SSブログ

7月のつぶやき(その1) [ツイート]

ツイートまとめ、7月まできました。前半分で、いちいちもう断らないけど抜粋編集バージョンね。しかし、映画を観てんなあ。暇なのかなあ。あとは、あがたさんのライブと久々に参加するデモ。ツイートでも言ってるけど、「国は嘘をつく」ってのは世間知として持っていたほうがいいよ。この頃はここまでひどくなるとは思ってなかったけど、今年はそれがあからさまになった年だったわけで。

7/1
> 例えば、暴言を暴言として言うことで常識に揺さぶりをかけるということはあると思うのよ。だけど、今じゃ、賢しらぶってそれを良識のように語る話法ばかりが目について、いやんなるわいドナショー。
> さあさあきょうはこれからあがみつぱいだ!
> しかし、今朝チケットを見て気づいたんだけど、4時半開場、5時開演は、思ってたより早いな。つうことで、慌てて家を出る。
> わ、ケラさん&緒川たまきさんとすれ違う。
> カーネーションの大田さんもいた。
> ♩さあ煙草に火をつけてどこへどこへ行こう~ こんななんでもない歌詞に、どうしてグッとくるんだろう?
> 「あがた森魚&はちみつぱい in 東京 2017 ~べいびぃろん」ってなライブに行ってきた。会場はメルパルクホール。はちみつぱいのカオティックな演奏が気持ちよくって、フジロックのヘブンの夜とかに聴きたい感じ。あがたさんピアノ弾き語りコーナーの「月光オートバイ」も素晴らしくて。
> あがた森魚&はちみつぱいライブ、はちみつぱいコーナーの「こうもりが飛ぶ頃~塀の上で」もすごかったな。あと、「港の純情~骨」の流れも、「よし、かしぶちくんの曲をやろう」という慶一さんの言葉からの「リラのホテル」も。
> MCでも「今、を見せたい」って言ってたけど、あがたさんはつくづく振り返らない人だなあ。あがた森魚&はちみつぱいライブ、70年代の名曲群はメドレーにぎゅっとまとめちゃって、あとは最新アルバム『べいびぃろん』の曲がほとんど。そして、視線は遥か未来へ。じゅじゅじゅじゅ90世紀の。
> あら、エンケンさんも来てたのか。
> つか、バロン吉元先生も。
> あがた森魚&はちみつぱいのニューアルバムの1曲目で、今日のライブの本編ラストで歌ってた「アポロンの青銅器」。この曲に出てくる「望遠鏡に見えたのは隣の街の円盤(はいざら)でした」ってフレーズが好き。ユーモアたっぷりに宇宙と地上をひっくり返す。

7/2
> 戦争を経験した世代が多かった頃は、世間知として「国は嘘をつく」って意識があった気がするんだよね。でも、最近はそれが共有されていない。
> まあ、俺は都民じゃないので、都民の皆さま、よろしく頼むよ。
> さあ、観るぞー。ハ、ハ、ハクソー大魔王!
> アンドリュー・ガーフィールドって、イノセントな雰囲気が、若い頃のトム・ハンクスに似てない?
> 短歌紹介。この季節になると思い出す歌。「しょう」と「じょう」で韻を踏み、「づ(ず)」の音が細かく繰り返される気持ちよさ。 ●半夏生 わたくしは今日頭上より雨かんむりをしづかにはづす  永井陽子
> 0時過ぎに帰宅。TLで都議選の結果を確認。しかし、安倍晋三が会見をしないってのはすごいな。批判されるのが、とことん嫌いなんだんろう。政治家に向いてないよ。
> もう「御党が支持されないのはうんぬんかんぬん」とか、言えなくなったわけだ。いや、それでも言いかねないけど。
> メル・ギブソン監督『ハクソー・リッジ』を観てきた。戦場シーンは噂に聞く通り凄まじくて、内臓飛び出し残酷描写とともに、いろんな方向から聞こえてくる銃火器の音がおっかない。どこかから飛んでくる銃弾、突如大量に現れる敵兵、死んだフリ、打ち返す手榴弾などなど、戦場恐怖のコレクション。
> メル・ギブソン監督『ハクソー・リッジ』、俺は新兵訓練場面が好きだったなあ。『沈黙』の形だけでも踏み絵を踏めばいいじゃんってのと同様に、触るだけでいいから銃を持てって迫られる。でも、それをやっちゃうと自分じゃなくなっちゃうんだよ。そして、そんな彼を守るのが「憲法」だということも。
> メル・ギブソン監督『ハクソー・リッジ』、信念を貫く主人公を最初はいじめてた仲間の兵士が徐々に認めていく様を、言葉ではなく見せていくのもいい。じわっとわかるくらいの塩梅なのよ。あと、終盤、主人公が銃を手にして何をするかと思いきや、という場面は映画的な興奮がある。そうきたかー、と。
> メル・ギブソン監督『ハクソー・リッジ』、「戦場の天使」っていうとナイチンゲールだけど、この映画では衛生兵のことなんだな。アンドリュー・ガーフィールドのイノセントなたたずまいと、宗教画のようなラストシーン。

7/3
> ねむた祭り。
> もわー。夜でも、もわー。
> 同一人物の複数アカウントのコメントを排しただけで、ヤフコメがこんなに変わって見えるのは、わずかな人物がコメントを水増しして自らいいねを押しまくってたってことか。俺も、自分のツイートにいいねをする人を見かけて「何じゃ?」と思ったことがあったんだけど、メソッド化されてるんだろうな。
> ちなみにその人のツイートでは、別に聞いてもいないのに、「念のため言っておきますが自民党を支持しているわけではありません」とかなんとか言いながら、安倍政権を擁護してたっけ。この辺も物言いも、メソッド化されている気がする。わりとあちこちで見かけるからね。
> 先週観た映画の感想を。マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』。ウイメンだろ、ってのはまあおいといて。中学男子を取り巻く、母親と間借り人の女性、そして近所の女の子という3人の女性の話。冒頭の空撮からの燃える車、というシーンがイカす。父親的なものへの訣別から始まるわけだ。
> マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』、こーゆー映画は親目線と子供目線の両方で観ちゃって、揺さぶられる。子供の危なっかしさと、親のうざさと両方感じちゃうというか。母親が言う「私の知らない外のあの子の姿が見られてうらやましいわ」というセリフに、思わず涙。母でもないのに。
> マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』、マッチョじゃない生き方があることを中学男子が学んでいくのがいい。間借り人のお姉さんからミックステープをもらうとか、最高じゃん。「私が10代の頃に聴いて楽になった曲よ」。あと、パーティの席で「メンス」を連呼する場面の気まずさに爆笑。
> マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』、時代設定は1979年なのに、突如21世紀から回想しているかのようなナレーションが入るところが好き。「当時はHIVもインターネットも知らなかった」的な。ヘプタポッド、とまではいかないけど、未来から今を振り返り過去から今を夢見る視点。
> しかし、今年は女性がタバコをふかす映画が多いな。『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『マリアンヌ』、そして『20センチュリー・ウーマン』のアネット・ベニング。
> 先週観た映画その2。マーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』。まったく前知識がないままに観に行ったので、始まって20分くらいは戸惑いっぱなし。このおっさん何者? なぜに白塗り? 犬はどうした? つか、何でここにいんの? ところが、いつの間にか目が離せなくなっていく。
> マーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』、キャリアウーマンの娘がおふざけで変装する父親につきまとわれる。この変装が絶妙にうさん臭いのよ。なんでわざわざそんな格好選ぶのか、バレバレの入れ歯にカツラで、ひどく無理矢理感がある。で、仕事場に急に現れたりして、ちょー気まずい。
> マーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』、背景にはグローバリズムがあるんだろうけど、キャリアウーマンである娘はずーっとイライラしてるのに、それを隠して振る舞っている。弱みを見せられないということが、逆に脆さを感じさせるというか。これまた、この映画の居心地の悪さのひとつ。
> マーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』、なんと162分もあるんだけど、気まずくて居心地の悪い時間が地味にしつこく続く。ところが、妙に可笑しくて痛ましくてもどかしくて、まったく飽きなかった。で、この長い気まずさの先に、終盤かなりびっくりする展開が。装うことと脱ぐことと。
> 父親の姿を家庭の外に置いてみる。そうすると途端に、「困った人」に見えてくる、ってなことがあるんだよ。俺は兄弟で集まると、しょっちゅうそんな話をしている。でも、親の目から見たら俺も、「いい歳してしょうもない息子」に見えるんだろうな。どっちも間違ってないのが、またやっかいなところで。

7/4
> もうとっくに絶版になってるはずの紀野恵の歌集『閑閑集』を、東京堂の沖積社フェアで発見! 解説は、なんと坂田靖子。俺も買っちゃったので、店頭には残り一冊。
> 紀野恵の歌集『閑閑集』に坂田靖子が解説を寄せている、という事実に軽く興奮しているわけですが、穂村弘の第一歌集『シンジケート』の帯を大島弓子が書いていたことを思い出した。80年代は少女マンガの時代でもあったわけで、歌人たちもその影響を受けていたってことか。

7/5
> 佐川「元」理財局長、栄転だそうだが、この先ずーっと「嘘と引き換えに手に入れたポスト」って言われ続けることになるわけで、まあそういう選択をしたってことだよな。
> 俺は「国を愛する」っていまいちピンとこなかったんだけど、ブレイディみかこさんの話はしっくりきた。ベンチに座ってぼけーっとできる公園がある。気軽に立ち寄れる図書館や、いざというときに駆け込める病院がある。こーゆーものを大切にすることが国を愛することなら、俺も愛せる!

7/6
> 冷房のせいか、ここのところずっとOPP。
> 一瞬ドキっとした。夜の飛び出し坊や。 https://t.co/M42wDRJfnV
> 『冬のUFO・夏の怪獣』、大傑作です! 2015年のワタクシ的ベストコミックです!
> そうなんです! 曲線が高野文子っぽい。カラーもすごくきれいで、ストーリーも最高にすっとぼけてて、ぜひぜひ読んでいただきたく。
> 版元のナナロク社のサイトで、収録作のいくつかが立ち読みできます。もしよろしければ、覗いてみてください。https://t.co/0rc2gYJPBv
> ああ、マンガの話って楽しいなあ。構図とかコマ割りとか背景とかペンのタッチとか、そーゆー話がたまらなく好き。
> クリハラタカシのマンガで好きなのが、人物の動きを中途のところを切り取ったような、瞬間の捉え方。例えば、座ってて立ち上がるとき、途中で中腰になるでしょ。その中腰状態を描くというか。 https://t.co/oDuLZYpvD0
> で、この動きの中途を描くというのは、近藤聡乃や西村ツチカなんかにも感じるのよ。あとはもちろん、高野文子。
> 動きの中途を描く、を遡るとウィンザー・マッケイに行き着く。マッケイはアニメーション作家でもあったわけで、動きを捉えるセンスがずば抜けているんだと思う。 https://t.co/vzPJiT58fJ
> サイレント時代のウィンザー・マッケイ作品。7分あたりからアニメーション本編に。Gertie the Dinosaur (1914) - World's 1st Keyframe Animation Cartoon - Wi... https://t.co/dDfeH9not4
> これはすごい! 「「オール・レビューズ」は、「原理的」には、明治以来活字メディアに発表されたすべての書評を閲覧可能にする書評アーカイブの構築を目指します」だって。みんなどんどん活用すべし。 https://t.co/O4k3qlLvvJ

7/7
> 『カーズ』の車を人間に置き換えて実写映画化するという倒錯。「クルマの物語を擬人化」って言い方も引っかかる。それはもう擬人化じゃなくて、ただの人間だ。
> 俺の好きなバンドが、どんどんカクバリズムになっていく。
> 言おうか言うまいか迷ってるうちに、ついに俺のTLにも「ヒアリハット」が!
> 「そんなデリケートな本を、なぜ山口氏は、書類送検中で、自分が起訴されるかもしれない状態で刊行することができたのか」→中村文則の書斎のつぶやき:誰もが納得できる説明を /愛知 - 毎日新聞 https://t.co/Bt5JWmDM4n
> いちいち怒るのはしんどいし、面倒くさい。でも、加計下村も誤解誤解の稲田もないという理由はないからですの菅も、佐川栄転も山口もみ消しも、腰の引けた閉会中審査も、あれもこれも腹が立つ。ちったあ休ませろ。
> 中でもひどいと思うのが、「こんな人たち」発言、それを「極めて常識的」とする発言、さらに「共謀罪で逮捕すべし」にいいねをしたという流れ。がっぺムカつく。「そんな人たち」に、緊急事態条項を与えてはいけない。
> 「ドキュメント72時間」松山の屋上観覧車。特になんてことない回だったけど、出てくる人がみんないい人なのがなんかいい。ディレクターと一緒に乗った大学生。話してる途中に「あ、来た」と景色を眺め、さらには途中で座席を移動する。彼にとってこの景色が大切なんだな、ということが伝わってくる。
> ハリウッド大作とかじゃない、パニック映画を観たい。『フェイズIV』的な、トライ&エラーを繰り返しながら、どんどん事態がヤバくなっていくようなやつ。

7/8
> バカみたいに暑いな。アントニオ汗バンデラス。
> 「立党当初から改憲が党是、というのは安倍氏の誤認だ」→倉重篤郎のサンデー時評:拡大版 戦後日本のクライシス 安倍改憲? ちょっと待った! 元衆院議長、河野洋平が喝! - 毎日新聞 https://t.co/HEQeT4O7FG
> 今から『ライフ』を観る。なんつーシンプルなタイトル!
> ダニエル・エスピノーサ監督『ライフ』を観てきた。宇宙船内でエイリアンに襲われる、『エイリアン』+『ゼロ・グラビティ』ってな感じのお話に新鮮味はないものの、細部に様々なアイディアが凝らされていてきっちり楽しめるSFスリラー。ツッコミどころも含め、こーゆー映画こそ夏休みに観たいよね。
> ダニエル・エスピノーサ監督『ライフ』、閉鎖空間ホラーもののノリで、6人の宇宙船クルーがどの順番でどんな風に死んでいくかのが見どころ。あと、冒頭15分くらいは生命(ライフ)賛歌ってな感じの演出になっているところも意地が悪くていい。
> ダニエル・エスピノーサ監督『ライフ』、冒頭の無重力長回しで、おおっと思う。あと、無重力空間に広がる血液、裏返しになったひらひらのゴム手袋、バッと開くパラシュートなどなど、あちこちにエイリアンの相似形のものが登場するのがお化け屋敷的。こういう映像的なアイディアは、観ていて楽しい。
> 宇宙船つうか、宇宙ステーションか。『ライフ』、宇宙版『死霊のはらわた』的なカットもあったな。宇宙ステーションは、あの山小屋みたいなもんで。
> ゴッドタンゴールデン3時間半スペシャル、だと? 24時間テレビの裏だそうだ。なんつうことをするんだ。

