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9月のつぶやき(その2) [ツイート]

んで、9月後半分のツイート。今年は句会に毎月参加したり句集を読んだり、俳句の年だったなあ。この時期読んでいた『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』も、とても刺激的な読書だった。で、それを受けて俺が詠んだ俳句がこれ。「冬銀河付箋すべてを使い切る」。

9/16
> 表紙のイラスト、いいなあ。 https://t.co/UXkY8o2ezU
> 今から、一度目の三度目。
> 『三度目の殺人』観終えて、ずーん。「焼肉食うんかい」とか「砂糖入れすぎ」ってツッコンでた最初の頃が、はるか昔に思えるよ。
> 『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』、このアンソロジーは「おもしろい」「かっこいい」「かわいい」の三つの章に分かれてるんだけど、「おもしろい」の章を読み終えた。ユーモアは、詩の大きな武器だよね。いくつか引く。
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、おいどうしちゃったんだ、という句。 ●ともだちの流れてこないプールかな  宮本佳世乃
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、なんだその口調は、という句。 ●寒し寒し集合写真早う撮れ  小川春休
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、男子だなあ、という句。 ●夏めくやバンド名バスドラムに書く  トオイダイスケ
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、その自信がどこから出てくるのかわからない、という句。 ●野遊びや跳ねても俺と地が許す  黒岩徳将
> 『天の川銀河発電所』「おもしろい」の章より、あともう一句。昔、俳句をやる友人とこの句が話題になったことがあった。なんかすごいよねえと。 ●友よなぜ輝く裸で古池へ  高山れおな

9/17
> 読んでいる途中の本、早く読みたい本なんかが山積しているのに、ダンケルクが舞台となっていると聞いてコニー・ウィリスの『ブラックアウト』を読み始めてしまった。ハヤカワ文庫の中でも分厚い上下巻で、しかも続編の『オール・クリア』はさらに分厚い上下巻。ひゃー、大長編じゃん。
> 本は数冊並行して読む派、です。だから、半年くらいずーっとちまちま読んでる本、途中まで読んだのにしばらく休んじゃってまた最初から読む本、結局途中で止めちゃう本もある。
> カバンには本を数冊入れておかないと落着かない。自分でもちょっと病的だと思ってるんだけど、常に「選択肢」を用意しておきたくなっちゃうんだよね。iPodがないときは、CDも10枚以上持ち歩いてた。こーゆー症例に、なんか名前がついてないのかな。
> 映画に行くのに、事前に予約をしたくない、ってのも似たような感覚なんだよな。気分が変わるかもしれないから、ギリギリまで選択肢を残しておきたい。自分の気分を最優先したいという欲求。

9/18
> 当たり前のことをいうようで気が引けるけど、どんな芸名を名乗ろうが、どんなペンネームやハンドルネームやラジオネームやレキシネームを名乗ろうが自由じゃねえか。大きなお世話だよ。
> 好みで言えば、切込隊長ってな、イキった名前はダセえと思うけど、まあそれも自由だと思うよ。
> そういえば、復刊ドットコムで復刊中だった倉多江美の『静粛に、天才只今勉強中!』が全巻完結した。一気読みのチャンスだな。
> 今から、コヴェナント。夕べ『プロメテウス』を観て、準備万端。プロメはもっとキモがらせてくれいという欲求不満が募る作品だったので、コヴェはやってくれると信じたい。
> 客席、おじさんが多いな。エイリアンはもう、若者にはアピールしないのか?
> コヴェナント、キモかった! そうそう、そうこなくっちゃ! レクター博士とレプリカントも入ってた。
> ♩ハッピーエンドにゃ後がある~→矢野顕子 - 「SUPER FOLK SONG RETURNED」YouTube用特別トレーラー https://t.co/woLICYpEUs @YouTubeさんから
> 絶品の弾き語り。 歌詞を間違えそうになるところも「歌」になる。→矢野顕子 - 雷が鳴る前に https://t.co/3yfU41vL60 @YouTubeさんから
> これも凄まじい。荒れ狂う台風のようだ。→矢野顕子 ちいさい秋みつけた https://t.co/MFD8qH4JN0 @YouTubeさんから

9/19
> チャボさんが「雨あがりの夜空に」を、ポラリスが「SEASON」をカバーする。歌が回る。
> 「SFマガジン」の特集「オールタイム・ベストSF映画総解説 PART1」を読み終えた。いやー、知らない映画がいっぱいあるなあ。1932年の日本の無声アニメーションとか、意外なセレクト。SFっつうとハリウッド映画を思い浮かべがちだけど、ソ連や東欧の作品も紹介されているのもいい。
> 1932年の日本の無声SFアニメーション、これです。影絵のモダンなデザインが楽しい。ちょっと真鍋博っぽい感じもあり。→百年後の或る日 | 作品詳細 | 日本アニメーション映画クラシックス https://t.co/icuJw21Wqh
> 「SFマガジン」の「オールタイム・ベストSF映画総解説」、東欧SFでは、高野史緒さんが紹介している日本劇場未公開のチェコ映画『ジェシーを狙うのは誰だ?』が、すごい面白そう。アメリカ映画では、日本でソフト化されていないブラッドベリ原作の『いれずみの男』が観てみたい。
> 「SFマガジン」の「オールタイム・ベストSF映画総解説」、誰がどの映画について書いているか、というのも興味深い。酉島伝法さんが『吸血鬼ゴケミドロ』『フェイズIV』『ガンダーラ』を担当とか、偏りすぎていて素晴らしい。
> しかし、ウディ・アレンの『スリーパー』がヒューゴー賞を受賞してるとは知らなんだ。

9/20
> 俳句アンソロジー『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』、「かっこいい」の章に入った。高柳克弘の句はシュッとしてるなあ。端正。言葉が俳句の形にピタッと収ってると、こんな何でもないことでも詩になる。 ●秋深し手品了りて紐は紐
> 『天の川銀河発電所』、藤井あかりの句もいいね。動きのある場面を切り取るときの、トリミングがいちいち決まってる。歩いている「途中」を切り取ったこの句とか。 ●落葉道二度聞きとれずもう聞かず
> 『天の川銀河発電所』、言い切りのカッコよさってのもあるね。わずか十七文音でビシッと言い切っちゃうのも、俳句の魅力だと思う。榮猿丸のこの句とかシビレる。 ●夕焼の多摩ニュータウン掌に潰す

9/21
> 「今の日本がナチ前夜の状況なのかと問えば、それは違う。なぜなら、日本国憲法のなかに「緊急事態条項」が存在しないからです」→ナチ研究の第一人者が看破 自民案「緊急事態条項」の正体 https://t.co/U2wsL0W8QR #日刊ゲンダイDIGITAL
> 長谷部恭男・石田勇治の対談本『ナチスの「手口」と緊急事態条項』を読んだ。ドイツってナチスという負の歴史に向き合う、って印象があるけど、そうなったのは60年代からという話が興味深かった。そして、70年代の「ホロコースト」というドラマがドイツ国民の歴史認識を大きく変えたんだそうな。
> テレビドラマがきっかけで、過去の歴史に対し反省的に向き合うようになる、ってのは、けっこうダイナミックな話だよね。
> 近藤聡乃『A子さんの恋人』4巻を読んだ。うわー、すごい。特に「あいこの乱」! 前巻もだけど、恋愛のごちゃごちゃをクールにそして繊細に描いている。小道具としてのSNSや、谷中銀座という舞台、回想シーンの挿入の仕方などなどいちいち見事だし、この話のラストがまたすごくいいんだ。
> 近藤聡乃『A子さんの恋人』は、登場人物に対する距離感が絶妙で、ちょっと突き放した感じで描いてるんだよね。みんなちょっとヤなところがあるし。でも、それをひっくるめて全員のことが愛おしく思えてくるのが素晴らしい。
> 最近読んだマンガでは、スケラッコ『大きい犬』、久野遥子『甘木唯子のツノと愛』もよかった。

9/22
> 新しい地図という言葉、手書きを活かしたビジュアル、「逃げよう」から始まる宣言。グッとくるじゃないか。抑圧する言葉ばかりが飛び交う中で、こーゆー開放へ向かうポジティブなメッセージは、とても大事だと思う。
> ホント、この「逃げよう」は素晴らしいと思う。逃げろ、でも、逃げておいで、でもない。自分を主体にしつつ、他者へと呼びかける「逃げよう」。同じ地平にいる者への連帯を感じる。
> 「逃げよう」っていうと、すぐに「でもどこへ?」って話になる。確かに、手元の地図を見ても途方に暮れてしまう。だから「新しい地図」を作るわけよ。
> 今日はテレビでポニョがやってるのか。以前作った短歌。 ●見下ろせば海が妊娠してる夜、ああポニョ波が、波が高いよ
> 確か「妊娠」ってお題で作った。
> これも「妊娠」のお題だったか。 ●妊娠や堕胎のうわさ脱ぎ捨てて波打ち際を駆けるグラビア
> そうじゃないかと思っていたけどやっぱりね、という記事。→「嫌韓」「反日」の記事を書けば800円。政治系ブログ作成の求人が掲載中止に https://t.co/hWuNk4GmCt @togemaru_kさんから
> ブログだけじゃないんだろうな。ツイッター、ヤフーのコメント欄、まとめサイト、YouTubeなどなど、お小遣い欲しさに煽ってるヤツがいるんだろうと思う。だってさ、みんなテンプレみたいな文章じゃん。
> お、「タモリ倶楽部」に前野健太!

9/23
> 「僕が何者かになりたいって思っていた昭和の終わりは、自己実現という言葉が出始めたころです。でも父はその言葉を知らない」→ https://t.co/8NqBNXq36P
> 例えば、今週のSession-22での、チキさんの代打の大友良英さんに、大衆の側に身を置いたリベラリズムを感じた。リスナーと同じ目線で、神保哲生さんに「そもぞ解散って何ですか?」と聞くところとか、すっごくいい。そうだよね、俺もちゃんとわかってないもん。
> 野党叩き、嫌韓などのブログや動画が、金を払って量産されている、という記事を読んだけど、やるせなくなるのがその金額の安さ。共産党叩きのブログで800円ってのもセコいが、記事1本50円、動画1本50円てのもある。そりゃあ、コピペしてちょちょっと語尾だけ変えて、ってなことになるよね。
> カラオケでオザケン&セカオワの「フクロウの声が聞こえる」を歌ったんだが、一番やりたかった「サオリっ」が上手くできず、心残り。
> あと、エールを送るつもりで斉藤由貴の「情熱」を歌った。♩決して好きになってはいけない 自分に嘘をついて生きてたの~
> 射殺って何だよ、射殺って。どうかしている。ゴルゴにでもなったつもりか。
> 先週観た映画。是枝裕和監督『三度目の殺人』。人間とは罪とは裁きとは、ってな重たいテーマを突きつけてくるミステリー。ただし、司法はそうしたテーマには向き合わず、半ばルーティーンのように進んでいく。でも、容疑者の得体の知れなさが接見した弁護士を捕まえちゃうんだな。この暗がりを見ろと。
> 是枝裕和監督『三度目の殺人』、弁護士の「お仕事映画」でもある。司法に携わる者たちが交わす、ルーティーン化したお仕事特有のお決まりの会話が描かれている。で、容疑者に言われちゃうわけだ。「本当のこのなんか興味ないかな、重森さんは」。この不気味な容疑者のほうが、ある意味人間くさい。
> 是枝裕和監督『三度目の殺人』、フード演出が冴えまくってたね。ウィダーインゼリーやテイクアウトの牛丼などほとんど「餌」と化した弁護士たちの食事に対し、パンにピーナツバターを丁寧にたっぷり塗る容疑者。この対比ね。他にも、焼き肉、パスタ、鍋などなど、出てくる食事がどれも面白い。
> 是枝裕和監督『三度目の殺人』、容疑者役の役所広司はホントすごかった。接見シーンのたびに、毎回違う表情を見せる。人間のわけのわからなさ、みたいなものを体現してるというか。一方、福山雅治はいけすかない弁護士役。ヒーロー然とした善人の役よりも、こーゆー鼻につくエリート役のがハマる。

9/24
> 「ダリアの帯」は、俺が大島弓子の短編ベスト5を選ぶとしたら、絶対入れたいくらい好き。大島弓子が『2001年宇宙の旅』を見て、「私なら地上でやる」と言ったそうだけど、俺には「ダリアの帯」は大島弓子版『2001年』に思える。
> 君らの大好きな「おもてなし」は、難民には発動されないわけか。
> 先週観た映画。リドリー・スコット監督『エイリアン コヴェナント』。人類の起源とは、ってなどでかい話を背景にしながら、やってることはキモいモンスターに襲われて宇宙船クルーがどんどん死んでく、ってな出血大サービスのぐちょぐちょのSFホラー。しかも、キスもあればアクションもある。
> リドリー・スコット監督『エイリアン コヴェナント』、冒頭のダビデ像のでかさに何じゃこりゃと思い、最初に船長が死ぬところでなんつう死に方だと思い、黒い粒子がぷしゅうと出るところできたきたと思う。あとはもうノンストップ。それにしてもお約束とはいえ、シャワーは危ないって何度言ったら…。
> リドリー・スコット監督『エイリアン コヴェナント』、悪役の非情さはほれぼれするほどで、あの不気味なコレクションはレクター博士を連想した。あと、なんつっても虫を駆除するかのようなあの大虐殺シーンだよね。前作からの流れを考えたら卓袱台返しなんだけど、それを上回るインパクト。
> リドリー・スコット監督『エイリアン コヴェナント』、惑星に降り立って調査をする前半の場面も好きだな。コンサートの幕が開く前のようなワクワク感がある。何より、広々とした絵がいちいち決まってるんだよね。どこまでCGかわからないけど、さすがリドリー・スコットという感じ。

9/25
> ここのところの仕事の不調っぷりに、なんともどんより気分。 ●なんかもう全部ダメだわ とか言ってチンパンジーはそれきり黙る
> ちまちまと読んでいる『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』、「かっこいい」の章を読み終えた。この章では、どこか激しさや荒々しさを秘めたながら端正な句、というのに惹かれた。定型のフォルムに収めるために鑿をふるう、彫刻のような句。
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、比喩が決まってる句。「ごとく」じゃなくて「ごと」というところが、定型のカッコよさ。 ●息絶えし馬を焚火のごと囲む  田中亜美
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、比喩が決まってる句。前半のゆるゆるっとした官能性が後半でビシッと締まる。 ●口移しするごとく野火放たれぬ  堀本裕樹
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、よくわからないけど言葉のチョイスにシビレる句。 ●太陽のあばらは視えて十字街  九堂夜想
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、すごい言い切りっぷりの句。 ●双六を三つすすんで絶滅す  岡田一実
> 『天の川銀河発電所』「かっこいい」の章より、え、そこまで言っちゃうの、という句。 ●こんなにも虹がきれいだ死後だらう  矢口晃

