。
> ちょっと前にツイートした、あるベテランミュージシャンのツイッターアカウントが陰謀論だらけだったという話、幸福実現党のツイートだらけだったのよ。ぐへえ、見たくないもの見ちゃったなあと。
> 「ヒムケン先生」、オープニングがDEATH BANDオンリー。
> デスバンドの設定に一応乗っかってはみるものの、我慢できなくなってツッコむ小峠先生、いいなあ。憑依するはずの妹が出てこないというボーカルに、「こんなん言うのもなんだけどさ、出るだろ!」。そしてひたすら出る出ないのやりとり。「出せよ!とっとと」「そういうことじゃなくて、出るんだよ!」
> 『ミス・ペレグリン』のエヴァ・グリーンはもうもうとパイプをふかし、『マリアンヌ』のマリオン・コティヤールは煙草をスパスパ。そして、どちらの空にも爆撃機。

2/14
> ディスクユニオンでCD買ったら、チョコをもらった。♩チョコレイトディスク・ク・ク~
> ロンドンの「WOMANS MARCH」を撮影した映像を使用しているそうだ。いい。→Going To A Town - Lily Allen (Rufus Wainwright cover) https://youtu.be/5NeqyLBHkCQ @YouTubeさんから
> リリー・アレンによるカバーの原曲はこちら。『トムズ・アット・ファーム』のエンディングでも印象的に使われてた曲。→Rufus Wainwright - Going To A Town https://youtu.be/CtVyl402W5s @YouTubeさんから
> こんなの見つけた。「トットチャンネル」でもおなじみのアレ。→買物ブギー - Ego wrappin' https://youtu.be/8bF4ZfTbOqw @YouTubeさんから
> TLに『マリアンヌ』の感想がちらちら上がってくる。俺も忘れる前に書いとかなきゃ。
> ロバート・ゼメキス監督『マリアンヌ』、戦時下の恋愛もの。スパイとして偽の夫婦を演じた男女が恋に落ち、結婚することに。しかし…、というお話。前半のモロッコのシーンのゴージャスな美しさと、後半のロンドンのシーンのひりつくようなくすんだトーン。この対比がとってもエモーショナル。
> ロバート・ゼメキス監督『マリアンヌ』、前半と後半で様々な物事が反復される。例えば、車の後ろを窓越しに振り返って見る場面。モロッコ編の終りと、ロンドン編の終りに出てくるんだけど、意味合いがまったく変わっちゃってるんだよね。その残酷さに、気持ちがぐわーと持ってかれる。
> ロバート・ゼメキス監督『マリアンヌ』、冒頭のパラシュートの場面からマジカルな映像が次々と出てくる。一番びっくりしたのは、砂嵐の場面。あれ、どうなってるの? あと、セリフも粋だった。反復されるタバコのくだりとか。終盤の「勇敢な女性だったわ」ってなセリフも、かなりクるものがある。
> ロバート・ゼメキスって、ニセモノとか見世物への志向がある気がする。「作りもの」としての映画で、いかに観客の本物の感情をかき立てられるかに賭けてるというか。そう考えると、「偽の人物」と本物の愛情を育めるか、という『マリアンヌ』のテーマはゼメキスっぽいんじゃないかと。
> しかし、TLに『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』を観てる人がいないな。「まーたいつものダークファンタジーでしょ」とかって思われてるのかなあ。近年のティム・バートン作品では、ダントツにいいと思うんだけど…。『アリス』がイマイチだった俺としては、CGが抑え気味なところも魅力的。

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