7/9
> かわいいっ! https://t.co/4UKBX7Zmkw
> 字多丸さんの『ありがとう、トニ・エルドマン』評を聞いた。一見すると地味な作品だしネタバレせずに説明するのがすごく難しい映画だけど、「サービス精神満点」というのはホントそうだよなあと。予備知識なしで戸惑いながら観るといいと思う。
> トム・クルーズ総選挙はあとで聞くつもり。ちなみに俺は『マイノリティ・レポート』かなあ。
> 俺は、デモも投票もじっくり時間をかけて考えるのも、どれかじゃなくて全部やったほうがいいと思ってる。その上で、全部ができなければ、できるものをやればいいいい。つうことで、今日は新宿のデモに行くつもり。
> 歩いてます。暑い。そして熱い!
> カメラ、多いね。
> 沿道でECDが拳を突き上げていた。
> 伊勢丹まできた。
> ガード下、音が反響してすげー。
> 到着。このあとアルタ前へ。
> アルタ前もすごい人。いい風が吹いている。
> サウンド鳴らしてたのは、DJ TASAKAだったのか。
> 新宿デモ、参加者は8000人だつて。つうことで、アルタ前も終了。紀伊国屋でも覗いて帰るか。
> いやあ、歩いた歩いた。スマホの万歩計で見たら18000歩。こーゆー一日の終わりに飲むビールは美味い。
> 「March For Truth」とか「安倍政権に退陣を求める緊急デモ」とか言われてる新宿のデモに行ってきた。新宿中央公園からアルタ前の街宣までフルで参加。いやあ、歩くのは楽しい。楽しい? そう、怒ってるんだけどなんだかポジティブな感じがして、すごく楽しかったのだ。
> 俺はたいていの場合、デモはサウンドカーについていくんだけど、今日はドラム隊についてった。そしたら、車椅子のおばあさん、イケイケっぽい女子、沿道に呼びかけるおばちゃん集団、パンクスのお兄ちゃん、などなど参加者のバリエーションがいい感じ。「こんな人たち」が一様でないことがわかる。
> デモは何度か参加しているけど、いつもよりも警官が少なかった。沿道の反応も、奇矯なものを見るような視線はほとんど感じなかったな。なんつうか、新宿の風景に溶け込んでいる。デモ隊の横を、出会い系やホストクラブの宣伝トラックが通り過ぎてくとか、そーゆー感じ。
> アルタ前の街宣も解放区のような雰囲気で、とてもよかった。それにしても、奥田くんのスピーチはずば抜けて上手いなあ。込められたメッセージも深く納得させられるし、何より届けることを大切にしている声の緩急にやられてしまう。
> デモの参加者の中には、俺とはスタンスがちょっと違うなってな人たちもいるし、街宣で行われたスピーチにだって納得いかないものもある。でも、そーゆーもんでしょ。俺は俺の意志で来たわけで、みんなもそうなら違ってたって当たり前で、別にいいじゃんかと。
> こーゆーの大好き! https://t.co/xJw6MSTjBu
> 歩きながら考え、踊りながら考える。

7/10
> 萩尾望都のポーの一族シリーズ、最・新・刊。『ポーの一族 春の夢』を入手。なんつうか、ありがたやと拝みたくなる。
> まだ職場ですが、帰りの電車で読みたい気持ちをぐっとこらえて、家に着いてからじつくり読むつもりです。
> 萩尾望都『ポーの一族 春の夢』を読んだ。ふう。わずか1巻とは思えないほどの情報量。たくさんの登場人物、入り組んだエピソード、不穏な時代背景、複雑な感情なんかが、絵とセリフから立ち上がってくる。そうなんだよな。この濃密な世界に耽溺するのが、『ポーの一族』を読む悦びなんだよ。
> 萩尾望都『ポーの一族 春の夢』、まずもってカバーや扉絵がきれくてきれくて。んで、カバーを外してみたら、あらうれしい。シルバーの特色を使った、これまた美しい表紙が出てくる。お試しあれ。

7/11
> 今日から施行か。 ●つつじ群れ共謀罪のあるくらし
> これは、ヤバい。「ヤバい」ってのは、こーゆーのに使う言葉だぜ。→変態アニメーションナイト上映作19本決定、「頭がキモチいい」予告編も公開 - 映画ナタリー https://t.co/ofdGqVNCh8
> 以前、「変態(メタモルフォーゼ)アニメーションナイト」に行ったとき、一応「メタモルフォーゼ」とルビがふってあるにも関わらず、チケットを買うとき「ヘンタイ1枚」と言ってた人を何人も見かけた。我も変態、彼も変態。

7/12
> 戸籍を見せろ、と迫る暴力性に、民進党がこうも鈍感だとは。都議選の総括だとか間抜けなことを言ってるけど、こんなことして支持率が上がるわけがない。むしろ、もっと下がるよ。
> 政治家のモノマネ、確かにテレビではほとんど見ないよね。清水ミチコが、田中真紀子や小池百合子をマネしてるけど、男の政治家はまず見ない。
> 俺、イッセー尾形による小泉純一郎のマネが絶品だと思ってるんだけど、まあテレビじゃやんないもんね。
> 斎藤美奈子さんの、「もしも首相がカップ焼きそばの作り方を書いたら」、可笑しいんだけど、ヤジに切れるところも入れて欲しかった。あと、変なところでやたらと言葉を区切るのも特徴ね。変な、ところでですね、こうやって、まさに、ぶちぶち言葉を、区切る、というのが、特徴、なわけで。
> 昔、石破茂と福田康夫の会話ってなネタを考えたのを思い出した。ゆっくり噛んで含めるように話す石破茂に、イラついた福田康夫が食い気味に答える。
> ちなみに、今日の「東京新聞」では、夕刊の吉村萬壱さんのコラムが「やる気スイッチ」が可笑しかった。
> 紀野恵の1986年の歌集『閑閑集』を読んだ。タイトルは『閑吟集』のパロディかな。この歌集に収録されている、紀野さんが学生時代に書いたエッセイにはこう書かれている。「ついでにここで就職運動をしておこう。この文章をお読みの心ある皆さん、私に閑職を!」
> 紀野恵『閑閑集』より夏の歌を。 ●ゆりかもめ 甲板に読む朱(あけ)色の泥棒詩集おゝゆりかもめ
> 紀野恵『閑閑集』より、夏の歌をもう一首。この優雅なふしだらさ! ●波間へと婚姻届十二枚棄てける後(のち)のビール・ジョッキは
> 「銀魂」を「餓鬼」に見間違える真夜中。

7/13
> 亜熱帯。だるい。寝たい。
> 「エイリアンズ」と聞いて、キリンジより先に『エイリアン2』が浮かんでもいいじゃないか。
> 酔っぱらって帰宅してそのまんま寝ちゃって変な時間に起きちゃって蕎麦とか食ってるのって、すべてにおいてしっかりしろと言いたくなる。でも、食いたいんだよ。

7/14
> しかし、あちいね。 ●灼熱のバス停に立つ 手に提げたガルシアの首重さを増して
> ソーダ水は夏の季語だそうだ。 ●のぼるあわひとつひとつにエレベーターガールいるよな炭酸水を
> 枕詞を使ってみた。 ●ひさかたのオリオンビール空缶を再利用して家建てる父
> 日村「あの子たち、朝方から 鳴き出すじゃない」 設楽「んふふ、日村さんって、蟬のこと『あの子たち』って言うんだ」
> 設楽「暑くって、何着りゃあいいんだって」 日村「裸だって暑いんだから。俺なんかずっと水かけてもらわなきゃダメよ」

7/15
> これからカーズを観る。三浦じゃないよ、マックィーンだよ。
> 『カーズ クロスロード』、楽しかったー。俺、いつもは吹替版に勝手に日本版の主題歌をつけるのに否定的なんだけど、奥田民生がどハマりの曲を書いてて、エンドロールまでニッコニコ。
> 『カーズ クロスロード』のエンドロールと、併映の短編作品、両方になぜか『ET』オマージュが。たまたま?
> まあ、『ET』とか『ジョーズ』はもはやポップアイコンだから、どこに出てきてもおかしくないんだけど。
> 『カーズ』シリーズで一番狂ってると思うのは、車がトラックや飛行機に乗ってること。人間で実写化したとしたら、って考えてみてほしい。
> 知人は、ヘッドライトを目にしなかったのがすごい、って言ってた。確かに!
> ホフディランの「雨あがりの夜空に」、いいじゃない!
> 「雨あがりの夜空に」をカバーするとき、サビ前のジャッジャッのところはマストだよね。
nice!(0)  コメント(0) 

6月のつぶやき(その2) [ツイート]

6月後半分、抜粋編集版。バニラエアの件に限らないけど、あの「貴殿」を連発する投資家は最悪だと思うよ。炎上ねらいだと思うから名前を挙げる気はしないが、心底嫌いなタイプ。それはそれとして、パク・ミンギュの『ピンポン』は先日「アメトーーク」の読書芸人でも紹介されて、売れてるみたい。喜ばしい。

6/16
> パク・ミンギュ『ピンポン』の帯。「本文より」→ https://pic.twitter.com/rEmq4aEhZn
> パク・ミンギュ『ピンポン』、面白そうな匂いがプンプンする。これから読む。
> 久々にリアルタイムで「ドキュメント72時間」、山形のクラゲ水族館。クラゲに自由や癒しを感じるって気持ちはわかるけど、そうじゃない話のほうが面白い。「これを見せてやりたい」という社長に連れられてやってきた営業マンのこわばった表情に、「ザ・日本社会」ってな空気感を感じたり。
> 「ドキュメント72時間」山形のクラゲ水族館、クラゲの写真を撮っていた女性。行きつけの調剤薬局に飾るための写真だそうだ。「夏のね、写真としてね。涼しそうでしょ」という言葉から、彼女がそうやって季節の写真を毎回撮っているであろうことが窺える。そーゆーのがチラっと見えるのがいいのよ。
> 小沢健二が寄稿していることで話題の「MONKEY」最新号ですが、俺としてはイタロ・カルヴィーノの『見えない都市』にマット・キッシュがイラストをつけた作品が掲載されているのも注目ポイント。http://www.matt-kish.com/invisible-cities/
> 今日の「タモリ倶楽部」面白い。リトルモアの編集者、バチバチっぷりがいいね。

6/17
> 路地裏の道端で、渡された書類に母印を捺してる人がいた。新宿、怖い街だ。
> 8カ月に1個くらいのペースで、ヘッドホンが断線している気がする。
> みんな幾らくらいのヘッドホンを使ってるんだろうか。
> ●ヘッドホン片耳ずつを分け合っただけの肉体関係でした
> うわあ、「大友克洋トリビュート」、僕は先週行ったんですが、それ見たかったー。サインボードに来場者が描いていたイラストもみんな上手で、あれもまたクールジャパンだなあと。
> それぞれの作家の単行本が手に取れるのも楽しくって。日本人作家は、作風を知ってるぶん、そうきたかー的な楽しさがありました。高野文子もキュートだし、吉田戦車も最高でした。
> 「漫勉」を見ていても思いますが、マンガ家は互いへのリスペクトを隠さないですよね。手作業を行なう者の矜持みたいなものを感じます。
> 系図ですか。すごく興味深いです。構図とか、コマ割りとか、書き文字とか、スクリーントーンの使い方とか、服のシワの描き方とか、それぞれの作家が発明した技術が、マンガ家全体の共有財産のようになっていくのも、そこに由来するのかも。全員がジャンルを支え、進化させているみたいなイメージで。
> 手塚先生がいたからこそ、そこから距離を取るっていう発想も生まれてくるわけで。って、こーゆー話は尽きないですね。
> 「TRIBUTE TO OTOMO EXHIBITION」で思ったんだけど、トリビュートイラストを並べて見ると、大友克洋作品ってファッションが重要なキービジュアルになっているんだね。赤い革ジャン、赤いマント、縦縞のパジャマ、バッジだらけの帽子。それだけで何の作品かわかるわけで。
> つか、マンガってのがそーゆーものなのか。だからコスプレとかあるわけで。
> しかし、基本的にモノクロで描かれた二次元の作品をコスプレとして三次元化するってのは、考えてみるとすごいことだよね。日本映画にマンガ原作がやたら増えているのも、ストーリーという側面より、ファッションを取り入れたいというコスプレ欲のほうが強いんじゃないかな。山崎賢人のジョジョとか。
> 坂本慎太郎が、パスカル・コムラードと同じイベントに!
> アヌシーで、『夜明け告げるルーのうた』と『この世界の片隅に』が受賞! すごい! 快挙だ! どちらも大好きな作品なので、嬉しい。みんな今からでもいいので、『ルー』の上映に駆けつけるべし。

6/18
> 「北区赤羽」「カンヌ映画祭」と見守ってきて、最後まで付き合うつもりで『映画 山田孝之3D』を観てきた。監督はもちろん松江哲明&山下敦弘。椅子に座った山田孝之が山下監督の質問に答えつづけるだけなんだけど、なんだかセラピーのようでもあり、それを聞いている側が巻き込まれる感覚もあり。
> 『映画 山田孝之3D』、おっぱいから初体験、演技メソッドから少年期のいじめまで、自らについて語る山田孝之。それで山田孝之のことがよくわかるようになるかっていうと必ずしもそうじゃなくて、むしろ「人」ってのはわけがわからなくて、複雑で面白いなという気持ちになる。
> 『映画 山田孝之3D』、山田孝之にとってマンガはかなり大事なんだろうな。漫☆画太郎を映画化したいと語ったり、何の説明もなくいきなり『クリームソーダシティ』の「シャイラー!」を真似したり。あと、山田孝之って、手ぶりが雄弁な人だなあとか。
> 『映画 山田孝之3D』、松江監督の『フラッシュバックメモリーズ』同様、3Dが山田孝之の脳内を覗くレイヤーとして使われている。これが語りのタイミングと微妙にズレるところが面白い。脳内と言葉がぴったり重ならないのよ。あと、「山田くんはさあ」という山下監督の声の微妙な距離感もいいよね。
> Theピーズ武道館ワンマン大成功「皆さん生きのびてくれてありがとう」 - 音楽ナタリー http://natalie.mu/music/news/236242
> 「武道館の中の売店はもちろん、近辺のすべてのコンビニでアルコール類が完売」→Theピーズの日本武道館はハイライトの連続だったーー“生きのばし”てきた30年とこれから http://realsound.jp/2017/06/post-84053.html… @realsoundjpさんから

6/19
> CMのオファーをすべて断るフェフ姉さん。「めんどくせーってことです」と多田さん。
> 今年は、Double K.O. Corporationそれぞれの新作が出るんだな。そして、苗場ですれ違うわけだ。
> コーネリアスにすむところ小沢健二のぶらこうじ(新寿限無)

6/20
> 瑣末なことをあげつらってもとは思うけど、昨日の総理の会見、「一般の方が処罰の対象となることは、ぜっ、処罰の対象となることはない」の「ぜっ」は気になるな。いつもはやたらと使いたがる「絶対に」を、ここでは寸止めで修正。いや、違うことを言いかけたのかもしらんが。ZeppTokyoとか。
> ワンマンライブだったわけで。
> 「計画」を取り止めても共謀罪は消えない、ってのはかなり恐ろしいことだと思う。取り締まりの可能性が常につきまとうってことじゃん。法体系が根本から変わる、ってのはそーゆーこと。
> 俺は、「夢中が勝っちゃってる」状態のこーゆー話にめっぽう弱い。「デコチャリに興味を持ってくれる子はいるけど、学校に同じ趣味の子はいません」→デコチャリ少年! 一番星ブルース https://t.co/vUAhCZ4HS9 @VICEJapanさんから
> パク・ミンギュ『ピンポン』を読んでるんだけど、これすごくいいね。学校でいじめられてる少年「釘」とその友達の「モアイ」が、原っぱで卓球台を見つけてピンポンをするようになるってな話なんだけど、釘の一人称の語りからにじみ出る、いじめられっこの哲学にグッとくる。はじかれた側から見る世界。
> 「球を打ち返した瞬間に言葉が出て、球がネットを越えた瞬間に言葉が終わる。(中略)体の動きに合わせて言葉が出てくるから、相手が同意してくれないうちに球を打ち返そうとしても、言葉が自然に途切れてしまうんだ。だから公平な感じがする。あ、これが会話なんだな」パク・ミンギュ『ピンポン』より