9/26
> 名著復活。 https://t.co/Kv4TLOVyeX
> 絵師大集合の感がある、すごいメンツ。小池桂一の新作が読めるとは! 俺の大好きなバスティアン・ヴィヴェスも!→浦沢直樹、松本大洋、寺田克也ら日仏米14作家競演、書籍『TURNING POINT』 https://t.co/nSR7tQ6OyS @CINRANETさんから
> 金子修介が12年前に監督した、総務省選挙キャンペーン映画の動画「希望の党」を見た。予見的、かどうかは置いておくとして、楳図先生がまさか、ってな役で出ている。これ「まことちゃん」オマージュかな。
> これね。→「希望の党」前編 https://t.co/ngEvWsb5Vl @YouTubeさんから
> 後編はこちら。楳図先生がとおおおってもチャーミング。→「希望の党」後編 https://t.co/8QkN60QbW1 @YouTubeさんから
> 動画のほうの「希望の党」、古きよき日本SFの匂いがあるな。眉村卓とかの感じ。

9/27
> 政局ファーストな国、ってイヤだな。
> 今日の昼ごろ、「民進党なくなるんじゃない?」なんて話をしてたら、こんなことに。
> 今日はもう仕事を上がろう。国難を突破するために帰ります。
> 前原誠司に関するツイートで、俺が好きなのはコレ。 https://t.co/b3VRtHPo82
> 電車で若いサラリーマンが、ハーラン・エリスンの『死の島』を読んでいる。俺も読みたいと思ってたので、感想を聞いてみたい。聞かないが。
> 隣席のサラリーマンのヘッドホンからは、a-haの「テイク・オン・ミー」が音漏れしてる。
> しかし、政治のめちゃくちゃな動きについていけない今日のような日こそ、読書だなと思う。ネットに貼りついていてもいいことない。
> つうことで、コニー・ウィリス『ブラックアウト』上巻を読み終えた。まだ全体の1/4なので、このあとのための「仕込み」の段階。登場人物たちが次々とすれ違い右往左往し続けるだけ、っちゃあだけ。例えるなら、「ひゃー遅刻遅刻」とあっちでもこっちでもトーストくわえてバタバタ走り回ってる感じ。

9/28
> しかし、舛添下ろしって何だったんだろうな。
> マウスが壊れたっぽくて、パソコンをいじれなくなってまうす。
> 右クリックができなくて、おかしいなあと思い、環境設定で主ボタンを「右」に変更してみたら、主ボタンが機能しないから元に戻せなくなっちゃった。なんか中国のことわざとかにありそうな、愚かさよ。
> 「考えが足りないことのたとえ」
> よく思うんだけど、今の家電って本体にスイッチが付いてないもの、多いじゃん。あれ、リモコンが壊れたらアウトだよね。てことは、もはやリモコンこそが本体なんじゃないかと。
> 我が家の電灯はリモコンで点灯するタイプ。で、このリモコンが壊れるとしたら、点いてるときと消えてるときの、どっちが困るだろうかと考えたりする。昼間、電気を消してるときのほうが対処しやすい気がする。一方、寝たいのに電気が煌々と点いてるのは、けっこうイヤだよ。
> リモコンの故障で怖いのは、スイッチが入らないことではなく、消せないことではないか。動き始めたら止められない、という恐ろしさ。
> 別に政治的な寓意とかではありません。家電の話です。
> そういえば、DVDプレーヤーのリモコンが壊れて、スキップや早送りや巻き戻しができなくなったことがあった。途中でストップしちゃうと、また最初からプレイし直しになる。だから、動き始めたら最後までいくしかない。

9/29
> 理念を同じくする者かどうかを選別するというよりも、どっちが上か最初にはっきりさせておきましょう、ってことなんじゃないかと。
> おかしなことをつぶやいてる人がいると思ったら、夢野久作先生だった。 https://t.co/OuhwuAbjbk
> これ、行きたい。あと、書籍化してほしい。 https://t.co/DPagGBJRWJ
> バイキング小峠がいると、細かくボケてくるタモさんがかわいい。
> 「デッドストック」森達也監督の最終回。しかも、本人と共に清田くんが出演。「ドキュメンタリーは嘘をつく」に続いて、被写体となったときの「感じ悪い森達也」が最高。んで、森さんのお説教で終わるのかと思わせといての…、ってな展開にやられた。そうこなくっちゃ。
> テレ東の「デッドストック」には毎週楽しませてもらった。初回を見たときは、ああこの心霊ビデオパターンでいくのね、なんて思ってたんだけど、そのあと毎回手法や題材を変えてくる。で、後半になると背景にあったストーリーが前面に出てきて、最終回ではそもそもドキュメンタリーとは、ってな話に。
> 「デッドストック」、ブレアウィッチ風の樹海の回もよかったなあ。あとなんつっても、市松人形の回だよね。あれは、怖かった。かと思うと、SFっぽいヤツがあったり、本当に怖ろしいのは人間だパターンがあったり。今週はどうくるか、ワクワクさせるのはテレビドラマならではだよね。

9/30
> 荻上チキが、差別に声を上げる人に対する批判に一つひとつ反論。チキさんのこーゆー仕事は、いつもすごいと思う。
> この間オススメされた、スイス・アーミー・マンを、これから。ダニエル・ラドクリフは、果たして魔法を使うのか?
> 『ソウル・ステーション パンデミック』を観た。なんつう後味! 腐肉の味!
> とんねるずのあれがダメなら、〇〇はいいのか? ってな発想がよくわからん。それで傷つくって言ってるのに、そのことには言及せずなんだかあさっての方向の話をしているようで。そもそもAって笑いとBって笑いのどこに違いがあるかなんてのは、自分で考えりゃあいいじゃん。お笑い、好きなんでしょ?
> 例えば、俺は日村さんのヒム子が大好きなんだけど、とんねるずのあれとどこがどう違うんだろうか、ってのを考えたりするわけよ。もちろん、俺の感覚なのでヒム子もダメって人もいるかもしれない。だからこそ、違いを考えることに意味があるわけで。
> とんねるずのあれがダメならお笑いなんか成立しなくなる、ってのもまったく腑に落ちない。今のお笑いって、あんなのばっかなの? そんなことないでしょ。じゃあ、何が違うのかを考えなきゃ。
> SOSとしての抗議とクレーマー的ないちゃもんとの違い、ってのも考えたほうがいいな。それらをいっしょくたにして、だから世の中が息苦しくなる、ってな話にするのは粗雑すぎる。
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9月のつぶやき(その1) [ツイート]

さあ、9月前半まできたぞ。もうちょいだ。クストリッツァのライブは楽しかったなあ。おじさんが行っても変に浮かず、かつ踊りまくれるライブってあんまないのよ。あと、本屋の中国人店員に差別的な言葉で怒鳴り散らすおっさんを見たときのイヤな感じは、今でもあれこれ考えてしまう。薄々感じてはいたけど、差別があからさまに噴き出す国になっちゃったんだなあと。そういう場面に出くわしたときにはパッと行動できる人でありたいし、そのためにはやっぱり身体に直結した思想を持たないとなあと。例えば、クストリッツァのライブで踊るのも、そうした身体性とは無縁ではない。

9/1
> ALL REVIEWSは、ホント素晴らしい試みだと思う。新刊以外のレビューってなかなか読めないじゃん。でも、10年前、20年前の本だって、初めて読むならその人にとっては新刊なわけで。
> 関東大震災における朝鮮人虐殺を知るために、ということでいろんな人が加藤直樹さんの『九月、東京の路上で』をおすすめしている。ネットで調べられることもあるけど、本で読むというのはそれとはまた異なる行為で、だからこそ本を薦めるということに意味があると思う。こういう話題では特に。
> 朝鮮人虐殺の追悼文送付を、墨田区長も取り止めるとか、ホントひどいことになってると思うよ。それだけじゃなくて、ツイッターでも「虐殺はなかった」とか「しょうがない」ってな意見が噴き出してるでしょ。「言ってもいいんだ」とお墨付きをもらった気でいるんじゃないか。
> 大統領や首相や知事や区長が、ヘイトに対して毅然とした態度を取らず、どっちもどっちって言ったり、災害死として扱ったりするだけで、お墨付きをもらった気になる権威主義者がいるんだよ。
> こーゆーのも、ホントヤバいと思う。→関東大震災の朝鮮人虐殺、ウィキペディアが一時白紙に 小池知事めぐる報道直後 https://t.co/5xaVNPn0Uf @togemaru_kより
> 続けてTLに並んだ花火大会とジム・ジャームッシュの写真が、なんとなく相似形。 https://t.co/uiIfS4Gads
> しかし、ジャームッシュの髪型は、何十年も変わらずカッコいいなあ。

9/2
> いきなり秋で、気持ちが追いつかない。
> 先週はライブに行くつもりが面倒になって取り止めちゃったので、今日はライブに行こうかなと。当日券があるかどうかはわからんが。
> つか、今から向かうと時間ギリたな。
> 地下鉄のホームで志茂田景樹先生をお見かけした。今日はいいことがありそうだ。
> 君もカゲキに生きてみないか?
> クストリッツァのライブ観つぁった。ちょっと遅刻しつぁった。でもちょー楽しかっつぁ。
> 9月は観たい映画だらけなんだけど、クストリッツァの新作もあるんだよな。
> しかし、この手のライブは飲みすぎてしまう。
> エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラのライブに行ってきた。会場はZEPP TOKYO。俺は15分くらい遅れて入場。いやー、もおニッコニコでずーっと踊りっぱなしの1時間半。クストリッツァ映画と同様の祝祭感あふれる、バルカン・ロック・ショーだった。
> エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ、曲間をなぜかピンクパンサーのテーマ曲でつなぎ、「この素晴らしき世界」や「キャラバン」や「枯葉」のフレーズを曲に挿入するという遊び心。「カラシニコフ」のクストリッツァバージョンも聴けたし、映画の曲もいろいろやってた。
> エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ、何が最高って、禿げたり太ったりしたおっさんたちがステージ上でキャッキャとふざけてる感じがたまらん。客席から女子ばかりステージに上げてダンス指導をするとか、ばかでかいバイオリンの弓を使って演奏するとか、何やってんのよ。
> エミール・クストリッツァのライブ、客層はちょい年齢高め。ルードな感じの人が多かったかな。俺としては、非常に居心地がいい。俺の斜め前にいた外国人の女の子が、すっごいいいノリで踊ってたのもよかったなあ。
> 俺、マイナーコードの裏打ちの曲って、基本的に好きなんだよね。だから、バルカン系の曲に惹かれるのよ。
> あと、笑える音楽ね。ゲラゲラ笑いながら踊れるライブなんて、最高じゃん。
> この写真、見てよ! https://t.co/HthCE4GQZg

9/3
> いよいよこれからファイナルエクスプレスに乗るぞ。もう、一昨日の公開から、TLにいい評判しか流れてこない。
> 列車映画というだけで、期待が二割増し。
> そういえば、宇多丸さんの『パターソン』評、よかったな。映画の構造が「韻を踏んでる」、というのは目から鱗。まさにまさに!
> 観ました! 『新感染』! ゾンビものでありながら、王道のパニック映画という感じで、まさに「面白さのつるべ打ち」でした。笑えて怖くて泣けて、どんだけサービスしてくれるんだと。
> 観る前は「懐かしい」ってどーゆーことだろ、と思ってましたが、観たら納得! 確かに、かつてのハリウッド映画っぽくて。これこれ、と興奮しました。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観てきた。怖いだけじゃなくて笑えて泣けて、もう盛り盛りの韓国産ゾンビ映画。途中のあるシーンで「わわわわ」と声を上げちゃって、そこからはもう無意識の発声上映状態に。「あーバカバカ」「だからダメだって」「素手?」とかなんとか。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』、ゾンビものでありつつ、これは王道のパニック映画だよね。危機に陥った人々がどう振る舞い、どう知恵を使うかってな映画。しかも、列車映画でもある。途中で列車を降りると思わせといて、やっぱり最後まで列車でいくのねというのが嬉しい。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』、「一人を助けるためにみんなを危険に晒すのか」という問いが何度も出てくる。うっかり納得しそうになっちゃうけど、そーゆーことを言うのが社会的な成功者で、見捨てられそうになるのは、子供、妊婦、老人、若者、ホームレスって映画。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』、列車の面白さは「いろんな人がたまたま乗り合わせる」ところにある。しかも、さっきまで言葉を交わさなかった人たちが、危機的な状況になると一致団結したり排除し合ったり、別々の車両に立て籠ったり。それって、実は「社会」でもあるわけで。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』、列車を使った映画的なアイディアもたっぷり盛り込まれている。特に、車両ごとに分かれているということの効果ね。他にもネタバレしない範囲で言うなら、車窓から何が見えるのか、トイレの位置はどこにあるのか、使える道具は何なのか。
> ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』の主人公を演じるコン・ユって、東出昌大にちょっと似てるよね。場面によっては、大沢たかおや中村雅俊にも。あと、ちと柄の悪いおっさん役のマ・ドンソクが最高なのは当然として、冒頭にだけ出てくるトラック運転手の顔がまたいいんだ。
> 『ベイビー・ドライバー』、音楽と映像がシンクロしてる映画だとわかったあとで知ってる曲が出てくると、転調やブレイクのところで何かが起こるんだろうな、と構えちゃうってのはあるかも。期待でワクワクする反面、映画への没入ともまた違う感覚だったりして。「テキーラ待ち問題」と名付けたい。

9/4
> 映画の中で流れる音楽はどこから聞こえてくるんだろう、と思うことがある。『ベイビー・ドライバー』でベイビーがiPodで聞いている曲が観客の俺らにも聞こえるというのは、考えてみれば不思議。だって、他の登場人物には聞こえていない音なわけでしょ。主観ショットならぬ、主観音楽。
> ジャック・タチの『ぼくの伯父さん』で、電話口からテーマ曲が聞こえてくる場面があって、「あれ?」と思ったりするわけよ。多くの場合、テーマ曲って登場人物たちには聞こえていないもんじゃん。だからちょっと虚を突かれる。あ、この曲、電話をかけている相手の背後で実際に流れてたのかと。
> ジャック・タチ『ぼくの伯父さん』では、映画の終盤、突如軽快なジャズが鳴り始め、歩く人たちが曲に合わせてステップを踏んでいるように見える場面もある。あのジャズは、どこから聞こえてきたんだろう? なんだか音楽が天から降ってきたようにも思えて。
> ●ヘッドホン片耳ずつを分け合っただけの肉体関係でした
> 『ベイビー・ドライバー』の終盤では、主人公はiPodを失いヘッドホンも使えなくなる。主観音楽から、周囲と共有する客観音楽へ。
> 今野寿美『歌ことば100』読了。古語を中心に、短歌の中でよく使われる言葉を紹介した本。なんとなく意味はわかっていてもイマイチ自信がなかった言葉について、いろいろ知ることができてなるほどと思うことしきり。毎朝を意味する「あさなあさな」とか、いつか使ってみたくなる。
> 今野寿美『歌ことば100』、俺が短歌に興味をもったときに謎めいていたのが、「ごとく」という意味の「ごと」、「という」という意味の「とふ」、「以て」という意味の「もて」ってな言葉。「え、そーゆー言い方するの?」と。でも、この辺に短歌のリズムの肝があるんじゃないかと思ったりもして。
> 今野寿美『歌ことば100』、例歌もたくさん掲載されている。その中から一首。昭和27年の歌だそうだ。このさびしさに惹かれる。 ●うつしみの人皆さむき冬の夜の霧うごかして吾があゆみ居(ゐ)る  佐藤佐太郎