6/21
> おいらのポンコツとうとうつぶれちまいそうな雨だ。
> 『風呂上がりの夜空に』、ネットで読めるんだー。知らんかった。この頃が、俺にとってのヤンマガ全盛期。
> ランチなう。店内を見渡したら、日本会議のメンバーで安保法制は合憲だと言った数少ない憲法学者の一人がすぐそばの席にいた。ところで、ももち、引退かー。
> うかつなカップルが映画館で凍りつく例では、『ソーセージ・パーティ』終映後、男子が女子に「こんな映画って知らなくって」と必死で言い訳してたのを見たことがある。かわいいアニメだと思ってたんだろうな。
> 『ハクソー・リッジ』の舞台である浦添市のホームページ。→https://t.co/D448twmaNS
> Googleがオスカー・フィッシンガーだったので。→An Optical Poem (1938) - Classic Short Film https://t.co/l4MIERuJxW @YouTubeさんから
> 「人づくり改革」という字面を見ると、ロボトミーを連想してしまう。
> ラップもカッコいいけど、SKY-HIのツイートについているリプライの数々が、ポジティブでとてもいい。ポップカルチャーの力って、こーゆーことだよな。
> 音楽に政治を持ち込むなとか、映画に政治を持ち込むなとか、みんなわーわー言うわけですが、実は「政治」が気に入らないんじゃなくて、「主張する人」を疎んじてるんだと思う。だから、主張するのはおかしなことでも怖いことでもないって、身をもって示す人がいるのはとても意味がある。
> 楽しいときには楽しい、悲しいときには悲しい、好きなものには好きだ、おかしなことにはおかしい、って言いたいだけなんだよな。それが、たまたま政治の話になることもあれば、音楽や映画の話になることもあり、その両方をまたぐことだってある。
> つか、共謀罪反対、って政治の話なのかな? いや、政治の話かもしれないけど、普通に「暮らし」の話でもあるわけで。

6/22
> 録画が溜まりに溜まった「家、ついて行ってイイですか?」を見ていて、夜の巷を見逃すという失態。今日のやつ、面白かったとのツイートがチラホラ。どっかで見られないかな。
> 夜の巷は、どんな相手とも絶妙にコミュニケーションをとれるマツコのすごさに、いつも感服しています。
> 「家、ついて行ってイイですか?」は、3月放送分まで見終えた。同級生と年が離れすぎていて遊んでもらえないと半裸でパフォーマンスする66歳の美大生のおじさん、水タバコを喫いながら氷川きよしのライブビデオを見る37歳のホステス、交通事故で片足を失ったという31歳の義足の男性などなど。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、素敵な夫婦が出てくる一方で、女性との交際経験がない59歳の独身男性が出てきたりして、なんとも人生ってやつは。この男性、壁に「夢マップ」ってのを貼ってて、そこに「200才以上生きる」って書いている。夢の実現には時間がかかる、ということか。切ない。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、素晴らしかったのはてんかんの持病を持つ中3の男の子とその家族。この中学男子、てんかんについて「運が悪かったなあ。それくらい」「今まで通り普通に生きていこうかなって」と語る。番組から、そんな彼の「普通の日常」が伝わってくるところがすごくいい。
> 「家、ついて行ってイイですか?」のてんかんの男の子。妹をアキラ100%のギャグで笑わせるとか、水を入れたペットボトルをバット代わりにするとか、校内放送で募集した川柳を紹介しているとか、中学男子の日々のディテールがいちいち楽しい。そしてその日常を、家族や友人と共に作っていることも。
> 北大路翼の第二句集『時の瘡蓋』を読んだ。 ●酒のない国に住みたしやつぱ嘘
> 北大路翼『時の瘡蓋』、可笑しい句がいっぱいあるんだけど、中でもこれかな。 ●校長の最終形態落葉掃く
> 北大路翼『時の瘡蓋』よりもう一句。夏の句です。 ●ワンピースめくつたところまでが海

6/23
> キューライス、面白いなあ。ちょっとプリート・パルンのようでもあり。→鴨が好き/ I like ducks https://youtu.be/48-RA4BNXVc @YouTubeさんから
> 水尻自子作品の、ゆっくりした動きに宿る官能。→すし Sushi https://youtu.be/132_ZAQAM4c @YouTubeさんから

6/24
> ジョー・ダンテ『マチネー』を思い出す。 https://twitter.com/Kantei_Saigai/status/878087992513929216
> 何を観るか決めずになんとなく都内に出た結果、時間的にぴったりくるという理由で2度目の『夜明け告げるルーのうた』。アヌシー!
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』2回目なのに、またしても泣いてしまった。いやあ、この映画、ホント好き。
> 獣医学部の特区を全国展開、で思い出したのは、殺人の動機を隠すために連続殺人を犯すっていう、アガサ・クリスティのアレ。
> 死体を隠すために戦場を作る的な。
> 関係者にことごとく利益相反の可能性があるってのは、容疑者全員が犯人だった、っていうアガサ・クリスティのアレのようでもあり。
> このCM、今日映画館で見た。最初、何かの予告編かと思ったんだけど、棒読みのセリフが明らかに不自然で「何じゃ?」と思ったら、最後にどーんと「公明党」の文字が出る。 https://twitter.com/kaneda_junko/status/878664607438585856
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、2回目。ダイナミックな水の表現やダンスシーンもいいんだけど、このアニメーション、キャラクターの表情や仕草がとっても魅力的。突如「Σ」みたいな形になる口とか、短パンをクイっと上げる仕草とか。踊り出すときは、みんなルーと同じような形の足になる。
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、主題歌に斉藤和義の「歌うたいのバラッド」がハマってるんだけど、じいちゃんが少年時代にウクレレを弾いて歌ってた歌もとてもチャーミング。そして、主人公に父や祖父から引き継がれていくものが「音楽」だというところにも、グッとくる。

6/25
> 新宿ピカデリーって、いつ来ても軽い不快感があるな。館内の構造に問題があるんだと思う。
> と、冷房のない長いエスカレーターでつぶやいている。
> これから、20世紀少年、じゃなくてウーマン。
> 続けて、『ありがとう、トニ・エルドマン』を観る。毛むくじゃらのなにかが出てくること以外、どーゆー映画かまったく知りませんマン。
> こんなやつ。 https://pic.twitter.com/qfU4Bicnoq
> 『20センチュリー・ウーマン』は母と息子の、『ありがとう、トニ・エルドマン』は父と娘の映画だった。俺の行き場のない父性や母性が刺激されまくり。
> 『20センチュリー・ウーマン』と『ありがとう、トニ・エルドマン』のパンフ、どちらも芝山幹郎さんが寄稿してた。
> 『20センチュリー・ウーマン』を観たら、トーキング・ヘッズを聴きたくなるな。
> 『ありがとう、トニ・エルドマン』でキーになるあの曲は、観た人だけのお楽しみ。
> 金曜、日曜と、15年ぶりぐらいに会う人と話す機会があった。とても楽しかったと同時に、時の流れにしみじみしたりして。で、言われるわけよ。「変わらないねえ」。そう、それこそが俺の最大の問題なのだ。もう後半生だというのに。
> だからね、時の流れをぐるっと振り返るような映画に、思わずグッときちゃったりするわけよ。ノスタルジーとはまた別の意味で。今年観た中では、『ムーンライト』『T2』『カフェ・ソサエティ』『20センチュリー・ウーマン』などなど。その中で、『メッセージ』はちょっと特殊なパターン。
> ケン・リュウのSFに感じるのも、それだな。時の流れがぐるーっと描かれている。
> あと、中学男子の不安定さというのも、映画でこの年齢になってから感じるツボかもしれない。なんか、親目線と自分が10代だった頃の気持ちと、両方を行き来する感覚があるのよ。『ムーンライト』『夜明け告げるルーのうた』『20センチュリー・ウーマン』がそう。あと『牯嶺街少年殺人事件』も。
> 今読んでるパク・ミンギュの『ピンポン』もそうだな。中学男子もの。
> この間見た「家、ついて行ってイイですか?」で、中学生の息子について「長男さんはどういう性格ですか?」と訊かれたお父さんの答えがよかった。「人間の人生の中で一番性格が固まらない時期なんじゃないですかね。これから固まってくんじゃないですか」。

6/26
> 「ちょうどあの時期は製作会社のトライスターのトップが6カ月ごとに何人も代わっている時期だった。通常のメジャー作品なら内容をチェックされるところなんだが、誰もこの映画を監視しなかったんで、会社に気付かれないうちに完成したというわけ」→http://eiga.com/news/20170625/8/
> 俺が、現政権を怖ろしく思うのは、この逆ギレっぷりと共に、それが攻撃に向かうこと。報復感情から嗜虐行為に走るタイプというか。
> どこにしまったかわからないDVDを、汗だくになって1時間半くらいかけて探してたんだけど、もう見つからねえやとあきらめかけたとき、すぐ取り出せる棚にあるのを発見。安堵感と徒労感で、気持ちの収まりがつかない。ああ、これが井上陽水の法則か。探すのをやめたとき見つかることもよくある話で。
> 俺は、半年に1回くらい、こーゆームダな探し物をしている気がする。これも「低み」だよなー。
> 誰が言ったことばか思い出せなかったんだけど、そうだ、チェスタトンだ。 https://twitter.com/propara/status/878972479380652032

6/27
> 神保町では、特に東京堂のカバーがいいです。紙質もしっかりしてるし、書店員さんの素早くて丁寧な手の動きに、いつもほれぼれしてしまいます。ほんと、ありがたい。
> 東京堂は、本がズレないようにちゃんと折り込んでカバーをかけてくれるんですよー。そーゆーところも、ちょっとうれしかったりします。
> 大辻隆弘の歌集『景徳鎮』を読んだ。こんな歌に惹かれる。このあと予定がないときのぽかんとした感じ。 ●朝の陽のいまだ美しく澄む昼に淡き公務の旅を終へたり
> 大辻隆弘『景徳鎮』より。これは、高野文子「黄色い本」の「電気つけると暗いねえ」に通じる歌。 ●ゆつくりと雨戸を引けばゆつくりと暗闇に入る私の庭は
> 大辻隆弘『景徳鎮』、旅先の昼の明るさや夜の庭の暗さなど、光や闇を詠んだ歌に惹かれる。「窓」という漢字と実際の窓のイメージが、ほのかに灯る明かりでつながる。 ●窓といふ字はひそかなる恋に似て崖のむかうに灯さるる窓
> 大辻隆弘『景徳鎮』よりもう一首。 ●先輩に敬語をつかひ侘びてをりあかつきに子の寝言を聞けば

6/28
> 「草の根的に知を共有する」っていいな。俺は未だに、学生時代に友人の家で、「これよくない?」ってCDを聞かせ合ったり、借りてきたビデオを一緒に見たりってな時間が、幸せな記憶として残っている。「今夜はブギー・バック」的な時間ですよ。フィッシュマンズでいうと「Melody」ね。
> これ、友達の家で音楽を聴かせてもらったときのことを歌ってるんだそうだ。景色とともにある記憶。→Fishmans MELODY https://youtu.be/1SB1xU0qtLI @YouTubeさんから
> 面白い映画や本や音楽は、それを観たり読んだりするだけじゃなくて、そのことについて誰かと話すことも含めて、面白いんだよね。
> 『ハクソー・リッジ』を観たその日に『沖縄決戦』も観たと、町山智浩に興奮気味に語る山里亮太。山ちゃんの「伝えずにいられない感じ」が、いいなあと思ったり。

6/29
> 電車で聞こえてきたおじさんの声。「コースじゃなくて、頼みたいものを頼めば? コースってやたら量が多くてやんなっちゃう」
> なんか最近よく見かけるんだけど、Gジャンとかを袖を通さず肩からザクッと羽織るのって、流行ってんの? 寅さんみたいなアレ。
> 「プロ障害者」という言葉を見かけて、心底いやになる。こーゆーの、ネットの最悪の部分だと思う。
> ネットで「権利を主張するヤツはわがままだ」ってさんざん教育されてきたからね。すっかりそれが内面化されちゃってるんだろう。
> フジテレビでエンケンが「不滅の男」を弾き語り。白髪がカッコいい!
> フジテレビでピーズ。ちょっと前から思ってるんだけど、ハルくんとエンケンさんって似てるよね。
> そして、トリプルファイヤー。吉田くんのキャラはテレビで何度か見たことあるけど、バンドの演奏を見るのは初めて。何コレ、すごい面白いじゃん! 批評性ありまくり。
> 俺、CD買っちゃうかも。
> 「映画という力は他人事を我が事に取り戻す力です」「民主主義の多数決なんかじゃありません。少数者の意見が尊ばれることこそが、健全な正気の社会です」→【スピーチ】大林宣彦監督が伝えた巨匠・黒澤明の“遺言” https://t.co/SEFFZx25Aj #SSFF&ASIA 2017

6/30
> 「ソフト面で勝負してきいたい」というセリフを聞いて、給食風景が脳裏に浮かぶ。そーゆー世代です。
> ホント、書くのも汚らわしいけど、「車椅子当たり屋」なんて言葉を使う醜さね。何様だよ。
> バニラエアの件は、障害者が抗議し航空会社がそれに応じたという、「こうやって社会は改善されていく」という例なのに、それをクレーマー扱いするヤツがわらわら出てくるのを見ると、「だから社会はなかなか改善されないんだ」という気持ちにさせられる。
> 能町さんと同じような感想を、俺も抱いている。「自分は迷惑かけないよう我慢してるのに」ってとこから、我慢しない者へのバッシングが生まれるんじゃないかと。でも俺は、「迷惑かけちゃうことはあるよね」って互いに思いながら暮らすほうがいいと思ってるんだよ。我慢しなくていいんだよ。
> こーゆー話になるとき、「迷惑」ってのはキーワードだな、といつも思う。あと、「ルール」ね。ルールにさえ従っていれば、「迷惑」はかけなくてすむという幻想があるんだろう。
> パク・ミンギュ『ピンポン』読了。初めて読む韓国文学。いやあ、面白かった。いじめられっこで「釘」というあだ名の中学男子が主人公。つってもリアリズム小説ではなく、彼から見る苛酷な世界が、奇妙なエピソードや独特のユーモアと共に語られる。ピンポン玉のように、軽くて乾いた文体が素晴らしい。
> パク・ミンギュ『ピンポン』、いじめられっ子は外から見るとびくびくと日々をただやり過ごしているだけに見えるけど、実は頭のなかではいろんな思考が渦巻いている。そんなことが、あふれ出る一人称の語りから伝わってくる。そして、そんな彼が夢中になれるものを見つけたりするわけよ。卓球だ。
> 「自分のラケットを持つということはね、いってみれば初めて自分の意見を持つってことなんだよ。僕みたいなタイプの人間にとってそれは確実に刺激的な言葉だ」パク・ミンギュ『ピンポン』より。
> パク・ミンギュ『ピンポン』で描かれているのは、「いじめられっ子の哲学」だ。なぜ自分がいじめられるのかという問いが、世界の仕組みや人類の問題へとつながる。このいじめは単にいじめっ子のせいじゃなくて、世界が多数決でできているからじゃないか。そう、彼には多数派には見えない世界が見える。
> パク・ミンギュ『ピンポン』に出てくるもう一つの重要な哲学は、「世界はいつもジュースポイントなんだ」というもの。良きものと悪しきものが戦っていて、わずか1ポイントを取ったり取られたりしながら試合を続けている。うんざりする話にも聞こえるけど、「だけどまだ勝負はついていないんだ」。
> パク・ミンギュ『ピンポン』に出てくる、「人類にも二時間目はあるんだろうか?」ってフレーズ、いいなあ。あと、こんなのも好き。「君と僕は、世界に『あちゃー』された人間なんだよ」。
nice!(0)  コメント(0) 

6月のつぶやき(その1) [ツイート]

6月のツイートまとめもいっちゃうよ。前半分の抜粋編集バージョン。共謀罪のことを思うと、またしても怒りが込み上げてくる。とはいえ、この時期はもうピーズ、ピーズ、ピーズの武道館。ホントは感想をブログにまとめようと思ってたんだけど、もうあきらめました。ツイートの狂ったような連投っぷりから、あの夜の興奮を感じ取ってくれ。

6/1
> 単行本は7月10日! そして新シリーズも!→「ポーの一族 ~春の夢~」最終話がflowersに、来春には新シリーズ開幕 - コミックナタリー http://natalie.mu/comic/news/234346
> 武道館まであと一週間か。生きのばさねば。→Theピーズ「生きのばし(2017大久保Freedom session)」MV https://youtu.be/-oH4gANyeBU @YouTubeさんから
> こちらは最新曲。絶妙にダサいMVだけど、どこか楽園感がある。→Theピーズ「ブラボー」MV https://youtu.be/_cfCviyBX88 @YouTubeさんから

6/2
> 「 早稲田の英知を無駄づかい」ってキャッチコピー、いいな。
> お、空耳アワーでジャンパーが出たぞ。
> 役に立たない機械最優秀賞は、置いた瞬間ピタッと止まるミニ四駆。これ、前輪と後輪の回転を逆にしたってのが素晴らしいよね。
>

6/3
> 『ローガン』、えらく評判いいな。ところで、最近小さな文字がよめなくなってきた。
> 久々にブロードウェイにきている。中野の。
> タコシェは楽し。
> 今、地元のシネコンで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観てきたんだけど、帰りの夜道で目の前をアライグマ横切った。え、アライグマ? いや、違うかもだけど、明らかに猫でも犬でもなくて、近くにいたカップルもびっくりしてた。嘘みたいなホントの話。
> このアライグマが喋ったりしたら、俺もいよいよだろうけど。
> アライグマを二度見してひねったせいか、腰が痛い。
> 俺も心ある皆さんと同様に「リミックス」という言葉を使わずに呼ぶことにしますが、ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2』、楽しゅうございました。映像のアイディアがてんこ盛りな上に、全員に見せ場を作りながらごろんごろんとお話を転がしていく面白さ。
> ジャック・ヴァンスのSF小説をテリー・ダウリングという作家は「文化異類学的(ゼノグラフィカル)小説は、異星とそのライフスタイルを日常的なディテールにいたるまで描きこみ、異質でエキゾチックであると同時に、身近で平凡な異世界を構築する試みである」と評したそうだ。文化異類学的、ね。
> 観光するように異星のディテールを楽しむというのは、SFの大きな魅力のひとつ。その意味で、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2』も文化異類学的。
> ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2』、踊るベビー・グルートの背後で戦闘が行なわれているオープニングタイトルがすんごくいい。計算された画面に、ジェームズ・ガンのアニメーションセンスを感じる。
> ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2』、エンドロールもよかったなあ。パルプ雑誌風のデザインのあちこちに、くすぐりが仕掛けられている。アメリカのポップカルチャーのエッセンスが、ギュッと詰まってるというか。こーゆーの大好き。
> 「映画とはこれ、美とはこれ、映像美とはこれ、世界一のシーンを是非ごらんなさいね!」→生涯忘れ得ぬ日 一生にただ一本 『フェリーニのアマルコルド』 – NOW SHOWING http://www.imagica-bs.com/nowshowing/broadcast/3040
> 「世の中に借りがある」という感覚は、俺もちょっとある。未だに自分が立派な大人だと思えないわけで、それでもいいじゃんと昔は思ってたけど、最近になってやっぱそれは「借り」だったんじゃないかと。
> なんか煽られてカールを買ってしまった。こんな時間にカールかよ。
> そしてこんな時間にゴッドタン。

6/4
> 共謀罪について「冤罪が多少あってもプラスになる」というのと、宮崎駿に関する誤報を受けて「次にこういうことがあったら番組を降りる」というのは、本人の中でどう整合性を取っているんだろうか。
> じつはきゆうじつしゆつきん。
> えー『夜明け告げるルーのうた』が苦戦してるの? それはいかん! みんな観てー!
> アメリカ映画で俺が好きなところの一つが、どんな困難な場面でも「軽口を叩く」とこ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』なんかまさにそれで、クリス・プラットの軽薄さがとても好ましい。
> 『夜明け告げるルーのうた』ってタイトルは、七五調に慣れた感覚では『夜明け「を」告げるルーのうた』としたくなる。でもそれだと、座りが良すぎて安定しちゃうんだよね。「を」がないほうが、ハチロクのリズムで転がり出すんじゃないかと。あと、「るルー」と「ル」が重なるところにも音楽を感じる。
> タコシェで入手した逆柱いみりの「ニセ京都」シリーズを読んだ。これぞ観光マンガ! ニセだけど。 https://pic.twitter.com/s2AlejHynI
> 逆柱いみり『ニセキョウト モウレツ デスロード』は、もちろん『マッドマックス』へのオマージュ。つうか、俺は『怒りのデス・ロード』ってまさに逆柱いみり的な観光映画だと思ってる。変なところで変な人たちが変な車に乗って暴れまくる。それを眺める目の快楽。
> いましろたかし『ぼくトンちゃん 完全版』も読んだ。いましろ先生の描く動物のかわいらしさは、ちょっと水木先生の猫や狸を思わせる。書き下ろしの最終章も素晴らしい。最後のコマの子熊の愛らしさに希望を感じて、グッときたり。 https://pic.twitter.com/rRmyb35NLU

6/5
> 「「印象操作」と相手に疑念を被せる姿勢は、事実確認に「抗議」で答えた国連特別報告者事件(既報)や国連事務総長との一件既報とも重なってしまう」→安倍首相、質問に「印象操作」で反論16回(まさのあつこ) - Y!ニュース https://t.co/bMryBaXPd9
> 未だ議事録が公開されてない「私責任取りますよ」発言があった安倍首相の答弁を、端から分析。いかに質問に答えていないかがよくわかる。→加計学園問題の原点:安倍首相の3月13日の参院予算委での答弁を分析する(渡辺輝人) - Y!ニュース https://t.co/6oY8hufPv6
> こちらは、読売の前川氏報道の詳細な分析。「記事に重大な問題があることを承知の上で、敢えて記事化され掲載された可能性が高い」→読売新聞は死んだに等しい https://t.co/NQfNm2bups @wordpressdotcomさんから
> やっぱり相手の「話法」を知るのって、とても大事。そこから、対話ができる人かどうかがわかっちゃったりするわけで。だから、メディアはどんどん首相や官房長官の話法を明らかにしてほしい。識者だのみじゃなくて、自社でファクトチェックを含め、答弁の分析をやるべきだと思う。

6/6
> 俺が政治家を判断する最大のポイントは、「この人は俺が何かを訴えたら聞いてくれるだろうか」という点。思想がどうとかよりも、そっちのほうがずっと大事。だから、対話ができない政治家は認められないのですよ。
> 細馬宏通さんがプリート・パルンを観ている! 細馬さんには、またアニメーション論の本を書いて欲しいなあ。今度はカートゥーン以外も、マクラレンとかノルシュテインとかその他いろいろで。
> ようやく「ウィークエンドシャッフル」の推薦図書特集を聞いた。今回の選書は特に素晴らしいと思う。中動態、エロ本自販機、ヘラルド映画の仕事、などなど気になる本がズラリ。『春と盆暗』は俺も読んだけど、面白いよ。→初夏の推薦図書祭り! https://t.co/156kBkhMNw
> 「ウィークエンドシャッフル」の推薦図書特集、「本ポルノ」って概念が生まれる瞬間が最高。素敵な装丁のシリーズ物をずらーっと並べてうっとりする、ってのを「本ポルノ」って呼んでるんだけど、この感覚はよくわかる。もうね、読む前からエクスタシーですよ。
> 俺は、本が好きな人の本の話や、映画が好きな人の映画の話を聞くのが好きなのよ。批評的な意見もそれはそれで面白いんだけど、「この文章がたまらないんだよ」とか、「このシーンがなんかよくって」というような、ただ好きを吐露してるだけの話でも、すごく楽しい。
> つか、本や映画に限らないか。好きなものについて夢中で語る人が好きなんだな。野糞をするのが大好きだ、ってな話とか。
> 俺の好みとはたとえ違っても、K-POPの男性アイドルが好きでたまらないとか、バイクの改造やってると時間の経つのを忘れちゃうとか、「夢中が勝っちゃってる」人はいいなあと思うわけですよ。
> 例えば、この「英和対照日本国憲法」という本に細かく加えられた書き込みにも、「夢中の痕跡」を見てグッときてしまう。→https://t.co/gZVuMvdz5K

6/7
> ああまた、藤原竜也が演じるサイコパスか。
> 録画したまんまになっている「家、ついて行ってイイですか?」を毎晩少しずつ観ている。小学校などを回る児童向けの劇団俳優の40歳男性、液体窒素でCPUを冷やしてパソコンの性能を上げるおじさん、姉妹二人で支え合って暮らしている18歳の双子などなど、多様性万歳、という気持ちになる。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、首都圏で終電を逃した人の家に行くのがメインだけど、ある時期から、移動販売車に買い物に来ていた人やお祭りに来ていた人など、地方も対象に。これがいいんだよなあ。都市部で生活してるとついついそれを基準にしがちだけど、そうじゃない暮らしもあるわけで。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、鹿児島の離島で行なわれる大晦日の行事「トシドン様」は衝撃だった。なまはげみたいな感じで、トシドン様が各家庭を回り暗闇の中で子供たちの悪事を叱るというもの。子供はトシドン様の長い鼻を触り、最後は四つん這いになって背中に大きな餅を乗せられる。奇祭!
> トシドン様が面白いのは、単に珍しいというだけじゃなくて、それがちゃんとその地に根付いているということ。俺らが見ると意表を突きすぎてて笑っちゃうんだけど、子供たちは本気で怯えているし、大人たちもそれが大晦日の重要な儀式だと思っている。そういう共同体が、なんだかちょっとうらやましい。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、津軽の過疎の村の校長先生もいい人だったなあ。長い教員生活で、バイクで教え子を亡くしてしまったことが悔しいと語り、なのに「危険を察知する前に興味が先立つのは当然でしょ。あぶねえからやめろやるな。そういう教育はしたくない」って言うのよ。すごいなあ。

6/8
> ピーズの武道館、売り切れとな! 明日が楽しみだ。
> 「ギガ減る」で思い出したが、10年くらい前、寝言で友人が「ギガバイト」と言い出したことがあった。あれは何の夢を見てたのか…。
> 予告編だぞ! 「ヘンデルからエリック・サティ、古事記、俵屋宗達、ノーマン・マクラレンまで、時空とジャンルを横断する凝縮の映像体験」→『山村浩二 右目と左目でみる夢』8月に公開決定&予告解禁!! https://t.co/1naXo8Tpkv
> 「Session-22」、詩織さんのインタビューを聞いた。とても重たくつらい内容。インタビューの途中で荻上チキが、被害者であるにも関わらずふとしたところに自責や自罰の言葉が出てきてしまうことに触れ、それは彼女の問題ではなく、司法や社会が自責を求めような構造になってるんだと指摘。
> この映像の記者も森ゆうこも、しつこく質問することが大切だということを教えてくれる。答えになってないなら、ちゃんと答えろと言うこと。→【報ステ】文科職員“証言”も「文書の存在」認めず(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース https://t.co/0WZ0aXqvWN
> 「政府は次に、盗聴法(通信傍受法)の改正に着手するでしょう。電話やメールの盗聴をより広範囲に、合法的にするためです」→特集ワイド:改めて問う「共謀罪」 成立させていいのか - 毎日新聞 https://t.co/LqFKqKDIrn
> 「私は幻滅について考えている小学生です。/先生は夢の地図を描けと言います。/曵かれてゆく牛の眼で。」四元康祐『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』収録「オ・モ・テ・ナ・シ」より。
> 「個の尊厳と引き換えに私達は全体性の温泉に肩まで浸かって/ばんばばんばんと永遠を獲得する/巣に群がる蜜蜂のように自販機から吐き出される缶コーヒーのように/私たちはもはや互いに区別がつかない」四元康祐『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』収録「彼」より。
> 「天国もなければ地獄もない/頭の上には空があるだけ/そんな世界を想像しようとすると/人間の姿が消えてなくなる/代わりにサルの赤ちゃんが一匹/木の枝からぶら下がっているのが見える」四元康祐『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』収録「イマジン――レノンに倣って」より。
> 「だから野火焼きながらお口パクパク/領土のようにワイシャツの胸元はだけで/ファック斉唱!//君の裸のダーティ・ボムの/爆破ボタンにぴんと伸ばした指先這わせて/シット三唱!」四元康祐『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』収録「儀式と強制」より。
> 四元康祐さんの詩集『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』は、まるで社会の空気にビビッドに反応するラップのようだ。
> 『単調にぽたぽたと~』と同時に出たもう一冊の詩集、『小説』もよかった。「小説のなかの坂の上で/雲は律儀に一片の雲のふりをしている/小説の外を飛ぶ鳥にとって/雲は雲を超えて/雨であり空であり星の瞬きであり/鳥自身でさえあるのに」四元康祐『小説』収録「坂の上の雲」より。
> 武道館の前日に永ちゃんからコメントって、すごいなピーズ。
> ホント、このピーズへのバラエティに富んだ応援コメントを見てると、愛されてるバンドだなあと思う。お笑い芸人から、大森靖子やネバヤン、山下敦弘や大根仁、伊坂幸太郎や奈良美智、曽我部恵一や森雅樹、なんとウィルコ・ジョンソンまで!→https://t.co/BUGvscJ5bZ
> 『マスカキザル』からピーズを聴き始めた俺としては、この応援コメントが特にグッとくる。→ウガンダ https://t.co/9cJmhbniHp
> 俺も含めたマスカキザルたちが、明日の武道館にどぴゅっと集合するわけだ。