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> セカオワとのコラボは、まだまだ大人しい。時代はエスパー伊東だ。
> 『休暇』でユロ氏がかけるジャズの曲が、『ぼくの伯父さん』の最後の空港のシーンでどこからともなく降ってくるというのに、またグッときたりして。『ベイビー・ドライバー』から、僕はあの空港の場面を連想しました。もちろん、『トラフィック』も。
> 『パターソン』で描かれていた、日々を「詩」のように眺めるということ。その例が、「韻を踏む」ってことなのかもしれない。俺らは毎日、似たような日々を送っている。でも、フラットに見える日常も、形を変える韻のように目を凝らせば以外にでこぼこしてたりするわけで、あ、それって詩じゃん。
> うろ覚ですが、赤瀬川原平さんが「偶然は続けて起こる」ってなことを書いていたのにもつながりますね。
> 「僕はもう37歳になってしまった。けれど、フィッシュマンズを聴くたびに自分はまだ23歳くらいで、何も定まっていないままふわふわと生きているような気持ちになってしまう」→冬とカモメとフィッシュマンズ - phaの日記 https://t.co/McMvhHWJdE

9/6
> 「居住先がしっかり決まっていれば、生活基盤が安定し、仕事もじっくり探せるが、それができないことが要因の一つではないか」→原発事故 福島・双葉郡の住民調査「約6割が無職」 | NHKニュース https://t.co/miovl7G0yS
> 帰宅したら「家、ついて行ってイイですか?」の録画に失敗してた! 最近、こーゆーの多いな。自分にプンスカ!
> 俳句や短歌には「題詠」ってのがあって、決められたお題を詠み込んで句や歌を作るっていうもの。例えば「青」っていうお題で考えていると、空や海はもちろん青大将とか青姦とか血管の色とかナウシカの服とか、いろんなものが「青」に引き寄せられてくる。それもまた、『パターソン』っぽいなあと。
> ちなみに、そんな風にして短歌や俳句をひねってるときは、たいてい歩いていたり、電車に揺られてたり、昼飯を食ってたり、風呂に入ってたりするときで、歩きながら詩作するパターソンに共感しちゃうわけですよ。
> ヘッドホンで音楽を聴きながら信号待ちしていて、サビに入るところで信号が変わったりするともうノリノリで歩き出す、ってなこともありがちなので、『ベイビー・ドライバー』にももちろん共感しちゃうわけですが。

9/7
> じゃあおまえらは、不倫がバレたら会社を辞めるのか?
> え、マツコの巷、河出書房だったの? 見たかった…。
> 好きな出版社は、河出書房と筑摩書房です。
> 前書き35ページ増! 旧版を持ってるけど買っちゃおうかな。名著です。 https://t.co/Oy4VBqU3Mn
> しかし、みんなそんなに他人の不倫が気になるのか。出会い系バーに行こうが、XVIDEOをブックマークしてようが、不倫してようが、それが何だって言うんだ? 犯罪じゃないんだから、仕事以外のところで何してようが大きなお世話じゃん。
> 不倫がそんなに気になるんなら、もういっそフリーセックスにしちゃえよ。そしたら、君らも怒るネタが減って、心穏やかに過ごせるだろう。
> 山尾さんのいなくなった民進党の、どこに期待すればいいってんだ?
> まあね、人のセックスが気になるってのはわかるよ。あまりにプライベートだからこそ、どんなことしてんのか知りたいとか。でもさ、それを嘲笑したり断罪したりするってのは、まあ、どんだけおきれいなのかと思うわけで。
> 自省の気持ちを込めて言うけど、ここのところ話題になってる『童貞。をプロデュース』、俺は公開当時楽しんで観ていたのよ。でも、加賀さんの告発以降、もうあの映画を前のようには楽しめないなあと思うし、かつて楽しんでいたことが棘のようにじくじくする。やっぱ、人のセックスを笑うな、ってことだ。
> 松江監督についてはどちらが正しいということ以前に、加賀さんが自らの責任で自らの言葉で語っているのに、それを受けた監督側が肉声で語ることを避け官僚的な「ご報告」しかしないというのが、俺は残念でならない。それって、そもそもの原因のひとつである不均衡な力関係そのものじゃないか。
> 「笑う」と「嗤う」の差ってのがあって、俺は最近とみに「嗤う」のってイヤだなあと思うようになっている。でもね、たぶんどっかにあるのよ「嗤いたい」っていう欲望が。それを自覚してないと、うっかりやっちゃいそうで怖いんだよ。

9/8
> 民進党、なんでこうなるんでしょう。トラブルのたびに、対処がどこかズレていて、政党としての存在価値を、自分たちで食いつぶしてるように見えます。それじゃあ困るんですが。
> 4時間の打ち合わせを終え、猛烈な眠気。
> 「デッドストック」面白いなあ。物語が大きく動く今回は、演出の仕掛けがてんこ盛り。インターホンの音や、ビデオの中に入っていくような主観ショット、あと、中村優子の「虚ろ」としか言いようがない表情にやられた。
> 「デッドストック」、残りはあと4回かな。森達也が監督する最終話が楽しみだ。

9/9
> 都内の書店にて会計してたら、隣のレジで60代くらいのおっさんが中国人の若い女性店員に「日本語わかるのか?」と大声で怒鳴ってて。あまりにひどいので、「おじさん、みっともないからやめなよ」と注意をしたんだけど、こーゆーとき何て言えばよかったのか、くよくよ悩んでしまう。
> 「みっともないから」でよかったのか。注意したなら、トラブルが解決するまで見届けるべきだったのか。罵倒されていた書店員の女性のほうに、擁護の声をかけるべきだったのか。とかとか。
> さあ、もう少ししたらダンケルクだ。カチカチカチカチ。
> 混んでんなあ。ダンケルク。カチカチカチカチ。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、観たよ。冒頭、市街の場面からビンビンの緊張感。からの、開けた浜辺という映像の連なりにやられた。で、そのあと兵士がひしめく桟橋へ。つうわけで、狙い撃ちされかねない狭い空間と丸見えの開けた空間を行き来することに。どちらにせよ逃げ場なし。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、象とネズミの時間が異なるように、救出を待つ側と救出に向かう側の時間感覚は違うということを映像化してる。で、ずーっとカチカチと時計の音がしてて、まるで時間が牢獄のように思えるのよ。だから、時間の外に出てしまったような場面がとても美しい。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、サウンドもすごかった。時計音だけじゃなくハンス・ジマーの音楽も強迫的なリズムを刻んでいる。あと、銃撃や爆撃の音はもちろんだけど、俺は桟橋が軋む音やコックピットのガラスがガタガタいう音が恐ろしかった。なんだかすごく脆い場所にいる気がして。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、水も怖いね。人が撃たれる場面よりも溺れる場面のほうが多い、という非常に珍しい戦争映画。いや数えたわけじゃないけど、印象として。この映画の息詰まる感じやカタルシスのなさは、「溺れる」ってことと関係しているんじゃないかな。
> クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』、徹頭徹尾、視点は個人から離れない。全体を俯瞰する視点がないというのは、大きなポイントだと思う。主人公の青年が最後に見せる表情の、なんともいえない感じとか。

9/10
> バーホーベンの『エル』を観たんだけど、日比谷のシャンテシネってTOHOシネマズになっちゃったんだね。シャンテに来てまで、ウサギとリスのイラつくやり取りを見せられるとは思わなかった。
> これから、散歩して侵略する。
> 今週は『ダンケルク』『エル』『散歩する侵略者』を観て、お腹いっぱい。むにゃむにゃ、もう食べられないよー(寝言)。
> イザベル・ユペールのお好きにどうぞってな仕草と、長澤まさみの「ああやんなっちゃうなあ」というセリフが、本日のごちそうでした。

9/11
> 仕事で不条理なダメ出しをしてくる相手から、「仕事」という概念を奪ってやりたくなる。もしくは、「ああ、やんなっちゃうな」とつぶやくか。
> これ、見たかった河出書房の回だ。花登筐、ってな名前がスッと出てくるマツコの教養ね。かと思うと、校正課の女性に仕事の話を聞いたあとに「競馬好きなんですか?」と訪ねる、それもまた教養。→夜の巷を徘徊する #夜の巷を徘徊する https://t.co/gyHtlqmqHD
> 笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』を読んだ。愛猫の死や自らの難病、両親の思い出などが、変幻自在で饒舌な語り口で綴られる私小説。明石家さんまのCMソングまで引用されてたりするからね。で、そんな身辺雑記だからこそ、今・ここにある戦争が見えてくる。
> 笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』、キッチンからも戦争は見える。つうか、作者にとっては、戦争もTPPも猫も病気も家族も、みんなつながってるんだよね。だからこそ、自分の生活、例えば「食」を自分でコントロールすることが戦いになる。なんて孤独なレジスタンス。
> 笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』では、自ら加担しているくせに「こわい世の中になりました」と宣うマスコミを「「貴族の戦前感」というへんたい様式美」、レイシストを「差別と収奪の表裏一体性をコンパクトに具現した、「無駄のない」存在」と呼ぶ。この切れ味。
> 「つまりそれがまさに、投資家の意識だったのだ。こうなると性暴力と経済収奪、ヘイトスピーチはまったく三位一体に見えてくるものだ」笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』より。そう、すっかり社会を覆っちゃったよね、この「投資家の意識」ってやつが。
> ある意味、資本主義の行き着く先、なんですよね。困ったことに。個人的には、できるだけ金融や投資といったものとは距離を置いていたいんですけど、社会を覆う言説までが笙野さんのいうところの「投資家の意識」の下にあるものばかりになっちゃってる気がして、しんどいなあと。
> 河出書房、素晴らしかったですね。働いている人たちの雰囲気も、みんなで花火を見るというあり方も。あと、ちゃんとそこにリスペクトを抱いている、マツコ・デラックスの存在も。
> そうなんですよね。競馬の写真を飾ってるのを見て、ふっと「競馬好きなんですか?」と訊ける。あれこそ、マツコ的な知性だなあと思いました。能町さんが、ツイートでしつこく絡んでくる相手に「好きな音楽の話をしましょう」と言っていたのにも似てて。
> マツコ・デラックスの校正や文芸誌についてのコメントが、いちいち的確で。でも、ついでのように振った競馬の話で、あの校正の女性のパーソナリティがふわっと伝わってくる。ホント、「会話」を大切にする人なんだなあと。あと、案内してくれた女性に必ずコーヒーやビールをすすめる優しさも。
> 僕、あの番組でマツコさんが、店に入るときやお喋りしたあとで、「ごめんねえ」って言うのが好きなんですよ。テレビのある種の「はしたなさ」を引き受けながら、決して甘んじないというか。それを、自然にやってるんですよね。

9/12
> ひどすぎる。こーゆーことが、これから増えていきそうで恐ろしい。→千羽鶴や遺品、遺骨までもが被害に。沖縄「集団自決」が起きたガマが荒らされる https://t.co/LAfGzMqU5w @togemaru_kより
> 『ワッハ ワッハハイのぼうけん 谷川俊太郎童話集』を読んだ。和田誠が絵を担当した谷川俊太郎の子供向けの3冊の本を、1冊にまとめたもので、小学館文庫から出ている。これ、素晴らしいです。隅々までナンセンスな遊び心がいっぱい。教訓よりも「ふまじめ」の楽しさを、ってなお話ばかり。
> 谷川俊太郎『ワッハ ワッハハイのぼうけん 谷川俊太郎童話集』に収録されている「けんはへっちゃら」は、俺が子供の頃に読んだ本。お話はあらかた忘れてたけど、以下の箇所が好きだったのは覚えている。「けんはおもわず、ぺるるとおならが出ちゃ… https://t.co/FxJcEZDV9s
> ワッハ ワッハハイってのは、男の子の名前。「ワッハ ワッハハイは、わっはっはとわらうとおもうだろ? ところが、ワッハ ワッハハイは、わっはっはとはわらわない。ケリレロとわらうんだ。ざまあみろ」谷川俊太郎『ワッハ ワッハハイのぼうけん 谷川俊太郎童話集』より。ざまあみりれろ。
> 谷川俊太郎『ワッハ ワッハハイのぼうけん 谷川俊太郎童話集』に出てくる、このセリフも可笑しくていいなあ。「おれは、どろぼうのおやぶんだ。こぶんはまだない」。そして和田誠のイラストのかわいさよ。 https://t.co/uqGLZhvMDq

9/13
> イラっとくるも、がまんがまんと仕事。
> わかったよ、もう許そう。今言うかねというタイミングでダメ出ししてくる者も、電車で頑なに肘を張ってスマホをいじってる者も、iTunesで曲名を最初に間違って登録した者も、すべて許そうじゃないか。
> 美しい! https://t.co/obHcKJEEpO
> 『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』を、毎日少しずつ読んでいる。編著者は佐藤文香で、若手俳人の句を集めたアンソロジー。こうやって並べると、わずか17音の俳句にも文体ってあるんだな、ということがよくわかる。
> 『天の川銀河発電所』、最初に登場する福田若之の句がとてもいい。例えば冒頭のこの句の、文字がばらばらと散るような濁点まじりのひらがなのてざわり。 ●てざわりがあじさいをばらばらに知る
> 『天の川銀河発電所』、鴇田智哉の句はどこか数学的に世界を捉えている。これとか、城跡かなんかを詠んでるんだろうけど、トポロジージョークみたい。 ●たてものの消えて見学団が来る
> つうわけで、『天の川銀河発電所』、まだ1/3も読んでないのに、付箋がどんどん減っていく。
> 『天の川銀河発電所』、北大路翼の句のなかではわりとあっさりしたこの句に惹かれた。「流石に」ってのがいいね。 ●屋上に出れば流石に涼しくて