6/9
> 平日にライブ入れちゃうと、仕事中もちょっと浮き足立っちゃうんだよな。まあ、めったにないことなので勘弁してくれーい。
> それはそれとして、情報解禁になったベルウッド45周年ライブにも、気持ちがざわつく。あがたさん、慶一さん、細野さんが一堂に会するんだよ。目撃したい!
> よし、仕事上がったぞ。ドブーカンへ。
> 物販、すごい列。
> ピーズの武道館、もう開場してるのに外でビール飲んでる人がいっぱい。ピーズだなあ。
> おー久しぶりー、ってな感じで旧交をあたためてるっぽい集団がチラホラ。
> 武道館、初めてのアリーナ席。しかも、ちょーベスポジ!
> ヤバいテンションあがってきた。
> The ピーズの武道館の余韻に浸りながらビール。俺、ずーっとピーズを好きでいてよかった! そんな気持ちになる最高の夜だった。
> あのピーズが30周年、あのピーズが武道館、てことで、何度も感極まったんだけど、その度に嬉しそうにヘラヘラしてる3人の顔を見て、俺もヘラヘラに引っぱられたりして。
> 武道館の売店でビールを買おうと思ったら売り切れ。それも、また、ピーズっぽい。つうことで、アルコールなしでピーズを観たのは初めて。つか、武道館のアリーナも初めてだし、こんなに客が、帰らないライブも初めて。
> The ピーズ「30周年武道館」、30年間の曲をバランスよく配したセトリで、約3時間のステージ。最近の曲のディープさもいいけど、「いちゃつく2人」とか最初期の曲の無邪気な楽しさも大好き。タイトル見ればどんな内容かわかっちゃうようなごく短い曲ばかりだけど、そのあっけなさが愛おしい。
> ピーズっつうと、パンク、ロケンローってなイメージがあるけど、実はバラードもすごくいい。今日の武道館はバラードの名曲が目白押しだった。特にすっごく久々に聴いた「鉄道6号」がしみたなあ。♩汚れるほど汚れるほど 愛しい眺めがおかげで ふえるよ、ってフレーズとか年とればとるほどクる。
> The ピーズ「30周年武道館」、オーラスの「グライダー」で客電がついてはるくんが♩みんなグライダーって歌ったところで、泣けてきちゃって。まいったなあ。明るいから、俺が泣いてるのばればれじゃないか。「グライダー」の最後の雄叫びのところも、たまんなかったな。
> 武道館でのステージが終わって、客出しで「好きなコはできた」が流れ出しても、ピーズのメンバーがなかなかステージを去らない。客席は大合唱。で、やっとメンバーが袖にはけたんだけど、曲が流れてる間、客は帰ろうとしないで一緒に歌ったり踊ったりしてる。うん、立ち去り難いんだよね。わかるよ。
> ピーズのアビさんのギター、素晴らしいよね。演奏はもちろんだけど、ダックウォークをやっちゃったり「ル」みたいな足でギターを構えたりする、ロック小僧感にシビレる。今日の武道館でのアビさんは始終ゴキゲンなテンションで、ずーっとニヤニヤしてて最高だった。
> The ピーズ「30周年武道館」、俺の隣の女性は香川から来たって言ってた。ああ、全国からファンが集まったんだろうな。もう一方の隣では、体のでかい男たちが楽しそうにじゃれまくり。はしゃぎすぎて演奏中に眼鏡を落として、みんなで探したりして。そんなおっちょこっぷりもまたピーズ的な風景。
> 絲山さんも、奈良さんも、山下監督も!
> しかし、武道館で「オナニー禁止」と叫ぶことになるとは思わなかった。
> 俺の席から関係者席がよく見えたんだけど、まちゃまちゃの緑の髪を見つけて、そこからあの芸人さんも、あのミュージシャンも、と芋づる式に発見。
> よかったですねー。「切ない」はピーズのキーワードだと思います。ままならなさを抱えて生きていくというか。ホント、いろんな思いがこみ上げる夜でした。
> Twitterでピーズの感想を掘ってるうちに、こんな時間に。いい月が出ている。
> しかし、ピーズ30周年の武道館でゲストとかあるのかなあと思ってたら、3時間、3人だけでゴリゴリのロックンロールをやってて、そのことにもグッときたなあ。
> このツイートの、「気負いも照れ隠しもない」ってのに共感する。まっすぐに幸せをかみしめる姿の、なんとチャーミングなこと。
> ピーズの「シニタイヤツハシネ」を初めて聴いたとき、「だるい毎日をそれでも生きるんだ」ってな歌だと思った。俺もそんな日々を送ってたからね。その後、ピーズが活動休止から復活て出した「生きのばし」で、こんな日々でも生きてりゃあ何とかなるんだと思った。ピーズがそれを体現してくれていると。
> だからね、だからピーズが生きのびてることが嬉しいんですよ。生きのばして生きのばして、30年続けてて、武道館までやっちゃったことが嬉しいんですよ。
> 仕事のことも友人や家族のこともセックスのこともお金のことも、ままならないことだらけじゃん。何でだよお、と切なさでのたうち回りたくなる。それでも、低空飛行でグライダーのようによろよろ飛んでいくと、あるとき素敵な景色が見えたりするわけで。ピーズの歌ってのは、俺にとってそんな感じ。

6/10
> 『The Dead』という味も素っ気もないタイトルを、『ゾンビ大陸アフリカン』とした邦題はわりと好き。「大陸」がいいよね。
> 『懲罰大陸★USA』の原題は、『Punishment Park』か。なるほど。
> スマホの万歩計を見たら、昨日は22000歩超えていた。踊ったからなあ。
> これからローガンを見るヴァリン。
> ローガンを見ータント。

6/11
> ハチ公前で、宮台真司が共謀罪反対の演説。かなり熱い!
> 本日のコース。ハチ公前で共謀罪反対の街宣→松濤美術館でクエイ兄弟展→タワレコで大友克洋のトリビュート展。しかし、日曜日の渋谷は混んでるな。
> ピーズからクエイ兄弟と、なぜか双子づいている。
> 俺が好きな双子ギャグは、吉野朔実のマンガに出てきた、鏡代わりに互いの顔を見ながらヒゲを剃る、ってやつ。
> 渋谷のタワレコ8階でやってる「TRIBUTE TO OTOMO EXHIBITION 大友克洋展」、国内外の作家による大友トリビュート画がずらりと並んでてとても楽しい。これらのイラストは既に書籍化されているけど、それ以外に各作家の単行本が同時に展示されていて、手に取れるのがいい。
> 「TRIBUTE TO OTOMO EXHIBITION 大友克洋展」、興味はあるけど情報があまりないバンドデシネやグラフィックノベルのショーケースとしても、面白かった。俺が気に入ったのは、ロレンツォ・チェコッティという作家。日本人では、望月ミネタロウがぶっちぎりでカッコいい。
> バスティアン・ヴィヴェスっていうバンドデシネの作家が好きなんだけど、「TRIBUTE TO OTOMO EXHIBITION 大友克洋展」で新作が邦訳されていることを知った。しかも、少年マンガ風。いつの間に!
> 松濤美術館の「クエイ兄弟――ファントム・ミュージアム」。外は夏の手前の光が溢れているってのに、館内は薄暗い想像力でいっぱい。陰鬱なイラストレーションから、錆びたり朽ちたり薄汚れたりしている立体作品まで。クエイ兄弟はアメリカ生まれだそうだが、この薄暗さはいかにも東欧。
> 「クエイ兄弟――ファントム・ミュージアム」、俺が一番惹かれたのは、人形アニメーションで使われたミニチュアの部屋の数々。俺、クエイ兄弟の作品を観てるとついつい睡魔に襲われるんだけど、このミニチュアはずーっと見てられる。つか、クエイ兄弟って部屋の作家なんだな。 https://t.co/9w36gaWlkM
> 「クエイ兄弟――ファントム・ミュージアム」、カフカの「変身」を題材にした部屋のミニチュアもあった。ベッドの下に巨大なゴキブリのような虫がいるのはまあわかるけど、床にも細かな虫の死骸のようなものが散らばっている。このいやな薄汚さが面白い。これ、映像もあるそうなのでいつか観たい。
> クエイ兄弟で一番有名な作品は、ピーター・ガブリエル「スレッジハンマー」PVの、顔が野菜まみれになる場面じゃないかな。
> ピーター・ガブリエルの「スレッジハンマー」PVは、俺が高校生の頃、すっごく話題になってたんだよね。クエイ兄弟の他に、アードマンスタジオもアニメーションを手掛けていて、たぶんチキンが踊るあたりとかじゃないかと。
> ジェームズ・マンゴールド監督『ローガン』、シリーズを全部観てるわけじゃないのでついていけるか心配だったんだけど、横倒しになった給水タンクがドーンと映るシーンで興奮。後半の岩場の隠れ家も、コミューン感があっていいね。隠れ家が魅力的な映画は、たいていの場合いい映画。
> ジェームズ・マンゴールド監督『ローガン』、俺がグッときたのは、寄る辺ない者たちにとってコミックや映画がとても大切な役割を果たしているということ。約束の地になったり、神の言葉になったり、まるで聖書のように人生を理解することを助けてくれる。うわ、これって観ている俺らのことじゃないか。
> ジェームズ・マンゴールド監督『ローガン』最初のほうで、リムジンの客を次々に見せるところも面白かったな。語り過ぎず、社会背景をうっすら匂わせる塩梅がいい感じ。自由の女神とか、自動トラックとか、トウモロコシとか、そこここに社会の歪みが見えるけど、それをあからさまには描かない。

6/12
> 『クリームソーダシティ』を略すと、「くそしてー」になることを発見。だからどうした、って話だが。

6/13
> ケン・リュウ『紙の動物園』『もののあはれ』読了。話題になったSF短編集を、文庫化に際して2分冊にしたもの。それぞれの表題作はどちらもけっこうウェットで、ちょっと身構えてしまう。俺の好みは、SF的なアイディアを使いながらグローバリズムのシビアさを描いた『紙の動物園』収録の「結縄」。
> ケン・リュウ『もののあはれ』収録作では、架空博物学的な「選抜宇宙種族の本づくり習性」が俺好み。諸星大二郎の「遠い国から」シリーズ風でもあり。妖術と科学が共存する中華版スチームパンクの「良い狩りを」もいいね。タイトルがいかしてるし、終盤の展開には、うひょうと驚いた。
> ケン・リュウは、長いスパンの話を短編として描くのが上手い。思い出のアルバムをめくるようにあれよあれよと時が流れていく中に、家族や民族の葛藤が浮かび上がる。『もののあはれ』収録の「波」も面白かった。人類が不死を手にする話だもんだから、40ページでもうすごい時間が流れるわけよ。
> ケン・リュウ「太平洋横断海底トンネル小史」に、公民権運動を下敷きにしたと思しきエピソードが出てくる。黒人の友人と共にバスに乗ってアメリカ南部を旅している白人の少年。その母親が語る言葉がいい。息子のやっていることで世界や人々が変わるかどうかはわからないとしたあとで、こう続ける。→
> →「あの子が意見を表明する、黙っていない、それだけであたしには充分。あの子はアメリカの秘密をほんの少しだけ守りにくくしている。それは充分価値があることなの」ケン・リュウ『紙の動物園』収録「太平洋横断海底トンネル小史」より。

6/14
> 怒!→ https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170614-00000038-mai-pol
> 現政権の特徴が「話し合いをしたくない」というのは、すごく納得できる。あと「過ちを認めたくない」ね。そして、そうした姿勢だからこそ支持する、という人が一定数いるというのも。「無双」とか言っちゃったりして。そりゃあ無双だよ。他者を排除してるんだから。
> しかし腹立つな。こっちはマジメに仕事してんだよ。まともに国会やれよ!
> どうしようもなくひどいことになってから、「あれはマズイと思ったんだ」とか言ってもダメだからね。今言わなきゃ。
> やっぱ国会前に来てしまった。まだやってるよ。
> 離脱した。
> 急遽行われた抗議行動で、こーゆーのすごいなと思う。 https://pic.twitter.com/2m5CTYxjNm
> ホントそう。壊すのは簡単でも、元に戻すのはすげー大変なんだよ。
> ♩大人だーろー→忌野清志郎・空がまた暗くなる https://youtu.be/Edf05-Klvrk @YouTubeさんから
> テンションが上がる曲。→Primal Scream - Movin' On Up (From "Screamadelica Live" DVD & Blu-Ray) https://youtu.be/onyn005txjE @YouTubeさんから
> これも元気が出る曲。踊れや踊れ。→Goran Bregović - Kalashnikov (Poznań 1997) https://youtu.be/UqOL7LOR6ko @YouTubeさんから
> かっけー! 踊れや踊れ。→KODAMA AND DUB STATION BAND - GODFATHER, WHAT A WONDERFUL WORLD https://youtu.be/qX07m-j7CEQ @YouTubeさんから
> くくくくたばれ。そして、おやすみなさい。→ハンバート ハンバート "ぼくのお日さま" (Official Music Video) https://youtu.be/w8Xi-jwR0aI @YouTubeさんから

6/15
> これから社会で生きていかなきゃならない若者たちが、「民主主義が終わった」という発言にムカついていたというのを聞いて以来、俺も「終わった」って言わないようにしてる。終わらせないようにするのは、自分だということ。
> すべての犯罪をチェックするんじゃなくて、「前川の身辺を洗え」ってな感じで狙い撃ちするのに共謀罪は便利なんだよ。
> こーゆーのホント嫌悪する。権力を持っている側が冗談めかしてその力をチラつかせるってのは、恫喝以外の何者でもない。いじめの横行する教室とどこが違うんだ? https://twitter.com/freie_Herz/status/875349625611313155
> 今すぐに共謀罪が適用されることはなくてほとぼりがさめた頃に見せしめのように使われるんだろうな、と思ってたけど、意外とそうじゃないかもね。現政権の嗜虐性や恫喝的な態度を見ていると、施行後すぐにゴリゴリやってくるかもしれない。なんつうか「力を見せつける」のが好きなんだよ、この政権は。
> 共謀罪は人間の弱さにつけ込むんだよ。
> こんな曲とか。→R.E.M. - Bad Day (Video) https://youtu.be/Hyk-Vdd_Qrk @YouTubeさんから
> こんな曲とか。→前野健太「今の時代がいちばんいいよ」LIVE at 紀伊國屋書店 (Official) https://youtu.be/fKY-16g93dQ @YouTubeさんから
> 楽しかったフジロックでのステージを思い出す。踊れや踊れ。→Flogging Molly - Rebels of the Sacred Heart https://youtu.be/zKeJA5xhirU @YouTubeさんから
nice!(1)  コメント(0) 

5月のつぶやき(その2) [ツイート]

5月後半分のツイート。抜粋編集版。共謀罪ですよ、共謀罪。これ、今年の出来事だったんだぜ。いろいろあったもんだからずいぶん昔のような気がしちゃってるけど。ディストピアへのカードがどんどん揃っていくような、不安を感じている。つか、その前にムカついてるんだよ、俺は。

5/16
> イタロ・カルヴィーノの『まっぷたつの子爵』が岩波文庫入り。これで、「我々の祖先」がすべてポケットに入る!
> なんか最近とみに感じるのが、ジェーン・スー言うところの「目が閉店」状態。
> 森友や共謀罪のニュースがあると思ってテレビを点けたら、延々と眞子さま。長すぎ。
> 「婚約へ」ってことは、まだ婚約したわけじゃないでしょ。宮内庁は「婚約内定の発表時期は現時点で未定」って言ってるわけで、何も今日たっぷり時間を取って報道しなくてもいいじゃん。
> 『The Clock』で思い出したんだけど、いろんな映画のコラージュというのでは、「Fast Film」という短編もすごい。紙のマテリアル感を活かしたコマ撮りアニメーション。→Fast Film 2003 https://youtu.be/bl3q83wG8Ek
> 「僕がパーソナリティーを務めるラジオ番組では、国会答弁の音声をたくさん使います。(中略)声は雄弁なので、その日の音声はその日のうちに紹介しています」→監視社会と堂々と示して「共謀罪」審議を 荻上チキさん:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASK5841LLK58UTIL01X.html
> 「Session-22」でちょいちょい紹介しているように、国会でのやりとりはある程度の時間をとって音声や動画で見た方がいい。論旨だけ見ると野党の質問に与党が反論したみたいに思うかもしれないけど、音声で聞くと噛み合ってないどころか、わざと答えをはぐらかしているのがよくわかる。
> 国会を音声で聞くと、与党もだけど、佐川理財局長の答弁がなかなか腹立たしくてすごいよ。官僚って淡々としてるイメージがあるんだけど、この人はところどころに攻撃性を滲ませる。「先程来申し上げている通り」とか、そーゆー言葉を挟んでくるんだよ。

5/16
> 「憲法を変えようという話が出てきたら、まず、「それは850億円かけて、いまやることか?」と考える癖をつけることにしたいと思う」→時代の風:850億という数字=中島京子・作家 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170514/ddm/002/070/079000c

5/17
> 高山佳奈子教授の説明が非常に明解。共謀罪についてよくわからないという人はぜひ!→「共謀罪、政府与党の主張を徹底検証!」高山佳奈子×木村草太×荻上チキ▼5月16日(火)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~) https://www.tbsradio.jp/147128
> 「Session-22」、京都大学の高山佳奈子教授によれば、共謀罪がなくてもTOC条約に加盟できるし、TOC条約はそもそもテロ対策とは関係ないし、テロの準備行為は既にある法律で処罰できる。与党の説明を、「間違っている」「事実に反する」「嘘だと思う」きっぱり言い切っている。
> 「Session-22」、高山佳奈子教授の次の指摘も重要。組織的犯罪集団の定義が曖昧ではないか?→「私は曖昧ではなく、限定がないと考えています。条文の『その他』の中には何でも入る」。準備行為とは何を指すのか?→「行為であれば何でも該当します。条文には『その他』って書いてある」
> こちらも、政府の不誠実な対応も含め、ポイントがまとまっている。→「花見にスマホ持参で逮捕」低レベルすぎる国会審議で共謀罪を採決か―答弁できない法相、日本語歪める首相(志葉玲) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20170517-00071037/
> いきなり何でも共謀罪で逮捕される、ってなことには「すぐには」ならないと思う。でも、実際に逮捕されるかどうかは別として、いつでも誰でも逮捕されうる、という状況が作られることが、どれほど社会を息苦しくするかを考えて欲しい。しかも、恣意的に運用される可能性が大きいとなればなおさら。
> 法律が恣意的に運用されるってことは、法治じゃなくて人治ってことじゃん。つまり、誰かの顔色をうかがいながら生活しなきゃならない、ってことだよ。

5/18
> 今の気持ち。 https://pic.twitter.com/uw4DbfVOgP
> 眠たいやー No No ネムタイヤー(岡村ちゃん風に)
> 段田男(だんだだん)という演歌歌手がいて、ジョン・ボン・ジョビみたいだ、と思ったことがあります。

5/19
> 電車で「11人いる!」の電子書籍を読んでる人がいる。
> 公開初日から、TLに『メッセージ』の評判、それも褒めのほう、が次々流れてくる。原作を再読して、俺も明日観にいくつもり。
> リミックスじゃないリミックスのやつは、前作にそこまで乗れなかったって人が、けっこう褒めている。俺も前作「そこまでいいかなあ」派なので、期待できるかも。
> 「不思議な傑作」って、期待が高まります! 原作は、絵にすると意外に地味になりそうな気がして、どうするんだろうと。明日、この目で確かめてきます!
> ツイッターにNAVERまとめの広告が流れてきて、イラっとする。
> 高速道路で日村さんの車の隣に並んだ車に花田勝が乗っていたという話。「俺、びっくりしてさあ。若貴そろってんの、高速で!」と日村さん。
> 「共謀罪における事前謀議という内心を推し量る作業は、ビッグデータのなかに既に格納されている」→本当に怖い共謀罪!「LINEを証拠に逮捕」の冤罪事件が語る教訓 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51762 #現代ビジネス
> 四元康祐さんの詩集『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』に出てくる、「ファック斉唱!」「シット三唱!」にシビレる。
> 俺はね、共謀罪の中身にも不誠実な国会答弁やら強行採決といった決め方にも、まったく納得いかない。こーゆー話をせずにいられればどんなにいいかと思うけど、触れずにいられないほど腹が立っている。
> 宮嶋茂樹が共謀罪に賛成の立場から、「共謀罪は、市民が犯罪者を拒む理由になるんじゃないか」って言ってたけど、それは半分当たってると思う。ただし、どういう人物が「一般人」ではないかの線引きがないから、結局は「もの言う者」を避けるようになるんじゃないか。
> 「「怒らない」っていうのは、贅沢なことなんだよ本当はさ。余裕の有る状態なら当然、「怒らない」でいることができる。でも余裕が無ければ、自分の存在や尊厳が奪われそうになれば、人間は「怒る」しかなくなる」→https://tvod.tumblr.com/post/160840629499/015-共謀罪法案に反対します
> 秘密保護法のときの強行採決を思い出す。あのとき、「ああ、この政権はこれからもこーゆーやり方で議論を避け詭弁を弄し数の力だけでゴリ押しするつもりなんだな」と思った。それから今に至ってるわけで。もちろん、国会でそういうことをする為政者は、法を運用するときも同様のやり方をする。

5/20
> まずは、ルーのうたを観る。トゥギャザーしようぜ!
> 『夜明け告げるルーのうた』と『メッセージ』を続けて、脳がぐるぐるしている。どちらも、未知なる者とのコミュニケーションの映画。
> ファミレスで、近くの席に座ってるおっさん二人が、「明日、何日だっけ」「12日でしょ」「そっか、もう今月も半分か」って話してて、ムズムズする。明日は21日だよ。それか俺が時間を旅してるのか。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』を観てきた。原作はテッド・チャンの「あなたの人生の物語」。原作は、「あなたは~するだろう」という未来形で書かれているというのがキモなんだけど、それって小説だからできることじゃん。と思ってたら、見事に映画の文法としてアレンジされていて、わぁお。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』、今どき無重力の場面でこんなに新鮮な驚きを感じるとは思わなかった。上下左右がわからなくなるような感覚というか。これは、円環のテーマとつながる。異星人の描く円にしっぽが生えたような文字が意味するものとか。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』、言語ってやつがその人の認識を形づくる。雪国には「雪」を表す言葉が無数にある、とかそーゆーヤツよ。これは断絶を生むと同時に相互理解のチャンスでもある。対異星人でも対外国人でも、どちらの意味のエイリアンであっても。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』、そういう呼び方があるかどうか知らないけど「軍隊キャンプもの」としても面白かった。あの空間の狭さがいい。一方で主人公の自宅の窓の大きさも印象的。任務が終われば消えてしまうキャンプと、幾年もの時間が積み重なる場所としての家。
> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』、全体を覆うくすんだトーンも素晴らしい。なんというか、巨大なものを描きながらプライベートな感覚がある。主人公が同僚と外で会話をする場面とかよかったなあ。エイミー・アダムスの横顔と遠くの宇宙船を同時に画面に収めるショットが、素晴らしい。
> 他のドゥニ・ヴィルヌーヴ作品を観てないからわからないけど、カナダ出身の監督の映像って、独特のひんやりした感じがある気がする。クローネンバーグを筆頭に。

5/21
> 昨日観た、湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』。ポニョや君の名はを思わせるところもありつつ、湯浅監督らしい祝祭感にあふれた展開が最高で、ボロ泣きしながら大笑い。ポニョともモアナとも違う水の表現。アニメーションの快楽が、世界の肯定と結びつく。
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、最初は内省的な話なのかなと思ってると、オープニングタイトルが出る瞬間で一気に弾ける。あそこでぐいっとギアが入る感じね。んで、浜辺でのダンスシーン。音楽とダンスとアニメーション、っていうミッキーやベティさんに回帰したような悦びに満ちている。
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、「解放」の物語だと思う。どこまでも自由なアニメーションで、人の心を、世界を解放へと導く。ずっと無表情だった主人公の中学男子がニカっと笑う場面で、観ているこっちも開かれていくような気持ちになる。
> 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』、前半で単なる設定と思えていたあれこれが、後半になって活きてくるという脚本もよかった。例えば、街のスピーカーから聞こえてくる、エコーきつめのアナウンスとか。あと、主人公の少年の家がいいね。母屋から道路を挟んで離れがある構造が映画的。
> しかし、『夜明け告げるルーのうた』の俺が観た回は空いてたなあ。なんてもったいない! みんなトゥギャザーしようぜ!
> 踊るカートゥーン。→Betty Boop - Scuola di ballo / The Dancing Fool (1932) https://youtu.be/_Ie1etomLNI @YouTubeさんから

5/23
> 「強く抗議を行っている」って、いつものように「その指摘はあたらない」てなことを言ったのかと思ったら、ホントに抗議してた。しかも「一方的に公開書簡を発出したこと」についての抗議だって。ちゃんと説明してね、って質問しただけでキレるのは、国会答弁から政府見解まで一貫したメンタリティ。
> ついでに言うと、「多少の冤罪は仕方がない」的な発言は、まったく容認できない。俺、冤罪は心底恐ろしいと思ってるからね。疑われるようなことしなきゃいいじゃん、って思うかもしれないけど、俺なんか立派な人間じゃないから、どこで疑われるかわかりゃしないわけで。
> 千葉で地震があったらしく、帰宅したら部屋の中で雪崩が起きていた。誰のせいでもありゃしない。みんなオイラが悪いのさ。
> 例えば俺が冤罪でつかまるとするじゃん。で、俺のゴミ屋敷にカメラが入って、それが報道されたりしたらもうアウトだと思う。ただの散らかった部屋なのに、あんな部屋に住んでるようなヤツならやりかねないとか言われて、精神分析医に勝手に「心の闇」を見出されたりして。
> カズレーザーにミステリや恋愛小説を読ませるのもいいけど、俺としては海外文学とSFを読んでほしいな。
> 売れてる本をもっと売ろうとするよりも、届いてほしい人に届いてないような本を紹介して欲しい。

5/24
> ホント、素晴らしい曲だ。♩じんっせいが~のリズムがつんのめるところが好き。→cero / ロープウェー 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 https://t.co/2ZkROKUxgz @YouTubeさんから
> これも最近のお気に入り。柴田聡子さんの声の出し方が好きだ。→柴田聡子「後悔」(Official Video ) https://t.co/wRkwMHiGtG @YouTubeさんから
> モルモット吉田『映画評論・入門!』読了。淀川長治の文章を、悪文だと批判した大学教授の意見が紹介されている。これ、わからなくもないんだけど、淀川さんの文章からくり返しや感覚的な比喩なんかを除いて整えちゃうと、あの文体が持つ「何とも知れん」ニュアンスが死んじゃう気がする。
> モルモット吉田『映画評論・入門!』、紹介されている様々な映画評論家の中で、短い引用からも文体が感じられたのが荻昌弘。「実際私たちをシュンとされるに充分である」「よくここまで人工情緒をこしらえた」などなど。俺はテレビの映画番組の解説者として記憶してたけど、こーゆー文章を書くのか。
> モルモット吉田『映画評論・入門!』、高峰秀子の怒りに満ちた「市川崑の『東京オリンピック』擁護」も面白かった。チャキチャキとした文体のリズムと、言いたいことはきっちり言うという姿勢に惹かれる。あと笑ったのは、金井美恵子の意地の悪さ。

5/25
> しごとじこく。
> 雨に濡れた舗道に黒いネクタイが落ちていて、そのぬらぬらとした質感にギョっとした。シュヴァンクマイエルの映画なら、動き出すようなやつ。
> 今帰りの電車なので、会見の動画が見られるのは日付が変わってからか。
> しかし、今週は仕事に追われてどーにもならんな。ああ今夜だけああ今夜だけと思っても、もうどーにもならんな。
> いい記事。「Web予約を上映開始20分前まではカンタンに何度でもキャンセルできるようにした」→映画館のWeb予約システムは“エンタメ”となるか? 立川シネマシティの施策 https://t.co/V2JXtYqJqX @realsoundjpさんから
> 俺、映画館のネット予約ってほとんどしないんだけど、その理由が「その時間までに行かなきゃならない」っていうプレッシャーにある。もっと気軽に映画に行きたいんだよ。だから、20分前までならキャンセルできるってのは、すごく画期的に思える。
> こーゆーの大好き。数分の映像にかける創意工夫。コマ撮りアニメーションや特撮のメイキングを見るような楽しさ。→CGがない時代、映画やテレビ用のロゴは物理的に作り出されていた。そのメイキングの舞台裏 https://t.co/HEwqxgvRw6 @karapaiaさんから
> こちらは、チェコ・アニメーション&特撮の名匠カレル・ゼマンのメイキング。字幕なしだけど楽しいよ。ステゴザウルスのところとか。→Kouzelný svět Karla Zemana dokument 1962 https://t.co/I1bFvGFJOs @YouTubeさんから
> こーゆー指摘はどんどんやるべき。「質問に答えず、聞かれたことと違うことを答え、都合が悪くなると責任を他に転嫁する」→「安倍首相の意向」文書につき菅官房長官の記者会見をチェックしてみる(渡辺輝人) - Y!ニュース https://t.co/dBXCP7TF6L

5/26
> 『メッセージ』を観て、原作を読んでみようとツイートしてる人がけっこういる。ちょっと前には、新海誠や片渕須直がハヤカワSF文庫をチョイスするフェアもやってた。この調子で、SFが盛り上がるといいな。
> ということで、ケン・リュウを読み始めた。
> 日本人のSF成分って、かなりの部分を『ドラえもん』が占めていると思う。タイムパラドクスとか、説明しなくてもみんなわかるでしょ。
> 「タモリ倶楽部」、役に立たない機械シリーズ、大好き!
> 役に立たない機械、で思い出すのが、清水ミチコが思いっきり感情を込めてハトヤのCMソングを歌うというネタ。どちらも、技術の無駄遣い感にシビレる。
> 『ユーリー・ノルシュテイン作品集 2K修復版』のBlu-ray、映画館でも観たけど、我が家のテレビでも映像がえらくきれいで感動。ちょろっとだけのつもりが、すっかり見入ってしまった。「アオサギとツル」や「霧の中のハリネズミ」に顕著な、湿ったようなロシアの空気感に惹かれる。
> ユーリ・ノルシュテインの「霧の中のハリネズミ」や「話の話」は当然素晴らしいんだけど、2K修復版でぐっと魅力を増したのが「ケルジェネツの戦い」。フレスコ画っぽいマテリアル感が鮮明になり、手で触りたくなる。
> なんか地元ではあっという間に上映回数が減っちゃってるんだけど、『夜明け告げるルーのうた』はホントにいいので、みんな早く観にいってほしい。

5/27
> 噂には聞いていた荻窪の書店Titleに行ってみた。小さいけれど長居したくなる本屋。2階のギャラリーで鈴木翁二展を開催中。つか、これを見にきたわけだが。
> 鈴木翁二の原画、一コマ一コマの濃密さよ。細かな斜線で表現される影にうっとり。
> ポストカード。 https://t.co/ALpEorV5DJ
> 「氷山を見た少年」。ポール・ドリエッセンが描く世界の壊れやすさ。→Paul Driessen - The Boy Who Saw the Iceberg https://t.co/XoCPOZPMDt @YouTubeさんから
> 加計学園の認可の経緯は問題ありだと思うけど、それ以上に、問題視されてからの政府の対応に大きな不安を感じる。森友のときもそうだけど、文書を隠し、国会の慣例をねじ曲げ、都合の悪い証言者のことは人格攻撃で潰そうとする。秘密保護法と盗聴法と共謀罪がどのように使われるか、推して知るべし。
> 10年くらい前か、安倍晋三が報道ステーションに出演したとき、いきなり特定の人物を指して「あの人は北朝鮮の工作員ですから」ってなことを言い出したことがあった。テレビで根拠も示さずにそんなことを言い放つ姿勢に、とても驚いたのを覚えている。権力者が「こいつを叩け」と指をさすようで。
> 選挙演説のときだったかな、近くでTTP反対集会をしている人たちを、安倍晋三が「サヨクが演説妨害している」と嘲笑ったこともあった。こーゆーのが、俺はすごくイヤだ。彼の好きな言葉でいえば「レッテル貼り」であり「印象操作」。その延長線上に、「非常にしつこい人」や「地位に恋々と」がある。
> もう一つ、ニュース23に安倍晋三が出演したときの発言も蒸し返しておきたい。秘密保護法についての議論でだけど、「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞めますよ」って言ってたっけ。まあ最近も、「もし~なら私は辞める」ってのが連発されているんだけどさ。