9/14
> 日曜日に観た映画、ポール・ヴァーホーヴェン監督『エル』。ずーっと「え、そんな感じなの?」とあっけにとられ続ける130分。しょっぱな、覆面をした男に性的暴行を受けた主人公が、俺らのイメージする被害者像に収まってくれない。どころか、犯人がわかってからの展開のほうが、犯人よりも意外。
> ポール・ヴァーホーヴェン監督『エル』、主人公は俺らが勝手に想像する人物像に収まってくれない。かといって、「私は実はこーゆー女よ」と抗って主張するわけでもない。ただグイグイと好きに進んでいく。共感しづらいんだけど、彼女は誰かの共感を得るために生きているんじゃないというのが痛快。
> ポール・ヴァーホーヴェン監督『エル』、主人公だけじゃなくて、この映画に登場する女性たちは皆、俺らのイメージするようには行動してくれない。主人公の母親も、友人も、息子の結婚相手も、わぁおってな場面が用意されている。中でも怖かったのが、隣人の女性。彼女の最後のセリフには戦慄した。
> ポール・ヴァーホーヴェン監督『エル』、主人公を演じたイザベル・ユペールがとにかくすごかった。映画に出てくる「自立した女性」像をことごとく裏切っていく。ときにすごく意地悪くなるところとか、最高。車をぶつける場面も、爪楊枝の場面も、社員を問い詰める場面も、遺灰を撒く場面も。
> 日曜日に観た映画、黒沢清監督『散歩する侵略者』。黒沢作品でまさかこんなに楽しい気持ちになるとは。冒頭は黒沢清らしく、かなーり不穏。ところが、オープニングタイトルが出るところで妙にトボケた音楽が流れ、「ひょっとしてこれはコメディでは?」と。あとは、ずーっとわくしながら観てしまった。
> 黒沢清監督『散歩する侵略者』、役者陣が素晴らしくって。長谷川博己は、去年あれほど真剣に日本を救おうとしていたとは思えない飄々っぷり。そして、松田龍平の「シンちゃん」っぷりも。あとは、長澤まさみですよ。これまで観た中でもベスト。「ああ、やんなっちゃうなあ」のセリフがなぜだか泣けて。
> 黒沢清監督『散歩する侵略者』、後半の戦争の気配、特に病院のシーンのテンションの高さに「おおー」なんて思ってたら、終盤にはド派手な爆破シーンもあって特撮ヒーローもののような興奮が。観ているうちに、宇宙人と地球人、どっちに肩入れしてるのか自分でもわからないまま、「やったれー!」と。
> 黒沢清監督『散歩する侵略者』、黒沢作品を見てると、他者のわけのわからなさってのを思う。わらわらと湧いてくる人たちがゾンビに見え、空っぽな表情を浮かべる東出昌大はアンドロイドに見える。結婚相手も若者たちも、よくわからない他者だ。そんな他者と、いま一度関係を結び直す試みというか。

9/15
> ピーズ単行本のタイトル「思い出すのが面倒だ」って、最高のフレーズだな。
> しごとぢごく。プレ終電。
> そうかー。やっぱ先に『プロメテウス』を観ておいたほうがいいのかー。
> ♩オリンピックのカネとカネ~ (あソレ)
> ホント、コンパクト五輪、って何だったんだろうな。♩コンパクトコンパクト カネとカネ~
> 情報、ありがとうございます! やっぱり、プロメテウス見てからコヴェないと、ですね!
> 思い出野郎Aチームの『夜のすべて』、いいアルバムだなあ。「フラットなフロア」って曲で、ミラーボールの明かりを「僕らの肌はまだら模様」と歌うとことか、グッとくる。ceroの『Obscure Ride』、VIDEOTAPEMUSICの『世界各国の夜』の隣に並べたい、夜のアルバム。
> つか、全部カクバリズムじゃないか。
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8月のつぶやき(その2) [ツイート]

そして、8月後半分。仕事が立て込んでくると歌が出るわけで、♩やってもやっても終わらない~とか、♩クタビレクタビレクタビレチャッタ~とか。しかも、しょーもない凡ミスを連発。間違えてDVDを2枚ずつ買っちゃうとか、変なところいじってテレビをおかしくしちゃうとか、そのくせ楽しみにしてた番組の録画を忘れるとか。そして、トビー・フーパーの訃報も。これが俺の夏か。

8/16
> しかし、今週は忙しいな。世間はお盆なんだろうけど、休めねー。
> ナイトキャップとしてのアニメーション。ループするワーク。→https://t.co/yIhFtSdPxw
> ナイトキャップとしてのアニメーション。ループを破る。→Repete [HD] https://t.co/ZKEi3cs7oy @YouTubeさんから

8/17
> 歯医者でうっすらと流れている、インスト版の「ハナミズキ」。
> しかし、歯医者は精神が削られるな。これから仕事をする気にならないよ。
> 「諦めるということは、自分が“明らかになる”ことでもあります」→山田太一氏 脳出血で事実上の断筆宣言「もう原稿書けない」(NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース https://t.co/W6wml7mtcf @YahooNewsTopics
> 「これはなんだろうと思って考え続けていると、ふと戸惑いの向こう側に行けて、アニメーションや世界の新しい見方が開ける」。戸惑いの向こう側!→変態アニメーションナイト開幕、上映作の選定理由は「好奇心と想像が膨らむ作品」 - 映画ナタリー https://t.co/kTBWodKlTr

8/18
> キングの『IT』の映画化、ちょっと気になるな。怖い風船おじさん。
> タマフルを聞いたけど、辻田真佐憲さん、年々、ラジオでの喋りが達者になっているような気がする。森友mixあたりの、ノリノリっぷり。

8/19
> へー、ちょっといい話。 https://t.co/ySq9CSXGmx
> アマゾンでDVDを3枚買ったんだけど、間違えて同じものを2枚ずつ注文してしまったらしい。箱を開けたら6枚のソフトが。自分を殴りたくなる。
> 雨で立往生。私のいい人つれてこい。それは、雨の慕情。
> しかし、この土砂降りは傘なしじゃムリだ。
> 電車で「降りるよ」とお母さんに言われても気づかないくらい、夢中になって本を読んでる赤いメガネの小学生の女の子。彼女が読んでる本を見たら、『ぽっぺん先生の日曜日』だった。ああ、夏休みにふさわしい読書じゃないか。
> 録画しておいたテレ東のドラマ「デッドストック~未知への挑戦~」5話分を一気に見た。ぎゃー、これ本気で怖いヤツじゃん。本当にあった呪いのビデオ的ドキュメンタリータッチと、Jホラー的けれん。しかも、各話のストーリーとは別に全話を貫くサイドストーリーもあって、これは毎週見たくなる。
> 「デッドストック~未知への挑戦~」、今のところだと三宅隆太監督の2話目が出色。魂を宿した日本人形ってなおなじみのネタだけど、恐怖演出のバリエーションにその都度びっくり。例えば、いつの間にか後ろに人形がいるってのをどう見せるか。こーゆーのって、予想できないカットのほうが怖いわけで。
> しかし、村上虹郎はUAに似てるなあ。「デッドストック」みたいな髪型してると女性顔だなあと、改めて思う。
> 「デッドストック~未知への挑戦~」5話目の、死体をズルッと部屋に引き入れるシーンは『悪魔のいけにえ』かな。もたもたと引きずるんじゃなくて、ズルッといく感じ。この非常さと力の強さは、人ならぬ者の仕業だなと思わせる。

8/20
> 『ベイビー・ドライバー』、席が取れねー。来週か。
> 2時間前でもう最前列しか残ってない、という状態でした。予告も見ないようにして我慢してるんですが…。9月に入っちゃうと、また面白そうな映画が始まるので、来週には見たいですよねー。
> 是枝監督の新作もあり、ジャームッシュ関連も何本かあり。僕は、韓国のゾンビ映画『新感染』が楽しみで楽しみで。
> しかし、今年の韓国映画の充実っぷり! 単に僕が今まで気づいてなかっただけかもしれませんが、画面からあふれる熱量がすごい気がして。『コクソン』の最初の雨だけでシビれます。
> タイトルのエグさに惹かれ、DVDで『憲兵と幽霊』を観た。1958年の新東宝作品で、監督は中川信夫。いやあ、引き込まれた。天知茂の爬虫類めいた悪役っぷりが素晴らしい。冷酷で好色で計算高い。部下を陥れて処刑し、その奥さんを手篭めにして、すぐにポイ。憲兵さんは幽霊よりもおっかない。
> 中川信夫監督『憲兵と幽霊』、構図がいちいち完璧でうっとり。憲兵の宿舎や中国の大物スパイの屋敷、ナイトクラブなどのセット美術も素晴らしく、特に階段が出てくる場面がいい。これはもう、怪談映画で階段映画だな。さらに、怪奇場面ではカメラを傾け、足元がふらつくような不安定な構図に。
> 中川信夫監督『憲兵と幽霊』、俺がおおーっと思ったのは、天知茂が共犯者を殺したあとの場面で、死体を処分するためトランクを2個海に棄てるという演出。ああ、1つじゃ入りきらなかったんだな。てことは…、と描かれていない場面を想像させる。ヒッチコック『裏窓』の帽子箱的。

8/21
> 小津安二郎も、生まれた日にちと死んだ日にちが一緒だったよな。
> ♩死んだその日が誕生日~、は『ど根性ガエル』。
> 「月曜から夜ふかし」、ガングロカフェのギャルは人材の宝庫だな。電子工作が得意でラジオを作っちゃうとか、予想外すぎ。
> たぶん生まれて初めて、ギャルたちに「いいね」をされている。
> バイキング小峠とフットボールアワー後藤で、ブランキー対談とかしないかなあ。

8/22
> 仕事しながらよく、♩やってもやっても終わらない~、って有名な曲に勝手な詞を乗せて歌ってたんだけど、ずっとこの曲のタイトルが思い出せなかったのよ。それが先日判明した。「カルメン前奏曲」だ。
> ちょっと前にタコシェで入手した、自費出版の『よい島』という短歌誌を読んだ。小田島了、三上春海、鈴木ちはねという三人の歌人による、それぞれ百首の連作が掲載されている。表紙に日本列島の絵が描かれているんだけど、俺らが暮らす「よい島」がテーマってことかな。一首ずつ引く。
> ぼんやりしてるんだよね。俺らの毎日は。くっきりとした輪郭を持たない。ハムという具体性に「など」をつけずにはいられないほど。 ●あの闇は猫のかたちをしていてねときどきハムなどを食べにくる  小田島了
> 冷たいようにも見えるけど、こーゆーことってあるよね。ふいに覚めちゃうというか。でも、手は自動的に動いているというおもろかなしさ。 ●繰り返すうちに作業になってきてしまう背中をなでている手が  三上春海
> 飲み物をきっちり人数分揃える、というのも仕事のうちだったりするんだけど、そうなると会議に参加しているのは、有識者かペットボトルかよくわからなくなる。「伊右衛門」が効いてる。 ●有識者会議の机上いちめんに有識者の数だけの伊右衛門  鈴木ちはね
> この歌を作ったときにイメージしてた文庫のひとつが、『地球の長い午後』だった。 ●未知のものなべて青色 少年はハヤカワSF文庫を選ぶ

8/23
> 腹減った。冷やし中華食べたい。君の膵臓は食べたくない。
> 帰宅してテレビをつけたら音が出ない。どうやら故障っぽいんだけど、俺、こーゆーときホントなんもできないのよ。つうことで、バナナマンおぎやはぎオードリーが楽しくキャンプしてるのをサイレントで見ることに。あははは日村さんが歌ってらあ。何の歌かはわからないけど。
> 結局、あれこれ試して対処療法的にテレビから音を出すことはできたんだけど、いろいろと納得いかない。ホント、家電の故障って気持ちが萎える。メカに苦手意識があるので、下手なことをして取り返しがつかなくなりそうで。買い替えるとなると、それはそれであれこれ迷って精神的にへとへとになるし。
> しかし、こーゆーことがあると自分がどれほどテレビに依存しているかがわかるな。「ゴッドタン」の3時間半スペシャルが録画できなかったらどうしよう、とかおろおろしてしまう。
> 俺が参加している句会のメンバーには、テレビを持ってない人が俺が把握しているだけで3人いる。みんな静かな夜を過ごしているんだろうな。
> 学生時代、1年くらいテレビがなかった時期があって、その頃、宮沢りえがヌード写真集を出したのが話題になってたのよ。でも、テレビがない俺はぜんぜん知らなくって、友人に「おっくれてるー」と言われたのを覚えている。まあね、当時遅れていようが、今となっちゃその話題自体がもう昔話なわけで。
> ぶっとびー、なんつっても、なんのことかみんなわかんないでしょ。流行なんて、あっという間に昔話だ。
> あ、テレビの音声、直った。こんな簡単なことだったとは。さっきまでの1時間は、なんだったんだ? 直ったのは嬉しいけど、自己嫌悪。

8/24
> ちょうかわいい。 https://t.co/zjLj2HLjM3
> 「圧倒的なお金と暴力の波があるなかで、そこに立ち向かうときに自分たちの居場所になるような「離れ小島」をつくること」→アニメーション市場を飼い慣らし、カウンターパンチを叩き込め!:ひらのりょう×土居伸彰連載第7回|WIRED.jp https://t.co/MzxrdQKVIQ
> ヴァスティアン・ヴィヴェスの『LASTMAN』がアニメーション化されてるとは、知らなかった。つか、原作のマンガも最近知ったんだけど、すごく面白いよ。
> この連載対談は毎回、すごくためになる。俺らはまだまだ短編アニメーションについて、知らないことだらけだ。第1回はこちら。→Vimeo発、世界の新たなアニメシーン:ひらのりょう×土居伸彰【新連載Vol.1】|WIRED.jp https://t.co/hbBsLfu9OD
> ジュネーブ軍縮会議で高校生にスピーチをさせないとか、関東大震災朝鮮人犠牲者への追悼文を断るとか、継続的に行なわれてきたことを止めるってのは、かなり強いメッセージだと思うよ。過去を反省しない、ってだけじゃない。戦争や差別に反対する、ってことすら言わせたくない人がいるってことだ。
> もうさ、戦争すんな、差別すんな、くらいのことは普通に言わせろよって思う。いろんな意見もあるし、とかって口ごもってるうちに言えなくなりそうなのが、俺はすごく気持ち悪い。
> 「「文学にで戦争を止めてみせよう」、「それで戦争になったら? 無駄って笑われる」、いいとも、いんだよそんな時は「だってお前らは止めようともしなかったんだぜ」って全集の後書きに書いて(しかし出るのか?)世を去るから」。笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』より。

8/25
> 『トレインスポッティング2』で、再会したおっさんたちがキャッキャとsnowではしゃいでる場面は、可笑しかったなあと。
> ♩クタビレクタビレクタビレチャッタ~(ストドラパンパの節で)
> 久々に「SFマガジン」を買ったら、宮崎夏次系がマンガを連載してた。あと、来月に施川ユウキのSFマンガが出るらしい。メモメモ。
> しかし、左右社は面白いな。『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』『RED ヒトラーのデザイン』『ウォークス 歩くことの精神史』などなど気になる本だらけ。タマフルで紹介されていた『大学1年生の歩き方』や、大澤真幸の個人誌も。
> 「【語り】原田知世」→NHKドキュメンタリー - ETV特集「青春は戦争の消耗品ではない 映画作家 大林宣彦の遺言」 https://t.co/x7UiZUFVJ9
> 会見の動画も見たけど、すげーな。決して「虐殺」という言葉を口にしないんだよ。→【速報・無料記事】関東大震災での朝鮮人虐殺、殺害をなかったことにする小池百合子東京都知事定例会見  - 「ノンフィクションの筆圧」安田浩一ウェブマガジン https://t.co/7Ho0AjY2MH
> 動画はこちら。→小池都知事:朝鮮人虐殺慰霊式典への追悼文取りやめでコメント - 毎日新聞 https://t.co/1MFAkMVtfo