5/28
> きゆうじつしゆつきん。
> 仕事を終えて、夜の回の『美しい星』を観てきた。わー、すっごい変な映画!
> 吉田大八監督『美しい星』、なんともヘンテコな映画で、原作未読の俺は先の展開がまったく読めなかった。自分を火星人だと言う人が出てきたら、なんかイッちゃってるなあと思うでしょ。でも、その人がもっともなことを言ってたら混乱するでしょ。映画自体がそんな感じで、観ている俺らを混乱へと誘う。
> 吉田大八監督『美しい星』、いくつもの映画を同時に観ているような、物語の緩急に持ってかれる。冒頭、タイトルが出るタイミングも最高だし、金沢に行ってからの急激なハイテンションっぷりにも興奮させられるし、テレビ局の長いディスカッション場面はぐいぐいくるし、終盤の林の中のシーンは美しい。
> 吉田大八監督『美しい星』、役者陣はみんなよかった。特に中嶋朋子。中流よりもちょい上の家庭のお母さんの感じが、ぴったりくる。あと、佐々木蔵之介の「考えろ、メッセンジャー」ってセリフは決まってたなあ。
> 吉田大八監督『美しい星』、観ている方は登場人物の妄想なのか真実なのかが、最後までわからない作りになっているところが見事で、わからないゆえにラストシーンに不思議な感動を覚えた。俺らが宇宙から地球の俺らの姿を何を思うだろうか。そう、これもまたSFだ。
> 吉田大八監督『美しい星』で、若いストリートシンガーが歌う「金星」って曲に聞き覚えがあって、ひょっとして俺も金星人なんじゃないかと思いかけたけど、途中で気がついた。平沢進の曲じゃないか!
> 『メッセージ』は、俺も恐らく同じSF小説を連想した。タイトルは言わないけど。で、それとは別に、宇宙人目線で書かれたような小説として、福永信の『星座から見た地球』を挙げておきたい。いや、宇宙人なんか出てきやしないんだけど、文体がそう感じさせるという、とっても不思議で面白い小説。

5/29
> 出会い系バーに行こうがXvideoをブックマークしようが、いいと思うよ。
> こーゆーチェックも大事。メディアが本来はやるべきだと思うけど。→国連事務総長と安倍首相会談に関する報道に疑問 特別報告者・共謀罪について、食い違うプレスリリース。(伊藤和子) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20170529-00071465/
> 前川さんも詩織さんも、名前と顔を晒して、不正に対峙している。告発者は守られなければならない、と俺は思ってたんだけど、ここまでしなきゃ耳を貸そうとしない社会になってしまった、ってことだ。
> 90年代から00年代にかけて、俺が今よりも頻繁にライブに行ってた頃、必ずのように終演後にチラシを配る西山さんを見かけた。当時は「なんのこっちゃい、ってなんのこっちゃ」って思ったりしてたけど。で、去年かな、安保法制のデモでたまたま見かけて、ちょっと嬉しい気持ちになったんだよ。
> SKY-HI、なんてちゃんとした文章を書く人なんだろう。いや、「ちゃんとした」とか、ちゃんとしてない俺が言うのは偉そうだな。「丁寧な」ってことね。自分の考えを率直に述べながら、意見の異なる相手にも届けようとしている文章だと思う。

5/30
> 今年観た映画を詠む:『ムーンライト』  ●僕たちは靴の小石を除くよに異質な者を見抜く、素早く
> 山村浩二『創作アニメーション入門』読了。アニメーションの作り方の、ごくごく基本的なことをまとめた本。副題は「基礎知識と作画のヒント」。どうやれば動いて見えるかとか、イマジナリーラインって何なのかとか、山村さんがちょっとした図解を交えながら解説していて、とてもわかりやすい。
> 山村浩二『創作アニメーション入門』、ところどころに哲学の種のようなものが撒かれている。「幻が生きているように動いて見えるもう一つの秘密は、目を閉じた〝瞬き〟がつくる瞬間の〝闇〟によるものなのです」とか。
> 山村浩二『創作アニメーション入門』、海外のアニメーション作家の短評が、どれも面白い。「マクラレンのコンプレックス」とか。山村さんは、アニメーションを普及させるため、積極的に「紹介者」として活動しているところもすごいと思う。で、その姿勢が基本的にインディペンデントというのも。

5/31
> リツイートされるたびに同じツイートが表示されてる気がするんだが、ツイッター、仕様が変わったのかな。けっこうジャマ。
> 羊頭書房、素晴らしいよね! 職場が近いんでたまに行きます。我が家にある塚本邦雄全集のうちの一冊は、ここで買いました!
> RTされてきたゲスいツイートを目にしてうんざり。
> 強姦されたと訴えると、この女性の正体はなんたらとか、何か意図があるんじゃないかとか、言われるわけか。傷つけられたから訴えてるんだろうが。正体とか意図とか関係なく、犯罪なんだよバカ。
> 胸元の開いた服を着てるほうが悪い的なことを言うヤツは、同じ立場なら自分も強姦しかねない、ってことなのか? ビーチに行ったら大変だな。
> 根拠のない誹謗はもちろんだけど、「真実はどこにあるかわかりませんな」ってな顔でほのめかしながらリツイートするのも悪質だと思ってる。特に後者は、自分の下衆さを隠蔽しようとしているところが嫌い。
> 『アマルコルド』観たいなあ。木に登るおじさんが好き。
nice!(0)  コメント(0) 

5月のつぶやき(その1) [ツイート]

5月のツイートまとめ前半分。抜粋編集バージョン。ゴールデンウィークか。こうやって間を空けて読み返すと、まるで他人のツイートを読んでるみたいだ。まあ、楳図かずおと清志郎の話題から始まってるのは、いかにも俺がしそうな話だが。

5/1
> このシリーズにしてはレイアウトがえらく凝ってて、奥付を見たら、ああやっぱり祖父江慎の仕事だった。→楳図かずお「漂流教室」を大解剖するムック本、川島小鳥による写真ルポも - コミックナタリー https://t.co/PRJ9TgvOrt
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、人物相関図や連載当時の世相を伝える「漂流新聞」などを掲載。大和小学校の間取り図とか、心躍るよね。 https://t.co/JrQiOcqY7F
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、登場人物図鑑。「すぐに倒れて死んでしまう」「持ち帰ったところで死亡」「轢き殺される」「食われて死亡」と、臨終図鑑の趣き。 https://t.co/cNhksJBBbz
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、広域図の地図より、吉祥寺の解説「女番長がいつも遊んでた街」。 https://t.co/DKeMebKTHN
> すっごくいいです! カーテンの後ろに子供の影が見える写真が特に好きです。楳図先生が、ずっと教室にいるうちに年をとってしまった少年のように思えてきます。
> 踊り場の鏡の写真もいいですね。あと、ピアノの上の手のアップとか、子供と大人(老人)が二重写しになるような感覚があります。写真展、やってほしい!

5/2
> iPodのなかで、清志郎がぴょんぴょん飛び跳ねている。忌野忌。
> ♩内ポケットにいつも(今も)~トランジスタ・ラジオ~。清志郎はライブで、()内のフレーズを挟んで歌ってた。この(今も)の部分は、俺にとってすごく大事。今も、今でも。
> 即興俳句。 ●窓際の席のともだち忌野忌
> RCサクセション「トランジスタ・ラジオ」の、♩君の知らないメロディー~聞いたことのないヒット曲~ というフレーズの解放感ね。未知なる世界が、遥か彼方の空の下に広がっているということ。それは、なんだかとってもドキドキするし、なにより自由を感じる。
> 特にライブで聴くとグッとくるんだよなあ。ブレイクを挟んで、ダダダタダダダダっとドラムが鳴って、フーフフフーフとコーラスが入ってきて、アァウきみのしらないメロディー、と清志郎が歌い出すところで、うわーっとなる。
> うまく言えたことがない気持ちが大切なんだぜ、と清志郎が言っている。君の知らない世界があるんだぜ、と清志郎が言っている。学校とか日本とかそーゆーものを超えて、君は何かを感じることができるんだぜと。
> つうことで、明日から連休だぜベイベ。
> 平凡社の太陽の地図帖シリーズ『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』読了。楳図先生のロングインタビューはもちろんだけど、川島小鳥によるグラビアページ、祖父江慎のアートディレクション、半魚文庫の高橋明彦さんによる全作品データ、「地図帖」的な図解などなど、美味しいところだらけの1冊。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、川島小鳥の写真を見てると、学校から出られないまま大人になった並行世界の楳図かずおが、現実世界の少年と出会ったかのように見える。いや、どっちが現実世界かわからないし、どっちが大人なのかもわからないな。それどころか、互いの分身かもしれない。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、冒頭には「少年サンデー」連載時の扉がいくつか配され、最終ページには1972年の連載開始時の「編集室だより」が掲載されている。これがいいのよ。1972年から45年後へ、そして2017年から45年前へ、時空を行き来、つまり漂流するような感覚。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、メインディッシュは楳図先生のロングインタビュー。ホント、冷静で聡明な方だなあと思う。『漂流教室』のキャラクターの中でも特に印象深い関谷について「あれはエンターテインメント」「話を盛り上げるための一人」と、サクッと言っちゃうところとか。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、他人を踏み潰さなきゃ生き残れない社会を乗り越えられないか、という主旨のことを楳図先生が言っている箇所にグッときてしまった。「未来社会において、翔たちが少しでもそういう世界に近づくことができたらいいのになと考えながら描いていました」。
> 『楳図かずお『漂流教室』異次元への旅』、穂村弘のエッセイが例によって冴えている。「作者は人間がどうやって増えるのか実は知らないのではないか」。それって、俺らが楳図作品について心のどこかでずーっと思ってたことだよね。だってさ、少年少女が子供を作るために東京タワーに上るんだよ!
> 穂村弘は、楳図かずおのことを「天使」と呼んでいたけど、俺も楳図先生には天使性を感じる。つうか、秘かに吉祥天と名付けてたりする。「吉祥寺の天使」の略ね。

5/3
> 14時に起きるというだらけきった連休。
> しかし、連休ってヒマだな。本を買うか映画を観るかしか、することがない。つか、買うだけじゃなくて読めよ!
> まあ、やってることはいつもの週末と変わらないってことです。
> 白水Uブックスから復刊された、マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』を読んだ。ビリー・ザ・キッドの短い生涯を、詩や散文、写真、インタビューなどで構成した小説。もちろんビリーが書いたんじゃなくオンダーチェの創作。それに「全仕事」ってタイトルをつけるところが、イカしてる。
> マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』、とにかくカッコいいのよ。西部のガンマンに様々な「言葉」を与えることで、不良少年の繊細さみたいなものが立ち上がってくる。こんな詩とか。「そしてパット・ギャレットが/おれの首を切りとった/血はおれに死ぬまでついてまわった首飾りだ」。
> マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』には、ビリーが書いた体の詩がいくつも出てくるんだけど、ジム・ジャームッシュの西部劇『デッドマン』をちょっと連想した。ウィリアム・ブレイクという詩人と同名の青年が「これが俺の詩だ」と銃を撃つ。
> 「おれたちのまわりは完全な闇であり、七十マイルかそこらは砂漠のほかには何もない。左手の数ヤード先に黄色い湿った光のつまった家があり、その窓枠の中におれたちは、漏斗型のガラスの容器に入れた火を窓辺へ、おれたちの立つ闇のふちの方へと運んでいるひとりの女を見た」
> マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』より。「黄色い湿った光のつまった家」って表現にシビレる。オンダーチェの光の描写はいいなあ。
> 『ビリー・ザ・キッド全仕事』に、ビリーが写真を撮ってもらう場面が出てくる。西部劇なんかでも、写真機と三脚を持った流しのカメラマンっぽい人物が出てきたりするけど、あれってどういう感じなんだろうか。誰もがスマホで写真を撮る今とは、明らかに違う写真の持つ意味が違うはずで、ちと気になる。
> 小津夜景の句集『フラワーズ・カンフー』を読んだ。詩や散文と組わせた句も収録されてたりして、言葉だけで組み立てられた世界の遊戯性と清潔さを感じる。 ●大伽藍くぐらんごとく読みはじむ
> 小津夜景『フラワーズ・カンフー』、言葉が次の言葉を連れてくるような感覚がある。例えば、この句のバ行音+ラ行音のくり返しとか。バ行音を発するときの唇の震えがエロティックなものに思えてくる。 ●とびらからくちびるまでの朧かな
> 小津夜景『フラワーズ・カンフー』、現実は現実の言葉には言葉の世界がある。言葉だけで組み立てられた世界は、影だけの世界かもしれない。 ●影ばかり地をゆく夏のフラスコは
> 小津夜景『フラワーズ・カンフー』、もしくは、言葉だけの世界は写真に対する青写真の世界かも。 ●青写真なみだのうみにうみなりが
> 小津夜景『フラワーズ・カンフー』、遊戯性ということでいえばこんな句もあった。 ●戯れを盛るによろしき氷の器

5/4
> 特集は穂村弘。それはそれとして、ジャニーズが表紙を飾ると、「ルビンの壺」のようになることを発見。 https://pic.twitter.com/PgQ8fplmOq
> 新宿まで映画を観にきたが満席。これじゃ歩き回るだけの休日だ。
> 「おげんさん」を見ている。藤井隆のパフォーマンス力。
> ハンドマイクで歌う細野さん、レアだなあ。
> 「恋」の♩みにくいと秘めた想いは色づき~白鳥は運ぶわ当たり前を変えながら~ って歌詞もいいよね。さらっとすごいことを歌ってる。
> 木村拓哉だって、ちょっと老眼がきてるっていうんだから、俺が細かい字が読めなくなってきてもおかしくないよな。俺が最初に「あれ?」っと思ったのは、DVDパッケージの裏の分数が読めなかったとき。
> 録りためていた「ドキュメント72時間」を、連休中に全部見るという目標を立ててみる。

5/5
> 自由が丘にでも行くか。
> 自由が丘のエレクションに来てみたけど、混んでるなあ。若者だらけ。
> 田我流とすれ違う。
> やけのはらのすれ違う。
> 駐車場のパーティスペースを離れ、トイレを探して彷徨。自由が丘駅前では、声楽っぽい歌い方でマイラバを歌ってる人のステージ。なんかカオスだ。
> トイレから戻ったらやべー勢いですげー盛り上がってる。
> ピュリツアー。。 https://pic.twitter.com/3njOvQRfnM
> これがゆるふわギャングかー。すげーよかった。
> ハーモニー・コリンだな。
> やけくんのDJ気持ちいいなあ。
> VIEEOTAPEMUSICとすれ違う。
> 明かりのついたピュリツアー。 https://pic.twitter.com/yfQnHh7pUE
> そろそろ離脱。
> ビールのせいで眠い。

5/6
> 今日は休日出勤。結局、連休は映画に行けないまま終わりそう。

5/7
> ああ、もう連休も終りか。GWらしいことといえば、おととい自由が丘で遊んだことくらい。まあ、それで十分っちゃあ十分なんだけど。今日はどうすっかなあ。
> 5日、自由が丘にある海外アニメーション専門ショップで、チェコアニメーションのDVDを購入し、そのままフリーイベントの「Erection」へという流れ。ブロックパーティっつうの? 駐車場のスペースで行なわれるイベント。屋外、アルコール、音楽、ってのは最高の取り合わせだな。
> で、このエレクションで噂のゆるふわギャングを観たわけですよ。ヒップホップのことはよくわからないので上手く言えないんだけど、ハーモニー・コリンの映画のような白昼夢感があってすごくよかった。あと、『BEAT POPS』あたりのRCサクセションのドラッグソングを連想したり。
> 即興短歌。 ●この夢はすぐに壊れてしまうからネオンカラーのTATTOOを刻む
> 下北沢で、これからカーネーション。久々に観る。
> カーネーション、物販で短冊タイプのシングルが売ってる!
> 意外に夜風がひんやりしてる。熱いライブを観たあとならなおさら。
> 下北沢GARDENにてカーネーションのワンマンライブ「METEO PARKWAY」を観てきた。直枝さんと太田さんに加え、矢部さんがドラムで復活。そんなことになっていたとはつゆ知らず、スペシャルな気分。サポートは他に、松江潤と佐藤優介。ゴリゴリしてるのにメロウで、もうたまらん。
> カーネーションライブ、3人編成時代にライブを観ていた俺としては、オリジナルメンバーの3人で演奏した「ANGEL」「Black Coffee Crazy」がもうよくってよくって、まさに花火が上がるような多幸感。
> カーネーションライブ、「恋するためにぼくは生まれてきたんだ」もやってたな。この曲は、下北沢をぶらぶらしてた頃によく聴いてた曲で、そんなあれこれを思い出したり。新しいアルバムの「いつかここで会いましょう」もよかったなあ。ロマンチックなカーネーションが好きなんだよ、俺は。
> カーネーションの歌に頻出する単語って、「悲しい」じゃないかな。歌に悲しさや切なさや虚しさややるせなさが、染み込んでいる。♩おれの基準は切なさ~だもんな。何がってわけでもなく、ふいに悲しくなることってあるじゃん。あの感じ。
> これね。→カーネーション「いつかここで会いましょう」MUSIC VIDEO https://youtu.be/mX1tcHNq8t0 @YouTubeさんから
> しかし、カーネーションで検索すると、「母の日に贈ろう」ってなツイートが山ほど引っかかってくる。まあ、そりゃそうか。つか、ガーデンでカーネーションって、知らない人は花の話だと思うよね。

5/8
> 安倍晋三は、ホントにホントに国会であれこれ訊かれるのがイヤなんだな。「私の考えが知りたければ読売新聞を読んでください」って、国会では議論したくないってことでしょ。で、言いたいことはミヤネ屋や日本会議系の集会など、国会の外で発表。首相夫人はFacebookで発表。
> なんかね、それが通れば国会なんか要らないじゃん、ってなことだらけの国会運営が続いてる。つまり「国会の形骸化」って方向へ進んでるってことだ。そしてそれはもちろん、現政権にとって非常に都合がいい。
> 「「これは、テロ対策なんだ」と聞かされているけれども、金田法務大臣が言い切っているのは、「幅広にやりますよ」ということ。テロ等準備罪の「等」の部分です」→矛盾だらけの「共謀罪答弁」と「テロ等準備罪」という印象操作(対談・動画) http://www.huffingtonpost.jp/nobuto-hosaka/diet_b_16368864.html
> 「「目立ったことをすれば監視される」と考えさせるだけで、萎縮効果は抜群。権力に異議を唱える声は少なくなるでしょうね」→「恣意的な運用は日常茶飯事」 亀石弁護士が語る共謀罪:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASK523T7MK52UUPI001.html

5/9
> 「湯浅監督の精神世界は世界を壊すためではなく、繋がるために内々に向かいます。そして描き方が陽気なんです」→松江哲明の『夜は短し歩けよ乙女』評:精神世界をポップに描く、湯浅監督の手腕 http://realsound.jp/movie/2017/04/post-4918.html @realsound_mさんから
> このサイトすごいな。ざっと見ただけでも、えらい情報量。→http://database.jsas.net/mapping/
> 連休中は、録画しっぱなしだった「ドキュメント72時間」をまとめて見てた。よかったのは、別府の温泉、横須賀の軍港、大田区の七差路、そして都会の小さいお葬式。この番組の魅力のひとつが、普段テレビではクローズアップされることの少ない「おじさん」の多様性が見られるところだと思う。
> 俺も若い頃は「おっさんうぜー」とか思ってたけど、すっかりおっさんと呼ばれる年齢になってみると、おっさんもいろいろなのよ。
> 「ドキュメント72時間」別府の温泉、カメラが入るのは男湯だけなので、だらしない体のおじさんたちが、裸でとつとつと語るわけだ。CO2の排出権取引をビジネスにしようという不動産業のおじさん、モデルをやっていた娘を亡くしたという料理店のおじさん、ふと出てくる話がどれもすごくて。
> 「ドキュメント72時間」別府の温泉、毎日通っているという60代のおじさん。奥さんに逃げられてこの町にやってきたとか。家庭を顧みなかったことを「大いに後悔」と語る。「けどそういうことがあって変わったみたい。自分自身。もっと人にやさしくなった気がする」と言うときのはにかむような顔!
> 「ドキュメント72時間」軍艦が見える横須賀の公園、これ、今のところ俺の今年のベスト。いきなり、25歳年下の奥さんと未だにセックスしてると語る90歳のおじいさんが登場。「夕べだって30分から40分くらいセックスしてるんだよ」と、訊いてもいないのにやけに具体的。
> 「ドキュメント72時間」横須賀の公園、軍港なので、海軍で働くアメリカ人や防衛大学に通う女子、息子が自衛隊のお母さんなどの話も。軍艦を見ながら「ああいう軍艦の中で働いている人のこともいろいろ想像して、停まってるだけにしてね」って声かけてるという女性。「働いている人」というのがいい。
> 「ドキュメント72時間」横須賀の公園、娘が中学生のときピアスを開けたのに合わせて自分もピアスを開けたという60代のおじさん、小学生の子供を叱っちゃったことが悲しくなっちゃって仲間と飲んで愚痴ってたというお父さんもよかった。そうかー、叱ったほうも悲しくなるのかー。
> 「ドキュメント72時間」大田区の七差路、ここって「タモリ倶楽部」でも特集してなかったっけ? 地元の人が七差路を順に指さして、こっちは小学校、こっちは銀行、こっちはスーパーと、行く先で道を認識しているのが面白い。18代もこの地で暮らしてる人もいれば、中国出身者もいる下町感。
> 「ドキュメント72時間」大田区の七差路、様々な取材から「地元」が浮かび上がってくるのが面白い。夜更けに先輩と待ち合わせてるバイクの兄ちゃん。現れた先輩が予想以上に年上で、その先輩に貸していた1万円を返してもらう。で、後部座席に友人(後輩?)を乗せて帰っていく。ザ・地元だなあ。
> 「ドキュメント72時間」都会の小さいお葬式、家族だけで行なう密葬の取材。この番組は「何でもない場所」のほうが面白いことが多いんだけど、これは予想外にグッときた。ご遺体の髪を梳かすという具体性は、テレビじゃなかなか見られないでしょ。死って何だろ、家族って何だろ、と考えてしまう。
> 「ドキュメント72時間」都会の小さいお葬式。亡くなった奥さんの遺体を見るために、息子に連れられて日に何度も安置所を訪れるおじいさん。認知症で来たことを忘れちゃうんだそうだ。そしてその都度、遺体に寂しそうに語りかける。これが切なくって。そして、黙って付き添う息子の姿にも打たれた。

5/10
> 「構図が完璧」→大ヒット『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』塚本晋也監督がトークイベントに登壇!「奇跡のようにすごい塊ができたような映画」と絶賛! - シネフィル - 映画好きによる映画好きのためのWebマガジン
http://cinefil.tokyo/_ct/17074237
> 谷川電話の歌集『恋人不死身説』読了。大半を占めるのが恋人の歌。幸せな日々を詠み、不安な日々を詠み、別れたあとも未練たっぷりに詠む。そのちょっとストーカーめいた執拗さが、歌に妙な屈折を与える。帯にも引かれてるこの歌とか。 ●二種類の唾液が溶けたエビアンのペットボトルが朝日を通す
> 谷川電話『恋人不死身説』、一瞬ギョッとするような、とてもプライベートな欲望が詠まれているところが面白い。 ●恋人が(ああ「元」だった)使ってた香水の味を思い出せない
> 谷川電話『恋人不死身説』、他の人にはどうでもいいようなプライベートすぎる思い出が詠まれている歌がある。でも、どうでもいいことなのに覚えているから特別なんだよな。そんな恋の不思議さ。 ●トイレだけ借りた施設だ ぼくよりも後にあなたが確か出てきた

5/11
> 『「ゴッドタン」完全読本』を読んだ。人気コーナーや面白かった回をほぼ網羅していて、ほとんど思い出のアルバム気分で楽しめる。あったなあ、「ヤマバー」。あと、完全放送リストもうれしい。こーゆー資料があるのとないのでは、全然違うからね。
> 「ゴッドタン」で俺を爆笑させた3大フレーズ。お会計~、ジェッタシー、トテーイ!
> トテーイ革命は衝撃だったな。つか、何だよ、革命って。

5/12
> やべー勢いですげー眠い。
> ねむジン河。
> 珍しく仕事を早く上がれたので、国会前に行ってきた。俺が気に入ったコールは「答弁中にへらへらするな」。
> だってさあ、こんなのどう考えてもイカれてるでしょ。→安倍首相:「そもそも」用法、政府が答弁書で正当化 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170512/k00/00e/040/296000c
> 間違いを絶対に認めない人間がトップにいるってのは恐ろしいことだよ。ノーリターンで突き進むってことだからね。
> 自分の過ちを無理矢理正しいものにするために、言葉の意味の方を書き換える。戯画化された独裁者の寓話みたいだけど、現実に行なわれてることなわけで。
> 毎年恒例、星野源による日村さんのバースデーソング。今回はラップ! めちゃいい曲じゃん!
> 「フルでラップは初めてやりました」星野源
> これ、またシングルになるんじゃない?
> 「『恋』の次(に発表される曲)、これじゃない?」設楽統

5/13
> しかし、気の滅入る天気だな。
> これからウディ・アレンのおしゃべりカフェ。いや、おしゃべりかどうかはわからんが。
> ウディ・アレン監督『カフェ・ソサエティ』を観てきた。恋愛が思う通りに成就しないことの方が普通で、だからラブソングが流行るし、ウディ・アレンは恋愛映画を撮りつづけるんだな。それにしても、アレン作品の女優はいっつもチャーミング。今回のクリステン・スチュワートも、いいなあ。
> ウディ・アレン監督『カフェ・ソサエティ』、撮影がヴィットリオ・ストラーロと聞いて期待していたんだけど、素晴らしかった。キャンドルのシーンとかよかったなあ。あと、夜明けニューヨークの空気感。映像だけで、二人が夜を明かしたことがわかる。
> ウディ・アレン監督『カフェ・ソサエティ』、ギャングの描き方も可笑しかった。さくさく殺す。そこで命乞いやら逡巡をもたもたと描かない。場面変わって、殺して、はいまた次の場面、というテンポは、ウディ・アレン作品らしいなあと。
> 俺、ウディ・アレンの、何かことが起こったり切れ味のいいセリフがあったあと場面がパッと変わってジャズが流れる、っていう呼吸が好きなんだよね。スケッチをパラパラとめくっていくような感覚。人生いろいろあるよ、楽しい音楽もあれば悲しい音楽もあるように、とでも言うように。
> そうそう、そうなんです。歩いてるんです! ホント、どの映画で観たか思い出せないくらい、いつも歩いてます。で、いつもジャズです。あれを見ると、ページがめくられたとか、プレイボタンを押されたという気分になります。まさに、人生が動く、物語は進む、という感じで。
> 生きてりゃあいろいろやっかいなこともあるわけで、そうしたときにウディ・アレンの映画のように、脳内でジャズを流すといいかもしれない。ランチに出るとき「A列車で行こう」とかを再生すると、まあ人生こんなもんか、という気分になれるんじゃないかと。
> 「人生は恐ろしいこととみじめなことの二つから成っている」ウディ・アレン

5/14
> 俺はわりと頻繁にユーロスペースとイメージフォーラムを間違える。近けりゃいいんだけど、方角的に真逆。今日もそのせいで、渋谷をがっつり横断した。
> 昔、クアトロとオンエアを間違えたこともあった。なぜか会場に入るときには気づかれず、フロアでビール飲みながら待ってるときに、なんかおかしいと気づいた。クアトロのスタッフが、半券を切られたチケットにサインペンで「間違えて入場されたお客様です」ってなことを書いてくれた。
> あれは何のライブだったか?
> エドワード・ヤン監督『台北ストーリー』を観てきた。80年代に撮られた、エドワード・ヤン長編第二作。主演はなんとホウ・シャオシェン。あと、もう一つの主役が台北。急速な経済成長を遂げた街の風景に、アメリカや日本の影がチラつく。そして『フェリーニのローマ』のように、台北をバイクが疾走。
> エドワード・ヤン監督『台北ストーリー』、エドワード・ヤンって風景の切り取り方や人物の配置なんかの構図にすごく意識的な監督で、画面の強度がすごいのよ。ちょっとした場面もそうだし、キャッチボールしながらの会話やFUJI FILMのネオンに浮かぶシルエットなんかは、特にゾクゾクする。
> エドワード・ヤン監督『台北ストーリー』、冒頭の場面は大きな窓からの柔らかい光で満たされた室内。窓って、エドワード・ヤン作品のキーイメージかもしれない。窓を正面から捉えたショットって、ほとんどの映画に出てきている気がする。この映画の終盤、暗い夜更けの部屋の場面でも背景に窓がある。
> 『台北ストーリー』のパンフに、ホウ・シャオシェンのインタビューが掲載されている。当時はいつも一緒にいて映画の夢を語り合い、エドワード・ヤンの家で多くの外国映画を観たとか。「彼はアメリカ帰りで映画(ビデオ)をたくさん持っていた」。この「ビデオ」ってところに、グッとくる。

5/15
> 久しぶりにチンドン屋を見た。子供が目をまん丸にして凝視してる。
> ベン・ラーナー『10:04』読了。身辺エッセイのようなスタイルで書かれた小説。脳内でものごとをこねくり回すうちに、様々な出来事の断片が符丁のようにつながったり、あるジョークがまったく別の文脈でふいに浮上したり、ちょっとした思いつきが思わぬ形に展開したり、という感覚が描かれている。
> ベン・ラーナー『10:04』、主人公は、過去の様々な可能性の中から選ばれた現在や、現在の様々な選択から組み替えられる未来について何度も言及する。これって脳内でするタイムトラベルであり並行世界だよね。ちなみに、タイトルの10時4分は… https://t.co/oDGnWWp5G4
> ベン・ラーナー『10:04』、主人公が「僕には年端も行かない子供を校外学習に連れていく能力がない」と気づいてパニックになる場面が可笑しい。「世界中の人が、どんな苦境に置かれようと、巧みに子供の世話をしている」のに、という独身男性のショック。いや、俺も他人事じゃないわけで。
> ベン・ラーナー『10:04』、ハリケーンがニューヨークに接近する場面も好き。主人公は停電した街を歩きながら、こんな風に考えたりする。「もしも急に電力が回復したら、ツインタワーが少し左右に揺れながらそこに現れるのではないか、という感覚を僕は覚えた」。すぐそばにある並行世界。
> ベン・ラーナー『10:04』の訳者あとがきで、木原善彦さんが「遊歩(フラヌール)小説」というジャンルを紹介していて、この作品やW・G・ゼーバルトを挙げている。俺は、同じ白水社エクス・リブリスシリーズの『そんな日の雨傘に』を連想した。これも、主人公がぶつぶつ言いながら歩き回る小説。
> ベン・ラーナー『10:04』に出てくる『時計(ザ・クロック)』という映画。気になったので検索してみた。様々な映画の時計シーン総ざらい。→STRAY MOMENTS: Christian Marclay's "The Clock" https://t.co/LSZMfxL1kJ
> 『時計(ザ・クロック)』は、いろんな映画から時計のシーンばかり集めている。なんと24時間の作品で、深夜2時には深夜2時の時計の場面が映し出される、という具合に上映されたんだとか。
> そうなんですか! まったく知らなかったので、検索するまでは作者の創作かもと思ってました。上映形態がキモですよね。24時間、いつ見始めても見終えてもいい、みたいな。終電後も夜遊びしてて、だるくなったらふらっと見に行くとか、理想的かも。
> 確かに何の映画か当てたくなるかも。しかもそれが24時間あるかと思うと…。僕が読んだ小説の中では、主人公が映画の最中に自分の時計をチラッと見る、という場面が出てきます。スクリーンにさんざん時計が映ってるのに。
nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。