8/26
> すげーバカ! 楽しみにしてた「ゴッドタン」SPの録画を忘れてて、予定を変更して、慌てて帰宅。最初数分を見逃した!
> スピードワゴンのマジ歌、オザケン!
> ベッキーが出てきたのに気づかない体の小木さん。
> 小木&ベッキー、最高! 好感度!
> ベッキーに対しておぎやはぎ矢作「本来は絶対向こう(24時間テレビ)に出る人」。
> バカリズムのマジ歌。椎名林檎のパロディ。♩お芝居にも興味あります それがグラビアアイドル~
> 松丸復帰! いきなり西野批判。
> ハライチ岩井のキングコング西野へのコメント。「ただ上手くて細かいだけの絵をニューヨークに持っていく意味がわかんない」
> 小木さんの西野へのコメント「梶原を追い込んだヤツ」。ひどいなあ。
> ゴッドタン3時間半SP、ずっと切れ目なく楽しかったんだけど、我が家のテレビの調子がおかしくて、途中で5分くらい映らなくなっちゃったのが心残り。唯一の切れ目。
> んー、やっぱ買い替え時か。いやだなあ。
> あとね、ラジオクラウドで落とした番組がマイリストに反映されない問題ね。
> 今夜は夜更けもゴッドタン。
> ゴッドタン、ゴールデンとはうってかわって下ネタだらけ。

8/27
> 「名作とされる古い映画を観て「面白くない」と感じるのはごく自然な反応だ」とかいう記事が流れてきて、一読して不快に。「〇〇警察」とか言っちゃうのとよく似た傲慢さ、デリカシーのなさを感じる。炎上ねらいかもしれないのでリンクは貼らない。
> これからパターソンだそん。
> ほぼ満席。
> これからもう一本、運転手の映画。
> かなーり前の席。
> 『ベイビー・ドライバー』の興奮覚めやらず、ツイッターを見たらトビー・フーパーの訃報が。
> しかし、夜更けに新宿の雑居ビルの屋上に上がるとは思わなかった。ヤッホー、ビルの明かり、ヤッホー、ピアノの音、ヤッホー、地下鉄の線路を横切るネズミたち。
> 今日は、『パターソン』『ベイビー・ドライバー』と2大運転手映画を観てきた。俺は運転はしないんだけど、詩と音楽はどちらも大事。
> 渋谷のヒューマントラストでは、ジャームッシュの過去作品のパンフが売ってたよ。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』公開時のパンフが今でも手に入るってのも、すごい話だ。30以上前の映画だぜ。
> 新宿バルト9では、『ワンダーウーマン』のポスターの前で腕を組んで仁王立ちで写真を撮ってもらってる女子がいた。そーゆーの、なんかいいよね。

8/28
> 「悪魔のいけにえ」トビー・フーパー監督死去 #映画 #eiga https://t.co/Izbgb5Mr0z @eigacomより
> 高校時代、友人宅に何人かで集まり、レンタルビデオのホラー映画を観るってのを何度かしたことがある。その日は友人の家に泊まることになってて、俺らは噂に聞く怖い映画をチョイス。それが『悪魔のいけにえ』だった。見終えたのは夜更け。映画の終わりは朝焼けだったけど。
> それにしても、男子が集まってレンタルビデオを観る、ってなときに、どうしてホラー映画ばかりが選ばれるんだろう。俺の周りだけかなあ。ちなみに、そんな風にして高校時代に観たのが、『悪魔のいけにえ』『死霊のはらわた』『激突!』などなど。エロビデオも観たりしたけど、それはまた別の話。
> トビー・フーパーは、『ファンハウス』とかも好き。この映画を観て、トビー・フーパー作品に出てくる「悪い場所」のセットって「汚ない遊園地」なんだな、と思った。
> ウェス・クレイヴン、ジョージ・A・ロメロ、トビー・フーパー。ホラー作家の訃報がなんとも悲しいのは、彼らが「生きのびる」ことを描いてきたからかもしれない。
> テキサスチェーンソー、まさか?
> ガマンできずに、言ってしまった。まさか。
> 人生には3つの坂があります。上り坂、下り坂、そしてテキサス・チェーンソー・マサカーです。
> ヤバい。またしても、おちゃっぱーで笑ってしまう。

8/29
> 商店街のボロいスピーカーから、カリプソっぽい陽気な音楽が流れていて、なぜかグッときてしまう。
> バカンスが欲しい。
> 台風クラブのアルバム『初期の台風クラブ』を聴きながら移動。いいね、これ。じっとりする日本の夏のうた。

8/30
> 日曜日に観た映画。ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』。パターソンという街に住むパターソンという名前のバス運転手の一週間を描いた映画。同じことのくり返しのように見える毎日にも、ちょっとした違いがあって、それが日々を豊かに彩る。例えば、ランチボックスに添えられた写真とか。
> ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、夕食の席で同居人に「今日こんなことあってさあ」って話すような、そんな出来事が描かれている。例えば、帰る途中で出会った見ず知らずの女の子に話しかけちゃってさあ、というような。オチがあるような話じゃないけど、ちょっと話したいことってあるじゃん。
> ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、主人公のバス運転手は市井の詩人でもある。職場の行き帰りや、ランチどき、いつも詩を練っている。この「詩が作られていく時間」がいい。歩きながら、食べながら、何度も同じ言葉を行きつ戻りつして、徐々に詩が育っていく。この感覚はちょっとわかる。
> しかし、こーゆー映画を観ると、アメリカにおける「詩」ってどういう位置づけなんだろうな、と思う。一定の敬意が払われているような気が、なんとなくするのよ。例えば、誰もが暗唱できる詩があったりするんじゃない、とか。俺は、日本人は詩をバカにしすぎだと思ってるので、気になるんだよな。
> ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、なぜか双子が次々と出てくる。それについてなんの説明もないんだけど、その瞬間、画面にどこか夢幻的な空気が漂うんだよね。ジャームッシュ作品に時折顔を出す、この手の夢のような感覚が、とても好きだ。俺らの日常は、ホントはいつだって夢と隣り合わせだ。
> 街を歩いていて、ちょっと意味がわからないような場面にたまたま出くわしたりすることってあるじゃん。例えば、なぜかびしょ濡れになってる人とすれ違う、的な。そんな「わからないもの」を見ると、俺はちょっと嬉しくなるんだよね。『パターソン』の双子も、そういう種類の「ラッキー双子」だと思う。
> ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、永瀬正敏が出てくる場面は、ちょっとグッときてしまった。『ミステリー・トレイン』のあの兄ちゃんが、スーツを着たおっさんになって「アーハン?」って言ってるんだぜ。
> ジム・ジャームッシュのなめらかな移動撮影も、ちょっと夢幻的だよね。あれ、大好き。

8/31
> 大島弓子の誕生日だそうだ。夏休みの終わりには「裏庭の柵をこえて」を。
> あああああ、夏が終わる。
> ●川岸に脱いだズボンを置き忘れ九月になってもふりちんのまま
> 日曜日に観た映画。エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』。噂には聞いてたけど、ここまで音楽と映像がシンクロしてるとは! いやあ、大興奮。これはもうアルバムみたいなもんで、1曲目に何を持ってくるかはとっても大事。んで、リズムがくるくる変わる、緩急ありまくりのあの曲だよ!
> エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』、クレジットと共に流れる2曲目も最高。主人公の歩くステップと街の風景や自然音が音楽とシンクロ。それをカットを割らずに見せる。つか、シーンを説明するときにときにいちいち曲名を挙げたくなるな。まあ、これから観る人のために言わないどくけど。
> エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』、主人公は寡黙で、常にヘッドホンで耳を塞ぎサングラスで目を隠している。特に前半は、パッと見何を考えているかわからないのよ。でも、様々なディテールから彼のキャラクターが徐々に見えてくるのがいい。みんなも指摘してる、トレックスのくだりとか。
> エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』、俺は主人公がピンクのラインストーンでデコられたiPodを取り出す場面とか好きだな。あれっ、ってなるでしょ。あと、「彼は天才だ」ってな会話を録音してミックステープを作る場面も。こうしたあれこれから、彼の境遇がなんとなーく見えてくるのよ。
> ウォークマンが流行ったのが、俺の高校時代くらい。音楽を聴きながら歩くってのは、気に入らない世界を自分で塗り替えるような感覚があった。ただ、iPodだと自分好みの世界に塗り替えるというよりも、塗られた世界が次々とシャッフルしていくような感じがある。そのめまぐるしさで外界を覆い隠す。
> エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』、自分の名前が出てくる歌は1曲しかないと語るデボラが、主人公のベイビーに「あなたの歌はたくさんあっていいわね」ってなことを言う。言い回しはうろ覚えだけど、こーゆー気の利いたセリフはアメリカ映画を観る楽しみのひとつだよね。
> ベイビーが出てくる歌といえば、俺の中では忌野清志郎なんだけどね。清志郎のベイビーソングは山ほどあるけど、『ベイビー・ドライバー』に寄せて挙げるなら、♩ベイビー逃げるんだげるんだあん~
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8月のつぶやき(その1) [ツイート]

ツイートまとめ、8月前半だ。今さら夏の話なんかしても…、とか言わないで。お盆は、俺的夏休みまんが祭りということで、アニメーション三昧。中でも山村浩二さんの新作が観られた喜びが大きい。上映後のトークショーでは、手を挙げて質問までしちゃったりして。その後、サイン会でもちょろっとお話しちゃったりして。ホント、尊敬してます。

8/1
> 『ローリング・サンダー航海日誌』は、今でも文庫で読めるんだね。
> しかし、ジャンヌ・モローとサム・シェパードの訃報が続くとは。
> 間違いは異世界への扉、ってのはよくわかる。以前、風邪のことを、なぜかサメと言い間違えた友人がいた。風邪ひくんじゃなくて、鮫を引くんだよ、この人は。わあお、ワンダー!
> しかし、ここのところリイド社から出るマンガ、エッジが効いたものが多くて嬉しい。「トーチ」関連のコミックスのラインナップを見てると、ほとんど「コミックビーム」の域。スケラッコは素晴らしいし、ひらのりょうも凄いし、バロン吉元はレジェンドだし、最近読んだつゆきゆるこもよかった。
> リイド社がこんな感じになるとは、まったく予想してなかったわけで。
> TLに流れてくるジャンヌ・モローとサム・シェパードの写真、どれもいいなあ。若い頃はもちろんだけど、年をとってからの写真がかっこいい。
> 俺は、山田宏一の『フランソワ・トリュフォー映画読本』の表紙に使われている、トリュフォーとジャンヌ・モローの写真が好き。親密さが伝わってくるオフショット。
> お、新曲かな? イカすざんす。→THE BEATNIKS - シェー・シェー・シェー・DA・DA・DA・Yeah・Yeah・Yeah・Ya・Ya・Ya @ 森、道、市場 2017 https://t.co/NpXkubz4bn @YouTubeさんから
> でかい揺れ。パンイチだったが、とりあえず服を着た。

8/2
> 人工知能が人間の脳を超える情報処理能力をもったとき、それをあえて人間に知らせる必要はないと、人工知能自身が判断する。という話が、川上弘美の『大きな鳥にさらわれないよう』に出てくる。
> 俺が好きな人工知能ネタは、フレデリック・ブラウンのショートショート。最高の知能を持つコンピュータが完成。科学者が、これまで解けなかった人類の疑問を訊ねる。「神は存在するか?」。するとコンピュータは答える。「イエス。今こそ神は存在する」。
> イルリメの「カレーパーティー」って曲は最高だよね。めんどくさいめんどくさいカレーパーティーめんどくさい。
> カメラがぐるっと回り込む場面の快感! https://t.co/rxaNJkZdwa
> 「家、ついて行ってイイですか?」6月分まで見た。シェアハウスで暮らし昆虫食でゴキブリを食べる慶応大生、自分のファンである75歳の大学教授の家に間借りしている女性シンガーソングライター、ヤギを飼っていてカルメン・マキの「山羊にひかれて」シングル盤を買うほどヤギ好きなOLなどなど。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、デザインがいいからと空き缶を棄てないゴミ屋敷のおじさんがすごかった。一人でずーっと暮らしてきた人ならではの、独自の哲学と美意識を少し恥ずかしそうに、でも雄弁に語る。ゴミ屋敷に美意識なんてあるのか? いや、あるんだよ、という驚きと不思議な感動。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、ゴミ屋敷のおじさん。これまでそんな話を人にしたことがなかったんじゃないかな。だけど番組で語るうちに、どんどん内なる言葉を発見していく感じがして、とてもスリリング。終盤では、親の介護から若い頃の夢まで語ることに。こーゆーのに、俺はグッときてしまう。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、14歳から父親の介護をしていたという博多の青年もよかった。お金を稼ぐために原発で作業中、父の死を知らされたそうだ。彼もまた多くを語るタイプではない。でも、家族みんなで暮らしてた家に現在は一人で暮らしというところに、語られないものの大きさを感じる。
> ちなみに、「家、ついて行ってイイですか?」の慶応大学の昆虫少年、というか昆虫青年は、以前無人島で若者がサバイブする番組にも出てたね。虫くんと呼ばれて、昆虫食の素晴らしさを仲間にすすめていた。

8/3
> しかし、8月に入ったとたん、仕事が、立て込んでくるというね。夏休み? 何それ、食えんのか?
> つか、腹減った。なんか食べたい。君の膵臓は食べたくない。
> 石原慎太郎、ツイッターやってたのか。botだと思ってたよ。
> ドアが閉まりかけたエレベーターにあわてて乗ったら、笑福亭鶴光師匠が開くボタンを押しててくれたことがあるでおま。

8/4
> ダメだ。もう、目が閉店。(C)ジェーン・スー
> 夏休みは、大型書店の理工書コーナーがけっこう楽しい。自由研究フェアとか。

8/5
> わが街で気に入ってるのは、でかい図書館があること、映画館があること、花火大会があること。つうことで、今日は花火じゃ花火。
> 家に着いてそのまんま寝ちゃって、おおこれじゃダメだと起きてから、けっこう酔ってたことに気づくパターン。

8/6
> べらぼうに暑い。
> 昨日は地元の花火大会へ。電光ルーレットのように色が変わる花火とか、グラーデーションで端から色が変わる花火とか、初めて見た。「花火のニューウェーブだよ」「ヌーベルバーグだね」「新しい波ね」と、新たなことを何も足さない会話をした。
> 俺、花火大会って、花火はもちろんだけど、会場にいる子供たちのはしゃぎっぷりを見るのも好き。すぐそばのシートにいた幼い男の子、「ブンブンブン蜂が飛ぶ~」の替え歌を、その場で次々と生み出すセンスにシビれた。そのセンスを将来何かに活かしてほしいが、何に活きるのかはわからん。
> 夕べの花火大会にて。8時過ぎぐらいに聞こえてきた、子供たちの会話。「今何時?」「11時19分」「えー」「あと、1分で12時」。彼らは違う時間感覚の中に生きているのだ。
> デ・パルマのドキュメンタリーを観たかったんだけど、既に満席。んー。
> 『俺たちポップスター』を観る。平井堅は出ない、と思う。
> ザ・ロンリー・アイランド監督・脚本・出演の『俺たちポップスター』を観た。ペラい音楽ドキュメンタリーを徹底的にからかったコメディなんだけど、逆にこーゆー映画が作れちゃうところにアメリカのショウビズ界の分厚さを感じる。例えば、日本でEXILEをおちょくるコメディが作れるか、って話で。
> 『俺たちポップスター』、出てくる曲がまたひどいんだ。だけど、そーゆーひどい曲をしっかり作り込み、ド派手なPVを作り、ゴージャスなステージにするというバカバカしさ。でも、ちょっと待って。ひどい曲だとかいうけど、じゃあ君らが聴いているその曲がどんだけ大層なものなんだ、ってな映画。
> 『俺たちポップスター』で俺が好きなのは、4人のトニーのギャグ。
> 8月4日放送分の「Session-22」を聞いた。2年前の放送でもすごく印象に残ってるんだけど、桐谷多恵子さんの「うなぎ」のエピソードはとても大切なことを語っていると思う。

8/7
> 「YOUは何しに日本へ」で、大貫妙子大好きYOUが出たのかー。あとで見よう。♩ピーターラビットは~(ラビッラビッ)
> 「YOUは何しに日本へ」は、空港でだらっとした格好のノルシュテインにマイクを向けてたこともあったよね。ノルシュテインを迎えにきてた日本人女性が「すごい人なんですっ!」と、スタッフに力説してた。
> ずぶ濡れで帰宅。いきなりくるんだもんなぁ。
> 「YOUは何しに日本へ?」を見た。西新宿で大貫妙子のレコードを探すYOU。入手困難なお宝レコードを発見したときの興奮が、ビリビリ伝わってきて最高。半ば機械的にレコードを繰っていて、通り過ぎそうになって、わ、わ、わ、となる感じ。ネットの検索で探しても、こーはならないもんな。
> 「YOUは何しに日本へ?」、大貫妙子大好きYOU。いつも言ってることだけど、好きがあふれちゃってる人、夢中が勝っちゃってる人は、チャーミングだよね。試聴している様子からも、聴き込んでいることが伝わってくる。
> しかし、バラエティ番組でこんなに大貫妙子の名前を聞くことになるとはね。それもこれも、たったひとりの「夢中」の力だ。
> 「家、ついて行ってイイですか?」、あったか家族やトンがった若者に混じって、ふいに孤独なおじさんが出てくるんで、油断ならないんですよ。身につまされると同時に、人それぞれのありように勇気づけられたり、魅入られたりもして。ゴミだらけの部屋におじさんは、最近では最も衝撃を受けた回です。しかも情報量が多くて。

8/8
> テレビ東京の『YOUは何しに日本へ?』や『家、ついて行ってイイですか?』がすごいのは、番組MCや取材するディレクターが主ではなく、取材される人たちが主だというのを、貫いているところ。登場する人たちを笑っても、嗤いはしないというか。
> 昨日の『YOUは何しに日本へ?』の、ロシア人研修医の密着も素晴らしかったんだけど、バナナマン設楽統が「YOUを通して医療現場が見えてくる」「カメラに映ることを許してくれた患者さんに感謝」と、的確にコメントしてて、さすがだなあと。誰を見せる番組なのかを、きっちり理解している。
> 日本ファーストと聞いて「日本以外全部沈没」を連想したり。
> 水江未来さんのアニメーション、やっぱ気持ちいいなあ。
> 音は生物だ!→JAM https://t.co/NaB9upGV9O @YouTubeさんから
> 都市は生物だ!→MODERN https://t.co/gE0fOCsLZZ @YouTubeさんから
> 「過去・現在・未来と時間軸が流れていくのなら、時間は流れていくけれど同じキャラクターが描ける。変わっていく風景を描ける。いろいろな時代の洋服が描ける」→女子美術大学オープンキャンパス特別講演会2017のレポート https://t.co/53Azfwxinu

8/9
> 佐川元理財局長、「諸般の事情」で就任会見しないのか。ポストが「自動的に消去」されちゃえばいいのに。
> しかし、バカみたいな暑さだ。しんどい。
> ●冷房車弱冷房車冷房車駅名唱える子が通り過ぎ
> ●アイスコーヒー、激しい汗に変わるまで体のなかに闇たまるまで
> マジか? 5時間も打ち合わせしてたのか!
> んー、キャパオーバー。
> へとへとでやんす。びいるがのみたい。
> 帰宅。プシュっとな。
> ひゃー、ずーっとソフト化を待ち望んでいた『アマルコルド』と『牯嶺街少年殺人事件』が11月にブルーレイに!
> 「ヒバクシャの願いがようやく実り、核兵器禁止条約ができた。私たちは心から喜んでいます。私たちをあなたは見捨てるのですか」→長崎原爆の日:「あなたはどこの国の総理ですか」 - 毎日新聞 https://t.co/qS7pTGmvcz
> 「核兵器のない世界を目指してリーダーシップをとると明言しているにも関わらず、交渉会議にさえ参加しない姿勢を到底理解できない」→長崎原爆の日:核禁止「批准を」 市長、政府に迫る - 毎日新聞 https://t.co/jCPKGEE4tu

8/10
> 日本ファーストかー。あんなに「おもてなし」とか言ってたのに、日本ファーストかー。
> 異質な自己享楽かー。なるほど。『家、ついて行ってイイですか?』を見ていて思うのも、そーゆーことだったりする。 https://t.co/oFb6b8IuJC

8/11
> 祝日は休みになるが、平日は休みではない。平日こそが大切なんだから、平日も休みにするべき。
> 家を出てちょっと歩いたところでベルトをしていないことに気づきずり落ちる短パンを押さえながら家に戻る三連休の始まり。
> 俺はこーゆーものを嫌悪している。何だよ、「コミュ力」って? 映画もコミュニケーションもなめている。 https://t.co/g1EBoj9mYk
> 「コミュ力」ってイヤな言葉だよな。コミュ力がもたらすものって、コミュニケーションとは別物の、コミュニカーションとか、そーゆーものなんじゃないかと。
> さあ、これからユーロスペースで山村浩二。トークあり?
> ユーロスペースの上映後の山村浩二さんトークコーナーで、山村さんに質問してしまった。うひゃー。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』を観てきた。山村アニメーションの近作を集めた1時間弱の上映とトークショー。濃密だった「カフカ 田舎医者」や「マイブリッジの糸」に比べると、近作群の軽やかなこと。もちろん薄味ってことじゃなくて、自由な遊び心にあふれている。俺の脳が、脳が喜びまくり。
> 短編アニメーションを続けて観るのって集中力がいるというか、けっこう疲れるんだけど、『山村浩二 右目と左目でみる夢』は疲れない。余白が多いんだと思う。そこでこちらが好きなように意識を遊ばせられるというか。平面的な絵や画面に中心がない作りも、観る側に預けられているような感覚がある。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、「怪物学抄」と「サティの「パラード」」はどちらも赤い緞帳が出てくる。これって、舞台という枠の中のお話ですよ、ってことだよね。で、どちらもその枠からこちらへボールを投げるような終わり方をするのよ。これが、君も一緒に遊ぼう、と言われてるみたいで。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、上映後の質問コーナーで「絵であることを意識させるような作りになっているのでは」ってなことを質問。山村さんの回答は「ただの絵でしかないのに何かがある、というのがいい。絵であることを忘れて没入させるだけのアニメーションは偏っている気がする」とのこと。
> ああ、自分で質問したのに、山村さんの答えをきちんと書けないのがもどかしい。だけど、俺が知りたかったことの秘密に触ることはできたような気がする。本物の世界をトレースするんじゃなくて、舞台であり絵であるようなペラペラの作りものだからこそ描ける深さがある、ということとか。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、「怪物学抄」は「こどもの形而上学」とつながるひとコママンガの世界。「サティの「パラード」」は中村一義の「ジュビリー」のMVのアップデート版のように思えた。どちらもナンセンスへの指向と、アニメーション作家には珍しい「言葉」へのこだわりがある。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、「サティの「パラード」」にはサティの言葉が日本語の手書き文字として出てくるんだけど、海外の上映のときはどうしてるんですか、と山村さんに聞いたら、フランス語版と英語版を用意しているそうだ。ちなみに、文字を画面に取り入れるのは最近のこだわりだとか。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、軽やかさということでは「古事記 日向篇」もよかったなあ。いくらでも仰々しくできそうな題材を、さらさらと描いていく。絵巻物的というか、一枚の大きな絵の中に物語の流れが描かれているような見せ方も面白い。平面的な横移動が多いのも、今回の上映作品の特徴。
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、ノーマン・マクラレン作品からの引用が散りばめられた「鐘声色彩幻想」に出てくる蝶。あれは、マクラレンの「カノン」から迷い込んできた蝶だね。この茶目っ気。あと、「Fig.」は何度観ても大好き。夜になっても遊びつづけろ!
> 『山村浩二 右目と左目でみる夢』、音楽が重要な作品も多かった。サティはもちろん、「怪物学抄」のヘンデルや「Fig.」の山本精一をでかい音で聴けるのは映画館ならでは。
> 昨日、句会で言葉を詰め込み過ぎないほうがいい句になるんじゃないか、ってなことを話してたんだけど、それが山村アニメーションの余白の多さと、なんとなくリンク。山村さんはインタビューで、短編アニメーションは俳句や短歌に近い、って言ってたしね。
> てな感じで、長々とツイートしたくなるくらいいろんな刺激を受けた。上映後、パンフにサインももらっちゃったよ。 https://t.co/nGfhlS9sZD

8/12
> 渋谷のヒューマントラストで『変態アニメーションナイト2017』を観てきた。真っ昼間なのにナイト。脳みそとろけて、喫茶店でクールダウン中。 https://t.co/eIgrdYD12a
> しかし、渋谷で時間の潰せる書店がどんどんなくなってくな。
> 恵比寿でこれからもう一本アニメーションを観る。この連休はマンガ祭りじゃ。
> 『ブレンダンとケルズの秘密』、すごいよかった。これは、アニメーション賛歌じゃないか!
> つか、昨日と今日、渋谷と恵比寿で観た山村浩二、変態アニメーション、ブレンダンとケルズは、上手いこと計画立てれば、1日で回れるのか。ちょっとしたアニメーションフェスティバルだ。
> わ、これは強烈。グラスの底に顔があってもいいじゃないか! https://t.co/Pfn3zo2wp0

8/13
> もんもんもこもこの入道雲だな。
> 去年見かけたゴジラ雲。 https://t.co/oeH1cHVA8g
> あ、「奥村さんの茄子」があったか! 茄子本に高野文子『棒がいっぽん』を追加。
> カラオケ&カレーの会から帰宅。プールで泳いだように、帰りの電車で猛烈な睡魔に襲われた。
> カラオケでは、DA PUMP「Rhapsody in Blue」やら小島麻由美バージョンの「夏の魔物」など、みんな夏の歌をうたってた。俺は無謀にも♩こぉきあつガール~
> しかし、改めて「夏の魔物」っていい歌だなあ。
> 三浦瑠麗の名前を俺が初めて知ったのはこのとき。安全地帯から戦争を観察できるってなことを、さらっと語っててけっこうびっくりしたのよ。貴族の遊びかよ、と。 https://t.co/H07InJ7c6B
> 学問の冷徹さとかそーゆー話じゃなくて、筒井康隆の「東海道戦争」的なブラックユーモアでもなくて、自分が観察者であることを疑わない傲慢さというか。
> 昨日観てきた『変態アニメーションナイト 2017』、一応「変態」に「メタモルフォーゼ」とルビはふってあるものの、チケットを買うときは「ヘンタイ1枚」と言ってしまうような短編アニメーションを集めた特集上映。「俺は今、何を見せられてるんだ?」という思いが頭から離れない100分間。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、最初は笑ってたんだけど、強迫的なレッスン「ピーターと6人のアルファベット神様」の圧に負けそうになり、気色悪い人形アニメーション「この写真の片隅に」でうげーっとなり、CGの質感がいやーな感じの「ジル」でぐったり。これ、宮崎駿が怒るやつじゃん。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、他にも椅子に座りそうで座らない男とか、仰向けで床を滑りまくる赤ん坊とか、自転車のサドルに股間を押し付ける女子とか、もうたいへんでへんたい。そんな中、ボールがただ旅をする「ボールシリーズ」はクール。でも、そのボールへのこだわりがなんかヤバい。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、俺が好きだったのは「バカ!」って作品。スイスのアニメーションらしいんだけど、なぜか全編日本語。しかも「しとぬごまた」と連呼される。そんな日本語、聞いたことないよ! 黒い鼻汁(?)を撒き散らすキャラクターのバカっぷりも強烈で、キモカワイイ。
> 『変態アニメーションナイト 2017』、韓国作品「ウィンク・ラビット」にも度肝を抜かれた。動きはすごく気持ちいいんだけど、幼い女の子が描いたような稚拙なキャラクターが謎。しかも、突如「解説しよう」みたいな場面になったり、でも何のことやらさっぱりわからなかったり。今回のベスト。

8/14
> 「NHKスペシャル」まだ見てないけど、野田秀樹のある戯曲に731部隊が出てきたときはびっくりしたな。この演劇が、途中まで思ってとのとはまったく違う話だとわかってゾッとした。
> 大林宣彦の『野のなななのか』は、樺太戦の話だったな。
> 「月曜から夜ふかし」の神道たち、笑ったな。乳首と腹の形でお相撲さんを見分ける子もよかったけど、鳥肌を自由に出せる中学男子が最高。それを習得したきっかけがいい。「おしっこしたあとブルっとするじゃないですか。それが面白くてやってみてたら、できた」。ああ、バカ男子。
> 連休中に観た映画、トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』。すごくよかった。去年公開された『ソング・オブ・ザ・シー』もよかったけど、その前に作られたこっちのほうが俺好み。トム・ムーアがアニメーションでやりたいことのエッセンスが、この作品に詰まってる。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』、平面性にこだわり、文様を散りばめて隅々までデザインされた画面が美しい。陳腐な例えだけど、まるで絵本みたいなアニメーションなのよ。しかも、この作品は「書」をめぐる物語なわけで、技法とテーマがぴったり合致している。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』、「書」ってのはつまり絵であり、文化であり、芸術なんだけど、そうした書を生み出し継承していくことこそが希望につながるという話。それを絵本のようにアニメーションで描くことで、この作品はそのままアニメーション賛歌となる。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』、アニメーション的快楽もたっぷり。建築現場での上下運動、森の生きものたちの多様な動き、邪悪な神との戦いの鮮やかなアクション、描かれた絵が動き出すシーンのタイミングなどなど。修道院の僧たちのキャラクター造形も楽しい。
> トム・ムーア&ノラ・トゥーミー監督『ブレンダンとケルズの秘密』で描かれる「壁よりも書を」というのは、トランプ時代の今こそビビッドに感じられるんじゃないだろうか。外の世界を知れ、歴史を知れ、次世代へ書をつなげ。
> つうことで、三連休はアニメーション三昧だった。録画してもらった「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」も見たよ。ちょっと前にWOWWOWでやってたドキュメンタリー。当然、未だ完成しない「外套」の話になるんだけど、放送された完成しているわずかなシーンだけでもゾクゾクするほど素晴らしい。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、アニメーションメイキング好きな俺としては、実演してみせながら切り紙アニメーションの技法を解説する場面が、何よりのごちそう。ホント、マジックだよね。あと、巻物のように長い長い背景にもびっくり。ただの絵じゃなくて、紙をでこぼこと貼りつけている。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、マルチプレーン撮影台のガラスにたまった埃が重要って話も最高だった。埃を通して撮影することで繊細な光の拡散を起こるんだとか。なるほど、そこからあの不思議なレイヤー感が生まれるのか! ノルシュテイン曰く「ホコリは良き助手なんだよ」。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、ノルシュテインと資本主義との軋轢が描かれているのも興味深い。撮影資金のための雑事を「まるでサービス業だ」とぼやき、「資本主義の今の政府から支援は受けたくない」と厳しく拒絶し、ロシア連邦評議会からの表彰をくたっとしたジャンパーのまま受け取る。
> 「ユーリ・ノルシュテインの、話の話」、ソ連崩壊後、自分のグッズをノルシュテイン自ら手売りしながら、スタジオの維持費を稼いでいるというのも驚きなんだけど、人任せにしないというのがらしい。「ノルシュテインさんまた来るね」と訪問した子供たち。この辺は、ジブリの近所の子供と宮崎駿を連想。

8/15
> 8月15日にこんな土砂降りって、珍しいのでは?
> 「この『総員玉砕せよ!』という物語は、九十パーセントは事実です。/ただ、参謀が流弾(ながれだま)にあたって死ぬことになっていますが、あれは事実ではなく、参謀はテキトウな時に上手に逃げます」。水木しげる『総員玉砕せよ!』あとがきより。
> ノルシュテインのドキュメンタリー、あの長ーい背景用紙のマテリアル感にもシビレました。最初、「外套」のワンシーンでチラッと映ってて、でこぼこしてるなあと思ってたら、実物が出てきたーと。ホント、見られてよかったです。感謝!
> 「外套」見たいですよねー。でも、高畑監督にああ言われたら、もう何も言えないっす。あそこまで作ったってことだけで、もう奇跡みたいなもんだと思ったり。あの繊細さと濃密さを見ると、ちょこちょこと中断しながらできるもんじゃないよなーとか。でも、見たい。
> 「本当は誰にも話さず、心に秘めて亡くなろうと思ったんです。日本人同士の争いは恥ではないかと。でも、そのことを知っている人はもう私しかいない」→【戦争を考える】日本兵による日本兵の殺害を証言した98歳「やり残したことがある」 https://t.co/tFxgqqI3HJ
> 「いまだに、大声で心の底から笑ったり、泣いたりすることができない。夢も全部、悪夢ばかりですよ」→あの夏、僕は母と妹を殺した。70年間、語ることのできなかった戦争の記憶 https://t.co/pQMfwWIloH @togemaru_kさんから
> 村本大輔のツイートを見ていると、「戦争に行きたくない」って言うだけで、ぎゃーぎゃー言われるような世の中になっちゃったのかとイヤになる。「戦争はイヤだ」って言えば戦争がなくなるわけじゃあないけど、「戦争はイヤだ」って言っただけで責められる社会のほうが戦争へのハードルが低いっしょ。
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7月のつぶやき(その2) [ツイート]

7月後半分だぞ。深海展がヒジョーに楽しかった。上野の国立科学博物館、素晴らしいよね。しかし、ジョナサン・デミの追悼上映の翌日に、ジョージ・A・ロメロの訃報を聞くとは。ああ、ゾンビよ、醜く肥え太った人間どもを食い散らかしてくれ!

7/16
> ブライアン・フィー監督『カーズ/クロスロード』、2作目よりも1作目に近いシリーズ3作目。次世代のレースカーにトップの座を追い落とされたマックィーンが再起に賭ける、ってなお話。というのはこの作品の一面でしかなくて、終盤、実は違う話だったんだということがわかる。理想的な続編だと思う。
> ブライアン・フィー監督『カーズ/クロスロード』、アメリカ原風景的な荒野から人工的なレース会場まで、背景はますます実写のような精密さで、そこにキャラクター化された車たちがいるっていう奇妙さね。このシリーズは、ピクサーの中でも最も歪な世界観をもっていると思う。そこが面白いんだけど。
> 紀野恵の最新歌集『白猫倶楽部』を読んだ。紀野さんは猫を飼い始めたらしく、猫の歌がちょこちょこと出てくる。 ●わたくしは核の傘にはあらねども大きなタオルしろねこ包む
> 紀野恵『白猫倶楽部』、「あはをどりが終わつたら」という題の連作より。実景を詠んでいるんだろうけど、どこか昔話のように思えてくるのが面白い。 ●ぬつと二本足キモノから突きだして決(け)して故国に還らぬをとこ
> 紀野恵『白猫倶楽部』、これは「ラストエンペラー」だね。「紫」と「夕焼け」が響き合う。 ●この星を出づる術なく我が居りし紫禁城さへ夕焼けてをる
> 紀野恵『白猫倶楽部』からもう一首。カ行音と「も」の音で細かく刻まれるリズムの心地よさ。 ●小振りなるこどものかもめ私より少しくものを知らないだけの
> さあ、これから初めての発声上映(スタンディング)だ。♩サイコキラー ケスクセ~
> しかし、池袋で豪雨予報?
> 池袋の路上を見ると、やっぱ降ったっぽい。この雨あがりの気配に、かすかにフジロック気分を感じる。
> ファファファーファファ ファファファーファ https://t.co/D2wRIEC0F7
> 『ストップ・メイキング・センス』スタンディング上映、混んでるぞ!
> ワクワクするなあ。 https://t.co/wm16WXtgvx
> 拍手・歓声・合唱 可、だそうだ。文芸座、やるなあ。
> いやあ、『ストップ・メイキング・センス』のスタンディング上映、踊ったー。ART FAG上等な、ノリノリの客席が最高。映画館でこんなに踊ってる人を観たのは初めてだよ。ホント、どうして何十年もこの映画を座って観てたんだろう。さっさと立てばよかったよ。ってくらい楽しかった。
> 盛り上がりのピークは「Burning Down The House」から「Life During Wartime」の流れと、終盤の3曲。「バーニンダンザハウ!」と声を上げ、ついでに拳も上げ、マラソンスタイルでダンス!
> ジョナサン・デミ監督追悼の『ストップ・メイキング・センス』スタンディング強制上映、に行ってきた。池袋の新文芸坐の粋な企画。なぜ「強制」かというと、そう謳わないとと立ってる人を不快に思うお客さんが出てくるから、てなことらしい。なるほど。いろいろ考えてるんだな。音響も素晴らしかった。
> ジョナサン・デミ監督『ストップ・メイキング・センス』、変なダンスが大好物な俺としては、デヴィッド・バーンの動きがツボ。上半身を動かさず下半身だけ左右にくねらせる「Life During Wartime」とか、ドリフの振り付けのような「Once In A Lifetime」とか。
> あと、トム・トム・クラブのキュートさも。
> 『ストップ・メイキング・センス』、冒頭から数曲、徐々にステージのセットが組まれ1曲終わるごとにメンバーが増えていくという演出は、何度観てもカッコいい。ジョナサン・デミは、俺らにライブの時間の流れを体感させてくれる。かつてのどこかじゃなくて、今ここで音楽が鳴っているという臨場感。
> 『ストップ・メイキング・センス』、1曲目でデヴィッド・バーンがテープのリズムに合わせてギターをかき鳴らし始めるところ、そして最後の曲で彼がアレックス・ウィアーのギターをビタッと手で止めるところ。そーゆーのに、「今・ここで鳴ってる感」を感じちゃうんだよな。

7/17
> 何と、ジョージ・A・ロメロが亡くなったと。トランプ時代のリビングデッドシリーズを作って欲しかったな。さみしい。
> この写真、カッコいいなあ。 https://t.co/glLZ7kAqyw
> ロメロ作品では、『クレイジーズ』も好き。軍隊は市民を守らないってなことを描く、ロメロの反骨っぷりがカッコいい。
> 地元の温泉で半日過ごす。「裸でトイレ行くのって、なんかヤじゃない?」「わかるー」、と中学男子が盛り上がってる。
> 温泉で風呂上がりにビールを飲んだら、動きたくなくなっちゃうんだよな。帰るのがかったるい。
> リビングデッドのように、よろよろと立ち上がる。
> 夜の鉄塔。 https://t.co/OHIQfhHFG3
> 「ゾンビ」ってのはやっぱ発明だよね。ロメロのおかげで、「ゾンビ」って概念が爆発的に世に広まったわけで、それはロメロが死んでも消えない。誰かが口にするたびに、何度でも墓から蘇り、何度でも世界を埋め尽くす。
> ケリー・リンクは、ゾンビや幽霊が出てくる小説をあれこれ書いてるんだけど、「いくつかのゾンビ不測事態対応策」という作品には、「ゾンビは差別ということをしない。ゾンビにとっては誰でも等しく美味である。そして誰でもゾンビになれる」という、イカす一節がある。
> 「そして誰でもゾンビになれる。特別である必要はない。スポーツが得意でなくてもいいし美男美女でなくてもいい。いい匂いがするとか、いい服を着てるとか、いい音楽を聴いているとかいうことも関係ない。のろければいいのだ」ケリー・リンク「いくつかのゾンビ不測事態対応策」より。
> のろければいいのだ。

7/18
> しかし、雨が上がっても蒸すね。 ●メガネからメガネへ夏の雲うつりやがてそれぞれ夕立にあう
> 滝口悠生『茄子の輝き』を読み始めたんだけど、最初の短編「お茶の時間」がもうツボ。職場のお茶汲み当番のローテーションをどうするか、ってなことを考える話で、似たような規模の中小企業で働いている身としては、こーゆー些細なローカルルールで会社ってできてるんだよねえ、とつくづく納得。
> 滝口悠生「お茶の時間」で、社員の名前が書かれた当番表が出てくるんだけど、その中に「軽田(息子)」という名前が出てくる。彼については何の説明もないんだけど、これ社長の息子ってことでしょ。こーゆーところもまた、中小企業だなあと。当番表ひとつとってもいろいろあるのよ、ちっちゃな会社は。
> 書店で茄子フェアとかやったらどうだろうか。とりあえず、我が家にあるのは、滝口悠生『茄子の輝き』、堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』、黒田硫黄『茄子』。って、この三冊以外にどんな茄子本があるか知らんが。

7/19
> 安倍晋三って口で言うほど、国防に関心ないんじゃないかな。だって、防衛大臣に稲田朋美を据えているんだぜ。
> 関東も梅雨明けかー。→Grandaddy - Summer Here Kids https://t.co/ZAWPB5ntHM @YouTubeさんから
> 病気や障害を社会的な負担として語るのって、本人はリアリズムのつもりかもしれないけど、自分がずっと健康でいられるっていうファンタジーに立脚しているんじゃないのかね。

7/20
> まだこんなこと言ってんのか! まるでパラレルワールドのニュースのようだ。→ https://t.co/R3qvyMCb3x
> た、たまらん。猫や犬の動画もかわいいと思うけど、俺はこっちのほうがツボ。 https://t.co/HgPnUhMZsT
> 虫とか海辺の生き物とか、エイリアンっぽいやつは、たいてい好き。図鑑育ちなもんで。
> ●トゲトゲとぐにゃぐにゃばかり磯遊び

7/21
> この新曲いいな。東京オリンピックには出られないであろう、お兄ちゃんの歌。遊穂さんが「俺」って歌うのが好き。→ハンバート ハンバート"がんばれ兄ちゃん"(Official Music Video) https://t.co/Yn7yIs4ky8 @YouTubeさんから
> 暑い夜のエキゾチカ。いつかのビデオの中で見たことあるようなホンコン。→VIDEOTAPEMUSIC / ''Hong Kong Night View feat 山田参助(泊)'' https://t.co/CSg0h1PG6E @YouTubeさんから
> EMCのサマーチューン。MVはサマーちゅー。→ENJOY MUSIC CLUB「夏の魔法」 https://t.co/oGMCGfJsEo @YouTubeさんから

7/22
> 上野公園、蝉と鴉が鳴いてる。
> 上野で、深海展とアルチンボルド展をハシゴ。「変なもの」をいっぱい見た!
> とても勇気づけられる。「確かにそこにいた人々が、「なかったこと」にされ、「無価値」と断罪され、切断され、淘汰され、廃棄される様な、そういう場所としての「社会」に、あなたは生きていきたいと思うだろうか」→ https://t.co/89jV2CN6ro
> この記事に書かれている日々のディテールや写真から、奪われてしまったものを思う。→もう二度と:相模原殺傷事件1年 娘の死、向き合えぬ 62歳父、がん延命拒否 「会って抱っこしたい」 - 毎日新聞 https://t.co/mPAxjyLtKs

7/23
> スピルバーグの新作、すげー面白そう! アイアン・ジャイアントがいるし!
> 乃木坂のライブで、「インフルエンサー」のダンスを完コピした日村さんにほれぼれする。すべての人の心にヒム子を!
> 『ナマで踊ろう』のときのインタビューで、ハワイアンセンターのハコバンをイメージした、と坂本慎太郎が語ってたのを思うと、盆踊りに登場ってのはしっくりくるな。
> 映画についていろいろ話を聞いていて、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を観よう、と思った。『メアリと魔女の花』はねえ、んー、どうしたもんか。
> 昨日は、上野の国立科学博物館の特別展「深海 2017」と国立西洋美術館の「アルチンボルド展」をハシゴしてきた。俺は奇怪とか奇妙とか奇想とか、「奇」がつくものが大好きなので、深海の生物も騙し絵も大好物。土曜日は夜までやってるので、遅い時間に行くとわりとすんなり入れるよ。
> 国立西洋美術館の「アルチンボルド展」、花や動物や野菜で構成された人物画の数々は、目鼻耳口をどう表現するかが興味深い。それがワンパターンじゃなくて、あの手この手で攻めてくるわけよ、アルチンは。しかも、細部は博物画的なリアリズム。高い技術を「遊戯」に使っちゃう、可笑しさよ。
> 「アルチンボルド展」は、有名な「四季」と「四大元素」から始まる。しかし、春夏秋冬と大気・火・大地・水をテーマにするって、ほとんど世界をまるごと描こうってな話じゃん。博物学的な欲望が肖像画と結びついた結果が、あの奇妙な人物たちかと思うと、笑っちゃうしすごいよね。
> 「アルチンボルド展」、アルチンボルドの作品はヴンダーカマーの産物だという話も面白い。世界の模型である「驚異の部屋」の絵画版。世界を僕の絵の中に!
> 国立科学博物館の「深海 2017」展、発光生物やら巨大生物やら見どころいっぱい。夏休みなので、目をキラキラさせて展示に見入る子供たちもいっぱい。展示は、深海で撮影された映像と標本がセットになっていて、この映像がどれもすごい! しか… https://t.co/k7ovq2NXYb
> 「深海 2017」展、変な生き物がいっぱいいたけど、俺が一番気に入ったのは、メダマホウズキイカ。かわいいんだ、こいつが。コウモリダコの動きの美しさや、ミツクリザメのグロい口元もいい。あと、後半の7000mの深海から地震断層を採取するってなプロジェクトも面白かった。科学者すげー。
> 「深海 2017」展、おれが一番、うぉーってなった標本はこれかな。ダイオウホウズキイカの足。足だけなのにでかっ! 「何だ、この生き物は!」ってなモンスター映画の気分。 https://t.co/0ERUohX1Z9
> ん、ダイオウホウズキイカってことは、俺の好きなメダマホウズキイカと同じ仲間ってことか? あんなかわいいメダマちゃんが、ダイオウだとこんな化け物になるのか。海の不思議。

7/24
> 別に顔があるわけじゃないんだけど、こーゆーのを見てもアルチンボルドを連想してしまう。 https://t.co/0PtZzHQkM7
> キレッキレのヒム子のダンス、何度も見ちゃうな。技あり~のポーズのとこと、「手が短いから」のくだりが特に好き。
> サチモスの曲に合わせた盆ダンスも、ヒム子のヘソ出しインフルエンサーダンスも、どっちも可笑しくて好き。変な踊りバンザイ!
> ストーリー:相模原殺傷事件から1年(その1) 父と子40年、宝の絆 - 毎日新聞 https://t.co/nar92wzWAu
> ストーリー:相模原殺傷事件から1年(その2止) 「お父さん」と呼ばれて - 毎日新聞 https://t.co/TQzKKPbnAR
> 「月曜から夜ふかし」に出てた錦糸町のカウボーイハットのおじさん、「家、ついて行ってイイですか?」でも見たな。

7/25
> オリンピックのために無理を通す、ってなニュースが続いてる上に、「決まっちゃったんだったら、もう国内で争っている場合ではありません」「国民全員が組織委員会。そう考えるのが、和を重んじる日本らしい」てなことを押しつけられるのが、気持ち悪い。やりたい奴らで、勝手にやってりゃいいじゃん。
> なんで、国民全員でオリンピックに取り組まなきゃいけないのか? 大きなお世話だよ、ホント。
> 「短編アニメーションを俳句や短歌になぞらえ「奥深いところまで語ることができるのが面白い」と説く」→ https://t.co/VTwlZGmcb6
> 「番組の性質上、出演者は酔っぱらいが多く、大きな気持ちで取材を受けても後にNGになることもしばしば」→ https://t.co/esLBPCcucF
> ちまちまと読んでいる、滝口悠生『茄子の輝き』、いいなあ。一人称の語りの奇妙さに、ふと立ち止まる。島根に行ったことがあるかと訊かれた語り手は、こう書いたりするわけよ。「あるよ、と私は言った。新婚旅行で、そう口に出さずに続けたのだという」。この謎めいた「という」が孕む揺らぎ。
> 滝口悠生『茄子の輝き』を読んでいると、堂園昌彦さんのこの短歌を思い出してしまう。 ●秋茄子を両手に乗せて光らせてどうして死ぬんだろう僕たちは
> 私の好きな野菜短歌。 ●この町の見知らぬ人と一本の大根の上下分け合ひ暮らす  大松達知
> そういえば、ちょっと前に大松達知の最新歌集『ぶどうのことば』も読んだんだった。笑える歌がけっこうあるんだけど、中でもこんなトボケた歌とか。 ●せめぎ合ふ保革のこころ楽しめりうどんの汁にケチャップ入れて
> 大松達知『ぶどうのことば』、大松さんは社会を詠むときしばしば「言葉」に注目する。この「英語字幕」のかなしさとか。 ●ああパリにたどりつきたる難民(ひとびと)の英語に英語字幕付きをり
> 大松達知『ぶどうのことば』から社会詠をもう一首。これも「書かれたもの」について詠んでいるんだけど、けっこう強烈なブラックユーモア。 ●娘より若い仔牛を食ひにけり祖父母の名前さへ書いてある
> 大松達知『ぶどうのことば』、俺が一番好きなのはこれかな。一服しに席を立つのは、時間の外に出かけるような感覚がある。 ●ゆふぐれの喫煙エリアから戻る人は〈未来〉から戻るごとしも

7/26
> 俳句や短歌がレイアウトだ、ってのは、ちょっとわかる気がする。
> 山村浩二さんやノルシュテインが言う、俳句や短歌が短編アニメーションに似ている、というのもわかる気がする。
> Michael Wolfの写真、いいな。都市の風景に生まれるコンポジション。あと、手袋案件も。https://t.co/iIijBS0rmS
> トリック撮影って、なんか惹かれるんだよな。映画の「ニセモノ性」みたいなものに触れるからか。
> ジャック・タチ『プレイタイム』のメイキングで、エッフェル塔や遠くの人物が書き割りだと知ったときの、「うわー目が騙されてたー」という快感とか。
> ヒッチコック映画の、あからさまなスクリーンプロセスとかも好き。あの観光映画感!
> 「教室」ですよねー。あれ、びっくり。ビルのセットも普通の資材で作ると重くなりすぎるので、壁の写真を撮って貼りつけたそうです。遠くのビルのセットは小さめに作って遠近感を出したとか。そーゆー話が、大好きなんですよ。
> いいですよねー。なかなか近づいてこないんですよね。どの場面だったか忘れましたが、手前の人物は速く、遠くの人物はゆっくり動かす、てな演出をしたって話も好きです。こーゆーの、映画のマジックって感じがしてたまらんです。
> ホント、何度でも観られる。ラストシーンのバスの客みたいに、発見するたびに「うぉー」と声を上げたくなります。
> 障害者殺傷事件から1年 入所者の半数が事件後に心身不調 | NHKニュース https://t.co/js0jpevu2P
> 「理不尽に奪われた生命があるにもかかわらず、それに対して怒らないのであれば、「理不尽に奪われても怒らなくてよい生命」が存在することになる」 →「相模原障害者殺傷事件」への「怒り」は足りていたか|情報・知識&オピニオン imidas https://t.co/kTHWKjF7dO
> 「人は一人一人に弱さがある、弱さをシェアしてつながれるし、依存できるということです」。すごく大切な指摘がいっぱいある記事。→【相模原19人刺殺】それでも、他者とつながり生きる。脳性まひの医師の思い https://t.co/0qKWAA5pOj @satoruishidoさんから
> やまゆり園の事件から1年。この事件は最悪の犯罪だし、忘れちゃいけないと俺は思っている。だってさ、長谷川豊の透析患者への発言やら、バニラエア報道での障害者バッシングやらがあったじゃん。植松容疑者の思想と通底するものを、この社会が持っているってことだ。それに抗う言葉を探さなければ。
> 障害者殺傷事件1年 初めて遺族が語った思い|NHK NEWS WEB https://t.co/KZ4wKLI2l9
> 「迷惑」は現在の日本のキーワードだと思う。ネガティブなこの言葉を反転させることで、社会を変えることはできないだろうか。→「人に迷惑かけていい」40年前のドラマにいま、共感 | NHKニュース https://t.co/kagQbzp1X2

7/27
> 山田太一「車輪の一歩」が注目されてるけど、副読本として長谷正人『敗者たちの想像力ーー脚本家 山田太一』もおすすめよん。とても繊細な書き方で敗者であることを肯定した、山田太一論。
> 「自分が『敗者』であると感じている人間が増えたほうが、互いのプライドを傷つけあわないように金縛り状態になっている、この社会の閉塞感は解けるのではないか」。長谷正人『敗者たちの想像力』より。

7/28
> ゾンビのエレベーターかと思った。 https://t.co/5AeRHgh1BS
> ●お行儀の悪い僕らのせいだろうフジロックにて雨が降るのも
> ●予報士が今年は暑くなるでしょうと言った言わないはもういいんだ
> 「漠然と相談してきた」って、なかなかのフレーズだな。漠然と考え、漠然と悩み、漠然と結論に達し、漠然と辞任。
> 俺が稲田朋美の名前を意識したのは、映画『靖国』の検閲を求めたとき。政治家が文化に口を出すと、たいていカチンとくるわけで。
> 滝口悠生『茄子の輝き』読了。いやあ、素晴らしい。恋愛感情というのではないんだけど、不思議と執着してしまう相手ってのがいるでしょ。その、よくわからないもやもやとした感覚が描かれている。その執着の仕方は、端から見ればそれはちょっと不気味にも思えるんだけど、一方で不思議と愛らしい。
> 滝口悠生『茄子の輝き』は、東京を描いた小説でもある。連作短編の最後の作品に、電話をしながらひたすら移動する場面がある。ワンカットの移動撮影のようにランドスケープを細かく描写していくんだけど、これがなぜかグッとくるんだよね。談志の落語で聞いたことがある「黄金餅」も連想したりして。
> 滝口悠生『茄子の輝き』は連作短編集で、それぞれの短編で語り手が同じことを思い出す場面がいくつか出てくる。何度も思い出してるってことなんだろうけど、その記憶が作品ごとに微妙に、時に大きく異なってたりするんだよね。滝口さんの他の作品もそうだったけど、「記憶」の不思議さが描かれている。
> 例えば、何度も話したりしてるのに、いつの間にか曖昧だったりまだらになっちゃったりしてる記憶ってあるでしょ。かと思うと、ある場面だけ妙に細かく覚えていたり、つい最近のことなのに忘れちゃったり。あるものから自動的に連想される記憶もあれば、何かのはずみでふいに蘇る記憶もある。
> 記憶の形ってのを考えると、年表のようにべたーっと長いもんじゃなくて、枝分かれして網状になっていて、それがつながったりこんがらがったりしてるんじゃないかと。それとも、気体のようにもやもやと漂っていて、何かのはずみでそれがふわーっと集まって一つの形をとるのかもしれない。
> 滝口悠生『茄子の輝き』は、震災後の日常が描かれた小説でもある。例えば、東京のビルの一室にある職場で、ここまで水がきたらどうやって逃げようかと、ぼんやり考えたりしなかった? そんな震災の遠さと近さとか。
> 滝口悠生『茄子の輝き』、最後に収録されている「文化」は独立した短編。これがまたすごくよかった。神保町の中華屋から始まるんだけど、途中で主人公の意識があらぬ方向へ走り出す。いや、意識っていうより目玉。目だけが、体を離れ東京をぐいぐい移動していくんだよ。これも映画のカメラっぽい。
> この感覚って、ちょっとわかるんだよな。俺、たまに自分がカメラになって街を移動する夢を見るんだよね。ストリートビューみたいなもんよ。一人称の夢だから、自分は登場しないの。ただ、道をすーっと移動して、バス停やら商店街やら駅前の広場やらを通り過ぎるのをカメラになって見てる。自分でも謎。
> ●わたくしがどこにもいない今朝の夢 駐輪場を小雨が包む
> 滝口悠生作品では、前作の『死んでいない者』にもカメラアイを感じた。特に、ロバート・アルトマンの群像劇っぽい。滝口さんの語りは、通夜の席に集まった親族の間ををゆらゆらと移動して、ある人物のところでちょっと留まって、また移動する。アルトマンが、ふいにズームアップで人物を捉えるように。

7/29
> TLにプリーバスの名前がちらちら並んでて、フリッパーズに何か動きがあったのかと空目。みなさま、今日の苗場はいかがですか?
> 田中六大さんのつげ義春カバーシリーズ、素晴らしい。
> リツイートもまた差別の加担になるということを、認識してほしい。つか、矢面に立たずに加担できるという意味では、そっちのほうがより卑しいともいえる。
> なぜ俺は傘を持たずに家を出てしまったのか。
> これから、ウィッチを見るッチ。
> 俺もできるだけ、ネットジャーゴンは使いたくない派。そっちの人じゃないんだよ、って気持ちがあるんだと思う。
> 「アニメーションって行き着くところは、「コマとコマのコントラスト」だけだなと。マクラレンからはもちろん感じるし、サティもそういう構造がある」→ https://t.co/IJaUURdTxL
> 「昔の漫画映画って、キャラクターの全身が画面内に入っていたんですよね。だんだん発達してくると、クローズアップとか引きとかのカメラワークが漫画映画にも入ってくるんだけど、それが今もう古い気がして」→ https://t.co/lgasX6kMNr
> ロバート・エガース監督『ウィッチ』を観てきた。17世紀のニューイングランドを舞台にした、じわじわ系ホラー。悪魔的な存在が信仰を揺るがすってな話で、全編通して陰鬱な雰囲気が漂っている。魔女も怖いっちゃあ怖いけど、それよか主人公の家族のギスギスっぷりが恐ろしい。誰一人共感できない。
> ロバート・エガース監督『ウィッチ』、画面がえらく暗くて、よけいにどんより感が増す。室内の場面なんか、レンブラントの絵のようだ。舞台となってる時代には電燈なんかないからね。暗がりに魔女がいてもおかしかない、って気持ちにさせられる。
> ロバート・エガース監督『ウィッチ』、血が出てくる描写は最小限だけど、どれも意外な絵になっているのがいい。開始早々魔女が出てくる場面での、血の見せ方もいやーな感じだけど、俺が一番ぐぇってなったのは、超常現象じゃなくて「治療」の場面。

7/30
> 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』観たよ。ケーシー・アフレック、すごくよかった。あの虚無感をたたえた目!
> ちょっと前に、映画好きの同僚と話をしてたときのこと。二人ともなぜか『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ってタイトルが出てこなくて、「ブルックリンなんとかみたいな」「ブエノスアイレスは違う映画だし」「テキサスチェーンソーじゃなくて」と、地名を挙げ続けることに。老化か?
> 久々にグレッグ・アラキという名前を口にした。
> ここは、「けいさつのあほどもえ」から始めて欲しかった。 https://t.co/QNBOc5RmsS
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、137分の映画なんだね。でも、まったく長く感じなかった。人にはどうにもならない事情があって、それは外からはなかなか窺い知れない。じっくりその人を見続けるしかない。そんな137分。そこからじわじと、その人の葛藤が見えてくる。
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、序盤でケーシー・アフレックが一人でバーに行き客の様子を眺める場面がある。そのどこか虚ろな目にやられてしまった。でも、途中途中で挿入される回想シーンのケーシー・アフレックは、そんな目をしていないのよ。その痛ましさ。
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、回想シーンはかなり唐突に挿入され、しかも最初はそれがどういう意味があるのかわからないのがスリリング。つか最初のほうは、回想だということもわからない。ケーシー・アフレックを見せながら、彼だと気づかせない撮り方をしてるんだよ。
> ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、戯れにボールを投げ合う場面にグッときてしまった。回想シーンの一つの釣り竿を二人で操る場面と響き合い、その先の未来も想像させる。変な方向へ弾むボールのように、思い通りにはならないけど進んでいく未来。
> ところで、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ってアメリカの町の名前なんだね。ボストンから1時間って言われるまで、恥ずかしながら、俺はてっきりイギリスの話だと思ってた。昨日観た『ウィッチ』も、アメリカのニューイングランドの話だし、ややこしいよ。

7/31
> 明治大学博物館で変なのやってたので、覗いてみた。 https://t.co/OJEHjqGiRt
> 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でグサっときたセリフは、「30分くらい適当に会話できないの? 普通の大人みたいに」ってなやつ。自信ないよ、俺も。
> 今テレビでピーター・ジャクソンの『キング・コング』がやっててチラ見してたんだけど、俺、やっぱりこの間のコングよりこっちのが好きだわ。秘境もののワクワク感がある。
> ピーター・ジャクソンの『キング・コング』は、あの島に独自の生態系がある、って感じがするじゃん。それに比べると、この間のコングは、「映画の都合」で作られた島に思えちゃうんだよね。出番がきたらモンスターが1頭ずつ現われるみたいな。やっぱ、生き物の種類と量を見せつけてくれなきゃ。
> いや、ピーター・ジャクソンの髑髏島のほうが、映像的には作りもの臭いのよ。絵に描いたようなジャングルっぷりとか。でも、それがいいんだよな。あと、構図がいちいちグッとくる。
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